悲しく・やり切れぬ

今日の写真は昨日の続き、ココが天井の虫を見詰めている図である。
今朝の朝刊を開き、最初に目に飛び込んで来たのが、幼い姉弟が赤いシャツ姿で微笑んでいる写真。しかしこの兄弟は既に天国へ旅立ってしまった。母親に育児放棄され、餓死してしまった。我が孫と同じ年。可愛い盛りである。孫達も街中で僕や家内を見付けると、大声で「ジジ」と言いながら駆けて来る。そんな可愛い子らを見捨ててしまう、２３歳の母親の気持ちが僕には理解出来ぬ。この母親が発達障害者で、子育ての出来ない、人格障害を持っていたらもっと悲しい。それにしても、死を前にした数日間、この兄弟の苦しみはどんなものであっただろうか。たとえ人格障害を持っていても、この母親に３～４日間飲まず食わずの経験をして、子供らの苦しみの幾らかを感じて欲しいと思うのは、僕だけであろうか。
この母親だけを責められぬ。それに気付き、簡単にこの母子を見捨てた父親にも責任は大いにある。一人で悩まず、両親や公的機関に相談し、子供らの幸福を第一により良い道を考えなかったのか。
そして、匿名の通報を受けながら、「ちょい見」だけで済ませ、「不在だから家に入れなかった」と言う児童相談センターの職員と所長の責任である。法が改正され、彼らには強制立ち入り調査権が与えられた。何でこの権限を早く行使して子供を救わなかったのか。もし、不在であるならば、警察と協力して部屋の中に入るべきであった。ちょい見だけで済ませていたとしたら、相談所担当官と所長は仕事をしたとのアリバイを作ったに過ぎず、職務放棄に等しく、亡くなった子供を見捨てた事になる。業務上過失致死罪の事犯である。
今回の事は３者が子供の命を全く考えず、悲しく・やり切れぬ思いであり、他人事のようにして責任を放棄した、母親はもちろんの事、父親とその家族、児童相談所の職員には怒りすら覚える。
「神様、この亡くなった幼子の魂が天国で安らかに憩いますように。」と祈るものである。

見上げた先には？

先程午前５時前に、朝刊を取りに玄関を出ると雨は止んでいたが、低い雲に覆われ、生暖かい風が吹いていた。その雲は風に乗り北の方向に流れて行く。
数日前の朝、洗い桶が水を飲み終えたクーが、ガス台の前で突然止まり、天井を見上げた。反対側の電子レンジの上では、水の順番を待っていたココも、同じように見上げている。２ニャンの視線の先をたどるが、眼鏡を掛けていない僕には、何が何だかさっぱり分からない。天井か照明のカバーで小さな虫が遊んでいたのかもしれない。ねこの視力は0.3程度と言われ、そんなに良くない。それなのに小さな虫を見付ける。人には聞こえぬ程の小さな羽音でも聞こえて、虫の動きを追尾出来るのだろうか。
クーとココは暫らく天井を見上げていたが、ココが先に「ぼくやーめた」と諦めて流しで水を飲み始め、クーも「ちっとも動かない」と床に飛び降り、車庫の窓に上がり「ミャー」「私、外を見るわ。お父さん窓を開けて」と言ったのであった。

ぼく暑くないもーん

今朝はパソコントラブルが発生し、ブログを書き始める時間が遅くなってしまった。
天気予報では我が街付近の今日の気温は、久しぶりに３０度を切るとの事だが、曇り空で湿度は高くなりそうである。年をとって来ると湿度の方が体に堪える。
さて、暑く陽射しの強い日のココであるが、朝はクーと一緒に廊下に出て行き、１０時頃クーが暑さに耐えられず茶の間に入ると、追い掛けるようにして居間に入って来る。ブログ散歩をしている僕の足首に擦り寄り「マオー」と。僕と一緒に台所に行き、残したカリカリを食べ、水を飲み、居間に戻るとレースのカーテンの中に潜り込む。ここならクーラーの冷風が直接当る事は無いが、部屋全体が涼しくなっていて快適である事を、探検しながら憶えたようで、梅雨明け以来日中はこの場所を気に入ってしまった。写真のように、ガラス戸を通してであるが、顔や体に強い日差しが当る。そんな事を気にしないのがココの良いところ。昼過ぎ家内が帰宅するとこの場所から出て来て、昼ご飯ねだる。お昼を食べてから夫婦の昼ご飯の様子を眺めたりして「ぼく暑くないもーん」と言う顔でカーテンの中に潜り、夕方迄ウツラウツラと半分寝て過ごすのである。

