旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

旅にしあれば(2018.07)~大雪山秋編①

2018-07-31 23:59:59 | 旅にしあれば

   

   

                                 【人がいるとき、いないとき~大雪山系緑岳の紅葉/2017.09.16撮影】

この年(2017年)は、大雪山の紅葉の当たり年となるはずであったが、色付きが進んでから
悪天候が多く、山頂部の紅葉を万全の状態で楽しめた方はごくわずかだったと思われる。

私が登頂した翌日、つまりこの日の朝は久しぶりに好天に恵まれたようだ。しかし進み具合が例年より
極端に早く、この時点で、きれいだと聞いていた山頂部の紅葉はピークを過ぎかけており、すでに紅葉は
中腹まで駆け下って、緑岳の斜面もかなり赤くナナカマドが色付いていたことがわかる。

このまま順調にいけば、やや遅れ気味のダケカンバの黄色があと数日で赤に追いつき、錦秋となる
はずだったのに、直後の台風の来襲で、先に色付いていた赤はほぼ散ってしまった。自然相手で
仕方ないのはわかっていても、悔やまれてならない。


同じ位置から同じ構図のまま、下は遊び心、思いつきで登山者をわざと入れて写してみた。
以前ならフィルム代をケチって撮らなかったであろうこうした写真でも、デジタルでは、現像時に
削除するかどうかをゆっくり考えられるので、ひとまずシャッターを切ってみた感じか。

部分的に切り取った写真では、なかなかスケール感が伝わらず、人を配置したことで
景色の奥行き、壮大さをより感じていただけたら幸いだ。そして、この大きな風景の中を、
悠々と歩く自分の姿を想像してほしい。



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20180731  東川町  グレイルの浄水器ついに購入

2018-07-31 07:31:02 | Weblog




モンベル・東川店で、ついに浄水器を購入。モンベルが輸入販売している
グレイルというブランドの「ULウォーター・ピュリファイアーボトル」という製品で、
6980円(税別)とけっこうなお値段。浄水器をこれまで使ったことがないので、
この製品の他社と比較した良し悪し、価格の適正さが私にはまったく判断つかない。

北海洋さんが使っているモデルは、一度に大量の水を浄水することが出来て
便利そうなのだが、取扱店が多くなく、今、手に入れることが難しいみたいだ。
その点モンベルで買っておくと、補修パーツの入手やトラブルなどがあっても
全国的に素早く対応できるメリットはあるかもしれない。

この製品はボトルが二重構造になっていて、内側のボトルをポンプのように
押し下げることで水を浄化させる構造で、一度の操作で500ミリリットル弱の
真水をつくり出すことができる仕組みだ。

またも装備が増えてしまったわけだが、ガスの使用量は大幅に削減されるであろうし、
うたい文句どおりの性能ならば、今後山上で飲み水を心配する状況はかなり少なくなると
思われる。もちろん稜線など、まったく水の気配すらないところは別として。

これ自体がボトルを兼ねているので、これまで真水を持ち上げていたボトルを
装備から外せるかもしれないし、ほぼ水の煮沸用としか使っていなかった
大きいほうのコッヘルがいらなくなる可能性もある。何かしら工夫はできそうだ。

交換用の浄水カートリッジ(フィルター)が約3000円で用意されていて、3年をめどに
換える必要があるようで、まずは交換までの3年を目標に、本製品を使いこなしてみたい。



次の山行(白雲岳テン場)で早速試してみたので、その感想を追記しておきたい。
浄化時、ポンプのように内側のボトルを押し込む際にはけっこう力が必要だ。まあでも
カタログ値どおり15秒程度でその作業は終わり、これで本当に浄水できてるの?
って疑うほど簡単である。

この時期、白雲の水場には雪解け水がコンコンと流れていて、一見不純物も
ほとんどなくきれいな水が手に入る。効果が目に見える形で現れるわけではなく、
見た目ではほとんど違いがわからないので、本当にきれいになっているのかは、
メーカー、カタログのデータを信じるしかない感じだ。

もちろん、北海道の山で一番怖いのはエキノコックスだから、水の見た目のきれいさ
だけでの判断は禁物だし、それはしっかり除去できているのだと、効果を信用するしかない。
秋に水量が減ると、砂や藻などの不純物がたくさん混じるようになるから、そのときが
本領発揮か? ただし、フィルターの能力を維持させるためには、それら異物は事前に
布で濾すなどしてできるだけ取り除いてから取水することが推奨されている。

