クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

クータンのお席

2006-04-30 09:01:29 | Weblog
クータンはパソコンの椅子が大好きだ。我家の子供になった直後からこの椅子でお昼寝をする。昼間は窓からお日様が一杯入り、寒い夕方や夜は、すぐ近くのヒーターから温風が、暑い夏にはエアコンの冷風が丁度良い具合に来るのだ。
僕がパソコンで仕事をしたり、ネットを見ていて、一寸一服するために台所に立った間にこの席を取られることもしばしばだ。今朝もそうだった。この日記を書こうと思いながら、眠くなり、ソファーに行くと、どこからともなくクーがやって来て、ピョンとこの椅子に飛び乗り眠ってしまった。と言う訳で、今朝は親子揃って朝寝を楽しんだ。
ヒヂちゃんの頃、一気にこの椅子に飛び上がるクーを見て「猫ってすごいなー」と感心したものだ。今はこの椅子からプリンター、スキャナーと上がり、カーテンレールの狭い場所に座って外を見る。先ほどは外を見ていて、何か見付けたのか3段跳びで下りて、廊下に全力で駆けていった。僕も付いて行くと何も居なかったが、庭には、白いつつじが咲いていた。

今日は大安吉日

2006-04-29 17:07:28 | Weblog
今日は大安。嫁の知子の姉K子さんの結婚式が行われる。相手のK君は婿に入る。息子夫婦は昨夜から知子の実家F家に泊まった。K君は哲達とは昔からの仲間だ。クータンが来た日には、動物病院に勤めるK子さんと一緒に、試供品のお土産を持ってやって来た。その後も何回か我家を訪れる顔見知りだ。哲は外で一緒に食事をした後K君に送らせる事も度々ある。彼は下戸なのだ。F家の父君も下戸だから良い婿さんになるだろう。F家はおめでたが続く。秋には初孫誕生もある。むろん僕達夫婦にとっても初孫だ。知子のお腹もだいぶ大きくなって来た。
さて、今日は哲達の猫のマイクの面倒を見る事になった。家内がトイレの始末をする間に一寸抱いてみたが、そんなに重くない。クーと変わらないのだ。午後家内は体重計を持って行き計ってみた。4.8㎏だ。クーが4.5㎏だからほとんど変わらない。メーン・クーンとしては小柄か。長毛種ゆえ大きく見えるだけなのだ。図鑑によればこの種の猫はおしゃべりと書いてあるが、全くしゃべらない。知子が一回聞いただけだと言う。クーは起きていると、絶えずおしゃべりをして、おねだりをしている。クータンの方が甘えんぼなのかもしれない。

我家に猫??-3

2006-04-29 10:43:23 | Weblog
職人の朝は早い。息子は毎日6時前に家を出る。この日は秋分で祭日だが、仕事は待っている。いつものように家を出た。子猫が泥足のまま家に入るのを警戒して僕も息子の後に続いた。息子が玄関を出ると、クーは車の下からピョコンと土間に飛び上がった。息子が門を出て歩き始めると、クーは「お兄ちゃん待っててよ、一緒に連れて行ってよ」と言うように、後追いをはじめたのだ。思いもかけない事に僕は混乱した。このまま付いて行くと車の餌食になってしまう。とっさにクーを抱き上げた。顔を見る。ユニークな顔だが可愛かった。神様は「お家に入れてあげるよ、一寸待っていてね」と僕に声に出して言わせた。可愛かった。この声は数歩前を歩く息子にも聞こえた事だろう。僕はクーを抱いたまま息子を見送った。一旦クーを車庫に下ろして家に入った。
家内は「朝から何を言っているの。近所迷惑よ」と文句をいった。「あのチビちゃんを家に入れるよ」と僕は宣言した。今日は僕も出勤日だ。着替えを済ませ玄関を出るとクーも出てきた。家内が抱き上げる。クーの頭を撫でながら「チビちゃん行って来ますよ。良い子しててね」と言って車に乗り込む。頭の中は子猫の事で一杯。
家内は僕が出勤した後クーを車庫に下ろす。まだクーの可愛さが分からない。暫くすると息子から電話が入った。「あの子猫、飼ってくれる人を見付けるから今日一日預かってよ」と言った。家内は迷った。亭主も家に入れろと言うし、息子も電話をかけて来た。このままにすれば、二人から文句の機関銃で撃たれることになる。
家内はしぶしぶ車庫に向かった。クーは居なかった。近所を見回すと、斜向かいの車庫で日向ぼっこをしていた。抱き上げて家に入れる。ソファーに下ろすとクーは、大きな欠伸をしそのまま眠ってしまった。そうだろう。3ヶ月に満たない子猫が一晩中鳴いていたのだから体は限界に来ていたのだ。神様はささやいた「この寝顔可愛いでしょう。貴女を信じきっているのよ」と。家内はクーの寝顔を見て心が変わった。
こうしてクータンは我家の子供になったのだ。それからの騒動『クータン騒動』は別の機会にお話しよう。

