人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新型コロナウイルスワクチン第1回目の接種をする 〜 自衛隊東京大規模接種センター / 吉田秀和「私のモーツァルト」、知念実希人「ひつつむぎの手」、宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」他を買う

2021年05月31日 07時19分50秒 | 日記

31日(月)。昨日、新型コロナウイルスワクチン第1回目の接種を済ませてきました 会場は東京・大手町合同庁舎3号館の「自衛隊東京大規模接種センター」です。当日 持参したのは①事前に豊島区から送付されてきた「接種クーポン」、②「接種の予診票」(必要事項を記入済:直近の体温も)、③本人確認のための健康保険証(運転免許証は自主返納手続き中のため手元にない)です 腕の肩に近いところに注射するため半袖Tシャツの上に長袖シャツを着て出かけました 巣鴨から都営地下鉄三田線で大手町駅へ。そこからC2b出口を目指して地下通路を歩きましたが、途中のそこかしこに会場案内の人が出ていて案内をしていました これなら初めての人でも分かると思います C2bの出口を出たところにも人が出ていて、すぐ近くの会場となるビルには「新型コロナウイルス・ワクチン自衛隊東京大規模接種センター」という大きな表示が出ています 私は現役の時に仕事の関係で時々通っていた日本経済新聞本社ビルのすぐ裏側だったのですぐに分かりました

指定時間は午後6時でしたが、10分前の5時50分に会場に着きました そこからの流れは次の通りです

①受付=予診票確認・接種クーポン確認・本人確認(ここでファイルの色で4グループに分かれる。私は赤グループ)。1階のプレハブ。

②予診(医師による問診):これは3か所位で同じことを聞かれた。庁舎1階と別棟庁舎10階。

③接種(モデルナ製ワクチン)この時点で午後6時。赤グループは別棟庁舎10階。

④接種証明書交付:同会場。

⑤2回目接種予約:同会場。私の場合は5週間後の7月4日(日)13時30分です。

⑥経過観察(15分):これですべて終了=午後6時15分。同会場。

以上の通り受付から経過観察終了まで25分でした     会場はまったく混雑がなくトラブルもありませんでした    移動し次の会場に移る際にはその都度 手指のアルコール消毒を求められました  この辺は徹底しています なお、当日は風呂は入っても良いが短く、アルコールはダメと言われました ちょうどよい休肝日になりました 就寝前に注射した左腕が少し痛くなりましたが、これは想定内のことなので、心配していません

ということで、わが家に来てから今日で2333日目を迎え、加藤官房長官は29日の読売テレビ番組で、10都道府県に発令中(6月20日まで)の新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除後「まん延防止等重点措置」に移行することが「一つの選択肢としては十分あり得る」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「重点措置」の次に「宣言」が出されるのが普通だ  何としても五輪をやるわけだね

 

         

 

本を5冊買いました。1冊目は吉田秀和著「私のモーツァルト」(河出文庫)です 帯の「モーツァルト文庫としては、すべて初収録の文章です」という売り文句につられて買い求めました

 

     

 

2冊目は知念実希人著「ひとつむぎの手」(新潮文庫)です 著者は現役の医師です。久しぶりに彼の作品を買いました

 

     

 

3冊目は宮部みゆき著「昨日がなければ明日もない」(文春文庫)です 帯に「第5弾」とあるので、面白かったら第1弾から第4弾まで読もうと思います

 

     

 

4冊目は小野寺史宣著「ひと」(祥伝社文庫)です 帯の「2019年  本屋大賞第2位」に惹かれました

 

     

 

5冊目はみうらじゅん・リリーフランキー共著「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」(新潮文庫)です 「人は必ず死ぬ。その事実から逆算すれば、悩みはもっと軽くなる」という人生哲学の本のようです

 

     

 

いずれも、読み終わり次第、このブログでご紹介していきます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フラレ・ピーダセン監督「わたしの叔父さん」を観る 〜 まるでドキュメンタリーのように描いたデンマークの田舎の叔父と姪の物語:新文芸坐

2021年05月30日 07時05分14秒 | 日記

30日(日)。わが家に来てから今日で2332日目を迎え、米ヤフーは29日、国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪に参加する選手らに求める同意書を入手したが、「新型コロナウイルスや猛暑で死亡した場合も自己責任」という項目が加わっていることが分かり、IOCの無責任体質が世界中で大きな波紋を呼んでいる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     これで「安心・安全」のオリンピックと言えるのか? 選手は参加したいと思うか?

 

         

 

今日は朝食のご紹介です 最近、近くにベーグル屋さんがオープンしたのですが、午前11時開店で商品がなくなり次第閉店という店で、開店前から行列ができる人気店です 昨日、20分前から並んでやっと買うことができました 十数種類のベーグルがありますが、「2種のチーズ」と「照り焼きチキン」を買いました

 

     

 

下の写真は「照り焼きチキン」ですが、とても美味しく、ボリュームがあるので1個で満腹になりました デザートは今までイチゴでしたが、店頭から消えたので、ビタミン等が多く含まれるキウイにしました あとはUCCのドリップコーヒーです

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐でフラレ・ピーダセン監督による2019年製作デンマーク映画「わたしの叔父さん」(110分)を観ました

