クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

ぼく快適だよ

2009-07-31 05:52:15 | ネコ
外は雨、窓を開けると涼しい風が入って来るがしかし、居間の温度計はまだ26度5分を指す。昨日の暑さで瓦が焼け、室温は下がらない。
ココは冬でも夏でも、快適な場所を探し出すのに長けているニャン子である。今年の冬は、クー専用であったパソコンの椅子を乗っ取り、毎日暖かく快適に過した。昨日も朝ご飯を食べた後、クーと軽めのバトルをし、冷風の流れるソファーで寝てしまった。この場所は、クーラーからの風が直接当たらず、しかし部屋全体は涼しくなっている位置で、本当は僕の指定席だ。ソファーの肘付きを枕にし、時々寝返りを打ちながら眠る。僕は仕方がないので、座布団の無い場所に腰を下ろし、新聞を読む事になった。その頃クーは廊下の篭ベッドで朝寝をしていた。クーは基本的にクーラーが嫌いなようで、クーラーを回していると居間には寄り付かない。
昼ご飯を食べ終えたクーはさっさと自分の寝室に戻り、ココは朝と同じ場所で気持ち良さそうに眠ってしまったのだ。3時過ぎにクーの事が心配になり、家内は抱いて居間に連れて来た。幾ら暑い所が平気な猫であっても、熱射病に罹患する心配があり、この夏初めての強制連行をした。
夕方4時過ぎになると、2ニャンは揃ってご飯をねだり、クーも何時ものようにダラ食いだが、残さずに食べてしまった。一安心である。

O脚?

2009-07-30 05:52:08 | ネコ
今日の写真のココの前脚を良く見て頂きたい。ココは猫的正座をしても、左右の前脚が揃わないのである。人で言うならO脚である。クーは前足を綺麗に揃えて正座をするが。おチビの頃からポーと呼ばれる甲はつけるが、脚は如何しても左右を広げている。大人になれば、クーのように左右を付けて座れるようになるかと思っていたが、どうやら出来そうにない。
ネコをこよなく愛する動物写真家、岩合光昭氏の写真集、旅ゆけば猫表紙と本文の中に、木曽路・奈良井の古い民家の庇で、ネコが正座をしている1カットがあるが、脚をきちんと付けて座っている姿は、真に優雅であり、古い街並みとマッチしている。
クーが出窓で正座している姿も、落着いた日本猫の姿を見せてくれる。しかし、この姿を写真に撮る事は至難の業である。なぜなら、僕の姿を見付けた彼女は、嬉しくなって立ち上がり、窓に顔を付けて「お父さんクーちゃんと遊ぼうよ」と大声で喋り出すからである。

朝は忙しいのょ

2009-07-29 05:57:44 | ネコ
部屋の中も蒸し・蒸し。思わずクーラーのスイッチに手が伸びてしまった。
僕が起き、ココも付いて来て間も無く、家内も起きて来た。時計は5時を指すところ。僕が玄関への扉のノブに手を掛けると「クーちゃんまだ寝てるわよ」と家内は言う。開けて覗くとクーが座って待っていた。台所でクーとココの茶碗に朝ご飯を入れると「ニャン」とクーは僕に挨拶をしてから食べ始めた。
ご飯を食べ終わったクーは、急ぎ足で居間のテーブルに上がり、朝化粧と胸の周りの毛繕い。時折フワァーと胸の白い毛が空中に舞う。この舞った毛が曲者で、くしゃみの原因になる。僕はソファーから立ち上がり、台所に非難した。その後ろをクーが付いて来て、流しに一直線。洗い桶から水を沢山飲み、一休みしながら目線はココを追う。ココはご飯を食べるのに夢中でクーの事等全く眼中に無い。
一服をしている僕に「ニャオー」と呼び、窓を開けさせ外の様子を見る。クーの姿勢が低くなり、鼻息も荒くなったと思うと、窓から飛び降り、台所の横で寝そべっていたココに「シッァー」連発し、僕に「早く扉開けてよ。私忙しいのょ」と言い、自分の部屋に戻って行った。どうやら、野良さんが歩いているのを見付けたようである。威嚇されたココは「何でクーちゃんに怒られなきゃならないんだよ」と言う顔をし、パソコンの奥のココの基地に入ったのである。

