クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

共生

2008-04-30 07:52:15 | Weblog
僕は30年前、教会の聖堂で「今より後……健やかなる時も、病める時も、汝を愛し、汝を守り、生涯汝を保つべし。我今これを約す」と神の御前で結婚の誓約をした。
僕はこのブログの中で滅多に【飼う】と言う言葉を使わない。飼うと言う言葉には、人間が主であり、ニャンコさんやワンちゃん等のペットを従として、見下す響きがあるからだ。クーやココは家族として迎えたのであり、前段の誓いを神にしたのだ。ココを迎える事が決まった時、みなさんの前で、これと同じ事をお誓いした。その気持ちは今も変わらない。
ペットを見下す気持ちがあるから、その命の主導権を自分が持っていると、大いなる間違えをする心が、伏線的にあるのではないか。命は神の手に委ねられている。親が可愛いワン・ニャンに向かって子供の前で「お前を飼ってやっているんだと」と、言葉や態度で示していないだろうか。ペットショップで金銭で、買ったからと、命を物扱いしていないだろうか。
勿論、食事の用意、排泄の始末等は、人に委ねられる事もある。しかし、子供を育てる事と同じで、その笑みで心が和まされ、癒される。家族だから、病気の時には病院に連れて行き、元気な時には楽しく遊ぶ。ワン・ニャンも命は人と対等であり、共に連れ立って生きてゆく。これが共生である。
今日掲載した写真でも、ココは何の疑いも無く、安心しきった顔で眠っている。これが家族の信頼であろう。

ねぇネェーこっちよ

2008-04-29 08:33:50 | Weblog
今朝も僕がブログを見ていると、音も無くクーが近付いて来て、僕の膝に手を掛け「ねぇネェーこっちへ来てよ」と呼ぶ。僕が椅子から立ち上がると、先に歩いて、自分の茶碗の前に行く。何時の頃からかクーはご飯を食べる時と、洗い桶から水を飲む時には、背中を撫ぜさせる。さも「これ大丈夫?」と言う様に。撫ぜてやればクーは安心するのである。僕が席に戻るとまたやって来た。今度は小走りにトコトコと。そして、膝をノックし「ンミャー」と大声で呼ぶ。今度は玄関の方に歩いて行く。玄関の扉に立ち上がり「ウーンミャー」「お外に連れてってよ」と。僕が「嫌だよ」と返事をすると「クーちゃん行きたいのよ」と言う。クーの言う事に無視して席に戻ると、今度は家内の所で「ウーンミャー、ミャー」と話し掛ける。家事をしている家内は「クーちゃん何を言うの」と言われるがまた「ミャ~ァー」と言う。残念ながら、クーの言う事は家内に分かってもらえなかったようだ。
このところ連日のように、僕達が夕食を終えると、クーが家内の膝に乗りまったりとしている。その様子を見ながら思い出すのは、クーを家に入れた最初の日の夕食後、クーは家内の膝に乗り目をつぶった。家内はクーを撫ぜながら「こんな事(我家に入れた)になるんだったら、もっと早くすれば良かったわね」との一言だ。あの日以来、夫婦の心を癒してくれる、大切な娘となったクーである。

朝から元気な

2008-04-28 08:28:49 | Weblog
ココは3時頃から、僕が寝ている布団の周りを、声を出しながらうろうろと歩き回る。こちらは眠くてしかたが無いのに、そんな事はお構いなし。時々僕の顔に口を近づけ、耳元で大きな声を出した。ついに降参。洋間に入ると、元気良く走り回り始めた。本棚の上に飛び乗り、書類袋の束を引き落とし、紐を咥えてじゃれ付く。それに飽きると、台所に入り、ライターをチョチョイして落としたり、カリカリの入った容器をドカンと蹴落とし、その隙間に入って、猫缶を手で叩いてみる。悪戯猫を追いかけるが、逃げ足は速く、僕の手が届かない狭い場所に入り込んで「どんなもんだい」と澄ましている。僕の負けだ。
ご飯を食べた後も、完全にお遊びモードが続く。今度は玩具箱から、ねずみさんを引っ張り出し、咥えて駆け回る。プラスチックの棒が床で跳ねて、大きな音がする。遊ぶ事に夢中で、少しも休もうとしない。カメラを持って追いかけるが、ピントを合わせている、1、2秒の間にファインダーから消えてしまう。ついに諦めた。家内が起き出し、廊下でご用にして寝かし付けた。

