すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

フィンランドへの旅(その1) ~ 車で国境を超える ~

2022-08-01 | 季節
皆さん、お元気でしょうか? 
ご無沙汰いたしました!

今年は、ご縁があって、
フィンランドのカウスティネン民族音楽祭に行ってきました。
Jimny、今夏も頑張ってくれました!


青い線を往復。

恒例になりつつありますねえ。
今回も「4回シリーズ」でお届けいたします。

・フィンランドへの旅 
 (その1) ~ 車で国境を超える ~
 (その2) ~ オウルの街に立ち寄って ~
 (その3) ~ カウスティン音楽祭 ~
 (その4) ~ やっぱりサウナでしょう ~

コロナ下、猛暑中の
ひととき、
ご一緒していただければ、嬉しいです。

*** ** *** * ** * ** * ***

以前、スウェーデンに車で行った時、
「ここ?」と聞いている間に
「国境」は通り過ぎてしまいました。

島国日本育ちの私にとって、
あまりにも あっけなかった・・・。

国境をゆっくり味わいたい!

これが、今回したいことの一つ。

● 念願のキルピスヤルヴィ

国境を超えると最初に出てくる小さな町は、
Kilpisjarvi(キルピスヤルヴィ)。

ヤルヴィは、フィンランド語で「湖」。

キルピス湖は大きな湖で、
この湖の中に、
スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの
分岐点があります。

トロムソからキルピスヤルヴィまで、
車で2時間半(休まなければ)。

スキーで湖上の分岐点を見届けようと
計画を立てるもものの実現できぬまま、
キルピスヤルヴィに来ることさえ叶わず・・・。

というわけで、私にとって、
念願のキルピスヤルヴィ!
(このお話は、またいつか)

ノルウェーとフィンランドの陸上の国境はここ。
キルピスヤルヴィが現れる少し手前。


ここからフィンランドだ!

フィンランド語でフィンランドは「SUOMI(スウォミ)」

黄色に塗られた石が点々と置かれている。

●川向うに スウェーデンを眺めながら



この川が、
スウェーデンとフィンランドの境界。

道路は、川に沿って走っているので,
ずっとスウェーデンとフィンランドを
同時に眺めているようなものです。
(初めの地図をご覧ください)


この先の橋を渡ると スウェーデン(Sverige)
こんな表示が何回も出てくる。

せっかくだからと
橋を渡ってスウェーデンに入り、
10時にオープンしているはずのカフェへ。
ところが、
閉まっている・・・?

「そっかあ!
 スウェーデンはまだ10時になっていないんだ」。
(時差:1時間)

すぐそこにあって、異国であり、時間も違う。
コロナの閉鎖期には、国境に当たる橋も通行止め。

「陸続き」の現実に
少し触れた気がしました。

住んでいる人にとって、
単純に線引きされるものではないはずでしょうに。

●フィンランドと北欧3国の違い

スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語は似ていて、
お互いに自国語を話して通じるそうです。
(私でも少しはわかる。すこーしですが)

フィンランド語は、隣国と言えど
全く違うという不思議。

でも、この国境周辺の言葉は、
フィンランドなまりのスウェーデン語。
(相方さん曰く)

相方さんは、まず聞いていました。
「ノルウェー語でいい?」

ノルウェー語で通用していたのが、
次第に「英語」に変わっていきました。
(相方さんもフィンランド語はできないので)。

言語は文化を現す。

フィンランドで、
どんな体験ができるんだろう!?

それにしても、
わかっちゃいたけど、本当に山がない。
そして、なんだ、この森林の広さは!



時速100キロで一本道。

トナカイや子ぎつねに
止められることはあっても
いつまでも続く森林風景。

材木資源の豊かさに圧倒されつつ、
助手席で
つい眠りに落ちてしまうのでした。
(つづく)



30度越える? ここでは特別の夏日です!

