旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

ご観覧ありがとうございます

2012-07-31 23:59:59 | 展覧会の絵




「年賀状使用作品シリーズ」  その4(2000年)


実際には、この年は年賀状ではなく、「寒中お見舞い用」として2種類作成したようです。
その内のひとつをご紹介。


この旅の途中、私は『スノーシュー』を購入しています。この頃、スノーシューを持っている、
というか、「知っている」日本人はまだまだ少なかったんじゃないかな? 元々ウインタースポーツには
全く縁のない私は当然としても、広く一般的にスノーシューなるものが認識されるのは、
まだもう少し先だったと思うんです。

リバティYHでおなじみの「ガイドの山小屋」さんが、この年からスノーシューをツアーにとり入れようとされて、
いくつか購入したようです。余分にあったようで、「安く譲ってあげようか?」と社長に言われ、
思わず衝動買いしちゃったってわけですね。レンタルで何日か借りることを考えると、すぐに初期投資は
回収しそうだし、なにより、クロカンよりも安定感がある点が写真撮影に向いていそうだと判断したんです。

で、この日、山小屋さんのクロカンツアーに参加することになりました。たぶん、山小屋さんのツアーに
参加するの、あとにも先にも、この一回きりだと思うんですが…  他の方は皆さんクロカンで、私だけ
マイ・スノーシューです。ストックは、山小屋さんがタダで貸して下さいました。
午前中は美瑛の丘の「おすすめコース」。この日は天気がまずまず良くて、以降も山が見えそうだからってんで、
午後はより十勝連峰の展望の楽しめる、白金模範牧場へ行くこととなりました。

日没が近づくにつれますます山がくっきり見えるようになって、私ともう一人の写真好きの方とで
リーダーさんに、「夕方、山の写真が撮りたい!」と希望しておいたんですわ。でも、残念ながら、
そこは団体行動。エドマツの森の深いパウダースノーを楽しんだりしてねえ… もちろん、それはそれで
楽しいんだけど、木立ち越しにチラチラ見えるお山が夕映えに赤く染まるのを、私はヤキモキしながら
眺めていたんです。

ようやく十勝連峰が見渡せる広場まで出た時には、すでに夕映えは終わりかけていました。
大慌てでスノーシューで雪を踏み固め土台を作り、三脚をセットして撮影にかかりました。
出遅れたのが悔やまれるけど、噴煙に残光があたり、とてもきれいでした。さらに、完全に
日が沈んだ後も、山々は独特の淡い色香に染まり、いつまでも後ろ髪引かれながら
見惚れ続けていました、送迎の車に乗り込んでからも…


それから冬でもレンタカーを借りるようになった私は、2回ほど同じ場所での撮影を試みていますが、
いずれも「撃沈」でした。冬の美瑛、夕方山がきれいに見えることの方が少ないし、さらにそこに
美しい夕映えがあたることはもっと可能性が低くなります。その上、メチャクチャ寒いので、
よほどの条件が整わないと、ここに行くことさえ、ためらっちゃいますしね。


でもまたいつか、雄大な十勝連峰がすぐ近くに仰ぎ見られるこの場所で、写真を撮りたいという
気持ちだけは持ち続けているんです。




                                    【噴煙に残光/1999.01.13 撮影】


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休暇旅行①~オホーツク高気圧VS太平洋高気圧

2012-07-31 19:25:05 | 旅鴉の唄




♪ それから 76億年 ふたりの午後は
  それから 終わることなくつづき 雲は動かず
 
  長い時を過ごした もの言わぬ山脈と
  がらんと ただ広い空 なにもない 寒い荒れ地
 
  それは 石のテラスでふたり お茶を飲むだけの
  長い午後 気の遠くなるような 長い長い午後

  あの日 明け方の駅に 見えない汽車がついて
  見えない乗客たちが 手招いた 見えない窓

  それから 76億年 ふたりの旅は
  それから 終わることなくつづき この土地についた

  どこかの駅で 地図をなくした
  ふたつに折れた コンパスの針



  (休暇旅行/詩:谷山浩子)



