すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

憲法記念日に盛り上がるノルウェー人

2018-05-25 | ノルウェーの文化

 

町中、人に、国旗に、ブーナドがいっぱい!

5月17日は、ノルウェー憲法記念日.
ノルウェーで一番盛り上がる祝日です。

去年は、その盛り上り様に驚くというより、あっけにとられました。

家にも車にも国旗、

いろいろな所に国旗が飾られます。

子どもも大人もノルウェーの民族衣装ブーナド(bunad;地域によって違う)を着て
街を埋め尽くしています。
地域によってデザインが違い、自分に縁のあるブーナドを着るそうですが、
その種類の多いこと!

なぜこんなに盛り上がるの? 
ノルウェー憲法ってどんなものなの?

去年は、日本にない光景に?だらけの私でしたが、
今年は、冷静にお伝えしましょう。(^^)

5月17日にどんな歴史があるの?

ではでは、300年ほど前までタイムスリップしますよ。

当時スカンジナビアでは、
デンマーク、スウェーデンが主力を競っていました。
ノルウェーは長い間、そのせめぎあいの間で
支配される苦汁を味わっていたのです。

1814年、
ついに人民の独立願望が高まり、
「独立するぞー」とノルウェー独自の憲法を制定しました。

苦渋の経験があったからでしょう、憲法草案前文には
「人は生まれながらにして自由であり平等である」
とあります。

実際にノルウェーが完全に独立したのは1905年。
つまり独立までの90年間、
この憲法は、ノルウェー人の誇りであり支えであったのでしょうね。

204歳のノルウェー憲法は、
社会問題に応じた改正を重ねながら、守り継がれているのです。

なぜ、子どもがパレードをするの?

子どもが全員パレードに参加していることが、特徴的。

「弱きものを圧力から守る憲法」
「未来を作る子どもは宝」という意味で、
子ども参加のパレードになっているのだそうです。

現代の子どもたちがどのように理解しているのか? 

いつか聞いてみたいものです。

ダンスなら、言葉を超えて、肩寄せあえる!

この日の意味を紐解いたものの、
私の一番の楽しみは、民族ダンス。

上手に踊れなくても、ノルウェー語が喋れなくても、
誰とでも手をつないで肩を寄せ合って、笑顔になれる!

外から来た私には、この時間が一番尊かったなあ。

また、このダンスにはブーナドがよく似合うんですよ。

日本の生地でトロムソデザインのブーナド作ったら、どうかしら?(誰が作る???)

街から帰り

相方さんのお父さんお母さんの家でホ~ッとして思うのでした。

やっぱり・・・あの盛り上がりにはついていけやんわあ。

 

 

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お天気屋さんのお天気から学ぶこと

2018-05-17 | ノルウェーの自然

日本では、もう真夏日になっていると聞きました。

皆さん、お元気でいらっしゃいますか?

   重い雪が解けたとたん、花を咲かせました!Blåveis (ブローベイス)

●天気予報を見るようになったって?

天気予報、実は日本であまり見ていなかった私ですが、
ここではよく見るようになりました。
私には全く読めないんです、ここのお天気が。

4月27日、町の雪はすっかり解けて、
カフェの外が賑わうようになってきた頃です。

「トロムソ、明日は雪」

えーーー!? 春だよ、しかも、こんなに暖かいのに?

翌日、雪は降りました。

天気予報を侮ってはいけないのです。

●やっぱり、この日を誰もが待っていた!

5月8日の天気予報、

「明日トロムソの最高気温18℃」

えーーー!? 今日5℃なのに? 
翌日、見事に18℃になりました。

そのまた翌日も予報は温かく、
祝日で、今年初のベランダ朝食。

 そして、私の大好きなSommarøy(ソマロイ)までドライブ!

道中、
散歩、自転車で出かける人、ベランダでくつろぐ人に
出逢うこと、出逢うこと。

皆この日を待ってたんですねえ。

去年よりも地元民に共感できて、

ますます心が弾んできます。

お日様を浴びることができるって、
こんなに幸せなことだったんですね!

●そうか、これが“bade”だあ!

Sommerøyに到着すると、まったく別世界に来た気分になりました。

海辺は、水着の家族連れでにぎわっています。

確かに暖かいけど、水着? 

そうか、これが“bade”だ!

ノルウェー語に“bade”という言葉があるのですが、
私には今一つ理解できなかったのです。

「海水浴をする」のではなく
「水遊びをする」という意味らしいのです。
でも水着を着るんですよ。

つまり、夏でも海水浴をするには冷たいノルウェー(特に北ノルウェー)では、
「泳がないけど、水着で陽を浴びて水辺で遊ぶ」。
こういう楽しみ方が定番なんですね。

春も夏もない。
できるときに、できることはする!

なるほど・・・今年は水着を買おう!

●「悪いのは、天気ではなく、その服さ」

トロムソに来て感じた日本との違いのひとつ。

急に雨や雪が降ってきても、人々は全くひるまない。
傘もささない。

急変するお天気に慣れているし、傘はむしろ邪魔なのでしょう。

そして、こう言うのです。

「お天気が悪いわけじゃない。
 お天気に合わせられない服が悪いんだよ」。

なるほど・・・環境のせいにしてちゃいけませんねえ。

ちなみに明日はノルウェー憲法記念日、町中賑わう日です。

天気予報は、晴れ時々曇り、最高気温10度。

さあ、何を着ていきましょうか?

    5月10日 21:03

 

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