注意点として、強風時には空のアウターボトルが倒れる(飛ばされる)恐れがありそうで、
状況、場面によっては、アウトドアでの使用にはそれなりのコツが必用かもしれない。
実際に、山行二日目はほぼ一日中強風が吹き荒れたので、浄水作業はテント内で
行った。また浄化時には、複数のパーツをバラしながらの工程となるので、その管理を
考えながら行わないと、野外では泥などの汚れを部品に付着させてしまいそうにも思えた。
そうすると、せっかくきれいで衛生的な水を確保しようとしての作業そのものが台無しに
なりそうな気もする。

私はほかの浄水器を使ったことがないので使用感などの比較は出来ない。主に野外で使う
ものだから、できるだけシンプルで手早く使えるに越したことはないと思うが、どのモデルにも
一長一短があり、どのみちその対応には限界はあるだろう。この先様々な状況下で使ってみて、
私自身要領をつかみ、うまく使いこなせるかどうかが鍵だ。






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20180731  旭川市  トリトン旭神店

2018-07-31 07:31:01 | Weblog




7月31日(月) 晴れ時々曇り

一度は行っておかないと気がすまない、トリトン旭神店へ参上。本日もカンカン照りで
長時間並ぶのきついから、開店5分前に列」に並んで、ギリギリ席にありつけた。

寿司の値段は高くなる一方で、そんな気軽には食べられそうにない。それにしても
相変わらず流行ってるねえ。

サンマの水揚げ量は、昨年よりは多くなるだろうとの記事が道新に掲載されていた。
この秋は去年よりは安く、おいしい生サンマが食べられたらいいのに。
(写真のサンマは解凍されたネタ)


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20180730  上川町  地酒・神川

2018-07-30 07:30:03 | Weblog




上川町に上川大雪酒造・緑丘蔵って蔵元、以前からあったっけ? スーパーいろはで
目に付いたので買ってみた。神川って銘柄の純米酒、1200円(税別)。

現在国道沿いに、この蔵元の工場?らしき建物が建設中で、完成したら、ここで
直接購入できたり、試飲させてもらえたりできるのだろうか。ドライバー、試飲
できないから立ち寄ってもあまり面白みがなく、つらいところ。

層雲峡ユースがあったら、当然、雨の日ツアーに組み込まれていたことだろう。
でもやっぱり、ハンドルキーパーはつらいよねえ。

そういえば今回、層雲峡ホステルっていう、旧層雲峡ユースの建物を再利用した
旅人向け宿の様子を見てくるの忘れてしまった。でも外観だけ見ても、以前と
まったく変わりはないだろうから、意味なかったかも。昨秋、ユースがなくなったことで
大雪山の紅葉をあきらめた方々が、この宿のオープンを機に舞い戻って来られたら
いいのだが。



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20180730  上川町  あさひ食堂

2018-07-30 07:30:02 | Weblog




上川町のあさひ食堂で、下山後の定番となりつつある「しおセット(塩ラーメン+
ミニチャーハン)をいただいた。



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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート7

2018-07-30 07:30:01 | Weblog



7月30日(月) 晴れ時々曇り

昨夜のテント数は10張り程度と激減し、夜間風も穏やか、三日ぶりに熟睡することができた。
それでも早くに目が覚めたので、この日も2:00過ぎに歩き始めた。

月明かりが煌々と周囲を照らし、その明かりでチングルマを写してみた。だがそのあともう一度、
今度は朝日を利用して写してみた際に、三日前と比べると、ずいぶん花を散らせた株が多いことに
初めて気がついた。三日前が見頃ギリギリで、そのあと強い風など吹いて、散り始めてしまった
のだろう。現像するとそうしたアラは目立つので、たくさんシャッターを切った割には、期待したほどの
写真になっていないかもしれない。

お鉢の肩付近で夜明けを待った。日の出は平凡な範疇であったが、そのあと雲がきれいになったので
それなりに枚数を重ねて写してみた。でも、これもあとで現像してみたら、何でこんなのたくさん撮ったの
だろうと、結果、ほとんどボツになることが多いので困ったものだ。


   