バス駅長休暇中

2008-04-27 07:16:28 | Weblog
会津若松11時15分発会津鉄道、会津田島行き2315D列車は、桜吹雪の芦ノ牧温泉駅に定刻の11時39分に到着した。改札を出て小さな待合室に入ると、隅の一角におニャンコハウスがあった。しかしこのハウスの主は不在。少々がっかり。駅を守る女性駅員の、大竹さんに話を伺うと「バスは今朝から居ないんです」。24日の名誉駅長就任式の疲れから、休暇を取った模様であった。駅の周りは、桜の木と芽を出した草が芝生のようになっていて、ニャンコさんには絶好の遊び場となっている。バスちゃんは「あたし何枚も写真撮られたり、何回も抱っこされたでしょう。疲れたのよ。今日はお休みを取って、前の草原や畑で思いっ切り遊ぶのニャン」と言ったのだろうか。
駅の中には、バスちゃんの写真が沢山張ってあり、キーホルダーも\420とお手頃価格で売っていた。勿論ゲット。それから幾つかのお土産も置いてある。その中から、地元産の味噌を求めた。これだって、鬼怒川のみやげ物店と比べれば、半額に近い。お昼ご飯は、駅から100m程の牛乳屋食堂で、味自慢のラーメンと餃子を注文した。ラーメンは、煮干と鰹節の東京風で、厚く切った自家製チャーシューが2枚入っていた。餃子は中の餡が盛り上がり、真丸なのが5個で一人前。本当に美味しかった。
芦ノ牧温泉駅には、1時間40分滞在したが、その間に5組程が、バス駅長を会いに訪れ、がっかりして帰っていった。これらの人は、みんなマイカーで来ていたが、新緑の会津の山を眺めるには、列車の方が良いと思う。僕は昨年の夏もこの、会津若松から、鬼怒川まで乗っている。バスちゃんの事を知っていれば、途中下車していただろうに、真に残念だ。秋の紅葉の頃に、家内と一緒にもう一度訪れよう。それまで、バス駅長が元気で居てくれる事を願っている。
なを、バス駅長については、会津鉄道のホームページで見ることが出来る。

お誕生日おめでとう

2008-04-26 05:48:14 | Weblog
おはようココだよ。元気だよ。神戸の雪兄ちゃん、山吹兄ちゃん、躑躅兄ちゃんお誕生日おめでとう。4月はお兄ちゃん3ニャンの生まれた月だよね。ぼく忘れてた。ごめんニャサイ。お兄ちゃん達元気かニャー。この頃お便り来ないから、少し心配してるんだ。ぼくは元気だよ。今ご飯を食べ終わって、お父さんと一緒に居るのニャー。これから何で遊ぶか考えているんだよ。ニャンコだって考える時あるんだよネ。そうだ!小鳥さんがお庭に来たから、お廊下に行ってみようかニャー。クーちゃんは、カーテンの上に登って、お外見てるよ。ぼくも行こーと。お外は晴れてるから、きっとお日様はご機嫌でお顔だすよ。ぼくはお廊下でお昼寝するし、クーちゃんは出窓で、お昼ご飯を食べないで、寝んこするんだって。神戸のお兄ちゃん達も、ベッドに乗ってお昼寝するのかニャー。
今日はお父さんは、もう直ぐお家を出て、新幹線で、会津のニャンコ駅長の、バスおばさんに会いに行くんだって。お土産は何かニャー。
今日も良い子のココ君だよ。

