木漏れ日の中で

昨日は年金の裁定請求書を書いたり、残っている年次休暇の消化もあり、休暇を取った。家内が出かけた後、クーの居る部屋をのぞくと、早春の柔らかな木漏れ日の入る出窓で、静かに休んでいた。ココにバトルを仕掛けられる事も無く、前の道も往来する人や自転車もめったに無い。クーにとっては、至福の一時である。
クーはこの出窓がお気に入りの場所だ。朝は散歩に出掛ける、近所のワンちゃん達と挨拶をし、小鳥の鳴き声に耳をかたむけ、眠くなれば、温かな陽射しの中で、誰にも邪魔される事なく眠れる場所である。５月下旬頃になると、生垣にバラが咲き始め、出窓にもその良い香りが入ってくる。クーは花の大好きに女の子。花の良い香りにうっとりとなる。バラが終ると紫陽花が可憐な花を咲かせる。お向かいの門の階段には、パンジーの鉢が置かれ、オチビの頃抱いて外に出ると、この花に顔を付け、香りを楽しむのが日課であった。
春暖かくなると、クーは朝からこの出窓に行く。僕が出勤する時は、お見送りをしてくれる。「クータン行って来ますよ」と出窓越しに言えば、「ミャー」「お父さん行ってらっしゃい」と返事が返ってくる。帰宅した時も出窓でお迎えをしてくれる事が良くあった。僕の姿を見ると急いで玄関に行き、扉を開けると、下駄箱の上に座り「ミャー」「お帰りなさい」と。こんな事をされると、本当に癒され、愛おしくなるのである。

チビだけど

ココは巨漢のマイクは別として、クーと比べても体のサイズは、かなり小さい。手足の太さ、大きさも一回り小さい。この事は最初に保護されたビートさんも創造されなかったであろう。「この子もしかしたら、クーちゃんのように大きくならない」と言ったのはかないである。手・足を見ていてそう言った。
しかし、しかしである。体はチビだけど、俊敏な事はクー以上である。頭も良い。クーと毎朝のようにするバトルでも、先回りをして、クーの行く手を阻むのはココだ。追いかけるように見せかけて、途中から別ルートを行く。クーが振り向いた時ココの姿は後ろには無い。走る速度を緩めると「バァーこっちだよ」とクーの直前に、尻尾を大きく振っているココが姿を魅せる。行く手を遮られたクーは盛んに威嚇するが「クーちゃん遊ぼうよ」と、ココの顔は笑っている。クーの負けである。そのクーの胸にココは突進する。クーは手を交互に出して防ぐが、ココは少々叩かれても平気である。クーの胸の白い毛にチュを1回すると退散する。クーに過剰なストレスがあろうかと見ていたが、それは無いようだ。
クーが水を飲みに流しに行く時も、ココは後追いをする。クーが水を飲む様子を、少しはなれた、ダイニング・チェアーの上から見ていて、クーが離れると、自分も流しに飛び上がって水を飲む。
僕の側に居る時のココは、静かにマッタリとしている事が少ない。常に動いている。チビだけど元気の塊りである。その源はどこにあるのだろうか。
ココ君、気味の元気の源をお父さんにも分けてよ。

ニャンコさんの毛

昨日掲載したマイクは、6.5㎏の巨漢ニャンコ。それに比べてココは、3.5㎏のチビニャンコである。毛の質も、マイクは長毛種のフアフアである。クーは日本在来種の血を多く受継いでいて、中位の毛の長さ、ココはアメリカンショートヘアーの遺伝子を持っているようで、非常に短い毛質である。僕はニャンコさんの体を撫ぜるのが大好きである。マイク撫ぜると、カシミヤの毛の長いセーターを触った時のように、フアフアの感触が何とも温かみのある感触である。クーの胸の白い毛も、手触りは最高で、オチビの頃から触っている。心が落ち込んだ時に撫ぜると、何だか癒されて元気になる。短毛種のココの毛は、撫ぜてもあまり抜けない。昨年の夏は、冬毛から夏毛へと生え変わらず心配したほどだ。短く細いので、あまり目立たなかったようである。短いが毛は密集しており、気温差が激しくても寒さに耐えられるのであろう。
ニャンコさんの毛の質は、祖先が生まれた地域の気候に合ったものが、自然に作られたのだろう。これもまた神秘的である。クーは中毛種で、夏のじめじめとした日本では、フアフアの冬毛では、体温調節が上手く出来ぬゆえ、短く蜜の荒い物に生え変わるのだ。ココの毛はやはりアメリカの気候に合わせた、寒くても体温を逃がさず、暑くても乾燥から身を守るように出来ている。
今日の写真は、テーマとは無関係で、先程ココの写真を撮っていたら、あごが外れそうな位の大あくびをしたので、パチリと写したものである。

