旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20240429 北海道晩春編⑯ 望岳台散策④ 美瑛町

2024-06-09 17:27:00 | 旅鴉の唄



4月29日(月・祝日) 晴れ時々曇り

数日続いた黄砂の影響がようやく収まり、すっきりした晴天となった。久々に
気温も下がり、残雪が再結氷していた。

本日も「元」クロちゃん現場へ。撮影者は私とOさんの二人だけ。もうひとかた、
すぐ近くまでスノーシューでやってきた若い男性は、スノーシューを外そうとせず、
ほどなく立ち去った。

この日は一匹しか活動せず、しかもひと鳴きするとすぐに引きこもってしまうので、
撮影機会はほんのわずかに終わった。せっかく絶好のロケーションなのに。

昨秋楽しませてくれたクロちゃんには結局出会えず、死んでしまったことが
ほぼ確実視された。寿命だったのか、それともオコジョなどにやられたのか?
ナキウサギの寿命は3~4年だと聞く。ご冥福を祈りたい。


    

きりっとした富良野岳がカッコイイ。

    

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20240428 北海道晩春編⑮ 望岳台散策③~アリアドネの声 美瑛町~東川町

2024-06-08 17:25:50 | 旅鴉の唄



4月28日(日)曇り時々晴れ

駐車場でたまたま合流した北海洋さんと現場へ向かう。しばらくして、昨秋ご一緒した
東京のOさんがやってきて三人での撮影となった。

昨日私が声だけ聞いたナキウサギ二匹が姿を見せる。あまり鳴かないほう(たぶんメス)
は枯草をわりかしのんびりと食んではいるが周囲雪が解けていてあまり季節感なく、
もう一匹はおそらくオスで、鳴くだけ鳴くと、あまり長居せずすぐに引っ込んでしまい、
満足できるような撮影結果は残せなかった。


私は早めに見切りをつけて図書館へ。ここ数日読み続けていた「アリアドネの声
/井上真偽(いのうえ まぎ)著」を完読した。この本は、おすすめミステリー本で
ランキング入りし、朝日新聞紙上で紹介されていたものだ。地下空間に閉じ込められた
「見えない、喋れない、聞こえない」三つの障害をもつ女性をいかにして救い出すか…
水没と火災の危機が発生、タイムリミットが迫っていて、頼みの綱はドローンによる
遠隔誘導だけ…みたいなストーリーは、明らかに推理小説の範疇からは外れているし、
正直個人的にはあまり興味を持てない分野だと思っていたが、いざ読み始めると展開に
引き込まれ、あれよあれよという間に読み終えてしまった。

この本は地元の図書館でずいぶん前に予約済みで、ようやく(たぶん旅から帰宅後
すぐに)順番が回ってくる予定だったものが、ここでは普通に書棚に並んでいたので、
先行して読むことができたのだ。逆に言うと、ここで読まずとも、いずれ近々
借りられるのだから急かなくてもいいものの、チャンスは最大限に活かすべきだろう。


    

お昼は笹一で、今日は間違えずに「塩野菜らーめんとミニチャーハン」のセットを
注文した。無駄な抵抗かもしれないが、少しでも野菜を補ったほうがいいと思い
野菜をトッピングしたものを優先して頼んでいる。
    

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20240427 北海道晩春編⑭ 望岳台散策②~サクラサク 美瑛町~東川町~旭川市

2024-04-27 04:27:01 | 旅鴉の唄




4月27日(土) 晴れ時々曇り(黄砂飛来)

引き続き黄砂がひどい中、朝からナキちゃん現場へ向かう。長靴乾かず、
登山靴にスパッツを装着して登る。本日はさらに上の地点まで捜索範囲を広げるも、
時折声がするだけで姿を見せず。結局一枚も写真を撮れず、スゴスゴ引き上げる。

気温が急上昇したためか、昨日までつぼみの気配さえほとんどしなかった山桜が
あちらこちらでいっせいに咲きだしたのには驚いた。昨日までコブシの白い花しか
なかったところへ濃いピンク色が加わったことで、景色が一変した。これが
北国の春なのだ。あちこち桜だらけ、こんなに桜の木があったんだなあ。


    

笹一で「鶏からタマネギポン酢定食」をいただく。


         

土井商店で上喜元の廉価版「出羽の里・2190円」を購入。安くてうまい!
    