愛おしむ心

うだるような暑さが続く日々、朝刊の社会面を開くと、痛ましいニューズが多い。中でも子供の虐待事件。これが載らない週は無い程である。勿論以前から起こっていたものが顕在化したと言う事もあるだろうが、他の事件・事故よりも僕は悲しい。一番信頼している親に生まれた事を疎まれ暴行を受け、助けを呼ぶ事も出来ずに命を落とす。真に犬・猫にも劣る輩である。自分達の享楽のためなら、腹を痛めた子供の命をも抹殺する。これは神への冒涜である。
今日の写真を見て頂きたい。幼いココが雪柳に甘え・抱かれている姿を、テケトさんが写した１枚である。何回も言うようだが、ココと雪柳は血の繋がりは全く無い。たまたま１つ屋根の下で暮らす事になっただけである。保護され生後２ヵ月迄育んで下さったビートさんによれば、このお宅で暮らす６ニャン全てからこのように、抱かれたり、遊んでもらったりしていたと言う。幼く弱いものを守り、愛しむ心は動物の本能だろう。
何故虐待する親は、この大切な本能を捨ててしまったのか。生後２週間のやっと固形物が食べられるようになり、やっと歩けるようになったばかりの仔猫を、家族として受け入れ、愛情を沢山注いで育んでくれた、ビートさんと娘のリングちゃんと、ビート家のニャンズに、３年半たった今も、僕は感謝しているのである。

健康家族

土用の丑の日も過ぎ、暑さも頂点を迎えたようだ。天気予報を見ると、今日も我が住む街では３３から３４度位に気温が上がるとの事である。この暑さに体がなれたのか、現在の室温は２７度を越えているが、冷房を掛けずとも余り暑く感じない。
我が家のニャンズは揃って冷房嫌い。昨日も１０時半過ぎ迄廊下で寝ていた。毎度の事であるが、本箱の上にクー、床にココと言う図である。その後部屋の中に移動したが、廊下の湿度は６０％。砂漠生まれのＤＮＡを受継ぐ２ニャン。乾燥した暑さには耐えられるようだ。湿度が上がり、ジメジメとしてくると、体毛を乾かしにクーラーの風の通る場所に陣取る。
こんな暑さが続く毎日であるが、我が家は人も猫もいたって元気。外での仕事が多い息子も先程咳払いが聞こえ、仕事先に向ったようであるし、孫達の階段を下りる大きな足音が、家中に響いて、ココが耳を向けていた。家内も毎日数キロの道を自転車で修道院迄通い「今日も暑かった」と言いながらも、元気に家事もこなす。
９歳になる息子宅のマイクも、我が家の２ニャンも健康には何も問題なく過ごしている。この暑さを乗り切るのは健康が一番。健康な家族を与えられた事に主に感謝している僕である。

遊んでよ

今日も今日とてクーとココは元気に朝を迎え、ココはクーを追い回しては、途中で睨まれ１歩後退。しかしそれが楽しくて、懲りる事無く日々続く。多分神戸で暮らしていた幼い頃から、年上のねこ達の気を引こうと、チョッカイを出す事が身に付いてしまったのだろう。チョイとお兄ちゃん、お姉ちゃんに軽く悪戯をすれば遊んでもらえる。それで負けても、遊んでもらっただけで満足だ。東京に来てもその習慣は治らず、クーの気を引くために悪戯をする。先程も居間のテーブルで休んで居たクーに、ソファーに立ち上がり、クーのお尻にチョコチョコと手で撫ぜた。クーは振り返り流しに駆けて行く。ココも全力で後を追い、２ニャンは流しの細い渕で向き合い、クーは耳を寝かせて「ウッウー」と唸るが、ココは平然と「クーちゃん何で怒るんだょ。ぼくと遊ぼうよ」と。この勝負ココの勝ちである。
ココは人に対しても、家内のエプロンに爪を立てて立ち上がり「遊んでよ」と言う。僕には夜中でも「起きてよ。お腹が空いたの。起きないとこれだぞ」とばかりに、腕や足首に食い付く。自分に気を向けようと悪気の無い悪戯をするココなのである。

あれれ！クーちゃん

昨夜は調布の花火大会が多摩川で催された。午後からはこれを知らせる空砲の音が。食事中の７時過ぎからは、打ち上げ花火の音が大きく聞こえて来た。以前は２階の物干しに出ると見えていたが、２階家やマンションが多くなり、すっかり見えなくなってしまった。我が家のニャンズは、花火の音にちっとも驚かず平然としていた。昨日は例年より見物客が多く、京王線は深夜迄ダイヤの乱れが続いたようである。今年は狛江の花火も復活し、二子多摩川でも行われる。後２回聞く花火が。
前置きが長くなったが、昨朝ブログを書いている時、台所に居る家内が「あれれ、クーちゃんこんな所に入っちゃった」と。手を止め目を声の方向に向けると、クーが流しに下りて水を飲むところであった。神経質で水が肉球に付くのを嫌がるクーが、流しに下りるとは。夫婦は「これ何だろう」と見てしまったのである。
また、夕方には流しに飛び上がろうとして失敗し転落したり、今朝も高さ８０㎝程のソファーの背から、パソコンテーブルに飛び移れず転落。直ぐ後ろにいたココも「あれれクーちゃん落ちちゃった」と不思議そうな顔をした。抱き上げようとすると、ねこのプライドが許さないのか一言「シッァー」「余計なお世話よ」と。この後さっさと自分の部屋に引上げたのである。