我家に猫??-2

2006-04-28 05:50:46 | Weblog
哲は知子と食事をし、送届けて深夜帰宅した。哲の足音がするとクータンは車の下からピョコンと玄関に出てきた。「ミャー お兄ちゃんお帰り」。哲は出てきたクーと夕方の様にじゃれさせて遊んだ。哲は言う「この時のクーが一番可愛かった」と。暫く遊んだ後哲は家に入り、オルガンの練習をしていた家内に「あのチビを家に入れたいよ」と。しかし、家内は首を縦に振らなかった。
その夜の事である。「ミャーミャー」と絶え間なく泣く子猫の声に目が覚めた。深夜2時半。僕は台所に行き、車庫に面した窓(この窓は今は、クータンの窓と言う)
をほんの少し開けると、クーは子猫がこんな力があるのかと思うほどの力で窓を大きく開けて、僕の腕に飛び込んで来た。「チビちゃん、少し静かにしてくれない」と言って車の屋根に戻した。
しかしクーは泣き止まない。猫語の全く分からなかった僕でも、この言葉は良く分かった「寒いよお家に入れてよ」「お腹がすいたよご飯頂戴」と言っているのだ。ソファーに横になったが眠れない。クータンの大きな声でお隣の雨戸が開いた。まずい、大変まずい。また窓を開けた。クーが飛び込んで来た。「チビちゃん明るくなったらお家に帰るんだよ」と頓珍漢な事を言って車の屋根に戻した。さてその後は?

我家に猫??-1

2006-04-27 05:43:34 | Weblog
まさか猫と住むとは?僕達は教会の行き帰りの道々、子犬を散歩させる方々を見る度夫婦で「家にも可愛いワンちゃん欲しいね」と溜息をついていた。いつしかそれは祈りとなった。神様は「でもね散歩ができるかしら」と言うだろう。でも、神様は僕達夫婦の願いを形を変えて聞き入れて下さった。
03年9月22日我家の車庫に子猫が居た。最初に見付けたのは、今は夫婦となった哲と知だ。知子は子猫を見付けると「可愛い子」と言って抱き上げた。彼女の実家では、猫2犬1と一緒に暮らす。また、お母さんは多くの外猫の面倒を見ている。そんな知子が子猫をスーと抱き上げたのも自然な事だ。そして、子猫は哲の手に「哲可愛い子ね」と言いながら、玄関でじゃれさせて遊んだ。クータンは大喜び「こんなお家に住みたいよ」と思った事だろう。家に入ると家内に「お袋、車庫に可愛い子猫が居るぞ」と話した。家内は「昼間お向かいの玄関に居た子猫かしら」と思ったと言うが、全くの無関心。
夜になり、僕の車が家の前に止まる音を聞きつけると、家内が外に飛び出して来た。いきなり助手席の窓を激しく叩く「車庫に子猫が居るの。一寸待っていて」と言ってクータンを抱き上げた。しかしそれは、全く事務的な行為だ。
夫婦での夕食でも子猫が可愛いとの言葉はどちらも出さなかった。

お花大好き

2006-04-25 05:37:05 | Weblog
クータンはお花の好きな女の子です。おチビの頃、リードを付けて外に行くと、すぐにお向かいのSさんのお宅の門に通じる石段に向かうのです。そこにはプランタンに植えられた季節の花が咲いています。花に顔を近づけ、匂いを嗅いでうっとりしていました。我が家の生垣にバラが咲くと、バラの棘にも関係なく顔を埋めます。バラには、小さな虫が付いていてもかまわず匂いを嗅ぐのです。今年もあと1ヶ月ほどでバラが咲き、朝のお散歩(蚤が付くので抱っこです)が楽しみです。
家内は教会での結婚式やお葬式のお手伝いに行きます。帰りに飾ったお花を戴いて戻り、食卓や、台所の出窓に活けます。するとクータンが飛んで来て、お花に顔を埋め「お母さん、お花良い匂いがするヨ」と言って目を細めて、うっとりとしています。
昨年10月息子の結婚式のあともそうでした。持ち帰ったお花を食卓に活けると、クータンはすぐに食卓に上り、盛んに花の匂いを嗅ぎ、満足そうな表情をしました。