ぼく 何でも美味しいよ

2008-04-25 09:28:06 | Weblog
我家のニャンズは、全ての事で好対照である。食べ物にしてもしかり。クーは肉系の物は大嫌いだ。時として、昨日迄食べていたカリカリを食べなくなる。ここ数日ずうーっと食べていたカリカリにそっぽを向いてしまう。煮干を入れても、煮干だけ食べて、カリカリは残す。僕も家内も心配した。家内が修道院の猫、ミーちゃんが食べないカリカリを貰って来た。夕べそれを茶碗に入れると、朝迄の事は嘘のように一気に食べた。今朝は1時半過ぎ、居間で本を読み始めると、クーが部屋の扉をノックする。扉を開けると、台所に直行し「ミャー」「クーちゃんお腹が空いたの、ご飯頂戴」と言う。以前のカリカリを茶碗に入れ、僕は寝床に戻った。4時半過ぎ、今度はココが大きな声で「ぼくにご飯頂戴」と起す。無視していると、手にガブリとして来た。これでは起きる。台所に行くと、茶碗のカリカリは一粒も残っていない。昨晩は少し食べたが、2日程ほとんど食べず、お腹は空いていたのだろう。それとも、僕や家内が居ると、わがままが聞いてもらえると思っているのだろうか。今日のアメショっすの銀ちゃんもそうなのだろうか。とにかくニャンコさんは、食べ物にも煩いようだ。だから、毒饅頭にも引っかかる事がほとんど無いのだろう。
ココは鳥のささ身で作られたカリカリを茶碗に入れると、待ちきれず、つまみ食いを始めた。数分で食べ切り、電話機の前に座り、舌なめずりをして、余韻を楽しんでいた。ココは、どんな物でも「ぼく、何でも美味しいよ」と言う様に良く食べるのだ。

猫駅長に

2008-04-24 06:38:00 | Weblog
JTB時刻表の5月号を開いた僕は、え!えぇぇ!となった。そこには、駅長の帽子を被った猫ちゃんが写っていた。猫駅長で有名なのは、和歌山電鐵貴志駅のたまちゃんであるが、会津鉄道芦ノ牧温泉駅にも居たのである。この駅は、会津若松駅から会津鉄道に乗れば、7駅目で25分程で行ける。猫ちゃんの名前は、バス。8年前野良になるところを保護され、駅に住むようになったとある。チンチラの雑種であり、女性駅員の方に大切にされていると言う。そして、今の会津地方は、桜も見頃と時刻表に書いてあり、駅付近には、線路に沿って、多くの桜の木が植えられているとのことだ。もう一つ。駅前の牛乳屋食堂は、昭和の初め、鉄道建設に携わった、中国の人々から伝授された、ラーメンが名物だと言う。餃子も美味しいだろう。
鉄道大好きな僕には、ローカル線、猫駅長、桜、ラーメンに餃子、旅心がくすぐられた。行こう、バス駅長に会いに。朝8時8分東京発やまびこ105号に乗れば、郡山、会津若松で乗り換えても、11時39分には、この芦ノ牧温泉に着ける。ちょうど良い時間だ。1時間40分後の13時18分発のアイヅマウントエクスプレスで、鬼怒川温泉駅に。そこからは、東武鉄道の特急で帰って来る事にしよう。
今度の土曜日、26日に行く事にした。一人旅である。幸い前の会社から頂いた、旅行券が使える。今日は職業安定所で講習を受ける。その帰り道JTBに寄って、乗車券と特急券を買って来る事にしよう。
このブログをご覧の方で、自分もと言う方は、上記の新幹線の2号車か3号車自由席の2階席に座っております。長身で、ぼさぼさの白髪が僕です。一言お声を掛けて頂ければありがたいのですが。別にご案内はしませんが。

ブログ2周年

2008-04-23 09:18:45 | Weblog
一昨年の今日、僕はこのブログを始めた。更新回数680回となった。この拙いブログを日々お読み下さる方々に感謝。2年も続けて来られたのは、一重に書きたくなる素材が身近にあった事である。クー、ココ、マイクの3ニャンと孫の晃である。毎日接していても、決して飽きる事が無く、毎日違った姿を見せてくれる。その姿が僕の書きたい気持ちを刺激する。
55にして初めて子猫に出会った僕は、初老期の入口に立って、猫の可愛らしさにすっかり魅了されてしまった。その気持ちを書き残そうと、ブログを開いた。ホームページよりも簡単に設定が出来たのも嬉しい。解説した日は日曜日だった。この日息子の家に、マイクが貰われて来た。人見知りの全く無いニャンコ。それから2年、孫が生まれ、その孫も一人で歩くようになり、お話も出来るようになった。昨日も昼寝の最中、廊下のガラス戸を叩く音で目が覚めると、庭から孫がクーを呼んでいた。06年11月、可愛いにゃんぽち君のブログを見ていると、最後の所に里親募集があった。開けて見るとそれは玉手箱であった。可愛い子猫が「おとーさん、おかーさん、ぼくの里親になってください」と叫んでいた。僕に向かって叫んでいるかのようだった。半日考えて、両手を挙げた。「珈琲君待ってろよ」と、声には出さないが、画面に向かって叫んだ。応募のコメントの最後に「東京だって新幹線に乗ればすぐ近く」と書き込んだ。神様は僕の願いを、ビートさんとテケトさんに届けて下さった。そして、暮れも押し迫った12月30日、夫婦で神戸に出掛け、ココを引取った。僕の大きな片手に入る、920gしかなかったココも、今は約4㎏に迄成長したが、やっている事は、オチビの頃と全く変わらず、毎日遊ぶ物を探して、探検隊長だ。クーは相変わらずマイペースの生活だ。時々ココにかき回されて、怒りを爆発し、ココにパンチを出すが、敏捷なココに当たる事は、めったに無い。そのクーも、起きている時は、甘えん坊で、絶えず僕や家内に話し掛けて来る可愛い存在だ。これからもライフワークとして、書き続ける。
訂正:昨日の記述の中で、トリートメントとあるのは、トリマーの間違えで、訂正します。