2022-06-28 | 季節
まずは、ご報告が三つあります。

一つ目、
今日が、ブログの夏休み前、
最後の投稿です。(今年はちょっと早いです)

二つ目、
お義母さんも金曜日の夜から急によくなり、
土曜日には、電動車椅子で美容院に行き、
帰りにカフェでお茶までして帰ってこれたのです。
もちろん、油断はできませんが。

あまりの急変に、
今日相方さんが問い合わせました。
しかし、医療的な治療は特にされておらず、
やはり施設との連携サポートが功を奏したとのこと。

お蔭で、私の株が上がってしまいました(#^^#)

三つ目、
相方さんもコロナから回復、
月曜日から仕事をしています。

ご心配頂きました皆様、
ありがとうございました。

さて、こちらでは、日曜日から25度超え、
今日は30度超えるかも!

ひゃっほー!です。

ノースリーブでも暑い!
とここで感じたことって、
あったっけなあ?

日曜日は、海に行ってきました。
それも、砂浜!

ちょいと、
地形のお話をいたします

「砂浜」は
Strandaと訳されますが、
実際には、「小石浜」も多いです。
ご存知
フィヨルドは「fjord」と書き、
あちこちに「○○○○fjord」と言う名があります。
地形的に凹んだ、いわゆる
「湾」
「bukta(ブクタ)」「vika(ヴィーカ)」と言います。
bukta(ブクタ)、vika(ヴィーカ)に
砂や小石がたまると
Strandaになるわけです。

でも、地形上、fojordにStrandaはできにくく、
Strandaはあまり見られないのですよ。

うちの近くにあるTelegrafbukta(テレグラフブクタ)は、
人気でいつも人がいっぱい。

そこで、車で20分程で行ける
小さな
Belvika(ベルヴィーカ)に行くことにしました。
ここで正解!人が少ない!
正面に広がるのは、
Skufjord(スクーフィヨルド)


向こうの方に船が見えるでしょ。
車のまま乗れて、
Belvikaと真正面の島・Vensøya(ベンソイヤ)を
行き来しています。

これに一度乗って渡ってみたいんだなあ。

ノルウェーの海の特徴は、
海岸ぎりぎりまで草や木が生えていること。

ゴロゴロしている石で炉を作り(もうできてたりする)、
枝を削ってソーセージをグサリ。

これだけで立派なBBQ! 

ノルウェーのBBQに気負いは無用なのです。

とにかく、ゆったりと過ごす。

あれもこれもとしたくなる私。
自分に言い聞かせている大事なポイントです(^^♪

次回は、8月1日(月)になります。

では、皆さん、どうぞ
早々の猛暑に負けず、
夏の時間を機嫌よく過ごせますように。





異例のトロムソまでの道中

2022-05-30 | 季節
この度のトロムソまでの道中、
いつもとは随分違ったので、
お話しますね。


「名古屋発」が「成田発」に

まず、トロムソに帰る飛行機(フィンランド航空)は
2回キャンセルされました。

ロシア上空を飛べないことが影響。

相方さんが何度も電話してゲットしたチケットは、
名古屋発でなく、成田発。

しかし、そのお蔭で、
「成田空港宅配便」を初めて使いました。

出発三日前までにスーツケースを成田空港に送り、
出発当日、空港でスーツケースを受けとる。

これは、超便利!

また、思いがけず、
東京転勤になった息子の家に
泊めてもらうことができたり、
いつ会えるかわからないね、
と別れた友人とまた会うことができたりと、
これはこれで、よし。

それにしても、閑散とした成田空港。

海外からの旅行者解禁は、6月10日かららしい。
入国時にコロナの陰性証明書は、まだいるし・・・。


13時間かけて北極回り

成田からヘルシンキまでは、
通常約9時間のところ、13時間。

ロシア上空をどう迂回するのか?

乗ってわかったのが、なんと「北極回り」!

じゃあ、じゃあ、トロムソ近辺を飛ぶわけ? 