テント撤収、7:20出発。下山するときまで、表大雪の山々はくっきり見え続けた。

昨日、石室バイオトイレのおがくず交換作業が行われていて、役目を終えたおがくずが、本日
ヘリで運ばれるそうだ。ダウンバーストで強風が吹く恐れがあり、テント張りっ放しでは危険だと
知らせてくれたので、本日の撤退はタイミングが良かったとしておく。このあと、ロープウェイ乗車中、
ヘリが麓に向け飛行していくのを目視した。

黒岳に登り返したところで最後のポカリを飲み干してしまった。あとは煮沸した水が少々
残っているだけだ。下り一時間程度の道のりだけとはいえ、ギリギリの運用だった。


   


   

黒岳直下のキンバイの群落が見事であった。

朝早い時間帯にもかかわらず、すでに直射日光がガンガン照りつけてきて、気温も上がっている。
登山客は皆汗だくで顔を真っ赤にしながら登って来た。

下山後、車載していたポカリスエットを一気飲みした。行動時、もっとたくさん水分を補給したいのは
山々だが、持てる量には限度がある。これだけ気温が高いと、煮沸した水はなかなか冷めず、
すぐに飲用することもできない。これまで見送ってきた浄水器の導入をついに決断するときがきたようだ。






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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート6

2018-07-29 07:29:02 | Weblog



北鎮岳の白鳥、千鳥の雪渓もくっきり。これだけ気温が上がっているのに靄ることなく、
空気がクリアーなのがとても不思議だった。

熱々のポカリスエットを携えて、今度は赤石川方面へ散策に出かけた。


   

イワギキョウの群落。


   

コバイケイソウとポン黒岳。

雪解けに咲く高山植物がきれいであったが、分散して咲いているので撮影は難しく、写真的な成果は
ほとんど得られなかった。

赤石川の源流付近でゆっくり休憩するつもりだったのに、この付近はまだ大きな雪渓に埋まっていて
予定変更を余儀なくされた。今年は雪の解け方、残雪の残り方が例年とはかなり違っているようだ。
それで、ひとつ手前の沢(源流からの下流)で顔を洗ったりうがいしたりして、少しでも体温が下がるように
抵抗を試みた。

雪解け水は手をつけていられないほど冷たく、外気温とのギャップにたじろいだ。ここに熱湯ポカリを
しばらく浸し、飲める程度まで温度を下げることに成功した。






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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート5

2018-07-29 07:29:01 | Weblog




7月29日(日) 晴れ時々曇り

昨夜テン場は混雑したので、私のテントのすぐ横に彼ら二人組みが設営したのは致し方なく、また
スペースに窮したのでフライの前室を広げられなかったもやむを得ないとしても、せめてそれを固定して
ほしかった。夜間風が出てくると、放置された前室が私の耳元でバタバタ大きな音を立てはためいて、
いったん目が開くと気になり、そのあとはなかなか寝付くことができなかった。二日続けてこれでは
体が持たない。

目覚ましをかけていたわけではなかったが早くに目が覚めたので、準備して2:00過ぎに歩き始めた。
やや雲が多かったものの、満月が煌々と周囲を照らして映し出し、明るい月夜散歩であった。

あわよくばチングルマの群落を月光で写してみようかとの目論見は、風が強いのですぐにあきらめ
歩き続け、北鎮岳分岐付近で夜明けを待った。全面焼けそうな気配も、そうはならず、どちらかというと
平凡な夜明けにとどまった。



   

雲に隠れる寸前の満月を旭岳と一緒に写し込んだ。今日が月食だと勘違い、実際は昨日だったようだ。
いずれにせよ、北海道では皆既になる前に沈んでしまうと聞いていた。内地では台風襲来と
重なってしまったので、皆既月食を観察できたところは少なかったのかもしれない。


   

中岳温泉。流されてしまったか看板など何もなく、スコップと小さな湯船がふたつあるだけだった。
手をつけてみたら、かなりぬるかった。



   


   

そしてこの日の目的地、裾合平到着。チングルマの群落は、いい時と比べるとかなり少なめであった。
おまけに周囲は基本「晴れ」ているのに、ちょうど太陽の方角だけに暑い雲があって湧いていて、
いっこうに日差しが来る気配がなく、ほとんど撮影できないまま立ち去った。いったいこんなに
遠くまで何しに来たのやら、くたびれもうけである。せかっく旭岳上空にきれいな雲が出ていたというのに。