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20240426 北海道晩春編⑬ 望岳台散策① 美瑛町

2024-04-26 04:26:01 | 旅鴉の唄




4月26日(金) 曇りのち晴れ(黄砂ひどい)

昨日冬期間の道路の封鎖が解かれ、望岳台まで車で入れるようになった。黄砂が
気にはなるが、天気は回復傾向、午後から山に入ってみた。

この時期は、雪が固く締まっている…と聞いていたが、中途半端にやわらかく、
時々雪を踏み抜いて陥没、予想以上に苦戦してなきうさ撮影現場へ向かった。
ようやくたどり着くも、周囲静まり返っていて、鳴き声を一度聞いたきりだった。


    

長靴の上から雪が侵入、あえなく撃沈し、水浸しになってしまった。

岩の上で乾かそうと試みているが、無駄な抵抗なのだ。靴下もびしょ濡れ。


    

表面が汚れ、あまりきれいではないが、雪を見慣れていない人間は、こういう景色にも
感動する。


    

夕方にかけて天気はますます安定したが、黄砂が濃くなるばかりで、町は靄っていて
見えない。撮影機材を出せなくて良かったのかも。

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20240425 北海道晩春編⑫ 笹一でらーめんセット 東川町

2024-04-25 04:25:02 | 旅鴉の唄



約五か月ぶりの笹一へ。久しぶり過ぎて注文を間違える。
「あれ?塩ラーメンにチャーシューって入ってたっけ」と思いきや、
それもそのはず、いつもは塩野菜ラーメンを頼んでいたのだった。

ミニチャーハンとセットで1150円。塩ラーメンのチャーシューは
とろけるように柔らかく、とても美味でこちらも捨てがたいけど、
やはり旅行中、できれば少しでも多めに野菜類を摂取できそうな
メニューを選びたいところ。

ちなみにこの日の夕飯は「ハムカツ弁当」。もちろんこれには、
野菜ってほぼ入ってないからねえ。

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20240425 北海道晩春編⑪ 探偵小説の鬼 横溝正史 東川町

2024-04-25 04:25:01 | 旅鴉の唄



4月25日(木) 曇り時々雨

図書館で目についた本は、「探偵小説の鬼 横溝正史~謎の骨格にロマン
の衣を着せて/山口直孝監修」。山口さんは横溝研究で知られた大学教授で、
これまでも戦時下の幻の新聞小説「雪割草」を発掘したり、片岡千恵蔵主演版
映画「悪魔が来りて笛を吹く」のフィルム発見など、数々の業績を挙げている。

横溝さんの生い立ちや素性に関しては、晩年ご本人がエッセイにまとめられる
などし、それを読んで、粗方の知識は持ち合わせていた私。しかし、数冊に分けて
発表されるなどしたことで、やや散漫になっていてわかりにくいものを、この本
では簡潔に時系列にまとめられていて、理解しやすいのがまずいい。しかも大判、
写真も数多く掲載されるなど、ビジュアル面でも訴えかけ、説得力がある。


   

さらに圧巻なのは、これまで発売された横溝本の表紙が、これでもかと並べられた
写真。横溝作品は中身もさることながら、このインパクトある表紙との相乗効果で、
さらに魅力を高めていることを再認識させてくれる。有名な角川文庫版の杉本一文
さんのイラストはもちろん、近年の全集に描かれた、艶めかしい女性の寝姿の続き絵
など、こうして改めて一堂に会すると壮観だ。その杉本さへのインタビューや代表作の
ノンクレジット・イラストが掲載されているのも見逃せない。
   

2500円以上するが、横溝ファンなら買って損はない代物だし、発売が20年前
なら、私も絶対に手に入れていただろう。

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20240424 北海道晩春編⑩ 男山自然公園パート2 旭川市

2024-04-24 04:24:02 | 旅鴉の唄



何度訪れても、撮れないものは撮れないとわかっていながら、このあとの
込み具合や天気等を考えてもおそらく今日が見納めになるだろうと、
再び男山自然公園へやってきた。

