旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

旅にしあれば 2016.09-B

2016-09-30 23:59:59 | 旅にしあれば

      
 

   

                                      【草紅葉と雲海とトムラウシ~高根ガ原にて/2015.09.17撮影】

2015年度作品集その16

この年のナナカマドの紅葉は万全ではなく、安定した美しさのウラシマツツジなどの草紅葉を
前面に押し出しての構図が多くなった。この日は雲海が深く、高原温泉の上空から高根ガ原まで
押し寄せたので背景に白い雲が入り、紅白、コントラストのある写真を撮ることができた。





   

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20160926 小樽市

2016-09-26 20:33:33 | Weblog



今回の旅は、最近の私のでは短いものだったので、「ほぼリアルタイムブログ更新」は
できないかもしれないなと、出かける前から考えていた。結果、やはりほとんど更新することができず
旅の終わりを迎えてしまった。

これは私にとってはうれしい悲鳴、喜ぶべき想定内の出来事であって、つまり北海道に滞在中
概ね天候に恵まれほぼ連日のように山歩きができたのと、短い日程の中ではあるが旧知の仲間との
再会や連れ立っての行動があったからに他ならないからだ。まあ例外はあるにせよ、ブログをマメに
更新しているときは、たいてい天気が悪くて、ひとりで暇を持て余している時が多いのだ。

すっかり鮮度は落ちてしまうかもしれないが、ブログ更新など家に帰ってからでもできることは後に回して、
旅先でしかできないことを優先的にしたほうがいいにちがいない。今更のように聞かされる紅葉情報は
新鮮味はなくなるにせよ、もしかしたら来年度以降のこの時期の山旅に何かしら役立つ可能性もあるので、
興味のある方はのちのちチェックしてもいいかもしれない。少し先になるのは間違いないが、帰宅後
完成させるつもりではいるので。

港に着いて一安心、すっかりデキ上がっていたら勤務先から連絡が入って、10月以降のバイトの
延伸が決まったみたいだ。これは生活面では本当にありがたい話であると同時に、「しばらく
長い旅にはでられませんよ」という恐ろしい通告でもあるのだ。

一体何のために生きているんだろうねえ。長い航海の最中、酩酊した挙句、何度も何度も繰り返し波に
尋ねることになるに違いない。波間からは何の返事もないことはわかりきっているのに。


   





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20160926 小樽市

2016-09-26 19:59:41 | Weblog




小樽での乗船前の締めくくりはいつもの魚真(うおまさ)へ。

魚真にぎり(15カン)とサービスの土瓶蒸し。



   


魚真焼き(小)。ジャガイモ&コンビーフ&ウニをチーズでからめて焼き上げた一品。



旅先で間に合わなかった部分の記載はこれにて終了。


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20160926 上川町・早朝銀泉台

2016-09-26 19:58:28 | Weblog




最終日26日は乗船のため小樽まで移動しなければならないが、午前中なら時間があり、
条件がよければ最後の撮影チャンスがあるかもと考えていた。マイカー規制のかかっていた
銀泉台も23日からは解除され、紅葉が全体に遅れ気味だった今年は、もしかしたら
早朝に撮影できる可能性があるのではと願っていたが、思惑通りに事が運ぶ気配だ。
しかし昨日下山した緑岳の第一花畑付近もかなり撮影条件が良かったので、どちらに行こうか
大いに迷った。銀泉台もきれいだと情報を得てはいたが、実際自分の目では確認していないのだ。

で、迷った末、結局早朝滅多に行くことのできない銀泉台に向かうことにした。歩く距離も少なく
お手軽であることも理由だった。緑岳なら、少なくとも片道1時間程度は歩かなければならず、
最終日にあまり無理をしてもいけないと考えたこともある。本当なら早朝緑岳を往復し、
そのあと高原温泉沼めぐりをすることも時間的には可能なのだが、この時点で何もお土産を
買っておらず、できたら土井商店で日本酒(←自分用!)も買い溜めておきたかったのだ。
車中泊旅行はこれが弱点で、最終日にしかお土産をたくさん買えないのが欠点だ。

ところが未明に層雲峡まで来てみたら、強風が吹き荒れ、上空雲も多いようで、その隙間から
星がチラチラ見える程度であった。昨夜の天気予報では、夜間のうちに前線が通過するという
ことであったが、まさしく今、その前線が大雪山上空を通っている最中なのであろう。
ここで10~20分程度駐車して、しばしまた思案した。銀泉台まではけっこう走行距離もあるし、
撃沈したらかなりつらい。ここは無理せず、おとなしくいい思いだけ残して引き上げたら…と
頭の中で悪魔(天使?)がささやくのだ。しかしそのささやきに耳を塞いで決行を決めたのは、
滅多に銀泉台にこの時期行くことはできないという思いだけだった。


前置きが長々となったが、そんな心の葛藤に打ち勝ってやってきました未明の銀泉台。
車中泊組みらしい車が3台だけとまっていた。この時点で上空の雲はずいぶん少なくなり、
かなりの数の星とすっかり細くなった月が見えていた。心配した風は西寄りなので、
東斜面にあたる銀泉台では影響は少ないようだった。でも一番の問題は太陽の昇る東の空で、
この方面にはまだたくさん雲があったので、撃沈する可能性のほうが高いなと思った。

用意して出発したのが4:00ちょうど。まだ真っ暗だ。あわよくば日の出前にもなにやら面白い
写真が撮れないかなという期待があった。しかしこれだけ風が強いから雲海もまったく出ていないようだし、
薄暗がりの中で感度を上げて紅葉を撮影してもみたが、どうもこれもさっぱりで、たぶんすべて
ボツテイクだろう。その意味ではまったくこの早出は徒労に終わったかもしれない。

撮影位置からは東の方面がほぼ見えないので、太陽が出てくれるかどうかはまったくわからず、
あとは祈るしかない。と、そこへもうひとり登ってきた。札幌のX君だ。彼が登場した直後に
朝日が差し出して本格的に撮影開始。彼はなかなか運がいい。でも結局この朝撮影したのは
我々二人だけ。車が入れることで、ずらっとカメラが並ぶかと思いきや肩透かしを食った。
ほとんど昨日の日曜日で帰ってしまったのか? もちろん私としては、人がたくさんいるところで
撮影するのがあまり好きじゃあないので、このほうが好都合なのであった。

銀泉台の紅葉は、ベストと比べると精彩を欠き、ダケカンバの黄色はすでに散ってしまったのか
あまりなくてスカスカだった。正直順光で撮るとアラが目立ってどうしようもないところだが、
予想以上に赤味を帯びたいい光線がきて、けっこう撮影を楽しめた。ほとんどが望遠で
「いいところ」だけを切り取った写真となったが、素敵な色が出ているかもと期待する。
あれだけ迷ったが結果オーライ、いい撮影セッションを最後に楽しむことができて大満足だ。


そしてX君とおしゃべりしながら下山した。彼は30代の若者で、紅葉の写真は2年前に始めたばかり
だそうで、この点ではまだ私にアドバンテージがあるかもしれない。しかしスマホで彼の
星の写真を見せてもらって驚いた。星がわんさか写っている上に、トムラウシの山容や雪渓が
満月の夜に撮ったようにくっきり写っている。赤道儀を使って星を追尾して撮影して、さらに
地上部を別撮りして、フォトショップで合成するとこういう写真になるそうな。デジタル技術を
使いこなすとはこういうことなんやな。でもデジタル技術はともかく、その素材を山中で集めるのは
容易ではない。赤道儀を持ち上げるためザックの重量は30キロを越え、一晩中白雲岳頂上で
撮影し続けていたというのだからタダ者ではないだろう。私はもうはなから及びはしないが、
私の知人でいうと、北海洋さんや東京のHさんなどがライバルとなり、この末恐ろしい若者とは、
いずれそのうちまた大雪山中などで会うことであろう。


そして駐車場まで戻ったら、八王子ナンバーのKさんに会って驚いた。3台のうちの1台が
彼の車だったのだ。今年は白雲のテン場にいなかったので会わすに終わるかなと思いきや、
まさかこの期に及んで再会するとは。彼曰く「今年はわざわざ上まで登らなくても、ここで
十分なんじゃない?」。 まさしくそうで、ことナナカマドに関しては、山頂部よりも中腹より下で
楽しめた年であったようだ。自分の目では確かめられなかったが、ここ赤岳も第三雪渓や
第四雪渓などの紅葉はあまり良くなかったと聞く。


ということで銀泉台での一幕がようやく片付いた。旅の途中ではとてもここまで詳しくは書かない
(書けない)。まあ、たった数時間の撮影セッションに至るまでの過程も、あれやこれや暴露話というか
裏話があるものなのだ。






