クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

光の賜物

2006-09-24 05:51:26 | Weblog
3年前の朝の事が昨日の事の様に思い出されます。
クーはソファーに置いた特製ベットで寝ていました。朝4時僕が居間の電気を付けると、クーも起き出しました。目覚めの一服をするために台所に行くと、クーもちょこちょこと付いて来て、お母さんの椅子にピョンと飛び上がり、目ずらし物でも見るかのように、僕が煙草を吸う様子を見ておりました。パソコンを起動させ、昨日の出来事を書き始めると、ソファーの背をつたわりモニターの上で両手を曲げて伏せました。「ミャー」「お父さん何かいてるの」と「クーちゃんがお家に来た事だよ」と話しました。パソコンを操作しながら、たえずクーの頭を撫でていました。すると「グルグル」と言い始めたのです。何も知らない僕は心配になりました。もしかしたらどこか体の具合でも悪いのではと。会社で猫の居るFさんに話すと、大笑いされ「猫の事何にも知らないのね」と。そうなんです。55歳にして初めて猫と接しました。何にも知らなかったのです。僕も家内も。
5時半頃息子が起き出して「クーちゃんおはよう」と言うと「ミャ~ァ~」と甘えた声で返事をしました。息子が頭を撫でるとクーは喉を鳴らしました。そして僕が朝食の用意をすると、足に擦り寄り「ミャー」。「クーごめんね、ご飯あげるから」と言い、前夜家内から聞いておいたように、ご飯とミルクをクーのお茶碗に入れました。僕と一緒に朝御飯を食べたのです。
その頃一つの心配がありました。迷子になった子猫を探している話です。もし、「お宅の子猫は家の子で……」と言い出されたらと思いました。僕は決心しました。可愛いクーは絶対に離さないと。
息子が成人し、親からどんどん離れて行き、夫婦の会話も少なくなっていた我が家です。クーが来た事で、夫婦・親子の会話が復活しました。また、今は息子の嫁になっている、知子とも話をするようになりました。クーは家族を照らす光だったのです。神様は僕達に小さくても暖かな光を賜ったのです。今もクーは家族を照らす光です。”主よ光の子クーを賜り感謝します。アーメン”
クーは今朝も3年前と同じように、モニターの上に座り「お父さん何書いてんの」と見ています。