落ち着かないクータン

2006-04-24 05:44:31 | Weblog
昨日の午後、僕が息子の住まいから戻ると、クータンが近寄り、盛んにズボンの裾の匂いを嗅ぎ始めました。どうやらマイクの匂いが付いているのを確かめている様子です。家内にも同じ事を繰り返し何回もしました。
一人娘として、このうちにはただ一人の猫だったのが、お兄ちゃん猫ちゃんが来たのですから、落ち着かないのも無理もありません。マイクは新しい住まいだけでなく、僕や家内にも擦り寄って匂い付けをしていました。
夜中、クーは起き出して、出窓に出たり、居間にいったりとしていました。丁度クータンの寝ている部屋の真上にマイクも寝ていますので、音が聞こえたり、匂いがするのでしょうか。
今朝4時前僕が起きて居間に入ると、クータンは居間の中を、落ち着かなく歩き回っていました。抱き上げて「クータン、お前が一番可愛いんだよ」と言って、クーの茶碗の前に行き、好物の煮干を入れると落ち着いたようです。カリカリと煮干を食べ終わり、今は、本箱の上で、手足を思いっきり伸ばした、だれ猫姿で、安心しきった顔をして寝ています。
こんな姿こそ、僕の心を癒してくれます。本当にクータンは神様からの贈り物なのです。

クータンのお家の紹介

2006-04-24 04:52:35 | Weblog
僕達家族は東京の郊外深大寺の近くの町つつじヶ丘に住んでいます。
家は2世帯住宅で、別棟に息子夫婦が暮らしています。
僕は団塊の世代、あと2年弱で定年を迎えます。家内は50歳代前半です。夫婦と猫のクーが一緒に暮らしております。
別棟に住む一人息子は20代後半で、建築関係の職人です。昨年10月6年越しの愛を実らせ結婚しました。息子達に昨日メーンクーンの坊やマイクがやって来ました。秋には子供が生まれます。息子夫婦も僕たちも、嫁の実家もその日を心待ちにしております。特に知子の祖母は、ひ孫が抱ける日を楽しみに待っていらっしゃるとの由。
クーですが、生まれた場所や生年月日は全く分かりません。後でお話しますが、あの顔ゆえ捨てられたようです。秋分の日に来て、生後2ヶ月半位と医師に言われましたので、お誕生日は7月7日の七夕と決めました。
僕達一家はキリスト教徒です。僕は毎朝の祈りの中で、クーを含めて家族の日々の平安を祈っておりますが、今日からはマイクの事も祈りの中に加えます。

マイクが来ました

2006-04-23 17:28:58 | Weblog
今日のお昼前に、メインクーンの男の子マイクが息子夫婦の家にやって来ました。マイクは、それまでの若い夫婦と一緒でしたが、事情があって息子夫婦が引き取る事になったのです。マイクは嫁の知子とも直ぐになつき、僕たち夫婦にも体をこすり付けての挨拶をしてくれました。
一方クータンは、マイクが「こんにちは」と挨拶をしに行きますが、「フッー」と言って受け付けません。
マイクは大人しい甘えんぼの坊やのようです。クーは本当に内弁慶の子供に育ってしまいました。

ようこそクータンのお家へ

2006-04-23 12:43:36 | Weblog
ようこそクータンのお家へ。クータンは東京・深大寺の近くに住んでいる猫です。今年7月で3歳になる女の子です。写真のように、一見燕尾服を着て口ひげを生やしたような顔ですが、お花と小鳥の好きな子です。
クーは03年9月23日我が家に来ました。猫なんてと思っていた夫婦には青天の霹靂です。でも、一緒に住んでみて、猫の素晴らしさに魅了されました。真に『神様からの賜物』です。
これからクータンの魅力とエピソードをお話してまいります。