 

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20160926 上川町

2016-09-26 19:18:23 | Weblog




白華(はっか)現象による被害を防ぐため、層雲峡立体駐車場の一階部分が閉鎖されてしまった。
ここの屋根付駐車場はとても便利でよく利用させてもらっていただけに大変残念だ。
雨の日など、この屋根をどれだけありがたく思えるか。シェルター的な意味でも貴重な駐車場だったのに。
一日も早く立て直すなどしての再開を望みたいところだが、そんな予算があるのかどうか。

白華現象でコンクリートの隙間を水がしみ落ちて、解け出た成分が車を汚してしまうらしい。
ちょうど昨年10月にここに舞い戻った際、この騒ぎの真っ最中で、汚された車の持ち主が
町に賠償を請求したらしいのだ。たぶんピカピカに磨きこまれた車だったのだろう。私のなら
常々たいてい最初から汚れているので、こんな現象に気づくことはあるまい。

車を汚された方の気持ちもわからなくはないが、おかげでこの公共駐車場(1F)が閉鎖されてしまい
大変なことになった。元々キャパのそんなに大きくない層雲峡界隈の駐車スペースでは
ハイシーズンには車が収まりきらず、大混雑必至! 時間差を利用するなどしてうまくしないと、
駐車難民になって界隈をさすらうことになってしまうのだ。




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20160923~25 上川町・白雲岳テン場二泊三日パート2

2016-09-25 17:09:53 | Weblog




9月25日(日)  曇り時々晴れ

25日は予報もよく、期待していたのだが未明ガスが多く、早く出たがっていた北海洋さんは
この日もあきらめたようで、結局二人でダメ元で高根ガ原に向かった。

風が強く、ガスの切れ間から時々撮影も少しできたが、残念ながらすべてボツテイクかもしれない。
もちろんトムラウシも見えず、せっかく草紅葉がきれいだっただけに撮影できず無念。
これが風景写真というか山岳写真のつらいところで、自然環境をすべてコントロールすることは
できない。なのでできるだけ余裕のある日程を組みたいところだが、今回は致し方ない。
(しかし翌日は強風が吹き荒れたので、もう一日あっても撮影は困難だったかもしれない)

あきらめてテント撤収。この頃からガスが晴れ、日差しがたっぷり。まあテントを乾いた状態で
仕舞えるだけありがたいと思いたい。

写真は緑岳山頂部の草紅葉。


   


   

緑岳山頂もすっかりガスがとれて見晴らしが利いた。ガレ場から下の紅葉、特にダケカンバの黄色が
グンと深みを増していて一日で激変したことに驚いた。昨日ここまで色付いていたならば、もっと
紅葉らしい写真が撮れたかもしれない。ベストな緑岳を見たことのある方からは様々突込みどころは
あるだろうが、山頂部の悲惨さを思うと、よくぞここまで色付いてくれたと感慨深い。



   

さらに下って第二花畑に差し掛かった頃、天気はさらに安定していた。付近のナナカマドが見頃。
さらにチングルマの葉も真っ赤になっていて、両方がそろうのはあまりないことでもあり、仕舞いこんでいた
カメラと三脚を引っ張り出してしばし撮影タイム。



   

こちらは第一花畑。天候などが極端に違うので単純に比較はできないが、二日前の写真と見比べては
いかがだろう。



   

無事大雪高原山荘前駐車場に到着。思ったほどごった返してはいなかったが、ここの温泉は
そんなに広くはないので混雑するとつらい。ここでの入浴は清くあきらめ、層雲峡へ向かった。







   

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20160923~25 上川町・白雲岳テン場二泊三日パート1

2016-09-23 17:00:51 | Weblog




9月23日(金) 雨時々くもり

昨日までの予報ではくもり。しかし高原温泉の駐車場で出発準備中にポツポツと雨が降り始めた。
余裕があれば中止としたいところだが、今回は限られた日程、くもりの予報を信じて登り始めた。

緑岳の第一花畑、ナナカマドがそれなりに赤く色付いているのに驚いた。黒岳(山頂付近)の様子からは
にわかには信じられない結果であり、どうやら中腹より下では、まずまずいい状態のようである。
(緑岳や高根ガ原も稜線のナナカマドは壊滅状態だった)

