すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

ノルウェーのハープの波に巻き込まれた?

2019-02-10 | アイリッシュハープ

トロムソで「ハープ仲間がほしい!」と願い、

初めて出逢ったのがAngelaさん。
「やっと出会えた!」と喜び合い、
二人でArctic Harp Circleを作りました。

と言っても、彼女が住んでいるのは、
トロムソから本数も少ない船で約1時間半+バス・・・
とそう簡単には会えません。

また、去年のNordic Harp Meetingでは

ノルウェー在住の新たな3人に出逢えました。
彼女たちは、南ノルウェーに住んでいます。

この4人からハープセミナーに誘ってもらい、

オスロの近くのヴォクセンオーセンまで行ってきました。 

 1952年 オスロオリンピックのジャンプ会場が近くにありました

このハープセミナーは、

グランドハープ(オーケストラでも演奏される大型)と
フォークハープ(レバーで音を調節する小型のもの)の
どちらを弾く人でも参加できるというのです。

内容がよくわからないままの参加でしたが、
セミナーを受けてみて納得。

これは、ハープ人口の少ないノルウェーだから生まれたもの。

どうも貴重な渦に巻き込まれたようです。

 ひぇー、他にも上手な子どもがいっぱい! びっくり!汗汗

ハープセラピーのお話

最初の時間、隣に座っていたAngelaさんが、
前に出て話し出すではないですか。(聞いてないよー!)

彼女のハープセラピーとの出逢い、学ぶ過程、現場でのエピソード等々・・・。

 緊張もせず堂々と話す彼女は、頼もしいわあ!

●ハープと体と意識の使い方

ハープを弾くときの姿勢は、
「首、背中、鎖骨」を意識するだけで変わる、というお話。

モデルに弾いた人のハープの姿勢も音も、明らかに変わりました。

●ノルウェーハープのお話

ノルウェーの古楽器「ノルウェーハープ」について。
消えてしまったノルウェーハープを復元した人、
それを弾き続けている人が少数ながらいるのです。

この時間は、プロとして活動を続けるToneさんのお話と演奏でした。

ノルウェーハープの音色に魅せられ約50年。とっても気さくな方です。

この日の参加者ほとんどが、初めて見た、聞いたと言っていました。
私は、トロムソで彼女のコンサート、Nordic Harp Meetingでも

ノルウェーハープの音色を聞いたことがあるのです。

彼女の語り、歌声とのコラボ。

らためて、ノルウェーハープの円やかな音色に浸りました。

●プロのコンサート、プロによる個人レクチャーあり!

Erik(スウェーデン)、語りもできるRebecca、共にNordic Harp Meetingのメンバー

グランドハープ、フォークハープとも、
通常なら高いチケット代を払う内容を
間近で見れて聞けて、何とも幸せな贅沢な時間でした。

その上、彼らから、直接一人ずつレクチャーを受けることができたのです。

ただし、その時間がグランドハープだけだったのは、残念しかり。

すでにHarp Societyができているというフィンランドのプロたち

でも、その間、フォークハープの人たちで話せたのですから、

私にはありがたい時間でした。

●Harp Society を作る?

2日目、4つのグループに分かれてディスカッション。

テーマは、「ハープを弾く環境に望むこと」。

この時間で、やっと私はこのセミナーの真髄がわかりました。

「グランドハープもフォークハープも同じハープ。
 一緒にこのノルウェーで、Harp Societyを作りましょう!」

こういうことだったのですね。

ディスカッションでは、
もっとハープを知ってもらい、誰でもハープを始められるよう
「ハープのレンタルシステム」、
プロ、アマチュア、指導者が連携した「教育システム」、
定期的なハープコンサート、
学校でのハープワークショップなどなどなど、
子どもも意見をどんどん言うので、驚きました。

欲していたのは、私だけではなかったのです。

それがよくわかり、

「トロムソのハープ人口が増えてほしい」と願う私は、
随分勇気づけられたわけです。


それにしても、英語とノルウェー語だけでしょう。

聞いて理解できない分、たえず推測し続けているわけですから、
私の頭はクッタクタも、くったくた・・・。

それでも、こんな場に参加できるようになったんだよ、よー!
と自分で自分を褒めつつ、
家に帰り、頭も戻ってきて、思うのです。

それはそれ。

まずは、「ハープで楽しめる曲数を増やしたい」。

ほんと乏しいもので・・・

現実は、これですわ。

コメント
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