ナチュラル

2009-07-28 06:01:58 | ネコ
1万年以上昔に大陸から切り離された日本には、ネコは居なかったと言う。ネコは漢から仏教の伝来と共に、仏典をネズミの害から守るために、連れて来られたと言うのが、表向きの定説である。ヨーロッパからアメリカにネコが伝えられたのも、船倉でネズミから積荷を守るために、船に乗せられて新大陸に渡ったとされる。勿論それもあるだろう。しかし、もっと深い理由が有りはしまいか?。人は太古の昔からネコと共に暮らし、その愛らしい姿に慰めを受けていた。家族と長い日々離れ、航海に出ていた船乗りにとっても、ネコは心慰める相棒だったに違いない。その船乗り同士で持ち込んだネコが、船の中で子供を生み、その仔猫が新天地で育ち、広まったのではあるまいか。
このようにネコは、人と一緒に暮らすのが自然な生き方である。犬のように外を駆け回らなくとも、家の中でも必要な運動量は得られ、人から食事を与えられるのが、ネコの基本的な生き方であろう。繰り返すが、ネコにとってナチュラルな生き方とは、家の中で人に愛されて生活する事である。
我家のココは、例え僕に抱かれていても、外に出る事は恐怖である。家の中での暮らしを充分に堪能している。野良ネコのように、人を警戒しながら生きているのは、ネコ本来の生き方とは全く違う、イレギュラーな生き方である。
毎年数十万の可愛い命が人の愛を受けず、苦しみながら処分されている。仔猫が生まれても、今の時代インターネット、携帯メール等飼ってくれる方を見付ける方法は幾らでもある。自分で出来なくとも、ちょっと顔を回せば協力してくれる人は居るはずだ。僕達は知恵を出して可愛いネコ達が、命を大切にする世の中になるように、努力して行かねばならない。

綺麗だよ

2009-07-27 05:58:55 | ネコ
クーもココも家族になって以来、身体を洗った事は1度もない。親馬鹿かも知れぬが、クーの白い毛は何時も輝いている。クーはオチビの頃から、毛繕いには大変熱心で、時間も掛ける。最近はクーの毛繕いを見習ったのか、ココも大分丁寧にするようになったが、クーには及ばず、途中で目移りすれば、其方に行ってしまう。たまにネコ用のウエットティッシュで、クーやココの身体を拭くが、汚れは全く付かない。それに、ワンちゃんと違い、ニャンコさんには体臭がないから、一緒に暮らしていても、不快な臭いはしない。無理に身体を洗ってもそれは彼らにストレスとなるだけだ。
昨日の東京は久しぶりの晴天。そこで家内は、廊下の箪笥の上に置いてある、クー専用の篭ベッドを下ろし、敷いてあるタオルの洗濯をした。タオルにはクーの細い毛がびっしりと。毛を手とコロコロで取ってから洗濯機に入れていた。タオルが乾く迄居間に入って来たクーは、お昼寝の場所が無く、テーブルの上で休んでいた。クーの胸は白い毛が光っていた。僕は思わず「クーたん綺麗だよ」と言いながらカメラを向けたのである。クーはフラッシュも平気で、ちゃんとカメラ目線をしてくれた。
今朝は朝ご飯を食べると、さっさと箪笥の上の篭ベッドに入り、綺麗になったタオルに身を沈め、気持ち良さそうに、朝寝を始めた。ネコは身体を洗うのは嫌がるが、元来清潔な場所を好むのではないだろうか。

絆のツール

2009-07-26 06:34:04 | ネコ
6年前の今頃の我家は、家族の会話が殆んど途絶え、家に帰りたくないと言う状態であった。特に息子とは朝顔を合わせても「仕事忙しいのか」「オー」と答えれば良い方であった。夫婦も夕食時もあまり話す事もなく、聞いても右から左に出て、心に留め置く事は無かった。ただ、教会への道すがら、仔犬を連れた家族を見る度に、家内は「あんな可愛いワンちゃん家にも来ないかしら」と溜息を付いていた。僕と同じように家内も心に空洞を造っていたのである。
そんな時我家の車庫で、仔猫が一晩中大声で泣き通し、朝になって息子の後追いをするのを抱き上げた瞬間、全てが変わったのである。片手サイズの仔猫は抱き上げられると、可愛い目で僕を見つめた。もうメロメロになってしまった。家内も抱いて家に入れ、その寝姿を見て心が変わったと言う。その日からクーは我家の中心になった。息子ともクーの事で会話が復活し、今は息子の嫁になったT子とも話をするようになった。なにせ、彼女はネコに囲まれて育ったのだから。真にクーは、天から授かった、家族の絆を深めるツールであったのである。

クルッとね

2009-07-25 06:23:36 | ネコ
ネコさんの身体で一番個性を表しているのが毛模様と、尻尾であろう。我家では、クーが太くて少し短めの、ジャポニカ種のような尻尾であり、ココは細めで長く、先っぽがクルっと曲がった鉤尻尾である。この鉤尻尾は、幸せの扉を開く鉤と言われている。ココが幸せの扉を開いたのかは分からぬが、家ネコとして我侭一杯の生活をしている事は間違いないだろう。
ワン・ニャンは尻尾を触られるを非常に嫌う。触っている時にガブリされる事もあるだろう。クーも尻尾を握れば、仁王様のような顔になって怒りまくり、パンチを出す事もある。機嫌が悪ければ、すれ違いざまに尻尾が僕の足に触れただけでも「シッァー」と怒る。
ところが、我家には例外中の例外が暮らしている。その名はココ。生涯2ワン2ニャンと暮らして来たが、尻尾を触ったり引っ張っても怒らないはココだけだ。今朝もこの写真を撮る時、鉤尻尾が良く分かるようにと、食事中のココの尻尾を握って位置を直したが全く平気で、食べるのに夢中であった。全くノー天気な明るいニャンコである。