幼い頃に両親を亡くし、足の不自由な叔父(ぺーダ・ハンセン・テューセン)と2人で暮らす27歳の女性クリス(イェデ・スナゴー)は、稼業である酪農の仕事を手伝いながら日々を穏やかに淡々と過ごしていた そんな彼女には獣医になるという夢があった。ある時、教会で出会った青年マイク(トゥーエ・フリスク・ヒーダセン)からデートに誘われたクリスは、訪れる変化に戸惑いながらも胸のときめきを隠せないでいた 将来の夢と恋に悩むクリスに気付いた叔父は、姪の幸せを静かに後押しするが、クリスが留守中、叔父は倒れてしまう

 

     

 

【以下 ネタバレ注意】

まるでドキュメンタリーを観ているようです クリスは朝5時半の目覚まし時計に起こされて身支度をし、叔父を起こして着替えさせ、朝食を作って2人で食べ、牛の世話をして 作物を刈り取り、1週間に1度は車でスーパーに買い出しに出かけ、叔父はテレビのニュースを観ながら、クリスは本を読みながら夕食を取り、眠くなってベッドに着く・・・そんなデンマークの田舎の酪農家の叔父と姪のルーティーンが淡々と描かれています 2人はほとんど演技をしているように見えません それもそのはず。実は2人は本当の叔父と姪なのです 叔父のぺーダ・ハンセン・テューセンは酪農家で、映画の舞台となっているのは彼の牛舎・農場だそうです。また、クリスを演じたイェデ・スナゴーは俳優になる前は獣医だったそうです まさにこれ以上ない組み合わせです

物語の中盤で、なぜクリスは叔父と2人で暮らしているのかが明らかになります クリスが高校を卒業する時、父親が、事故で死んだ母親とクリスの兄弟の後追い自殺をしたため、クリスだけが残され、叔父が引き取ったのです だからこそ、クリスは叔父を残して自分だけ幸せになる訳にはいかないのです そんな彼女の苦悩を知った叔父は、彼女が獣医になりたいという夢を抱いていることを知って、彼女の誕生日に聴診器をプレゼントしたりして気持ちを後押しします

可笑しかったのは、クリスがマイクと初めてデートをした時のシーンです なぜか叔父もテーブルに着いて3人で食事をしています また、映画を観に行った時もクリスの隣には叔父がポップコーンを食べながら映画を観ています マイクの迷惑そうな顔と叔父のどこ吹く風といった表情が対照的です

マイクが「いつまでも叔父さんと2人暮らしをしているわけにはいかないよ」とクリスに言いますが、クリスはその時マイクが酒気帯びだったので「一人にしておいて」と彼を拒否します。クリスだってマイクの言いたいことは判っているのですが、命の恩人を1人残して家を出る決断は そう簡単には出来ないのです

映画は、食事中にテレビが故障して映らなくなってしまい、2人が顔を見合わせるシーンで突然終わります これからは食事中にテレビを観る代わりに、2人が対話によってそれぞれの今後の生き方を決めていくことになる、という監督の意図が表れているように思いました

この映画にはテーマミュージックやBGMは一切ありません ただただ静かに物語が進行します。無音の中、エンドロールが流れているとき、「ああ、いい映画を観たな」と思いました

この作品は2019年の第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞に当たる東京グランプリを受賞しています

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャン=ポール・ベルモンド主演「アマゾンの男」を観る 〜 アクションに次ぐアクションとはいかないが、いい顔をしているベルモンド:新宿武蔵野館 / はらぺこあおむし 〜 日本で誕生

2021年05月29日 07時22分16秒 | 日記

29日(土)。昨日の朝日朝刊に、23日に91歳で亡くなった絵本作家のエリック・カールさん(1929年生まれ)の記事が載っていました 超訳すると、

「『はらぺこあおむし』は70以上の言語に翻訳され、発行部数は5500万部を超える 1969年にアメリカで出版された原書の初版本の奥付には「Printed in Japan」と印刷されている 当時のアメリカでは、穴あきの仕掛けや、ページの幅がさまざまなこの本を、印刷・製本してくれる会社が見つからなかった 68年夏、日本を訪れた担当編集者は、何人かの日本の出版関係者に絵本の試作をみせて回った。その中の一人、偕成社の社長だった今村廣さん(故人)がこの本にほれ込み、付き合いのあった社の中から、印刷・製本を引き受けてくれる会社を見つけてきてくれた こうして、最初の『はらぺこあおむし』は、日本で作られた 日本語版は76年に偕成社から刊行され、発行部数は現在430万部を超える 国内の翻訳絵本では最も売れている絵本だ

子どもたちが小さい頃は、絵本を買っては読み聞かせていました 500冊は軽く超えていたと思います。子どもたちが成長して必要なくなり、その一部をM新聞社の知人あてに2つの段ボール箱につめて送り、ビックリされた思い出があります 絵本の名著と言われる作品は今でも忘れられません 「はらぺこあおむし」をはじめ、「スイミー」「せいめいのれきし」「ちいさなおうち」「おさるのジョージ」「ノンタン・シリーズ」「ぐるんぱのようちえん」「100万回生きたねこ」「きんぎょがにげた」「ぐりとぐら・シリーズ」「トン・コトリ」「はじめてのおつかい」・・・挙げていったらキリがありません 子どもにとって絵本は文化への扉です

ということで、わが家に来てから今日で2331日目を迎え、菅義偉首相は28日夕、新型コロナウイルス感染症対策本部会合を官邸で開き、改正特別措置法に基づき東京、大阪など9都道府県に31日までの期間で発令中の緊急事態宣言を6月20日まで延長すると決定した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     何としても 東京五輪開会式の1か月前までにコロナを抑える という焦りの現れだ

 

         

 