ガレ場下からやや雨脚が強くなり、以降小雨が降り続く。休憩もそこそこに、できるだけ濡れないようにと、
ひたすら白雲岳のテン場を目指した。到着は、10分早く歩きだした北海洋さんがテント設営を終えた
直後。彼のほうが私よりさらに重い荷物を背負っているのに、ここまで差がついてしまった。

設営中さらに降りが強まったので、雨具もぐっしょり濡れてしまった。幸い荷物の中身まで濡らすことは
なかったが、ザックカバーやザックの一部も濡れ、全体にしっとりしてしまった。テント内の一角が
「濡れものコーナー」で占拠されたので、普段とはレイアウト変更も余儀なくされ、その対応にも苦慮した。
テント設営後や撤収時の雨降りは何度もあったが、設営前から雨に降られたのはいつ以来か
忘れるほど久しぶりで、その対処方法もすっかりわからなくなっていたのだ。これは私の天気運が
いいからではなく、基本的に予報が悪いと登山自体を中止してきたからだ。


我々のすぐ近くは、やはり一緒に来ていながら別々にテントを設営した神戸からの年輩者の
二人連れであった。挨拶をした程度であったが、テント越しに会話する様子が丸聞こえなので、
おおよその状況を把握することができた。テントを使った登山としては初心者のようで、長時間の歩行で
荷物などを濡らしてしまい、悲惨な状況なのが会話から伝わってくる。しかし哀しいかなそこは関西人。
こんな状況下でも「自虐ネタ」で笑いをとらなければならないのは運命(さだめ)だ。

雨が降り止まないのでなかなかテントから出ることもできず、トイレをどうするか延々と相談していたが、
とうとう最後には、「トイレどうしよう?」「もう済んだわ、さっき食べたカップヌードルの容器にしてしもた!」
まあ、これは一例で、終始こんな調子でマイペースの二人であった。明日も雨ならちょっと心配したところだが、
奇跡的に翌日は朝から晴れたので、無事下山されたであろう。

お隣さんといえば、黒岳で超満員の日、私のテントにへばりつくように張ったテントの主は地元の
30代くらいの女性看護師さん。この方とも挨拶して二言三言喋った程度だが、同僚(後輩?この人は石室泊まり)
とペチャクチャ喋るのがこれまた丸聞こえなので、職業その他まで容易に把握することができたのだ。

何のてらいもない会話が繰り広げられたが、一番笑ったのが(実際には声を上げて笑えなかったので
かなりつらかったのだが)トイレットペーパーの設置がない山小屋のトイレで「最後の一滴をどう処理するのか?」
って話題で、答えは「思いっきり振り落とす」のだそうな。頼むからガールズトークはおじさんに聞こえないところで
やっておくれ。両日とも様々な話題が展開された中、シモネッタ(おしっこネタ)二題をセレクトしてまとめてみた。


もう一度23日に話を戻すと、強弱を繰り返しながらほとんど止み間なく夕方5時頃まで雨は降り続け、
それこそトイレに行くのも難儀するほどであった。でもそれ以降は降らなかったので、翌早朝の撮影チャンスは
五分五分くらいかなと思いつつ眠りについた。



   


9月24日(土) 晴れのちくもり

深夜、星は見えたがまだ周囲にガスが多く、早く出かけたかった北海洋さんもこれでは二の足を踏む。
3:00 ガス帯がさらに下がり、トムラウシはこの時点で見えていないようだがひとまずGO!だ。

板垣新道を渡っている途中で、トムラが見えてきたことに気がついて期待が膨らむ。
小泉岳の稜線までたどり着くと、周囲一面すごい雲海であることがわかった。私はここで「雲海+東大雪+
緑岳+トムラ+草紅葉」という超贅沢な構図を欲張って狙ってみたが、月はハーフムーンになって
威力が弱まり、草紅葉はまったく写りこんではいないようだ。

先行していた北海洋さんは、緑岳山頂で高根ガ原からの滝雲を月明かりで撮影したようだ。
長時間シャッターを開けて写したりもしたようで、面白い写真に仕上がっているかもしれないと
満足そうだ。私が到着した際にもまだ滝雲が流れていて、何枚かは撮影できた。
これまで何度かここで滝雲を見てきたが、この日が一番ゴージャスだったかもしれない。周囲は
ほとんど雲海で埋まっていて、高原温泉付近の上空まで覆っており、その雲海に向かって
滝雲が流れ落ちている感じであった。

ただ残念だったのは、日の出直前にその滝雲がほとんど消えてしまったことだ。滝雲が朝日に染まって
流れ落ちていたなら、さぞ美しかったであろう。

日の出前にガレ場を少し下って、紅葉を撮影した。上の写真のように、紅葉はけっしてベストな状態ではなく、
しかも見頃には少し早かったが、雲海と朝の光とで何とかごまかしてうまく写っていればいいのだが。

しかしこの紅葉、翌日にはグンと深みを増して劇的に変化した。これがもう一日早かったら…



   

これ(上の写真も)は一眼レフカメラでの撮影を終了後、行動食を食べて軽くブレイクしてから撮影地点を
立ち去る前に写したもの。あれだけ深かった雲海がすっかり少なくなっている。


   

北海洋さんはそのまま白雲岳へ向かい(元気だ!)、私は一旦テントへ戻り、朝食を食べ休憩する。
日当たり良好、昨日濡らしたザックカバーなどを干して乾かす。帽子やカッパは、早朝の撮影時に
着ているうちに乾いてしまった。

この時、士別のOさんが山小屋泊まり装備で登ってこられた。体調を崩し、今期は日帰りでしか大雪に
来ていないと聞いていたが、お元気そうで安心した。

しばし会話を楽しんだ後、私は高根ガ原方面へ散策に出かけた。高根ガ原は午後からのほうが
光線状態が良くなるのだが、午後は決まって雲が多くなるし、あわよくば明日の朝の下見にもなろうかと
考えたのだ。

この稜線も写真のようにナナカマドは壊滅状態で、ここまでひどいのもあまり見たことないくらいだ。
しかし逆に草紅葉は超当たり年で、あれだけ暴風雨にあたったはずなのにチングルマの穂はたくさん
残っているし、ウラシマツツジは例年以上に株数が多いのか台地を真っ赤に敷き詰めていた。

チングルマ畑でしばし撮影を楽しむ。ただ残念なのは、この時点でトムラウシが姿を隠してしまったこと。
ウラシマツツジは翌朝トムラや東大雪を背景に写すのを楽しみにしていたが、結局天気が悪く、これも
叶わなかった。風景写真、すべて条件をそろえさせるのは本当に難しい。


   

そのままあまり期待せずに、高原温泉沼を見下ろせる三笠新道分岐付近まで歩き続けた。
ヤンベタップ源頭部が予想以上に色付いていたので、ここでも撮影を楽しむ。ダケカンバの黄色が
やや遅れ気味だが、ナナカマドは真っ赤に色付いていて予想外にきれいであった。

ここでしばらくしてからOさんがやってきた。Oさんもハッセルを取り出して撮影にかかるも、
あまり枚数は撮られなかった。どうも気温が高いせいかモヤがかかっているようで、よく写らないだろうと
仰った。本当はもう少し太陽が西に傾いてからのほうが発色が良くなるのだろうが、たいてい
その頃は雲が多くなって日差しが来ないので、その時間帯に撮影できる可能性はかなり低い。
(この日もしばらくして雲が多くなった)

この場所は大雪山随一の錦秋を感じさせる場所で、私もこれまで何度か挑戦しているのだが、
どうにもうまく写せたためしがないのだ。まあ、もっと腕を磨いて出直して来い!ってことなのだろう。

写真は高原温泉沼方面で、黄色が遅れているがナナカマドはかなり色付いていた。おそらく
このあと2,3日がピークだったと思われる。


シーズン最後の土曜日ということもあって、テントは20張り程度あり、それなりにテン場はにぎわった。







   

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20160921&22&26  旭川市

2016-09-21 10:55:55 | Weblog




21日の夕食はトリトンで。「旬さんま」のノボリが出ていてまずは一安心。もちろんさんまがお目当てなので
中心に頼むも、小ぶりなのか脂の乗りが悪く、その上値段も高め、がっかりした。


その晩は北海洋さん宅でご厄介になる。居間で大きなテレビを観賞しながらお酒をいただいていると居心地が
良過ぎて、旅に出ていることをしばし忘れる。行く度に彼の写真作品を見せていただくのだが、大雪山、ナキウサギ、
エゾモモンガ、タウシュベツ橋などなど、撮影領域の広さ、こだわり、作品の出来栄えに圧倒されてしまう。

彼に刺激を受けて、追いつけるよう精進しようと心に誓うのだが、旅から戻るとすぐ忘れてしまうのが、
私の悪いところであり、いいところではなくて、やっぱり悪いところである。彼のように雪山(春山)に登ることもできず、
零下動物が出てくるまでじっと耐え忍んでいられる耐寒性もない私は、同じ土俵ではとても太刀打ちできないのだ。