しかし
「おろしてーーー!」と言いたいタイミングにすら、
私はすっかり熟睡。

夜21:40発だったし、
日本での疲れも手伝っている。

だが、もう一つ。
コロナ期ならではの好条件。

乗客が少ないため、隣に座る人がいない。
つまり、座席3つを独り占めして、
ほぼ全員が横になって寝れるのです(往路も同じでした)。

という訳で、
13時間も特別長く感じないでいけました。


空港で12時間待ち。

朝、4:20頃ヘルシンキに到着。
トロムソ行の飛行機まで、12時間。

朝が早く、人はあまりいないが、
店も閉まっている。
まだ眠いが、
手荷物もあるし熟睡はできない。

ぼちぼち開いてきたカフェに入ったり、
なんやかんやと過ごすけど、長いわあ。

さてヨーロッパ圏へ入管すると、
雰囲気が変わります。

ツーリストも 子ども連れもいっぱいで、
マスクをしている人はほぼいない。

トロムソまでの飛行機は満席で、
トロムソ空港もツーリストでいっぱいでした。


5月に大雪が降ったトロムソですが、
うちの庭に雪はなく、
迎えてくれた新顔は、チューリップ!
二日で大きくなったのだそうです。





去年の秋、歩けなかったので、
相方さんに植えてもらったのでした。


さあ、今週から
アンティークブティックも日本語教室も
仕事再開です。

皆さん、機嫌よくいましょうね。


極夜が明けない冬はない。

2022-02-01 | 季節
明けない夜はない。
同様に
極夜が明けない冬はない。

今、しみじみそれを感じています。

1月、二人目の孫が誕生しました。

孫が生まれたら、嬉しいし、会いたい。

娘にも里帰りをさせてあげたい。

しかし、
義母の調子が悪かったり、
オミクロンの実態、状況が見えず、
「行くときだ」と、思えなかった。

今の規定では、
ノルウエーから日本に入国すると、
羽田で、6日間の強制隔離をせねばならない。
検疫所指定の宿泊施設で6日間。
(これは、政府が支払ってくれるとのこと)

それは変わりないが、
1月末、大きな変化があった。

公共機関が使えるまでの隔離期間が、
10日から7日に縮まったのだ。

と言うことは、
6日の強制隔離後、
もう一日、羽田で隔離すれば、
飛行機にも、
フェリーにも乗れる。

迎えを頼める家族がいない私には、
これは、大きな違いなのだ。

私は、1月に
3回目のワクチンを終えている。
私の膝も腕も、ほぼ治ってきた。

義母の問題も少しずつ解決し、
最も大事なサポートを手伝ってくれる人が、
見つかりつつある。

明かりがさす、時が来る、
とはこのことだ。

日本帰国の準備を始めます。

どうぞ、皆さんも 
十分気を付けてお過ごしください。

春は、もうすぐです。



2月1日 9:40 陽を受けることのなかった雪山頂が輝く。

待ち望んでいた光景

2016-06-16 | 季節


これ、どこにでもある光景。
だけど、待ち望んでいた光景。

うちの畑は、須賀神社の裏口の前にある。
雨が続く梅雨の頃
参る人もなく
鬱蒼と茂る木々だけでは
神社の前が心寂しくなる。

道行く人をホッとさせてくれるように。

神社の掃除に来ていたおばちゃんから
戴いて、挿木した紫陽花。
今年が4年目。
雨の中、見事に彩を添えてくれています。

This is Hydrangea(Hortensia) that we often can see everywhere in rainy season in Japan.
I wanted it at my farm in front of the shrine.
Because there was no flowers there this season.
So I planted just a stem four years ago.
Now it makes the passer enjoy the color in rain.
I'm so happy!




あの臭いの花が、こんなに可愛かったなんて!

2016-06-07 | 季節

 

すっかりご無沙汰してしまいましたm(__)m

何度も尋ねてくださった方々、
ごめんなさい。
そして、
ありがとうございます。

今日は梅雨らしい空模様ですね。
昨年から畑も人に借りてもらっているのですが、
その片隅で今年は、ドクダミの花がめっきり増えていて
びっくりしました。

「この草の気品の前で私は位負けしそうになった」
「この花の姿は、茶花にしたいくらい上等な風情がある」

こうどくだみの花を讃える堀文子さんの文章に出逢ったのは、
何年前だったかなあ
あの独特の臭いに、
じっくりと見ることさえしてなかったドクダミを。

ふと畑の出入り口に小さなドクダミを見つけて、
いつか私にも堀さんの気持ちがわかるかしら?と、
畑の隅に移しておいたんです。

今思うに・・・

なんて可愛らしいこと!
ハート形の葉っぱに4枚の潔い白。
花の中心部のびゅっとしたつきもいい。

「むさぼらず、誇らず、黙々と下積みの暮らしに徹する者の底力が、
ドクダミを描く私の体に地鳴りのように響き渡るのだった」。
(堀文子画文集 命といういふもの第二集 「無心にして花を尋ね」より)

堀さんのような感性には程遠いけど
ドクダミの存在に目が覚めるような思いがしました。

何だかんだと、すぐ休憩する私ですが
またブログで綴っていきたいと思います。

どうぞ宜しくお願いいたしますm(__)m

 


 


早春の面影

2016-03-31 | 季節

今年はいなかったからなあ、
早春の頃。

いつもならただただ桜を心待ちにしているところ。
それが、
早春の面影見つけては
春をさかのぼってます。

お蔭で、春を広く感じています。

 

 

遅咲きの木蓮は、幹に これも梅?

 


ブルーベリー、そんなに摘んでどうするの?  

2015-08-21 | 季節


8月の私の恒例行事といえば、ブルーベリー摘み!
I go to pick blueberries every August.

ノルウェー でブルーベリーは、山の表面を覆うように生えています。
その量の多さには驚きました。

The blueberries grow to cover the mountain surface in Norway.
I was surprised by the great amount.

私の友だちの農園にはブルーベリーの木が300本ほどあります。
背の高いもので、1.5mほど。
ブルーベリーを自分で摘んで、
1Kg1000円で提供してくれています。

My friend has 300 blueberry plants at her farm.
the tallest one is about 1.5m.
She offers self-picking for 1000 yen per kilo.



一年に一度このときだけ会う友だちもいます。
約束もしていないのに、昨日も彼女に会えました!!
このお喋りがまた楽しい!

I have a friend who I can see just once a year only this season.
I met her without an appointment yesterday.
I enjoyed talking with her!

気がついたら、もう1時間`半たってました。
娘と2人で合わせて⒊8Kg収穫。
I noticed that one and half hour had passed.
My daughter and I picked up 3.8 kg in total.



もう一回行く予定です。
I will go there again later.
私はこれで、何をするつもりでしょう?
what am I going to do with all of this.

うふふ…
素敵な計画があるんです!
huhuhu...😊
I have a nice plan!

またお知らせいたしますね~~!
I will let you know later!

美里の山田農園,
要予約。
It is at the Yamada farm
You need to book to go there.



新生気分、晴れやかに!

2015-05-01 | 季節

                                  花がついて2年目モッコウバラ

今日から、5月。
気持ちのよいお天気でしたね~!

今日やっと
教室を閉めるご挨拶とお礼のお葉書を
出すことができました。

4月29日には、
高齢者のデイサービスのお仕事も一段落つきました。

決めたこと一つ一つにピリオドが打たれる。
「悔いがないように」と願い、その感覚を味わえている。

なんとありがたいことか。

それにしても、不思議なものですね。

私が教室を閉じると決めてから、
これまでなかなか会えなかった人に会えているんです。

ばったり出会ったり、
たまたま訪ねてきてくださったり。

「らくだをしたい」という人まで現れたり・・・

今日は、
大阪でらくだの教室をしていらっしゃる方が
訪ねてきてくださいました。

私の心は、もう揺れていないんだなあ。
迷いなく話している自分にあらためて、それを感じます。

むしろ、らくだでしてきたことの核心が見えてきて、
自分がこれからできることが見えてくるようにさえ感じました。

それでも、それも手放して、頭で考えるのでなく、
心の底から自分のしたいことをつかみたいと思っています。

5月は、私にとって新しいスタートの月。

皆さま、よろしくお願いいたします、

 


七福神に見守られて

2015-01-08 | 季節

遅ればせながら・・・

新年あけまして、
おめでとうございます!

教室の棚にお座りいただいている
七福神の皆さんです。

父の遺品の段ボールから見つけた時は、
松脂でドロドロ・・・
松脂を削って磨きまくったら、
こんなに素敵な姿を見せてくださいました。

日頃は、扉を閉めていますが、
実はいつも見守ってくださっているんです。

生徒の中には、
毎回必ず戸を開けて、
ご挨拶(?)をしてくれる子もいます。

今年はもう少し、
大切にさせていただこう。

新ためて、
祝福人+だるまさんのお顔を眺めています。

むっちゃ、ええお顔!

ときどきブログですが、
読んでいただいて、本当にありがとうございます。

皆さんにとっても
よき年になりますように。

今年もどうぞ、
よろしくお願いいたしますm(__)m