ちょっと失礼

2009-07-24 05:49:04 | ネコ
カリカリを食べ終わったクーは「私、お部屋で寝ますから邪魔しないでね」と言うと、僕に扉を開けさせ、さっさと寝室に戻って行った。この時ココは居間の通路の真ん中で、ノビタ君をしていた。真に邪魔である。
その後、僕が冷蔵庫に冷やしたお茶を取りに席を立つと、ココが「ぼくも」と立ち上がって後を追って来た。冷蔵庫の前に立つと、ココは冷蔵庫の天辺に駆け足で上った。冷蔵庫の天辺はクーの指定席。普段はバトルを仕掛けている時以外上がれぬ。クーが冷蔵庫の上から食事を作る家内の様子を眺めている時も、ココはダイニング・チェァーの上や、台所の隅から見ている。この時のようにクーが居ない時は「ちょっと失礼します」と言う感じで上がれるのだ。
僕が居間に戻り本を読み始めると、ココは冷蔵庫から下り足元にやって来た。暫らくすると左足がやけに重く感じる。目を足元に向けると、ココはスリッパから出ている糸にじゃれて、夢中で遊んでいるのだった。
今朝も気温は低いが、部屋の中は湿度が高く、サウナ状態。還暦過ぎのジージには堪える。家内に文句を言われるのは承知で、エァコンスイッチON。みなさんも熱射病にご注意を。

ぼく遊ぶんだ~い

2009-07-23 06:04:36 | ネコ
遊びたいココは、今朝早朝も、夜食の残りを食べると、居間のカーペットに伏せて、僕の動きを良く見ていた。読んでいた雑誌も一区切りつき、台所で1服し、部屋に戻ろうと換気扇を止めると、換気扇が止まれば捕まえられる事を知っているココは、急に部屋中を駆け回り始めた。ココは遊びたくて、寝室に連れて行かれるが嫌だからだ。幾ら追い掛けてもココには敵わない。捕まえようとして、体を押さえても、スルリと抜け、狭い場所に隠れてしまう。
ソファーに座って再度雑誌を読み始めると、ココが僕の足元にやって来て、足にスリスリを始めた。そして足の甲を舐め、踝にガブリと一噛み。「ぼくお部屋に行くの嫌だよ。ぼくもっと遊ぶんだい」と言う表情を見せ、「お父さん動いちゃダメだよ。この足でぼく遊ぶから」と僕の足をおもちゃにして暫らく遊んだのである。
それに飽きると、おもちゃバケツからマタタビの枝を出し、一人で遊んでいた。僕はココをほって置いて寝室に戻り一眠り。
今朝起きると、カーペットの上で手バツの姿勢で眠っていたが、僕が台所に入ると、付いて来て朝ご飯の催促をした。丁度クーも自分の寝室から台所に入り、仲良くカリカリを食べていた。

八つ当り

2009-07-22 06:09:05 | Weblog
昨日の朝6時前の事である。ブログを投稿し終え何気なく廊下を見ると、本棚に座っているクーが鼻息も荒く立ち上がるところであった。2段飛びで床に下りたクーは、駆け足でカーテンを潜りガラス戸に行った。カーテンを開けると庭には、毛模様も顔も尻尾の長さもココと瓜二つのニャンコが。ココと写真を並べれば、神戸のビートさん、リングちゃん親子以外、見分けは付かないと思う程だ。クーは「ここは私とココの家よ、あんた何か来ちゃだめよ」とガラス戸に立ち上がって威嚇する。それでもこの野良さんは、ほんの暫らくの間立ち止まって、家の中を覗いていた。カメラを取りに行った少しの間に、野良さんは庭をゆっくりと歩き、塀に登り姿を消した。この間クーはガラスを叩き威嚇しまくっていた。
しかし、レースのカーテンで外の様子は薄っすらとしか見えないのに、クーはどうして野良さんを見付けたのだろうか。五感全てで感じたのか、大変疑問に思うところだ。クーは幼い頃から縄張り意識の強いニャンコである。ココ以外は敵だと思っているようだ。一方ココは、野良さんに対しても友好的で、威嚇する事はない。昨日も、ガラス戸から少しはなれた場所で、クーの様子を眺めていた。
野良さんが立ち去ると、クーはココに近付き、いきなり頭にパンチを数発見舞った。ココはビックリ・キョトン。クーにすれば「何でココ君は怒らないのよ。ここは私達のお家でしょ」と言いたかったのだろうが、ココは「お庭は違うよ。お庭はぼくのお家じゃない」答えるであろうか。クーに八つ当たりパンチを見舞われたココは、クーにかかって行き、途端にバトルが始まった。持久力では敵わないクーは、茶の間の仏壇の横の、小引き出しの上に避難したのである。