マイクの爪切り

昨日の午後、家内が息子の家から、マイクを連れて来た。爪切りをするためである。マイクは今年７歳になるメインクーンのおじさんニャンコ。一昨年４月、僕がこのブログを始めた日に、息子の友人が事情があって一緒に住めなくなり、息子夫婦の元に来たのである。当事の体重は、クーとさほど変わらなかったが、今はココの約２倍の６㎏を越える巨漢ニャンコ。その性格はいたって温厚だ。孫の良き遊び相手となっている。だが、やんちゃ度が増して来た孫の晃が、しつこくすると怒るようだ。先日も晃の手をポチョンと引掻いたと言う。
ニャンコさんにとって一番嫌なのが爪切りだろう。ココなんか絶対に大人しく爪切りをさせぬ。クーも時として「シャッー」が出る。大人しいマイクもこれだけは大嫌いだ。息子夫婦には手におえぬようで、動物病院で切ってもらった事もある。今は家内の役目となっている。息子の家では、マイクは大人しくしていないと言う事で、我家に連れて来た。僕が身体を抑え、家内が手の爪を切る。足の爪は嫌がって切らしてはくれなかった。
廊下でお昼寝をしていたココは、マイクが来た気配で起き出して、ガラス越しにその様子を見ていた。爪切りが終ると、マイクをテーブルの上に乗せて、写真撮影。本当に大きく、フアフアの毛だ。鉢割れの顔も可愛い。ココを洋間に入れてみると、ココはビビリで、「シャー」と言った。ココの「シャッー」を聞いたのは、これが初めての事だ。マイクの身体が大きく、恐れをなしたようだ。何時もは、クーを怒らせるのに、今回は立場が逆になった。いざと言う時に備えて、これからはちょくちょくマイクを連れて来ようと思う。

ねぇー美味しいの頂戴

おはよう御座います。クータンです。今朝も寒いですね。でも私ももココも温かいお部屋に居りますから、元気ですよ。何時もの事ですが、お父さんが起きると、私も部屋の扉をたたきます。お茶碗の前に座って「ゴアーン」と言います。今朝は私のカリカリが少なかったので、ココの分から少し入れてもらいました。もう、私とココは同じカリカリを食べています。ココだって１歳を過ぎた大人の猫ですよね。でも、ココの心はまだオコチャマなんです。洋間に居る時は、直ぐに「クーちゃ～ん遊んでよ」って言って来ます。
昨日の朝、私がご飯を食べていたら、お父さん何か袋を開けているんです。そこから良い匂いがして来ました。鰹節の匂いと、煮干の匂いが混じっていました。「お父さん、これクーちゃんにくれるの」って聞いたら「そうだよ。クーは美味しい物しか食べないからね」だって言われたんです。私はお魚や鰹節以外絶対に食べません。私は日本生まれの正統派の日本猫です。ここの家に来てからもお魚以外は、食べていません。それはお父さんも、お母さんも良く知っています。日本人はもっと美味しいお魚を食べるべきでしょう。お父さんはこれを、ドラッグストアーで見付けて買って来てくれたんです。一口食べてニコニコになり、食べ終わってもその味を確かめていました。お父さんは私の事を良く知っています。今日も煮干と鰹節を混ぜたカリカリを食べました。美味しい物を食べると、一日幸せに過ごせますよね。失礼します。

上を見れば

おはようココだよ。元気だよ。今朝もお風強く吹いているニャッ。お台所に行くと、換気扇逆回りして、冷たい風が入ってくるよ。でも、ぼくもクーちゃんも寒くないよ。ぼく達は神様から天然の防寒着貰っているからニャー。今朝も広いお部屋で、最初はクーちゃんと追い掛けごっこしたんだ。クーちゃんはお台所の流しで、お水一杯飲んだよ。ぼくは良い子だから、邪魔しないんだ。ぼくもね、下においてあるお水を飲んだんだよ。温かい風が来るでしょ、だから喉が渇くんだ。
何で遊ぼうかニャーって探してたら、おもちゃバケツにチュー君が入っていたよ。これぼくのお気に入りなんだ。咥えて引っ張って、ソファーの上で遊んだんだ。ケリケリしたり、思いっ切り引っ張って、パーって離すと、ビューンって飛んで行くんだ。飛んだのを「こら待て」って追いかけるんだよ。ぼくがソファーでゆっくりしながら上を見ると、クーちゃんは本箱の上にお座りして「ココ君楽しかった」って言われたから「これ絶対に楽しいよ。クーちゃんも遊ぼうよ」ってお話したんだニャー。
お父さんがお台所で、コーヒーを入れてたから「ぼくにも牛乳頂戴よ」って言ったら、お湯で薄めた牛乳をくれたよ。お水よりも美味しいもんね。一杯飲んだよ。神戸に居る頃、やましたお姉さんと、テケトお姉さんに美味しい牛乳飲んでいるところをパチリされたけどね。ぼくのあとでクーちゃんも牛乳飲んでたよ。美味しいもんにゃー。
５時になったよ。ぼくの朝ご飯タイム。美味しいカリカリを食べようっと。バイバイ。

ニャン子さんの目

ニャンコさんの目は大変に魅力的だ。クーが家に来た直後、抱き上げてその目を良く見た。真丸で大きく、金色で透き通っている。何の陰りも無く、心の中迄見抜かれそうな目である。これにも魅了されてしまった。嘘をいとも簡単に付く、僕達の目とは大違いである。黒い瞳は、明るい所では、糸のように細くなり、暗い所では、満月のように大きく丸くなる。クーが目を閉じると、目がどこにあるのか分からなくなってしまう。嬉しいと目を細め、声までも違ってくる。ニャンコを知らなかった時は、話には聞いていても、全く理解出来なかった。身近にいれば、それを良く分かるようになった。
クーの目とココの目も違う。正座している時のクーは、はっちゃんやコゲ君と同じように大きな目を真丸に開いている。正座しているココは、少しだけ楕円になっている。但しおねだりする時は、真丸にして僕の顔を見て「ンミャー」と言う。ニャンコさんは人に話しかける時、その人の目を真直ぐに見据える。今もココがモニターの前に座り、ご飯の要求をしたが、僕の顔を真直ぐに見ていた。心に陰りのある人間は目をそらして話すが、何の思惑の無いニャンコさんには、心の中迄見られてしまいそうで怖い時もある。
ココの目は、写真のように暗い所では、淡いブルーに光る。真っ暗な所でココを見ると幻想的であり、これも魅力の一つである。
常に正直に生きるニャンコさんは、その目で僕達に正直に生きる素晴らしさを教えてくれているのだ。

寒くても

野良ちゃんに比べると家猫さんは、何とも優雅な生活をしている。我家の２ニャンズも、一日中暖かな部屋で過ごし、夜も人の布団に入って眠る。食事も健康を気遣った物を与えられている。今日はこれから、雪やみぞれが降るとの予報だ。外気も５～６度位にしかならないと言う。秋に生まれた子猫にとっては試練だろう。頑張れ野良チビちゃんと言葉が出て来る。
ココは本当の野良ではなく、捨てられた子供だ。外気への抵抗力は０である。リングちゃんに助けられる間に猫風邪を引き、結膜炎になった。この結膜炎は中々完治せず、この冬も再発した。インターフェロンの点眼薬を点けてやっとこ完治したようだ。
今朝はココが、クーにバトルを仕掛けた。クーの側に行き盛んに牽制する。クーは真顔で怒り、ココに向かって手を出すが、敏捷なココには一つもヒットしない。ボクサーのように、顔を左右に振りながら避ける。ココは盛んに鍵尻尾を振っているから、完全な遊びのつもりのようだ。最後は、クーを台所迄追いかけた。約20分程で終了。クーは流しの洗い桶で水を飲み、何時もの場所に。ココは洋間に戻ると、クーの真似をして、洋間の欄間に飛び上がろうとしたが、大失敗。カーテンの吊り具を外しながら転落した。
クーやココは寒くても、家の中で充分に遊び、眠り、食べる事が出来る。幸せなニャンコさんである。
今日はあと１時間位で雪が降り始めるとの事だ。家を出るのを普段より早くする。そこで、朝のペースも早めている。

