早いもので

早いもので、今日でココを神戸のビートさんのお宅から引取って、２年が経ちました。先程も書きましたように、姉の逝去で神経の80%がそちらに向いてしまい、この大切な日をすっかり忘れておりました。
今日の写真は、先月天に昇られた杏父さんとの２ショットです。杏さんと比べると、ココの小ささが良く分かります。この日のココの体重は920ｇ。今は4.2㎏ですから、4.3倍になっています。最近のココは、顔が真ん丸くなったような気がします。みなさん如何でしょうか。
このブログを書いている今クーとココは、パソコンの前に座り10cmの近さにおります。２年と言う時間はありがたいもので、気難しいクーも、ココの事を完全に家族として受け容れてくれるようになりました。ブログを書きながら取った写真は、元旦のブログでお目に掛ける事にします。
ビートさん、リングちゃん有難う御座います。

『る』と『た』の違い

僕は姉をみどと呼んでいた。20時間前迄はみどと呼んでいると、現在形で書けたものが、今は過去形でしか書けぬ。このたった一文字の違いは、大変大きい。みどは末期癌に苦しめられたが、ついに神の御許に旅立った。その顔は安らかで美しかった。僕はみどの遺体の前で「ありがとうみど。一杯面倒を掛けたの許してね」と胸の中で話し、十字を切った。
みどの少女期は終戦直後の、お金より物の時代。都会の多くの子供同様に何時も腹を空かせていた。そして母は結核を患い、寝ている事が多く、弟の僕も未熟児で生まれ、病気がちであり、学校から帰れば、二人の看病と言う生活。しかしみどは愚痴を言わぬ。僕が小学生、みどが高校に入学したばかりの頃、母は肺切除で１年間入院し、僕の母親代わりになった。その頃街にアイスクリームが10円で売られるようになった。家計費をくすね、姉と弟は10個位アイスクリームを買い、夢中で食べた。その結果は、翌日僕はお腹がピーヒャララとなり寝込み、みどはその看病となった。母が退院した翌春、両親は仔犬を飼う事を許してくれ、みどの同級生のお宅から、スピッツのポッ子が来た。みども僕も可愛がった。ポッ子はその後18年生きた。社会人になり、酔っぱらって帰宅すると、ポッ子は僕を怒っていた。
大学に進んだみどは、若手の声楽家のトモに見初められ結婚した。トモは常に自分の芸の事しか考えぬ職人で、家の事は全てみどに任せ切りであったが、みどは耐えてある時は子供の盾となった。娘が生まれて間もなくみど一家は我家の近くに新築した。子供を連れてみどが来ると、ポッ子は「みど遊んでよ」と大喜びだった。芸術家には、僕らサラリーマンの常識は通用しない。その狭間でみどは苦労しながら子供を成人させた。トモは十数年前61歳の若さで天に召された。みどは正直ほっとしたようだ。みどは心の救いを酒に求めた。甥の善によれば、料理を作りながら飲み、へべれけになり、とんでもない物が出来上がる事もあったと言う。そんな心の痛みを僕は理解してあげなかったし、みども言わなかった。
還暦を過ぎ、誘われて出掛けた教会で、みどは真の救いを得た。僕は「私今度洗礼を受けます」と言う電話を受けた時、思わず「神様有難う御座います」と感謝の祈りを捧げた。
今日は前夜式(通夜)、明日は葬送式、僕はみどへの感謝を込めて、主に旅立ちの祈りを捧げる。
「主よ、今御許に近づかんとする、姉みどの魂を慰め・癒し給わん事を。イエス・キリストの御名によりて請い願い奉る。　アーメン」

お知らせ

本日午前６時前に、姉が食道癌で天国に旅立ちました。このため、今日と明後日のブログはお休み致します。
皆様方も寒さ厳しき折、お体をご自愛下さい。

作業妨害

昨日は、１日中パソコンの前にすわり、姉の入院等で遅れていた、年賀状を創っていた。午前中はクー＆ココも、静かに寝ていたが、昼ご飯を食べ、エンジンがスタートすると、追いかけっこを始めた。僕が何をしていようが、彼らには無関係だ。全力で走り、パソコンテーブルに飛び乗り、プリンターのスイッチを押したりと。静かになったとクーとココを見れば、パソコンテーブルの一番上にクーが、下の段にはココが居て小休止。だが長くは続かない。チャチャイ合戦が始まった。思わず見とれ作業中断だ。上に居るクーの方が有利に戦っていた。
その後ココは、プリンターの横に座り、はがきに手を出そうと、僕の隙を狙う。無意識に痛みのある左腕で阻止してしまうが、腕を伸ばす都度悲鳴を出してしまう。「勘弁してよ。ココ」と泣きを入れてしまった。

エァコン故障し

早朝、ココと一緒に洋間に入ると、黒い影がソファーの下で動くのが見えた。電灯を点けると、それはクーであった。クーと家内の寝室のエァコンが故障し、街の電気店では手に負えず、メーカーの出張修理となり、30日迄その部屋は無暖房となる。日中はともかく、年末大寒波に襲われ、東京とて今朝は氷点下の寒さ。夕べ家内は寝る時に、それ迄温風器に温められた洋間に、クーを置いたのだろう。早速温風器を点け、部屋を温める。温風器を点ける前の室温は11度であった。
今朝は、年賀状の住所を点検し印刷をした。すると好奇心旺盛な２ニャンは、クーはパソコンの上で箱座りし、顔はプリンターに向け、ココはプリンターの横に立ち、はがきに手を出そうとしていた。ココを制しながらの印刷で、痛みが続く左腕は、痛みが増してきた。カラーインクが少なくなり、ＰＣデポでインクを買ってから本文を印刷する事になりそうだ。夕方姉の見舞いに行く迄には仕上げなければ。

２ニャンでご飯

僕がパソコンで仕事をしていると、ココがモニターの前に立ちはだかり「ゴァーン」と言い、無視しているとクーが椅子に手を掛け「ミャ～ア～」と澄んだ可愛い声。時計を見れば６時を回っていた。台所には２ニャン揃って付いて来て「ココご飯どれ？」と聞くと、ココは「これだよ」とカリカリ容器を手で押さえた。彼らはカリカリの入った入れ物を良く知っている。茶碗にカリカリを入れると、ここ２ヶ月前位からは並んで食べるようになった。食事の後は僕の後ろに付いて来て、パソコンテーブルの上で、並んで休んでいた。
２年経ち、ココがちょっかいを出さなければ、仲良し姉弟である。

御降誕お愛でとう御座います

御子の御降誕お愛(めで)でとう御座います。
病の床に伏せておられる方、不況の最中生活苦にあえいでいる方、世界中の難民の方々、親に見捨てられ施設で生活されている子供達等艱難の中で、苦しみに耐えておられる全ての方々に、御子の祝福が豊かに下りますように、心のそこからお愛でとうと感謝出来る日が１日も早く来るように祈ります。そして、人に捨てられ、野や街で、あるいは収容所で、悲しげな目を見せるワン・ニャンが少なくなるように祈ります。
昨日のクリスマスイブ、僕は聖愛教会で聖書を聞き、聖歌を歌い、上記のような祈りを捧げました。今日の写真は、キャンドルのほの暗い明かりの下で、聖書を読む様子です。その最中、僕の側で携帯が鳴りました。「妹が倒れた。私失礼します」と僕に伝言し、帰って行かれました。他人事ではありません。僕の姉も、末期癌で重体なのです。姉も教会は違ってもキリストの群れに繋がっております。先日姉が導きを受けている牧師様と話をしました。僕は「姉の命は最終の場面にあり、肉体の痛み・苦しみを乗り越えられる事を祈って戴きたい」とお願いしました。姉の娘と息子もそれを望んでおります。今日はクリスマスの聖餐を頂いた後、夫婦で姉を見舞い、病床で主の御加護を祈ってまいります。
「御子の御降誕を讃美します。苦しみの中にある人々、特に我が姉を御守り下さい。　アーメン」
しかしこのような時、僕を救ってくれるのはクーとココです。「クーたん、ココ君有難う」

イブの夜食

今日はクリスマス・イブ。僕達夫婦の世話になっている、聖愛教会では、午後７時からキャンドルサービスもある、降誕前夜の礼拝が行われる。礼拝後９時頃からは、キャンドルを手にし、キャロルを歌いながら街を巡る、キャロリングも行う。毎年の恒例行事だ。僕達夫婦も、クーとココに留守を頼み参列する。
キャロリングで冷え切った体を温めてくれるのが、婦人達手作りの豚汁である。残った物は、明日のクリスマス礼拝後、お漬物と共にクリスマス・ディナーとなる。馬小屋でイエスを授かった、ヨセフとマリアの夫婦も粗末な食事しか口にする事は出来なかったであろう。
今日は思いっ切り聖歌を歌い、写真を撮ろうと思っている。明日のブログの写真は、イブ礼拝の様子になるだろう。

安心

今クーとココは、パソコン椅子とソファーと夫々が気に入っている場所で、巻貝のように体を丸めて寝ている。無警戒で安心仕切った顔。家猫だけが見せる表情だ。こんな時、クーを家に入れ、ココを迎えて心から良かったと思う。
後２時間程経つと目を覚ました二人は「お父さんご飯頂戴よ。ご飯だよ」と揃って騒ぎ出すだろう。

何時までも末っ子

ニャンコも夫々個性が有り、クーは長女的な大人しい性格である。ココは神戸に居た時、リングちゃんや多くの兄弟ニャンコに、甘やかされて幼児期を過したせいか、末っ子的な性格で我家に来た。２歳を過ぎた今も、その性格は全く変わらなく、何時まで経っても、我侭でやんちゃな末っ子である。その上動きが早く、楽しそうに遊んでいたり、クーを追い掛け、手でチャチャイ合戦をしているところ等、僕の写真の腕では、到底無理な事である。しかし可愛い。悪戯をして家内に叱られても「ぼく悪くないモン」と言う表情を見せる。今日は珍しく、パソコンテーブルの上に座り「たまには良い子しなくっち」と言う顔で、カメラに収まった。
ブログ左側のサイドバーのブックマークに『マーサメリーのblog』を加えた。このブログの著者とは、同じ教会の信徒である。４年前の春、このお宅に野良母さんさんが、生後間もない仔猫を咥えて上がり込んだ。そしてこの親子は、このお宅の家猫になった。我家もクーが仔猫であり、ネコ初心者同士、自然と情報交換をするようになった。母ネコのニャンカさん、娘ネコのレンカさん共に美ネコさんである。是非お出掛けを。