クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

悲しく・やり切れぬ

2010-07-31 06:29:02 | Weblog
今日の写真は昨日の続き、ココが天井の虫を見詰めている図である。
今朝の朝刊を開き、最初に目に飛び込んで来たのが、幼い姉弟が赤いシャツ姿で微笑んでいる写真。しかしこの兄弟は既に天国へ旅立ってしまった。母親に育児放棄され、餓死してしまった。我が孫と同じ年。可愛い盛りである。孫達も街中で僕や家内を見付けると、大声で「ジジ」と言いながら駆けて来る。そんな可愛い子らを見捨ててしまう、23歳の母親の気持ちが僕には理解出来ぬ。この母親が発達障害者で、子育ての出来ない、人格障害を持っていたらもっと悲しい。それにしても、死を前にした数日間、この兄弟の苦しみはどんなものであっただろうか。たとえ人格障害を持っていても、この母親に3~4日間飲まず食わずの経験をして、子供らの苦しみの幾らかを感じて欲しいと思うのは、僕だけであろうか。
この母親だけを責められぬ。それに気付き、簡単にこの母子を見捨てた父親にも責任は大いにある。一人で悩まず、両親や公的機関に相談し、子供らの幸福を第一により良い道を考えなかったのか。
そして、匿名の通報を受けながら、「ちょい見」だけで済ませ、「不在だから家に入れなかった」と言う児童相談センターの職員と所長の責任である。法が改正され、彼らには強制立ち入り調査権が与えられた。何でこの権限を早く行使して子供を救わなかったのか。もし、不在であるならば、警察と協力して部屋の中に入るべきであった。ちょい見だけで済ませていたとしたら、相談所担当官と所長は仕事をしたとのアリバイを作ったに過ぎず、職務放棄に等しく、亡くなった子供を見捨てた事になる。業務上過失致死罪の事犯である。
今回の事は3者が子供の命を全く考えず、悲しく・やり切れぬ思いであり、他人事のようにして責任を放棄した、母親はもちろんの事、父親とその家族、児童相談所の職員には怒りすら覚える。
「神様、この亡くなった幼子の魂が天国で安らかに憩いますように。」と祈るものである。