フゥー暑ー

連日の酷暑をものともせず、お仕事にお励み、特に鉄道、自動車、飛行機等の運転業務や、屋外での建築業務に当られているみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
かく言う僕も、数年前梅雨明けの一番暑い頃の事、親会社の機械担当から、緊急でオーブン上のシャフトの交換を依頼された事があり、熱気の籠もったオーブン上で作業監督をした事があった。流石にギンギンに凍らせたペット飲料を持ち込み、２０分交代で作業を行ったが、２時間の作業後着ていた物全てに塩の結晶が出来ていた。
昨日のクーは、午前中は和室の飾り棚で寝ていたが、家内の声が聞こえると台所に入り、カリカリを数口食べ、茶の間の奥の冷風の来ない場所でまたお昼寝。兎に角良く寝るねこである。ココは涼しく寝られる場所を探してウロウロし午前中は眠れず、帰宅して昼食の準備をする家内の足元にスリスリしたりと甘えまくっていた。
茶の間の奥の仏壇の隣で寝ていたクーも、時間が経つにつれ、暑さに耐え切れず、居間のテーブルに上がり、冷風で体を冷やしていた。その顔は写真のように不機嫌そのもの「フゥー暑ー」と言う表情で、カメラを向けると「何でこんな顔を撮るのよ」とパンチが出る一歩寸前であった。
今日も気温が高くなりそうである。室内で過ごされる皆様方も水分の補給をお忘れなく。

暑い夜も

梅雨が明けてから夜も気温が下がらず、夕食後寝室に入ると、温度計は３０度越えの毎日。堪らず冷房を入れる。敷布団も暑く、枕も引っ繰り返さないと眠れない。お酒の力で少し冷たい枕に頭を乗せるとあっと言う間に夢の中。寝返りを打つと腕に何かが当る。目を開けると、僕の横にはココが気持ち良さそうに寝ているのだ。
真冬の寒い夜には、布団の中に潜ってこられると、体温の高い彼から出るものと僕の体温が一緒になり、ポカポカ布団で温かく寝られるのであるが、夏の夜は暑さが増してしまう。それでも、柔らかな布団で寝たいココは、僕の隣で幸せな顔で寝ている。
昨晩１２時半過ぎに、我が家の周りは強い通り雨。雷は鳴らなかったが、２０分ほど叩き付ける雨が。止んだ後は部屋の中も湿気が篭りモワモワ状態。一旦止めていたクーラーを再び付けた。インターネットを見ていると、足元で横になっているココが大欠伸１発。抱き上げて寝室に連れて行き、残っていた寝酒を飲み干してから僕も部屋に。閉じ込められると「出してよ」と大騒ぎをするココが、すでに敷布団の上で眠っていた。それも、ちゃんと僕の枕の隣に。僕が眠るスペースを空けてあった。嬉しくなってココの頭を撫ぜてから夢の世界に入ったのである。

メッチャ暑い

連日の猛暑。都心から離れていて、風が通る我が街。しかし、その風が熱風であり、若者言葉で言えば「メッチャ暑い」。
こんな毎日だが、我が家のニャンズの生活には大きな変化は無し。夜食を含め１日４回食事をし、午前中は廊下で昼寝。ただその寝姿は、箪笥の上の篭ベッドから、本箱の上でのダラ寝となっている。昨日も廊下に出ると、１０時過ぎなのに３３度の室温。クーは本箱の上でのダラ寝。カメラを向けると、大変ご機嫌で顔を上に向け「暑くないからクーちゃん平気よ」とポーズをとる。ココもクーの真下で転がりながら外を眺めていた。
その１時間後、やはり暑くなったのかクーは茶の間に入った。鉄道雑誌と冷凍餃子を買いに街に出る時、ココを居間に抱えて入れ、障子を閉めた。車も焼け切っており、素手でハンドルは持てない。軍手を用意して来て良かった。商店街の駐車場に車を止め、外に出ると熱風に襲われた。
さて、今回買い求めた冷凍餃子は、ラーメンの日高屋の店舗で販売し、１０個１パック２２０円と格安な１品。家で作るよりも安く、我が家ではちょくちょく利用している。
４０分程で帰宅したが、居間は３０度１歩手前迄室温が上がっていた。そしてココは、床の上でヘソ天になり「ぼく、暑くないもん」と言う顔で出迎えてくれたのであった。