一日のことでまるで様相が変わったのが人出の数だ。SNS等で開花状況が
拡散、昨日取材に来ていたSTVのニュースでたぶん紹介され、しかも
明日は雨、諸々要因が重なり、ドッと大挙して押し寄せたのだろう、
広い駐車場があれよあれよという間に埋まっていった。

本日は朝から日差しがたっぷりで、開園時間にはすでにカタクリの花が
開き、反り繰り返っていた。昨日とあまり代わり映えしない構図しか
浮かばないアイデアのなさを嘆きつつ、ダメ元でシャッターを切った。

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20240424 北海道晩春編⑨ 「猿はサルを殺さない」はずが… 東川町

2024-04-24 04:24:01 | 旅鴉の唄



4月24日(水)晴れ時々曇り

東川のキトウシ森林公園は、野鳥愛好家には有名な撮影地、ここで
クマゲラやフクロウを写したと、話だけ聞いたことがあるだけで、
私自身はこれまで一度も足を踏み入れたことがなかった。鳥に関しては、
「目の前に来たら写す」程度の浅い興味しかないのが理由だ。しかし
本日はお日柄も良く、男山自然公園開園までの待ち時間に、寄り道した。

公園内はそれなりに広く、いったいどこを目指したらいいのか
わからずうろうろしていると、たまたま望遠レンズを装着した
カメラを担いだおじさんが林から出てきたので、このあたりが
そうなのかと目途をつけ、付近を散策した。ほかの二名と合わせ、
この朝は計四名機材を持った撮影者がいたことになる。

フクロウやクマゲラなどの「大物」には出会えず、キツツキ類では
巣穴?を開けているアカゲラを見かけただけだった。小鳥は、
鳴き声からすると数種類いるようだが姿はチラッとしか見えず、
写真を撮らせてくれそうにないなとあきらめていたら、突然眼前に、
もみ合いながら二羽の鳥が落下してきた。昨年だったか、スズメが
同じように争っているのを見たことがあり、それと同じように
激しくバトルっている。そのまますぐ横の小川に転落し、しぶきを
あげながらの水中格闘戦へと移行、ほどなく一羽は力尽き、
水没したまま動かなくなった。勝ち残ったほうは興奮冷めやらぬ
様子で、すっかり冷静さを失ったまま、羽の水滴を払いながら
勝どきを上げた。

同じ種族で殺し合いができるのは人間だけだと聞いた覚えがあり、
同じ種の鳥同士でも相手が息絶えるまで攻撃することがあるのかと
驚いた。このあと、これと同じ種(同じ個体かどうかはわからない)
のペアが樹上で交尾らしい行動をしてるのを見たので、繁殖時期で、
いつも以上に殊更ナーバスになっていたのかもしれず、雌をめぐる
熾烈な争いだったことが推測される。

「猿はサルを殺さない」が、「鳥はトリを殺す」ことはあるのだ。

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20240423 北海道晩春編⑧ 男山自然公園パート1(午前&午後の部) 旭川市

2024-04-23 04:23:01 | 旅鴉の唄




4月23日(火) 曇り時々晴れ

今回、私としては珍しくGW期間を挟んでの旅行となったのには複数理由があり、
ここ男山自然公園へ久々に行ってみたいのもそのひとつだった。このところ
春の野草の開花時期が年々早まる傾向で、GW明けでは間に合わないのだ。

今季は今日が開園日、さすがにまだ咲き始めでピークには早いだろうと、下見の
つもりで出かけたら、なんとすでに満開! というか、私の見立てではやや盛りを
過ぎ始めていて、おそらくは今週いっぱい持ちこたえればいいかどうかという
状態だった。

この日は朝から雲が多めで、雲間から時々日が差す程度、到着時にはまだカタクリの
花は開いておらず(カタクリは日が当たらないと花弁を閉じたまま)、園内をさっと
一周後小休止、しばらくしてもう一度撮影に赴いた。


    

日差しをめいっぱい受ける福寿草。


    

そして、昼食後もう一度公園を訪れた、明日はもう来ないつもりで(結局、明日もまた
やってきたのだが…)。天気は徐々に安定、晴れ間の面積が大きくなって、花は完全に
開ききっていて、青いエゾエンゴサクとピンクのカタクリとのコンビネーションが美しい。

肉眼ではものすごい密度で咲いているはずが、いざレンズを通してみるとそれを
うまく表現できないのがもどかしい。前回の撮影結果に不満が残り、もう一度
写し直してみたかったのに、今回も同じ轍を踏んだようで成長みられず情けない。

この日は平日ということもあり来訪者も少な目、のんびりしていて好ましい。
地元テレビ局STVが取材に来ていた、今夜のニュースで紹介されるんだろうなあ。
GWと重なる週末ごった返しそうだ。

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20240422 北海道晩春編⑦ 残雪の東ヌプカウシヌプリ登山・後編 鹿追町

2024-04-22 04:22:02 | 旅鴉の唄


ようやく山頂到着。無積雪期よりやや時間がかかり、ここまで1時間10分を要した。


    

山頂からガレ場方面。笹はほぼ雪に埋もれており、ここで夜露除けの雨具を
着けなくてもよく、休息なしでそのまま現場へ向かった。


    

山肌まで迫る雲海。下界天気がすっきりしなかったのはこのせいだ。


    

現場到着。逆にここでは雪解けが進み、残雪はガレ場の下部に残っているだけなのに
がっかりした。これだと、無積雪期と代り映えしないシチュエーションだからだ。

それにも増して不気味なのは、野鳥の鳴き声以外何も聞こえず、シ~ンとしている
ことだ(のち、下界で自衛隊の大演習が始まり、静けさを破られたが)。途中登山道
沿いでも無音、ここでもナキちゃんの鳴き声は皆無だ。この大きなガレ場以外にも、
周辺何か所かナキちゃんの生息地があり、普段そこからも鳴き交わす声が響いてくる
のに、まったくそれも聞こえてこない。やはり、野良猫騒動はガセネタでなく本当
だったのか、ナキウサギは壊滅的な被害を被ったみたいだ。

さすがにこれではいくら待ってもラチが明かない。一時間ほどでタイムリミット、
早々に下山しようと考えていたら、ガレ場の左端で警戒音の鳴き声が聞こえ、
続いて中ほどで警戒音、そしてしばらくして、右端の草地でエサを食む様子を
ようやく目視できた。ただし、どれも同じ個体が移動してきただけだと思われ、
このあと彼が鳴き叫ぶ姿を何度か目撃したが、ガレ場内はもちろん、周辺から
いっさい鳴き交わす声が聞こえてこなかった(むなしすぎる…)。


    

さらに、これは完全に思い過ごしだろうが、彼のほうからこちらにすり寄ってきている
ようにさえ思えるほど、警戒心うすく姿をさらけ出していた。これなどは、すぐ近くの
岩の上で動かなくなったので、コンデジでも写したもの。ピントがずれてるけど…


    

最近私もひとりになって、君の気持はよくわかるよ、まあ仲良くしよか、と
親近感を覚えたのは私だけらしく、このあとすぐに引っ込んじゃった。


結局この日ガレ場にいたのは私一人きりだった。季節が中途半端なのと、ナキウサギが
あまり出なくなったという情報が行き渡ったためだと思われる。

ところが、山頂まで引き返すとここに一人登山者がいた。彼は登山口とは逆側
(士幌高原ヌプカの里方面)から道なき道を薮漕ぎして直登してきたのだそうで、
ダニがひどかったので参ったと聞くや、私は躊躇することなく一歩後ずさった、
「うつさんといてや!」。彼は先週正規のルートから登ろうとしたが雪がやわらかく、
スノーシューでないと登れそうにないと、途中で断念したのだそうだ。そう聞くと、
本日のコンディションは、雪慣れしていない私がどうにかなったのだから、
恵まれていたのだと再認識した。


    

朝よりさらに雪が緩くなり、アイスバーンもかなり解消、これだと何とかアイゼンなし
でも降りられそうだ。注意していても、それでも少なくとも2度滑りこけ、尻もちを
ついた。その大きな音に驚いて、ナキちゃんの警戒音が響く。二匹目の生存を確認。


    

無事下山。朝よりもずいぶん雲が多くなった。


    

じろう食堂で「大ぶりザンギ定食・840円」。

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