山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

大地に寝て雲を見よ

2012-10-14 20:21:00 | 風景
 あまりに秋だ。
 山のかなたにすじ雲がひっかかっている。
 もったいない秋だ。

  
 草むらの大地に寝転んで空を見上げる。
 畑のあちこちで痛い呼び込みをするアザミ。

        
 イノシシの恐怖に怯えるサトイモはさすがにゆったり気分。
 
 高田渡の「生活の柄」という歌詞を思い出す。
 「歩き疲れては 夜空と陸との 
  隙間にもぐり込んで
  草に埋もれては寝たのです
  所かまわず 寝たのです」

                  

 これは赤貧の詩人「山之口獏」の原作だ。
 一番弟子を自称する「なぎらけんいち」はもちろん、役所広司の好きな歌だと言う。
 役所広司の演技の深さに納得。

 つまらないニュースにうんざりしたとき、生きることがもどかしくなったとき、
 秋の空はポンと勇気をくれる。

 経団連が原発推進を語る。
 目先の効率ばかり追うからダメなんだ。
 いま、日本のいや世界の明日を切り開くイノベーションが必要なときだというのに。
 
 背広を捨て、空と陸との隙間に寝転んで、野原で秋の空を見あげよ。
 「獏さん」の優しいまなざしが見えたかい!?

 
 

   
コメント
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