ご飯くれないと

おはようココだよ。元気だよ。今朝も寒いよね。ぼくとクーちゃんの居るお部屋、まだ16度だって。お父さん足の指が冷たくて、ヒーターの前で足を暖めているよ。ぼく達は平気なんだけどニャー。今朝はね、クーちゃんのお気に入りの、本箱の上にぼくも上がって、チョチョイ合戦したんだよ。ぼくは遊びのつもりで、尻尾を振りながら「ネークーちゃん、もっと遊ぼうよ」って言いながら、一寸手を出したんだ。クーちゃん全然乗ってこないの。逆にお耳を寝かせて「ココ煩いわよ」って怒られちゃった。つまんないの。お台所に入って、箱に首を入れたら、お餅が入っていたから「一つ頂きます」って出した所を、お父さんに見付かって「これはココの食べ物じゃない」って取り上げられたんだ。ぼくはおもちゃにして遊ぶだけだったのに。つまんないニャー。
昨日の朝ネ、何時もよりお腹がすいたんだ。思いっ切り駆けっこしたからね。それで、パソコンでお仕事しているお父さんに「ご飯頂戴よ」って何回も言ったんだよ。でもお父さんは「ココまだ早いよ。時間になったらあげるよ」って言うの。お腹は時間通りにすかないよね。お腹ぺっちゃんこだよ。「ご飯くれないとこれだぞ」ってモニターの前に座っちゃった。「仕事の邪魔するなよ」だって。ぼくだってお腹がぺっちゃんこだから、下ろされたってまた上がって「早くご飯頂戴よ」って言いながら、お父さんの頭をたたいたら、やっとくれたよ。「何時もより30分早いけど仕方がない」ってブツブツ言ってたよ。
今日もご飯くれないとこれをしようかニャー。バイバイ。

可愛いらしさの秘密

初めに、天気予報が外れてほっとしています。４時前ですが、外は厚い雲に覆われてはいますが、雪は降っておりません。通勤する身にとっては、この外れ大歓迎です。
昨日も書きましたが、僕は初老期に入る55歳で猫と出会いました。子育ての終えた夫婦にとっては、クーは宝物になりました。では、ニャンコが可愛いのはどこにあるのでしょうか。一つ目は、身体が小さい事です。クーは4.5kg、ココはそれよりも小さくて、3.5㎏です。並みの子犬よりも小さい身体です。小さいだけに、抱っこを出来ます。クーはオチビの頃から良く抱っこをしました。抱っこして頬ずりをしても嫌がりません。ココだって同じです。ココは寂しかった時、抱っこのおねだりをします。人の子供と代わりがありません。
30年前柴犬のコロ(女の子)が居た時、一緒の部屋で暮らしたのは、生後５ヶ月位迄の僅かな間で、その後コロは犬小屋で暮らしていて、何時も一緒ではありませんでした。クーやココは違います。何時も一緒の部屋で過ごしています。これが家族としての絆を深める事になるのでしょう。一緒に遊び、一緒に眠る。本当の家族になるのです。もちろん悪戯が過ぎ、怒りたくなる時もありますが。トイレや散歩の心配も全くありません。クーもココも走りたくなれば、家中を元気に飛び回ります。
ココはオチビなのに敏捷です。しかし、根が陽気なせいか、クーより慎重さに欠け、ドジをする事も多くありますが、それも可愛さの秘密の一つです。