昨日、夕食に「肉野菜炒め」と「やみつきキュウリ」を作りました 「肉野菜炒め」の肉はこの2日間で豚肉と牛肉が中途半端に残ったのでそれを使い切りました キュウリはmiminga33さんのアドヴァイスにより瓶で叩いて味が沁み込みやすいようにし、仕上げにゴマを振りました   とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、新宿武蔵野館でフィリップ・ド・ブロカ監督による2000年製作フランス・スペイン合作映画「アマゾンの男」(89分)を観ました

アマゾン流域の熱帯雨林で昆虫の調査研究をしているフランス人生物学者エドゥアール(ジャン=ポール・ベルモンド)は、ジャングルの中で不思議な少女ルルと出会う エドゥアールは迷子だと判断し保護するが、ルルはニューヨークへ行くはずがここに来てしまったと話す その頃、エドゥアールが住む街に、フランス海軍の特殊部隊と天文学者マルゴ(アリエル・ドンバール)がやって来る。彼らはアマゾン流域に着陸したUFOの痕跡を追っていた ルルが地球外生命体だと知ったエドゥアールは、軍から離れて独自行動を取るマルゴと共に軍からルルを守りつつ、ルルが満月の夜に故郷の星へ戻れるよう手助けするが、ルルは宇宙年齢により高速で歳を取っていく そして人間の愛を知ったルルは地球に留まりたいと言う

 

     

 

この作品は、ジャン=ポール・ベルモンドとフィリップ・ド・ブロカ監督が25年ぶりにタッグを組み、2人の代表作である「リオの男」へのセルフオマージュ満載で描いた冒険アクション・コメディーで、本邦初公開です

この映画は2000年製作で、この時1933年生まれのベルモンドはすでに67歳。さすがに彼のトレードマーク「アクションに次ぐアクション」というわけにはいきません むしろ天文学者マルゴを演じたアリエル・ドンバールの方が、女ベルモンドにように行動的でハチャメチャです ストーリー的には確かにコメディーですが、これまでのベルモンド映画ほどのキレがありません ただ、歳を取ったベルモンドはとてもいい顔をしています

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督「ペトルーニャに祝福を」を観る 〜 女人禁制の伝統儀式で十字架を手に入れた無職の女性の物語:岩波ホール

2021年05月28日 07時08分09秒 | 日記

28日(金)。わが家に来てから今日で2330日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、平壌で25〜26日、労働団体「朝鮮職業総同盟」の第8回大会が開催されたが、金正恩朝鮮労働党総書記が大会参加者らに宛てた25日付の書簡で、反社会主義行為に対する「集中掃討戦」を展開し、職場での思想教育を徹底するよう指示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「集中掃討戦」とは「相互監視の強化」のこと つまり国民は全員スパイということ

 

         

 

昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました ビーフは例によって牛バラ肉ですが、美味しいです

 

     

 

         

 

昨日、岩波ホールで旧ユーゴスラビア(現・北マケドニア)出身の女性監督テオナ・ストゥルガル・ミテフスカによる2019年製作 北マケドニア・ベルギー・スロベニア・クロアチア・フランス合作映画「ペトル―ニャに祝福を」(100分)を観ました

北マケドニアの小さな町、シュティブに暮らす32歳のペトル―ニャ(ゾリツァ・ヌシェヴァ)は、美人でもなく恋人もおらず、大学を出たのに仕事はウェイトレスのアルバイトしかない ある日、主義を曲げて臨んだ裁縫関係の会社の面接でも、セクハラを受けた上に不採用になってしまう その帰り道、ペトル―ニャは地元の伝統儀式に遭遇する。それは、司祭が川に投げ入れた十字架を男たちが追いかけ、手に入れた者には幸せが訪れるというものだった ペトル―ニャは思わず川に飛び込み十字架を手にするが、女人禁制の宗教儀式に参加したことで男たちから猛反発を受けてしまう 彼女は警察に連行され、十字架を返すように説得されるが頑固として拒否する テレビ局の女性リポーターは絶好のスクープとばかりに彼女と彼女の家族にインタビューを仕掛ける

 

     

 

ペトル―ニャが十字架を取ったのは、「幸せになる権利は私にもあるはず」と思い、ただ「仕事が得られる幸運」が欲しかっただけです ペトル―ニャは家では母親から何かと干渉され、母親の束縛から逃れたいと思っています それには定職に就いて独立するのが一番ですが、大学で歴史を学んだだけでは就職には何の役にも立たないのです テレビ局の女性リポーターは、この小さな事件をきっかけに「女人禁制」の名のもとに、この国で宗教上も女性が差別されてきた実態を暴こうと奮闘します このリポーターこそテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督の分身と言えます もう一人、彼女の味方がいます。警察署での取り調べの際、供述をタイプ打ちする男性警察官が、何かと彼女に気づかいしてくれます 彼はペトル―ニャは何も悪いことをしていないと信じています そういうこともあってでしょうか、ペトル―ニャは最後に十字架を司祭に返します。多分、彼女は「幸運」は十字架という「物」を持っているから訪れるものではない、と気付いたのだと思います

ただ、この小さな事件によってペトル―ニャが仕事に就く幸運に恵まれたわけではありません まだまだ彼女の戦いは続くのです しかし、これは北マケドニアに生きる女性に限った話ではありません この映画は世界中の女性に向けたテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督からのエールです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸劇「名曲リサイタル・サロン ~ 大江馨 ✕ 實川風」でベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第9番”クロイツェル”」他を聴く / 朝日新聞:社説で「東京五輪中止の決断を首相に求める」