マイクお兄ちゃん

2008-04-22 06:46:44 | Weblog
明日で息子夫婦の家に、メインクーンの男の子、マイクが貰われて来て、2周年なります。マイクは、息子の友人夫婦と暮らしていたのですが、転居する事になり、やむなく別の家に行くことになり、猫好きな息子夫婦のもとにと言う事になりました。詳しい事は、2006年4月23日のこのブログをご覧下さい。マイクが息子の家族となった日、僕はこのgooでブログを書き始めたのです。明日はマイクとブログの記念日なんです。
マイクは人見知り、猫見知りを全くしません。大人しく、常にマイペースです。孫が生まれた時、焼餅を焼くかと心配しましたが、それもありませんでした。孫の寝ている、ベビー・ベットやソファーを覗き込む事はあったようですが。今は孫が一人歩きをするのを、後ろから付いて行ったりしています。孫はマイクが大好きです。家の中では、マイクと一緒に良く遊ぶと聞いております。孫が手を出しても、怒らないようです。長毛種故、体は大きく見え、尻尾もふさふさです。僕が息子の住まいの扉を開けると「こんにちはジジ」と言う様に、出迎えてくれます。2階の部屋に上がる時は、自分が先に立って、ご案内をしてくれます。孫にとっては、外に出て遊べぬ時、マイクが居なければ、寂しい思いをする事になったでしょう。そして孫は、猫ちゃん大好きな子供として成長しております。
そのマイクが大嫌いなのは、爪切りとトリートメントです。爪は時々家内が、マイクの顔にタオルを被せて切っています。6月頃には、専門家にトリートメントをしてもらわないと、毛が絡んでしまいます。

優しいお姉ちゃん

2008-04-21 07:16:13 | Weblog
昨晩の事、夕食を済ませた僕と家内は、アホウドリのテレビを見ながら、クーは本箱の上で目をつむり、くつろいでいた。そこに“ピンポン”。玄関を開けると、息子が猿の親子のように孫を抱き、入って来た。仕事のFAXを送るためだ。孫の声でクーも目を開けた。孫はあっちへチョコチョコ、こっちへチョコチョコと、部屋の中を絶えず動き回る。ココと全く同じだ。ジジの腕では、ピント外れの絵になりそうなので、写真は諦めた。ババが孫の姿を追う。本箱の上では、クーも顔をあっちへ向けたり、こっちを向いたりと忙しい。クーは孫にも慣れ、本箱の下で孫が「オイ、オイ」と声を掛けても「ミャー」と優しく返事をするだけで、警戒していない。その目は優しいお姉ちゃんの目になっていた。奥の部屋で寝ていたココも「僕も起きたよ」と呼ぶ。孫は家内と一緒に、ココと遊んだ。
息子が本箱に近付くと、クーは起き上がり、警戒態勢をとった。何せ数年前、酔っぱらった息子に、尻尾を強く引っ張られた事を、今も忘れてはいない。これで手でも出そうものなら、間違えなく「シャッー」となるだろう。この家に入るきっかけを作ってくれた息子なのに。クーはきっと「晃君好きだよ。でもね、お兄ちゃんはねー」と言う事だろう。