たぶん、これを見てくれている知人などは、多少なりとも私の行動(旅の様子)を気にかけてくれて、
天気予報で北海道地方をチェックしては、「晴れが多いみたいだな」と気が付いていたことでしょう。
実際今回は、天気予報的には「晴れ」の日が多かったけど、「晴れ」にも色々ありまして、
なかなか細かいところは全国版の天気予報ではわからないし、ましてや山は下界とは異なることも多く、
一筋縄ではいかないことが多いんですね。今回も天気情報に振り回されたり、滞在中に大きな変化が
あったんです。


まず7月18日、朝一番のロープウェイで黒岳へ。登山中は晴天、暑くてバテバテ、これぞ夏山って感じでした。
無風で穏やかな石室のテン場で設営中、西から妖しげな黒っぽい雲が多くなり、少し嫌な雰囲気あり。
設営後トイレで「大用」を足していたら、急に電気を消されたように真っ暗になり、「えっ、なに?」と思う間もなく
雨がザッと降り始めました。走ってテントに戻ったら、これまた急に西風が強まり、「やばいなあ」と思うくらい
吹き荒れました。

風雨は弱まることなく続き、「これじゃあまたテント生活者だよ」と思い始めた午後になって、
ようやく雨があがりました。その後も雲が多く、西風が強く吹き続け、ポールが曲がるのを心配してました。

真夜中、一瞬雨が「パラパラ」っと音をたてて降り、それを合図に一転今度は北風に変わり、これがまた
テントが飛ばされるんじゃあと思うほど強く吹くんです。そして急激に温度が下がり始めました。
この時ちょうどオホーツク高気圧の勢いが増して、その圏内に入ったようです。

翌未明、天気は急速に回復、星空がきれいでしたが相変わらず北寄りの強風が吹き荒れています。
気温も低く、北鎮岳の急な雪渓がツルツルに凍りついて、登るのがシャレにならないくらいに怖かったです。
稜線はすごい強風で、場所によっては四つん這い状態でないと吹き飛ばされそうでした。
下界はほぼ一面の雲海、特にオホーツク方面ははるか彼方まで雲のじゅうたんで、おそらく気温も低く、
天気も悪かったと思われます。

こういった状態が以降数日続き、山は安定した晴天(ただし、風が強く、気温も低め)、下界は低い雲の下で
悪天候でした。登ればいい天気なのはわかっていたけど、体調不良などで、21日(土)は休養日にしました。


そして22日に高根ガ原を歩いてトムラウシ方面へ向かったのですが、この日を境に、また形勢が
逆転、オホーツク高気圧が弱まり、代わって、太平洋高気圧が張り出してきたです。
そのこともあってか、天気予報も微妙な言い回しでどう判断していいかわからない状況ですし、
週間予報もコロコロ変わり始めました。実際22日は登り始めてから忠別岳くらいまでは晴れ間が多く
山も見えていましたが、以降はガスが多くなり、夕方はほぼ五里霧中状態になってしまいました。

心配した翌朝、霧は晴れ、山は見えていましたが全般に雲が多く、「これは撃沈かもなあ」と
ほぼ諦めかけていたら、少し遅れてではありますが日が差しだして、雲も徐々に少なくなり、
なんとか写真撮影も楽しめました。相変わらずラジオの天気予報は頼りなくて微妙な言い回しながら、
天気が下り坂なのは間違いなさそうです。晴天の神遊びの庭でしばしトムラウシと向き合い思案し、
迷った末、白雲まで撤退することに決めました(本来は二泊の予定だった)。

この帰路の高根ガ原がきつかったです。寝不足、風邪気味の体調不良、荷物も重く肩に食い込みます。
おまけに気温が急上昇、先日までとは全然違う暑さに完全にへばり、最後は足が動かなくなりました…
もうちょっと日頃から鍛えておかねばと痛烈に猛省。

結果的には翌日も午前中はとてもいい天気だったので、そのまま化雲岳付近にいればもっとゆっくりと
撮影を楽しめたでしょうが、この判断は難しかったですね。(②で述べる予定ですが、別のトラブルもあって、
撤退を決意した経緯もあるんです)


以降は北海道も太平洋高気圧の圏内に入り、御存じのように30℃前後のとても暑い日が続きました。
最後にもう一度山に入りたいと機会をうかがいましたが、しかし天候はやや不安定、雷注意報なども
出ていたので、残念ながらそれは叶いませんでした。実際に山に登ったわけではないので
正確にはわかりませんが、下から見ていると山頂付近はガスっている(雲に覆われている)ように
思えたし、この判断は正しかったとしておきましょう。この前とは逆に下界はいい天気が多かったです。



以上のように同じ晴れといっても色々あったのですが、結果的に雨がほとんど降らなかったのは事実です。
登山道にもぬかるみなどはほとんどなくて歩きよい状態、高山植物は晴天続きでややぐったりしているように
思えたものの、強い風雨にさらされずに長持ちする花も多くて、随所に大きな花の群落が見られました。
途中お会いしたレンジャー兼写真家のMさんは「10年に一度の当たり年」って言い方をされていました。
多かった積雪が高温で一気に解けて花が咲きそろった上、雨に打たれず長持ちしたのが重なったんですね。


今年の大雪山のお花畑は、本当にきれいでしたよ。





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久しぶりにカマキリ発見

2012-07-31 19:01:03 | 案山子と人と烏



ある程度は覚悟していたけど、それにしても関西はメチャメチャ暑いなあ。
和歌山市の最高気温も35℃越えの猛暑日!  驚くね。

怖くて外に出られないよ。体を順応させようとできるだけエアコンの使用を控えているけど
もう限界、3時(15時)からはスイッチ入れましたよ。この晴天、おかげで旅の片づけはほとんど
終わってしまったけどね。


キュウリの先端に久しぶりにカマキリを見つけました。以前に百日草にいたのと同じ個体かどうかは
わかりません。かなり大きくなっていて、ハラビロカマキリ特有のホッテントット・スタイルになっていますね。


   


あとから植え直したキュウリですが、うち一本は、私が旅立った直後にすぐ枯れたそうです。
同じ病気が蔓延しているものと思われます。


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休暇旅行は終わらない

2012-07-29 20:46:42 | Weblog

~はるかな旅をつづけ 遠く遠くへと 永久に終わらない夏休み あなたとわたしの~
ビンゴ大会で最後の最後にゲットしたクリアファイルの写真さながら、
青く穏やかな日本海を船は遡る。
ユースで一緒だった飲んべえライダーは船が同じ、
彼の家には業務用の冷蔵庫があり一升瓶を冷やしているとかで、
さっそく購入先を聞き込んだ。
船内を走り回る子供たち、舞鶴は花火大会開催中混雑必至?
旅も夏も終わりようのない、永遠に続く長いお祭り騒ぎに思えた。
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小樽にて

2012-07-28 21:04:05 | Weblog



定番『魚真にぎり』、『つぶ貝刺身』旬やね、うまい!
久しぶり『つぼ鯛の焼き物』、脂が乗っててメチャ旨満足!
潮まつりだ、どんどこざぶ~ん!燃える小樽。
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メロン!

2012-07-28 18:38:19 | Weblog
素朴な接客が好感の中西農園で、今回も大玉を選んでもらった。
メロン、スイカ、トウモロコシを勧められるままに食べまくる!。
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軽く五人前はある?

2012-07-28 15:16:42 | Weblog



ゆずりはのお食事。完食できず、ごめん!
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美瑛はカラカラ

2012-07-28 15:15:01 | Weblog

山荘ゆずりはとプライベート・ラベンダー。
ハーブガーデンも完成間近?半日で散るという『アマ』。
もう何日もまとまった雨が降らず、カラカラの美瑛。
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豚丼

2012-07-27 14:30:49 | Weblog
「いっぴん」にて。
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柳月

2012-07-27 14:30:26 | Weblog
スイートピアガーデン限定『スイートロール』180円。
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