2021年05月27日 07時19分18秒 | 日記

27日(木)。わが家に来てから今日で2329日目を迎え、米紙ワシントン・ポスト電子版は25日、税金を巡る不正疑惑などトランプ前大統領に対する広範な捜査を行ってきた東部ニューヨーク州検察当局が、トランプ氏や関連企業を起訴するかどうか決めるための大陪審を招集したと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     大陪審で白黒はっきりさせて  暴君が二度と大統領に就任できないようにすべきだ

 

         

 

昨日の朝日新聞は今夏開催が予定されている東京五輪・パラリンピックについて、「社説」で次のように主張しました

「新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、東京都などに出されている緊急事態宣言の再延長は避けられない情勢だ この夏にその東京で五輪・パラリンピックを開くことが理にかなうとはとても思えない 人々の当然の疑問や懸念に向き合おうとせず、突き進む政府、都、五輪関係者らに対する不信と反発は広がるばかりだ 冷静に、客観的に周囲の状況を見極め、今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める(以下省略)」

朝日新聞社は「東京2020オリンピック」の「オフィシャルパートナー」(スポンサー)の一企業です 新聞社では朝日のほか読売新聞東京本社、毎日新聞社、日本経済新聞社が名を連ねています。東京オリンピックをサポートする側の朝日新聞が、新聞の顔とも言える「社説」で「今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める」と主張する意味は小さくないと思います この社説を掲げるまでの間、社内で「編集、営業面のメリット・デメリット」の検討がなされたはずです。新聞社の収入は大きく新聞購読料収入と広告収入に依存しています。今回の社説を掲げることによって読者が減ったり、広告主が離れたりしたら新聞社にとって大きな損失となります。併せて、自らがスポンサーになっている東京五輪を否定する社説を掲載するという二律背反の問題を抱えることになります その辺の事情を考慮し 部門間の調整を行った上で掲載に踏み切ったということだと思います

しかし、それでも朝日は逃げているように思います 社説の全文を読むと「中止せざるを得ない状況にある」というニュアンスは伝わってきますが、朝日は「中止すべきだ」と明確に書いているわけではありません あくまでも「中止を決断するよう菅首相に求める」と書いているに過ぎません これが、社の主張がはっきりしているアメリカの新聞社だったら明確に「中止すべきだ」と書くでしょう この辺が日本の新聞社の限界かもしれません さて、読売、毎日、日経はどのような社説を書くでしょうか

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」「やみつきキュウリ(?)」「舞茸の味噌汁」を作りました 「やみつきキュウリ」はmiminga33さんのブログに載っていたのを参考にさせていただいて初めて作りました キュウリとゴマ油と鶏ガラスープの素をビニール袋に入れて揉み込むだけですが、娘も「美味しい」と言っていました 味を沁み込ませるため、キュウリに包丁で何カ所か切り込みを入れてから揉み込みましたが、まだ十分ではないようです 次回はもう一工夫して味を沁み込ませようと思います

 

     

     

         

 

昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで、「芸劇ブランチコンサート 名曲リサイタル・サロン 第12回  大江馨(ヴァイオリン)」を聴きました プログラムは①シューマン「3つのロマンス 作品94」より第2番、②コルンゴルト「から騒ぎ」から「4つの小品 作品11」より第1番、第4番、③ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 ”クロイツェル” 」です 演奏はヴァイオリン独奏=大江馨、ピアノ=實川風です

大江馨は仙台市出身。2019年レオポルト・モーツアルト国際ヴァイオリンコンクール第3位、2019年アントン・ルービンシュタイン国際コンクール第2位などの入賞歴があります 實川風はロン・ティボー・クレスパン国際コンクール第3位(1位なし)などの入賞歴があります

 

     

 

会場は通常配置ですが、コロナ感染拡大対策のため ところどころ客を入れない列があるようです 1階に限れば7割くらいは入っていると思われます

最初はシューマン「3つのロマンス 作品94」より第2番です 「3つのロマンス」はロベルト・シューマン(1810‐1856)が1849年に作曲した作品ですが、元々はオーボエとピアノのための作品です

2人の「かおる」(大江馨、實川風)によって演奏に入ります 大江のふくよかな演奏により憧憬に満ちた音楽が奏でられ、實川がそっと支えました

次の曲はコルンゴルト「から騒ぎ」に基づく「4つの小品 作品11」より第1番、第4番です この曲はエーリッヒ・ウォルフガング・コルンゴルト(1897‐1957)が、1919年にシェイクスピアの戯曲「から騒ぎ」のために作曲したオーケストラ曲から4曲を抜き出してヴァイオリンとピアノのために編曲した作品です

第1番「花嫁の部屋の乙女」では大江のロマン溢れる艶やかな演奏が披露されました 第4番「仮面舞踏会」ではヴァイオリンとピアノによる生き生きとしたやり取りが楽しめました

幕間のインタビューでナビゲーターの八塩圭子さんから「2月にご結婚されたそうで、おめでとうございます ところで最近、太られたとか」とマイクを向けられた大江は、「ありがとうございます。見た目は変わらないと思いますが、体重が5キロ増えました 今まで着れた衣装も入らなくなったりして、今日は服選びに苦労しました」と答えていました。結婚相手はフルーティストだそうですが、誰だ まあ、誰でもいいや。結婚が今後の演奏にプラスになると良いですね

 

     

 

最後はベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 ”クロイツェル” 」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1803年に作曲した作品です 片桐卓也氏のプログラム・ノートによると、この曲は「イギリス王室の皇太子に仕えていたジョージ・ブリッジタワーがウィーンで演奏会を行うことになり、そのために急いで書かれたもの 初演は作曲者のピアノとブリッジタワーのヴァイオリンにより行われたが、その後二人は仲たがいをし、ベートーヴェンはこの曲をフランスの大家だったクロイツェルに献呈した しかし、クロイツェルはこの曲を1度も演奏しなかった」という作品です。第1楽章「アダージョ・ソステヌート ~ プレスト」、第2楽章「アンダンテ・コン・ヴァリオツィオ―二」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります

冒頭、大江の独奏ヴァイオリンから入りますが、最初の1小節で聴衆をベートーヴェンの世界に引き込みました 次いで、實川の独奏ピアノが決然と入ってきますが、この演奏も見事でした 第2楽章の変奏曲は二人のやり取りが楽しく聴けました 第3楽章では軽快なテンポによる演奏が展開し、ベートーヴェンの音楽の推進力を感じました

今月末までと設定されているコロナに関わる緊急事態宣言も、どうやら延長されることが確実なようです コンサートは今後も この日のように開かれるのでしょうか? 再び主催者や聴衆が政治に振り回されることのないことを祈るばかりです

 

     

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」を体験する ~ リニューアル・オープンした西武園遊園地

2021年05月26日 07時20分26秒 | 日記

26日(水)。わが家に来てから今日で2328日目を迎え、米国務省は24日、日本国内で新型コロナウイルスの感染が拡大している問題を受け、日本への渡航警戒水準を最高レベルの「レベル4」に引き揚げ、「渡航中止」を勧告した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     だんだん外堀が埋められていく  米国の発言力は大きい  次に対応する国はどこか?

 

  昨日は1日中歩きまわって疲れたので、夕食はラーメンを作って食べました 写真を載せるほどではないので省略します  

 

         

 

昨日、5月19日にリニューアル・オープンしたばかりの西武園遊園地に娘と2人で行ってきました 娘はオープン早々、友人と行っていろいろ体験してきたので、話を聞いてみたら「ゴジラ・ザ・ライド  大怪獣頂上決戦」というゴジラをテーマにした大型ライド・アクションがあり、スリリングな体験ができるというので、是非行きたいと思いました 娘が火・土が定休で、「行くんだったら 付き合ってあげてもいいよ」と有難いお言葉を頂戴したので、入場者に上限のある今のうちの混まない火曜日ということで昨日、一緒に出かけることにしたのです

 

     

 

西武園で思い出すのは、小学生の時に体験した「ウォーターシュート」です 斜面上のレールに客を乗せた舟を湖に滑り落として水しぶきを上げるもので、舟が着水した瞬間に、舟の先端に乗っている人がジャンプし、元の位置に降りるというものです なぜ同じ位置に降りられるのかは「慣性の法則」によるものであることを知ったのはかなり後のことでした 今はもうないようですが、懐かしい思い出です

また、私は西武池袋線「西所沢駅」近くにある埼玉県立 T 高校に通っていましたが、全校マラソン大会(男子)は西武園を一周して学校に戻ってくるというコースでした 西武園までは直線距離で4.5キロほどですが、園の周囲をぐるっと回るので実際にはかなりの距離を走ったはずです とくに陸上部員は全校で10位以内に入らないと、グランド10周という罰が待っていたので、短距離専門の私には厳しいマラソンでした もちろん10周走りました

巣鴨駅 ⇒ 高田馬場 ⇒ 萩山 ⇒ 多摩湖 ⇒ 西武園ゆうえんち駅というコースで約1時間かかりました 遊園地のエントランスでスマホに登録したチケット(QRコード読み取り)を見せて入園しましたが、ご覧の通り空いてました

 

     

 

最初に正面にある「夕日の丘商店街」を散策しました ここはひと言で言えば「1960年代の昭和の街並み」です 八百屋、魚屋、食堂、喫茶店、駄菓子屋、写真館、お土産屋などが昭和の佇まいを見せています 途中で娘が「荒物屋」の呼び込みにつかまり、鍋や桶など台所用品を叩いてリズムを刻む体験をしました ある鍋は叩くと日本語をしゃべり出します

 

     

 

次に 岡の上にある「夕陽館」に行って「ゴジラ・ザ・ライド  大怪獣頂上決戦」を体験することにしました    娘の話では上下にかなり激しく揺れるので食事の前に体験した方がよいとのことだったので、昼食を後に回しました

 

     

 

「ゴジラ・ザ・ライド  大怪獣頂上決戦」は、ゲストを乗せた装甲車が、ゴジラやキングギドラの激闘の真っ只中を突破して安全な場所まで避難していくというアトラクションですが、急にキングギドラが襲いかかってきたり、そこへゴジラが現れて攻撃を仕掛けたりと、まさに手に汗握るスリリングな展開で、そのたびにズシン、ドシンと椅子が激しく上下し、放り出されそうになります 時間的には5分程度のアトラクションですが、衝撃度は100%です 合言葉は「ゴジラ・ザ・ライド  大怪獣頂上決戦」を体験せずして「豊島園ゆうえんち」に行ったと語るなかれ

 

     

 

キングギドラに襲われてお腹が空いたので、昼食を取ることにしました 喫茶「ビクトリア」の「クリイムソーダ」が名物だということなので、この店で食事とデザートを取ることにしました 園内は空いているとはいえ、食事処が少ないので長蛇の列ができていて、1時間20分待ちと言われました 娘に肉屋でコロッケを買ってきてもらい、立ち食いしながら待ちました

 

     

     

 

ゆうえんち内での支払いはすべて西武園通貨となっています 50園=600円です。つまり1園=12円ということです

 

     

 

私はエビピラフとメロン・クリイムソーダ、娘はナポリタンと青空クリイムソーダにしました

 

     

     

     

 

その後、「アトムの月面旅行」(ジェットコースター)に乗りました 私は若い頃 なぜかジェットコースターが怖くて乗れず、皆からバカにされていたのですが、今回ン十年ぶりに乗って平気でした    随分精神的に成長したものです(それにしては長くかかり過ぎたか)。ここで自信を付けたので、「回転空中ブランコ」、「バイキング」、「オクトパス・アドベンチャー」に次々と乗りました そして最後に「大観覧車」に乗って、西武園遊園地の全貌(本当は一部)を俯瞰しました

 

     

 

ひと通りアトラクションを体験したので、再び「夕日の丘商店街」を通って駅に向かいましたが、たばこ屋の前で記念撮影をしました 「なかなか でんわ」「それ、使えません」

 

     

 

通貨が30園余ったので、ちょうどその値段のラムネをお土産に買いました

 

     

 

ところで、エントランスから入場する際と各アトラクションに参加する時には、必ず事前に手指の消毒を求められました この日はウィークデーということで空いていましたが、園のホームページによると、蔓延防止重点措置の要請から5月末までは最大5000人までの入場制限を設けているとのことです

かなり歩き回って疲れましたが、娘のお陰でとても良い1日を過ごすことができました

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイケル・ポーリッシュ監督「リーサル・ストーム」 & ロッド・ルーリー監督「アウトポスト」を観る 〜 新文芸坐

2021年05月25日 07時17分04秒 | 日記

25日(火)。わが家に来てから今日で2327日目を迎え、新型コロナウイルスへの懸念で中止論が高まっている東京五輪を巡り、国際オリンピック委員会のバッハ会長が、五輪開催を実現するために「われわれは犠牲を払わなければならない」と述べたと、インドのPTI通信が23日までに報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ”われわれ”と言ってるが 日本のお金と日本人の命を犠牲にするということじゃね?

 

         

 

昨日、夕食に「手羽元の簡単照りうま焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 「手羽元~」は弱火でじっくり焼いたのでソフトで美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐で「リーサル・ストーム」と「アウトポスト」の2本立てを観ました

「リーサル・ストーム」はマイケル・ポーリッシュ監督による2020年製作アメリカ映画(100分)です

ハリケーンの強度を表すレヴェルで最大の「カテゴリー5」になる超巨大ハリケーンが、プエルトリコの首都サンフアンに近づいていた 警察官のコルディーロ(エミール・ハーシュ)は、マンションに籠って避難しようとしない元警察署長の頑固な老人レイ(メル・ギブソン)を説得していたが、そうこうしているうちにハリケーンが到来してしまう さらに、そこへ武装した強盗団が襲撃してくる ハリケーンのため屋外への脱出は不可能な中、コルディーロとレイは強盗団を相手に生き残りをかけた戦いに身を投じる

 

     

 

【ネタバレ注意】

この映画は、ある黒人男性がスーパーで肉を大量に買い占めようとしたとき、他の客から少しは残せとクレームを付けられ、それが原因で喧嘩になって警察に連れていかれるところから始まります なぜ、彼は大量の肉が必要だったのかと言えば、自室に獰猛な動物(虎か豹か?)を飼っていて大量に食糧が必要だったからです 強盗団の目的は、アパートに住む謎の老人が所有する有名な画家の絵画を強奪することですが、この動物が最後に強盗団を退治するうえで大活躍することになります

ところで、この映画の邦題「リーサル・ストーム」はメル・ギブソン主演「リーサル・ウェポン」(最終兵器)に引っ掛けて付けたようですが、原題は「Force of Nature(自然の力)」です どっちもどっちだと思いますが、二番煎じ的なタイトルはあまり好きではありません

 

         

 

「アウトポスト」はロッド・ルーリー監督による2019年製作アメリカ映画(123分)です

時は2009年10月3日、アフガニスタン北東部の山奥に置かれた米軍のキーティング前哨基地は、米軍の補給経路を維持するための重要な拠点とされていたが、四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、敵に包囲されれば格好の的になってしまうという弱点があった 連日のようにタリバン兵から銃弾が撃ち込まれ、そのたびに誰かが命を落としていくという過酷な環境の中で、同基地に派遣されてきたロメシャ二等軍曹たちは、「いつ圧倒的多数の敵に囲まれてしまうか」という不安を抱きながら任務に就いていた そしてついに、その恐れていた事態が現実のものとなり、タリバン兵の総攻撃が開始され、生き残りをかけた反撃が始まる

 

     

 

この映画は、2009年アフガニスタンで実際に起こった実話をもとに製作されています 「キーティングは米軍にとって重要な拠点」とのことですが、地理的には米軍が最も攻撃されやすい谷底です 頭の良い人たちが集まっているはずの米軍幹部が、よくもそんなところに基地を作ったものだと思います 映画の最後に、実際にこの戦闘に参戦して生き残った兵士がインタビューに答えていますが、最初にヘリコプターから基地に降り立った時に頭によぎったのは、山に囲まれ逃げ場がないことに対する不安だったと語っています この戦いで戦死した兵士たちや、生き残った兵士たちには米国政府から勲章が授賞されましたが、それにどれほどの意味があるでしょうか 彼らは死ぬために基地に派遣されたようなものです 戦争とはそういうものかもしれませんが、だからこそ政府は兵士(=国民)を無駄死にさせてはならないのだと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャン・ポール・ベルモンド主演「カトマンズの男」を観る 〜 ノンストップ・コメディー・アクション映画の傑作!

