ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

Let there be LIGHT

2017-12-01 | アメリカ事情

 

http://wp.patheos.com


オハイオ州クリーブランドの郊外に、ウェストレイクという小さな市がある。そこには、ささやかな市民報がある。その一頁にリサ・スタントンさんによって書かれた記事”The tradition of burning a candle in the window"がある。 その記事にはこんなことが書かれていた。

 

各窓に灯した蝋燭を置くのは、植民地時代からの一般的な伝統で、その明かりは、家庭や家族の暖かさを思い起こさせる。かつて大抵の家の中央部分に暖炉があり、そこから火を得て蝋燭を灯したものである。家に住む家族の一員なりが、旅に出て不在であると、残った家族は、うす暗くなる夕暮れから、蝋燭を灯して、窓辺に置いてその家人の旅の無事を願った。

それだけではなく、灯された蝋燭は、良き知らせや、あるいは、疲れた旅人には、安堵を与えるものであったらしい。 窓辺の灯された蝋燭は、友愛を示し、友人だけでなく通りがかる他人への歓迎のしるしでもあった。

遠い初期アメリカには、隣の家は、はるかかなたで、何マイルも離れていた。 はるばる隣人を訪ねる者には、遠くでも見える窓辺のほのかな蝋燭の明かりが、友情の代名詞にもなった。現代では、クリスマスの季節に伝統的によく行うが、クリスマスだけでなく、年中この習慣を行う人々が増えている。 ただし、使うのは、火を灯す蝋燭ではなく、電池で灯す(フェイクの)蝋燭である。

この情緒あふれる伝統を保つため、ウェストレイク歴史協会は、電気で灯す蝋燭を、歴史的なクレイグウ・ハウス博物館の窓辺に置いて灯す。もしここを運転して通りがかる際、窓辺の蝋燭の明かりをご覧になり、遠い昔、クレイグウ家を訪問しようとしていた友人や旅人がそれを見てどれだけ、ほっと安堵したことかに、思いを馳せてみることができる。

 

そういえば、数年前よく聞いた(見た)あるモテル・チェーンの宣伝で、アメリカ人のトム・ボーデット(作家・俳優・声優・ラジオ番組ホスト)が、宣伝の最後に必ずこう言っていた: 

"I'm Tom Bodett for Motel 6, and we'll leave the light on for you." 「モテル6の、私はトム・ボーデットです。あなたの為に(ポーチの)明かりをつけておきますよ。」と。 

これは、そう、はるか昔からの習慣を持って歓迎を表すためだったのだ。うす暗くなってきて、あるいは、夜も更けた暗闇を疲れて歩いていて(運転していて)、通りかかった民家の窓からこぼれる家の中の光が、どれだけ慰められる光景かは、誰もが想像できる。 まるで旧約聖書の創世記にある言葉のように。 And God said, Let there be light: and there was light. 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。


http://www.bravotv.com


今日はそんな蝋燭のためのクリスマス向けの飾りの作り方をご紹介したい。必要な物は、(アメリカで売られているスタンダードなサイズの)ソーダ缶、アルミを切れる強いハサミ、そして怪我を避けるために軍手が必要かもしれない。

  • (切り傷など作らないように、細心の注意を払いながら、ソーダ缶のトップとボトムをメタルも切れるハサミで切り取る。
  • 缶のつなぎ目を開き、光る裏側を表にして、ソーダの印刷されている表を裏にして、缶を平たくする。
  • 1-1/2インチ(約4cm)を缶の下の方にボーダーとして残し、上の部分に星、雪だるま、あるいはクリスマスツリーのデザインを平たくした缶の上に写す(あるいは油性マーカーなどで描く)。そのボーダーのあるボトムは、スタンドとなるために残す。
  • メタルを切れるハサミで写した(描いた)デザインとボーダーを切っていく。下の絵を参照して、光を通すために、デザイン部分にホールパンチで穴をいくつか開ける。
  • 切り終え、穴をあけ終えたら、鋭い切面をサンドペイパーで磨く。
  • ボーダーラインを印刷のある面が下にくるように曲げていく。それがスタンドになる。曲げ終え、丸めたら、ホッチキスで留める。
  • 出来上がった蝋燭入れを使わない皿などに置き、中に蝋燭を入れる。下の絵のように、飾り付けてもいいが、直接蝋燭の火につかないようにすること。


Illustration by Margo Letourneau  https://www.almanac.com/content/seasonal-crafts-make-holiday-candle-decoration

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする