すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

ハープが紡いでくれる「出逢い」

2018-11-19 | アイリッシュハープ

私はトロムソに来てから、仕事として

「私に何ができるのか、私は何がしたいのか」と
ずっと探してきました。

11月に入ってから「ライフワークは、これでやってみよう」と思えています。

ただ、自分では全く自信もなく、自分を勇気づけるためにも、
ブログで綴ってみようと思います。

お付き合いいただけましたら、ありがたいです。

それは、何かと言いますと・・・

「ハープでできることに絞ろう」。

私が言う「ハープ」とは、アイリッシュハープ、レバーハープ。小さなハープです。

「ハープを始めてよかった。続けてきてよかった」と痛感する今日この頃。
指導して下さった方から、一緒に弾いてくださった方、
少しでも聞いてくださった方まで、
ハープが紡いでくれた出逢いの数々に感謝を込めて、
まず、振り返らせてくださいね。

1. ハープが私をハープの国に連れて行ってくれた。

20年程前に出逢ったケルトハープのCDには、
離婚前から癒されてきました。
7年前自己閉塞感を打破したく
一週間の海外ホームステイを決めたものの、行き先が決まらない。
そこで私は、このCDの故郷を選びました。

そのアイルランドは、ケルトハープを国章とする国でした。

「アイルランド 国章」の画像検索結果

2.ソラと肩を並べる「ハープの聞き手」現る。

実は、このアイルランドで今の相方さんに出逢ったんです。
この人が、人生だけでなく、
愛犬ソラと肩を並べる有難い私のハープの聞き手、
さらに、ギター、ホイッスルで私の演奏の相方にまでなるなんて!

3.三重県にアイリッシュハーピストがいた!

アイルランドから帰った私に友人が紹介してくれたのが、
松尾紗都呼さん。
紗都呼さんのお宅で初めてハープをつま弾かせてもらい、
CDにはなかった体中をめぐる優しい響きに思ったのです。

「弾きたい」、と。

半年迷った末、ハープを購入、
紗都呼さんに習い始めたのが、6年前。

楽譜もすぐに読めない、人の何倍も練習時間がいる私に
紗都呼さんは気長に教えて下さいました。

紗都呼さんのブログ:https://ameblo.jp/satokomatsuo/

  2015.恒例となったクリスマスコンサートで紗都呼さんと

  4.クリスマスにハープ弾いてほしいわ~!で「トリニティ」誕生。

「The Tea House」という紅茶のお店をしているNさんが、
私とKさんがホイッスルとハープで「Sally Garden」を演奏するのを聞いて、
「うちの英語教室のクリスマスパーティーで演奏してほしいわ」
と言ってくれました。
習い始めて8か月の私に。
しかも、当日の朝、歌のMさんとは初めて練習し、
「トリニティ」と名づけて、3人でデビュー。(恐ろしすぎ!)

5.「トリニティぷらすマイナス(出入りする私と相方さんに合わせて改名)」誕生。

「トリニティ」に時には、私の相方さん、Sさんのギターも加わって、
毎年「The Tea House」のクリスマス、音楽会で演奏させてもらうようになりました。
このようなチャンスを頂けるなんて、本当にありがたいです。

他の楽器とのアンサンブルの面白さを知り、
彼女たちが習う北欧音楽も教えてもらえます。
彼女たちはトロムソにも訪ねてくれて、一緒に演奏もできました。

 2018.8.11.ボーカルとホイッスルのMさん手作り北欧風髪飾りで

6.「クローバー(仮名)」誕生。

私の周りには「アイリッシュハープってどんな音色?」という人が沢山。
そこで、紗都呼さんのコンサートがSLSすぎなの12月の恒例行事となり、
ハープを弾く人が3人生まれました。

念願のハープのアンサンブルが実現し、
日本に帰ると一緒に弾いてもらえます。

 

2018.8.一緒に弾けたのは短時間だったけど、心地よいハーモニーに自分たちで感動!

7.日本から「ノルウェー」を送ってくださる存在。

大阪であったアイリッシュフェスティバルで、
「私ノルウェーの曲が好きなんです」と
ノルウェーの曲を全く知らなかった私に、
その場でハープを弾いて数曲紹介して下さったのが、
上原奈未さん。

相方さんも知らないノルウェーの曲を素敵にアレンジされ、
ノルウエー音楽の情報を日本から送って下さいます。
大阪・奈良のお仲間とも出逢わせていただいています。

奈未さんのHP: http://namiuehara.com/

奈未さんのblog: http://diary.namiuehara.com/

 奈良のアンサンブル教室「あおぞら音楽サロン」で弾く奈未さん

 8.琉球筝、フルート、ハープで「日本の曲」をやってみよう。

トロムソに住むTさんとYさん。
お互いの楽器が珍しくて、聞き合っているうちに
「一緒に演奏してみる?」ということになってきました。
今「さくら、さくら」を練習中。まだまだほんのお試しですが。

  日本にいても聞いたことがなかった琉球筝曲。Cさんの歌がまたいいんです。

9.「Arctic Harp Circle」誕生!

トロムソではハープを弾く人に全く出会えず、

やっと出逢ったAさんは船で1時間半ほどの所に住んでいました。
彼女もずっと一緒にハープを弾く人を探していたと、二人で即結成。

アコーディオン、ホイッスル、ダンスもこなす彼女は、頼もしい先輩です。

  アイリッシュダンスコース、アコーディオンでも伴奏するAさん。(椅子に座ってます)

10.2018.11.1.「Nordic Harp Meeting」に参加して。

  エストニアのダンス曲とダンスのレクチャーより

Aさんに誘われて、言葉もハープも拙い私でいいのか、と思いつつ参加。
今年の開催地ルンド(スウェーデン)までは一人旅、参加者は11か国から。
ハープを通して、北欧の民族音楽、ハープの種類、歴史、伝承歌、ダンスなど
沢山触れさせてもらいました。

中でもノルウェーに住むハープ仲間との出逢い、
貴重なノルウエーハープの音色との出逢いは、
大きな励みと希望となりました。

ノルウェーハープとランゲレイク(これもノルウエーの楽器)でノルウエーの曲を教えてもらいました。

もう年齢や音楽経験の有無を言うのは、やめましょう。

日本からノルウエーに来るにあたって、
仕事を止め、友人と一緒に活動していたこともできなくなる。
承知の上だったとはいえ、
寂しくてさみしくて、どれほど泣いたでしょう。

その一方で、
ノルウエーに来ても続けてこれたハープに癒され、
このように人との出逢いも授けてもらっている。
なんと有難いことでしょう。

「君にはハープが要る」と
内緒でハープを注文してくれていた相方さんに改めて感謝です。

「私に何ができるのか、私は何がしたいのか」と探してきましたが、
もう探すことはやめましょう。
年齢や音楽経験の有無を言うのもやめましょう。

「仕事」になろうがなるまいが、
今は、好きなハープでできることに絞ってみることにします。

 今年の9月、うちで(トロムソ)音楽会。トリニティぷらすマイナス、Aさん、Tさん、Yさんも勢ぞろい!

●伝承歌を日本語訳にして、ワクワク!

「Nordic Harp Meeting」で教わったノルウェーの伝承歌の意味を

相方さんに教えてもらい、私が日本語に訳す。

この作業が楽しい!と感じている自分に驚いています。

これに伴奏をつけてノルウエー語で歌う。
思いもしなかった今の私の夢。

私自身が癒されてきた大好きなハープ。
素敵な人たちに出逢わせてくれるハープ。

そのハープを弾く人がトロムソにいないとしたら、
「私でも『0』よりまし。伝えたい」と思うようになってきました。

とにかく「楽しい」と思えることから始めてみますね。

と言っても、ボチボチのペースは、何も変わりません。

ただ、もう迷わない、ということです。

ついに公言しちゃったなあ。

皆さん、最後まで読んでくださって、ありがとうございましたm(__)m

さあ、トロムソでは今日から極夜がはじまります(^^

      

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