2021年05月24日 07時07分18秒 | 日記

24日’(月)。わが家に来てから今日で2326日目を迎え、5月6日に神奈川県横浜市のアパートの部屋から逃げ出していた体長およそ3.5メートルのアミメニシキヘビが、アパートの屋根裏で発見・捕獲された  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「灯台下暗し」だったようだ  蛇が部屋の外に逃走すると考えるのは蛇推だってさ

 

         

 

昨日、新宿武蔵野館でフィリップ・ド・ブロカ監督による1965年製作フランス・イタリア合作映画「カトマンズの男」(109分)を観ました

父親から莫大な遺産を相続したアルチュール(ジャン・ポール・ベルモンド)はあらゆる快楽に飽き、退屈のあまり自殺を試みるが失敗する 彼は父親の友人だった中国人ゴオの勧めで世界一周の船旅に出るが、寄港先の香港で、株の大暴落により自身が破産したことを知る これで心置きなく自殺できると喜ぶアルチュールに、ゴオは有意義に死ぬべきだと200万ドルの保険金をかけ、1か月以内に殺してあげようと約束する そんな矢先、アルチュールは香港でストリッパーのアルバイトをしていた社会学者アレクサンドリーヌ(ウルスラ・アンドレス)に一目ぼれし、死ぬのが惜しくなってしまう しかし、本人の気持ちの変化に関わりなく殺し屋たちが追ってくる 息つく暇のない逃走劇が始まる

 

     

 

この作品はジュール・ベルヌの小説「必死の逃亡者」を原作に壮大なスケールで描いたアクション映画です

アレクサンドリーヌ役を演じたウルスラ・アンドレスは1965年製作映画「007ドクター・ノオ」で初代ボンドガールを演じた女優です たしかに見覚えがあります

ベルモンド映画人気投票第1位の「リオの男」も面白かったけれど、個人的には「カトマンズの男」の方が超面白かったです 途中からアレクサンドリーヌを巻き込んで、香港、インド、マレーシア、ネパールを舞台に、殺し屋たちから逃げ延びるアルチュールの逃走劇がスリルとサスペンスに満ちていて、手に汗握りながら思わず笑ってしまいます まさにノンストップ・アクション・コメディーです

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「欧州 戻る芸術」 ~ 朝日の記事から / アレクシス・ミシャリク監督「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい」を観る 〜 ラヴェルの「ボレロ」も流れる:ギンレイホール

2021年05月23日 07時19分25秒 | 日記

23日(日)。5回目の修理に出しておいた据え置型小型CDプレーヤー(DENON:DCD-50)が16日ぶりに戻ってきました 正確には、新品と交換されて戻りました さすがに1年間に5回同じ原因による故障という失態に、メーカー側も罪悪感を感じたのでしょう 念のため製造番号が新しい製品になっていることを確認し、ディスクを再生してみましたが、正常に作動しました 5回目の修理依頼に当たって、「新品との交換を希望」と要望を出しておいたのが通ったようです 今回のことから得た教訓は、同じトラブルが起こっても諦めずに対処すれば最後には良い結果が付いてくるということです

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2325日目を迎え、新型コロナウイルスのワクチン接種の予約が取りづらいことに乗じ、自治体職員を名乗る人物が高齢者宅を訪ねてきて、優先的に摂取できる優待券を5千円で購入できると持ちかけるなど、詐欺の多発が懸念されるとして、消費者庁が注意を呼びかけている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     行政がモタモタしているうちに  ワクチンでラクチンに稼ごうと詐欺師が暗躍する

 

         

 

21日付の朝日朝刊に「欧州 戻る芸術 ~ ワクチン接種加速 各国の観光客受け入れへ」という見出しの記事が載っていました     超訳すると、

「新型コロナウイルスの『感染拡大の中心地』と言われた欧州に芸術が戻ってきた    美術館や劇場が再開し、音楽祭や映画祭も次々と復活している     ワクチン接種が軌道に乗りつつあるためで、夏の観光シーズンを前に日常がそろりと戻り始めた     パリでは19日、7か月ぶりにルーブル美術館が再開した。まだ事前予約制のため入場者数を絞っているが、人気の『モナリザ』を待ち時間なしで鑑賞できる    ミラノの歌劇場「スカラ座」は昨年10月から休館していたが、11日 リッカルド・ムーティ―とウィーン・フィルを迎えた     ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門も1年延期して開催中だ。7,8月にはワーグナーの作品上演で知られるバイロイト音楽祭が再開される見通しだ     ザルツブルク音楽祭も、昨年同様、感染対策を徹底して開かれる

ワクチン接種がもたついて、今月末で切れるはずの緊急事態宣言が 感染拡大の傾向からまたしても延長されそうな日本とは、かなり様相が異なります   日本は こんな状態で2カ月後に迫った東京オリンピックを本当に開くことが出来るのでしょうか。9万人もの選手団・関係者が来日するそうですが、日本の医療態勢は大丈夫なのでしょうか 非常に疑問に思います

 

         

 

ギンレイホールでアレクシス・ミシャリク監督による2018年製作フランス・ベルギー合作映画「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい」(112分)を観ました