しかも昨日つくったポカリ(1.3リットル=1リットル用の粉末を計1.3倍に希釈した)を、この道中で
飲み干してしまった。帰ったらまた飲料水づくりが待っている。


           

中岳温泉付近ののキュウリンカ。


   

北鎮岳上空にもきれいな雲が流れていた。このあたりから天気はどんどん安定し、これだけ高温なのに
不思議なくらい山頂部に雲がかからない状況がその後ほぼ一日中続いた。

翳らないのでテント内は蒸し風呂状態、おそらく35℃以上になっていただろう。外の気温も30℃くらいまで
上がっていたと思われる。この日下界の東川では35℃あったと聞いた。灼熱の関西から逃げ出した
はずなのに、まさか北でもこの暑さに見舞われるとは。

山に登って、これだけ太陽に「翳ってくれ!」と懇願した記憶は、これまでそう多くはない。風景写真の
撮影には、基本日差しがあることが条件なので、太陽が顔を出すことを願い、待ち続けるのが普通だ。
まさに先ほどの裾合平とは真逆で、結局自分本位なのだと、あきれた話で恐縮だが、この暑さの前には、
写真撮影は二の次、体調を優先せざるを得ない。

とにかく飲み水を確保しないことには命にかかわる。テントに戻ったら、すぐにまた1リットルの水を
煮沸した。







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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート4

2018-07-28 07:28:04 | Weblog



テントサイトに引き返した頃また雲が多くなって、少し凌ぎやすくなった。熱湯ポカリはさすがにまずく、
大量に摂取することも出来ず、いや、冷めていたとしても、煮沸が追いつかないし、ポカリの粉末にも
限りがあり、がぶ飲みするわけにもいかず、想定を上回る暑さに装備がついていかなかったのであって、
脱水症状寸前であった。これまで浄水器を使ったことがなかったが、これを機に購入を検討せざるを
得なくなった。石室売店のペットボトルは500円もするので、これは最後の手段、非常用として
利用はギリギリまで慎まねばなるまい。それにビールも同じ500円なので、どうせ大枚はたくなら
ビールのほうがいいに決まっている(利尿作用で、脱水には逆効果なのでは?)。

テントはどんどん多くなって、最終的に30張りを超えていたようで、はみ出したのがトイレ前などに
張られていた。7月以降、土日そろって天気がいい週末がほとんどなかったので、待ちかねた人々が
大挙してやってきたのかもしれない。しかしこのところはまとまった雨が降っていないのか、テン場は
カラカラに乾いていて、土ぼこりが舞うほどであった。

夕食後周囲が騒がしくなったと思ったら、凌雲岳山麓にクマがいるらしい。ここにクマが住み着いていると
聞いてはいたが、自分の目で確認したのは初めてだった。



   


   

写真はコンデジの最大望遠で写したもの。説明したら、なんとかわかってもらえる程度には写っているか?

もう一頭クマ(子グマ?)がいて、母グマらしいクマの上部を横切っていくのが肉眼でも確認できた。




   

思わぬクマ見学会となり、ギャラリー多数。そのうちのお一人と管理人さんに双眼鏡をお借りして、
はっきり見ることができた。かなりの大物で、間違いなく成獣(母グマ)らしい。

右が凌雲岳で左の雲を被っているのが北鎮岳。その間の谷沿いにクマがいた。


   

その後日没、凌雲岳上空も少し赤く染まった。

これを見届けてから「雪渓ビール」購入! ここでビール買うのいつ以来だろうか? 経費節減の
意味ももちろんあるけれど、山上でビール飲む習慣が身についてしまったら、白雲に泊まるときに
我慢するのがますます大変になってしまうからだ。

でもまあ、寝る前に1本だけ許してんか。今日はしょうおまへんやろ。






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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート3

2018-07-28 07:28:03 | Weblog




雲の平のチングルマは、ややピークは過ぎていて、数もさほど多くはなかった。


   

横バージョンの写真。


   

シマリスとにらめっこ。ピントが合っていない。


   

お鉢の肩手前のお花畑が一番見事だった。ここで少し時間をかけて撮影した後引き返した。




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