   


22日のお昼、再びトリトンへ向かう。リベンジに成功したようで、この日のさんまはネタがよく、
とても美味であった。さすがのトリトンとはいえ、多少ネタにバラつきがあるので、その見極めが試される。

サーモンは昨日から文句なくうまくて、この日も迷わず注文する。逆にイカはイマイチで、この一皿しか食さず。



   

この日は「さんまのつみれ汁」があったので試してみた。つみれ自体はおいしかったが、私としては
味噌仕立てのほうが好みだ。「サーモンのアラ汁」に軍配を上げたいところだが、連日メニューには
なかったのでありつけず。


   

そして帰り間際の26日に三度目の来店。今回は二度で打ち止めの予定が、この朝からたまたま
神奈川のNさんと行動を共にすることになったので、「せっかくだから…」と性懲りもなくまたやってきた。

平日の11:00ジャスト開店時間は余裕と思いきや、この日は近くの?介護施設のお年寄りらが
大挙して訪れたので、あわや着席できないところであった。旭神店ではこれまでもしばしば同じ光景を
目にしているので、平日だからと油断は禁物である。余談だが、この時期は社員旅行による
臨時休業にも要注意。今年は確か28&29日が休みであった。

ところが不幸中の幸いと言おうか、二人なのにボックス席しか空いてなくてそこへ通される。
カウンター席よりも明らかにのんびりできて、だらだら1時間近くゆっくりとお食事できた。


   

この日はサーモンのアラ汁がメニューにあったのでもちろん注文した。これで思い残すことない。









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20160921&25  上川町

2016-09-21 10:36:25 | Weblog



黒岳の湯で汗を流したあと上川の町へ走り、あさひ食堂で「らぁめんせっと(正油+ミニチャーハン)」を
がっつりといただく。


   


25日には下山後「塩+ミニチャーハン」をいただく。セットものは、このほかカレー、豚丼から選べるんだけど、
個人的にはチャーハンが一番お気に入りなんだな。カレーは試したことなくて、山ではレトルトのカレーを
食べることが多いので、下界ではちょっとスルーしている感じ。






 

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20160918~21  上川町・黒岳石室テン場三泊四日パート2

2016-09-21 10:33:57 | Weblog




9月19日(月・祝日) 晴れのちくもり一時小雨
    20日(火)    晴れのちくもり


早朝黒岳山頂で撮影。雲海はまずまずの量であったが朝陽は平凡であった。そのまま雲の平の
草紅葉を撮影。チングルマの穂が多く残りきれいだ。紅葉の状況が全般によくないので被写体を探すのに
苦労する。

旭川の北海洋さん一日遅れで合流、以降しばしば行動を共にする。北海沢まで出かけるも、撮影のため
ではなく、「顔を洗うため」であるのが情けない(テン場には炊事用以外の水がない)。

午後雲が多くなりまた小雨が降った。日和癖で、決まって午後には曇って、これは翌20日も同じであった。



   


9月21日(水) 晴れのちくもり

未明、先に黒岳山頂へ撮影に出かけていた北海洋さんから×印が出たので逆方向、雲の平~お鉢の肩展望台まで
歩いて月夜の撮影会。お鉢の中など撮影するも、どんなものが写っているのかは現像してみるまでわからない。

月は満月から数日過ぎて徐々に欠けパワーをやや落としつつも、ほとんどヘッドランプなしで歩けるくらい
周囲は青白く明るい。テントがバリバリに凍りついた昨日と比べると寒さはあまり感じなかったが、さすがに
夜明け前すごく冷え込んで凍えながら日の出を待ちわびる。つい先ほどまで青白い月の光に魅せられながら、
今はもうすっかり太陽の燃えるような赤い輝きを待ち望んでいる「浮気なボクら」である。


写真はテントを撤収してから、テン場から北鎮岳方面を写したもの。これだけ晴天が続くのに紅葉がダメ、
世の中うまくいかないもんだ。




   

登りきった黒岳から表大雪方面を振り返る。四日間滞在して、夜から朝あれだけ冷え込んだのに
ナナカマドの紅葉は遅々として進まない。おそらくほとんどが色付かずそのまま枯れてしまうのだろう。
劇的な変化があるかもと密かに期待していたが、まったく肩透かしに終わった。






   

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