時は1897年のパリ。詩人で劇作家のエドモン・ロスタン(トマ・ソリヴェレス)は、2年近くもスランプ状態に陥っていた そんな彼の元に、大物俳優コンスタン・コクラン(オリヴィエ・ブルメ)主演舞台を手掛けるチャンスが舞い込む しかし、決まっているのは「シラノ・ド・ベルジュラック」というタイトルだけで、執筆は一向に進まない そんな中、親友レオ(トム・レーブ)が愛する女性ジャンヌと、レオに成り替わって文通することになる 彼女との誌的な美に溢れた手紙のやり取りに刺激され、自身の脚本執筆もついに進み出す やがて、借金だらけの俳優や気まぐれな女優マリア(マティルド・セニエ)ら崖っぷちの舞台人たちが劇場ポルト・サン=マルタン座に集い、それぞれの人生を懸けた舞台の稽古が始まる

 

     

 

この映画は、19世紀末のパリを舞台に、ベル・エポック時代を象徴する戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」の誕生秘話を描いた伝記ドラマです

劇場の主演俳優コクランが、劇場支配人から多額の借金を理由にパリの全劇場への出演を禁止され、さらにポルト・サン=マルタン座での「シラノ・ド・ベルジュラック」の上演が禁止されてしまいますが、せっかくエドモンが傑作な脚本を仕上げたことから、出演者一同は法律に反しても上演しようと意気を上げます この時バックに流れていたのがラヴェル「ボレロ」です 単純なメロディーが繰り返されますが、徐々にテンポを上げ、次第に音が大きくなっていく音楽は、「シラノ・ド・ベルジュラック」劇のラストの「成功のどんでん返し」を確信しているかのように響きます

この映画を観てあらためて思うのは、劇作家って大変だなあ、ということです 特にエドモンのように実績のない新進の劇作家は、ベテラン俳優から無理難題を押し付けられたら 筆を曲げて俳優の要望に屈して台本を書き直さなければならないでしょう でも、これは19世紀に限らず21世紀の現在でも同様ではないかと密かに想像します

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セリーヌ・シアマ監督「燃ゆる女の肖像」を観る 〜 ヴィヴァルディ「四季」から「夏」のプレストがヒロインの心理を表す:ギンレイホール

2021年05月22日 07時17分51秒 | 日記

22日(土)。わが家に来てから今日で2324日目を迎え、米国のトランプ政権が情報漏洩調査の一環で、米CNNテレビの記者の電話やメールの記録を秘密裏に取得していたことが20日分かったとCNNが報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ニクソン政権のウォーターゲート事件に匹敵する悪質な盗聴事件  自信がない証拠

     

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」を作りました いつもより甘めに出来ましたが、娘はこの方が美味しいと言っていました

 

     

 

食後のデザートに、娘が池袋Tデパートで買ってきた行列の出来る超人気店「Tartine」の洋菓子をいただきました     イチゴ&チョコレートの上品な味でとても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、神楽坂のギンレイホールでセリーヌ・シアマ監督による2019年製作フランス映画「燃ゆる女の肖像」(122分)を観ました

18世紀。画家のマリアンヌ(ノミエ・メルラン)はブルターニュの貴婦人から娘エロイーズ(アデル・エネル)の見合いのための肖像画を依頼され、孤島に建つ屋敷を訪れる    エロイーズは結婚を嫌がっているため、マリアンヌは正体を隠して彼女に近づき密かに肖像画を完成させるが、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを批判されてしまう 描き直すと決めたマリアンヌに、エロイーズは意外にもモデルになると申し出る 2人はキャンパスを挟んで見つめ合い、美しい島をともに散策し、音楽や文学について語り合ううちに、激しい恋に落ちていく そして肖像画は完成するが、それは二人の別れを意味していた

 

     

 

この映画は、実質的にマリアンヌとエロイーズ、エロイーズの母親である伯爵夫人(ヴァレリア・ゴリノ)、女中のソフィー(ルアナ・バイラミ)の4人しか登場しません それぞれの心理の移り変わりを彼女たちの行動を通して描いています マリアンヌとエロイーズの二人に共通しているのは眉毛が濃くて太く、二人とも強い意志を持った女性であることを強調しているように見えることです

マリアンヌが初めてエロイーズと対面した時、エロイーズの「修道院には音楽があったし図書館もあった。でもここには何もない」という言葉を聞いたマリアンヌが、屋敷のフォルテピアノでヴィヴァルディ「四季」の「協奏曲集第2番:夏」から第3楽章「プレスト」をたどたどしく弾いて聞かせます これはラストシーンの伏線になっています

エロイーズと別れてから、マリアンヌはイタリア人と結婚したエロイーズが、娘と二人の姿が描かれた肖像画を見て、彼女が幸せに暮らしているのだと想像します そして、最後にマリアンヌがエロイーズを見たのは、オペラ劇場のバルコニー席に独りで寂しく座る姿でした 彼女は涙を浮かべ、時に怒りの表情を見せていました その時、バックに流れていたのは管弦楽によって演奏されたヴィヴァルディ「四季」の「夏」のプレストでした ヴィヴァルディは「四季」のそれぞれの季節の冒頭に「ソネット」という詩を付していますが、「夏」は「夏の厳しい季節」で、3楽章は「嵐」です 劇的な緊張感を孕んだ激しい音楽は、エロイーズの燃える心を象徴しているのか、あるいは、マリアンヌと別れなければ良かったという強い後悔の念を表しているのか

時は18世紀。照明がない時代です。夜のシーンはロウソクと暖炉の火だけが頼りの生活です 暗闇に浮かぶ炎がとても美しく描かれています。また、海のシーンも美しい 女性の監督による作品ということを強く感じる、とても静かで深い感動を覚える作品でした

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする