人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

下野竜也 ✕ 三浦文彰 ✕ NHK交響楽団でブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、ベートーヴェン「交響曲第7番」他を聴く ~ フェスタサマーミューザ

2022年07月31日 07時14分06秒 | 日記

31日(日)。フェスタサマーミューザによると、8月3日の新日本フィル「山本直純生誕90年と新日本フィル創立50年を祝う!」公演は、コロナ陽性の広上淳一氏に代わり、梅田敏明氏が指揮をとることになりました 当日は山本直純作曲「男はつらいよ」のテーマ音楽も演奏されるので、「まだ決まりません」なんて言うと「おいちゃん、それ言っちゃあおしまいよ」と言われてしまいます 早く決まって良かったです

さて、月末を迎えたので、恒例により7月の1か月間の3つの目標の達成状況をご報告します ①クラシック・コンサート=15回、②映画鑑賞=5本、③読書=7冊でした なお、②については今月はNetflixを全く観ませんでした。また、③については7冊のうち2冊はまだブログにアップしていません

ということで、わが家に来てから今日で2758日目を迎え、自民党の福田達夫総務会長が29日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)と党所属議員との関係が取りざたされていることに「正直、僕自身が個人的に関係がないので、何でこんな騒いでいるのか正直よくわからない」などと発言し野党の批判を浴びたが、その夜、「これまでも被害者を生み出すような、社会的に問題が指摘されている団体との関係が問題であるということは言うまでもありません」と文書で釈明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     この人 本当に事の真相を理解しているとは思えない 総務会長ってこの程度なの?

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザKAWASAKI2022」参加公演「NHK交響楽団 エキサイティング!渋谷から熱風が襲来!」を聴きました プログラムは①J.S.バッハ(レーガー編)「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」BWV622、②ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26」、ベートーヴェン「交響曲 第7番 イ長調 作品92」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=三浦文彰、指揮=下野竜也です

下野竜也は2001年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し一躍脚光を浴びました 読響初代正指揮者など多くのオーケストラの重責を歴任し、2017年から広島交響楽団の音楽総監督を務めています

 

     

 

開演1時間前の15時からプレコンサートがありました ほとんど今年度のN響池袋Cプロのノリです 最初にオーボエ=池田昭子、クラリネット=松本健司、ファゴット=菅原恵子の3人により①J.S.バッハ「3声のシンフォニア」より「第1番BWV787」「第2番BWV788」「第8番BWV794」、②ミヨー「コレットによる組曲 作品161b」より「入場とロンド」「タンブーラン」「ミュゼット」「ファンファーレ」が演奏されました 次いで、第1ヴァイオリン=高井敏弘、第2ヴァイオリン=後藤康、ヴィオラ=中村洋乃理、チェロ=市寛也の4人によりラヴェル「弦楽四重奏曲 ヘ長調」から「第1楽章」「第2楽章」が演奏されました いずれもアンサンブルが素晴らしく、N響楽団員のレヴェルの高さが窺えました 室内楽を聴くとそのオーケストラの楽団員の本当の実力が分かってしまうので怖いと思いますが、N響はさすがです

 

     

 

さて本番です オケは弦楽のみで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び コンマスはマロこと篠崎史紀、その隣はゲスト・アシスタント・コンサートマスターの郷古廉です

1曲目はJ.S.バッハ(レーガー編)「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」BWV622です    この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685ー1750)の「コラール前奏曲」を元に弦楽合奏用にレーガーが編曲したものです

下野氏が指揮台に上り、演奏に入ります メロディーが美しく、「祈りの音楽」という言葉が最も相応しい穏やかな曲想です レーガーの巧みな編曲による分厚い弦楽合奏を聴いていて敬虔な気持ちになりました

管楽器、打楽器奏者が入場し配置に着きます

2曲目はブルッフ「ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26」です    この曲はマックス・ブルッフ(1838ー1920)が1864年に作曲しましたが、初演の出来に満足できず改定し、1868年に改訂版をヨアヒムの独奏により初演しました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「終曲:アレグロ・エネルジコ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の三浦文彰は2009年、難関のハノーファー国際コンクールで史上最年少の16歳で優勝し、その後 内外のオーケストラと協演を重ねています

下野の指揮で第1楽章の演奏に入ります ヴァイオリンを弾く三浦を見ていて、「彼も貫禄が出てきたなぁ」と思いました 前回彼の演奏を聴いたのは8年以上前だったような気がします その時は父親の三浦章宏氏がコンマスを務めた東京フィルのコンサートでソリストとして出演しました 終演後 親子で照れながら握手をする姿が印象的でした 三浦の演奏姿を見ていて気が付くのは、無駄な動きが全くないということです 不自然に身体を揺らしたり、大げさに弓を持ち上げたり、派手なパフォーマンスが一切ありません ただひたすら作曲家の音楽を忠実に再現すべく懸命に音を紡ぎ出しているように見えます ある意味ストイックな感じを受けます 第2楽章「アダージョ」における独奏ヴァイオリンの美しさは筆舌に尽くせないものがありました 第3楽章では一転、躍動感溢れる演奏で聴衆を魅了しました キビキビとした下野の指揮によりN響の面々が引き締まった演奏でソリストを支えました

文字通り満場の拍手に三浦は、♪アルプス1万尺♪のメロディーが入るビュータン:アメリカの思い出「ヤンキー・ドゥードゥル」を有無を言わさぬ超絶技巧で鮮やかに演奏、聴衆を唖然とさせました 進化を続ける三浦文彰を見守りたいと思います

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲 第7番 イ長調 作品92」です   この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770ー1827)が1811年から翌12年まで「交響曲第8番」と並行して作曲、1813年にウィーンのルドルフ大公邸で私的に初演され、同年ウィーン大学講堂で公開初演されました 第1楽章「ポーコ・ソステヌート ~ ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります

下野の指揮で第1楽章が力強く開始されます 吉村結実のオーボエが素晴らしい コントラバスの唸りが心地よい この曲を聴くとどうしても「のだめカンタービレ」を思い出してしまいます 下野の指揮はメリハリが利いていて、見ていて気持ちが良い 演奏する側もやりやすいのではないかと想像します 第2楽章では弦楽アンサンブルが美しく響きます 第3楽章ではホルン、クラリネット、フルート、オーボエ、ファゴットが素晴らしい 第4楽章はワーグナーが言うところの「舞踏の権化」そのものです キレキレの弦楽器(特に終盤におけるコントラバスのウネリが凄い)、咆哮する金管楽器、よく歌う木管楽器、炸裂するティンパニ・・・オーケストラ総動員によるアグレッシブな演奏で豪快なフィナーレを飾りました 満場の拍手が下野とN響の面々を包み込みました

ところで、第4楽章の中盤で、指揮棒が床に落ちたので「アレッ」と思いましたが、下野はなおもタクトを握っていたので、どうやら譜面台に置いてあった予備のタクトが落ちたようです 他の指揮者で予備のタクトを準備しておく指揮者を知りません。下野は何があっても対応できる万全の準備のもとに指揮台に立っているのだと思い、感動を覚えました

下野は拍手を制して「アンコールに短い曲を演奏します。ベートーヴェンのオペラ『フィデリオ』から『行進曲』です 本当に短い曲ですので、終わりましたら盛大な拍手をお願いします」とアナウンスして、演奏に入りました そういえば聴いたことがあるな、と思いながら聴きましたが、下野らしい凝った選曲だと思いました

この曲は下野が17年前に初めてN響を指揮した時の交響曲とのことですが、会心の出来だったのではないか、と思います

 

     

     

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井上道義 ✕ 読売日響でハイドン「交響曲第45番”告別”」、ブルックナー「交響曲第9番」を聴く ~ フェスタサマーミューザ / 8月3日の新日本フィルの指揮者・広上氏コロナ陽性で降板

2022年07月30日 07時19分54秒 | 日記

30日(土)。「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2022」のホームページによると、「8月3日(水)の『新日本フィル ~ 山本直純生誕90年と新日本フィル創立50年を祝う』公演の指揮者・広上淳一氏は、7月28日に発熱があり、同日発熱外来で診察・PCR検査を実施したところ、新型コロナウイルス感染症の陽性となったため、出演できなくなった。症状は至って軽いものの、保健所の指導により療養している。代替の指揮者は現在調整中である。詳細が決まり次第発表する」としています 代替指揮者は下野竜也氏くらいしかいないような気がしますが、彼は新日本フィルを指揮してほぼ同じ内容のコンサートを8月6日(土)にトリフォニーホールで演奏するので、難しいかもしれません あるいは、直純氏の息子・山本祐之介氏が全曲振ることになるのか、まったく予想がつきません ほとんど日にちがありません どうするんだろう

ということで、わが家に来てから今日で2757日目を迎え、参院は28日、NHK党のガーシー氏(本名:東谷義和)に関し、通称名の「ガーシー」を国会で使用することを許可した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     帰国すると詐欺容疑で逮捕されるとして ドバイに滞在してる場合じゃない 仕事しろ

 

  諸般の事情により昨日の夕食作りはお休みしました  

 

         

 

昨夕、ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザKAWASAKI2022」参加公演「読売日本交響楽団 告別と絶筆。一期一会のシンフォニー」を聴きました プログラムは①ハイドン「交響曲第45番 嬰ハ短調 ”告別” 」、ブルックナー「交響曲第9番 」ニ短調」です 指揮は井上道義です

開演前に井上氏によるプレトークがありましたが、開始が10分遅れとなりました 井上氏はその理由を「出来るだけたくさんのお客さんに聞いてほしいと思って遅らせただけです」と告白し聴衆の笑いを誘いました そして、「ミューザのホールはブルックナーに向いていると思いますよ」として、「1曲目のハイドンの第45番は『告別』という愛称が付いていますが、『告別式』という言葉から連想されるように『死んでいく』みたいな暗いイメージがあります でも、そんなもんじゃないんです。楽団員がお休みが欲しいというだけのお話です 今日からこの曲を『お休み希望シンフォニー』と命名してほしい」と希望を述べました そして、「最近は、演奏がライブ配信されたりしますが、配信でブルックナー観ても面白くないです」と持論を展開すると、会場から拍手が起こりました 私は「ああ、言っちゃった~」と思いました。この公演もライブ配信されますから ところで、舞台正面のパイプオルガンを隠すように巨大なスクリーンが降りていますが、何があるのか??? 奇才・井上道義のことですから、何かやるはずです

 

     

 

会場はほとんど満席です。井上 ✕ 読響のブルックナーですから当然でしょう

オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置。コンミスは日下紗矢子です 各奏者の譜面台にはミニLED照明が付けられ、何かが起こる前兆を示しています ステージ上には収音マイクが林立し、カメラが狙い、ライブ配信対策が施されています

1曲目はハイドン「交響曲第45番 嬰ハ短調 ”告別”」です この曲はヨーゼフ・ハイドン(1732ー1809)が1772年に作曲しました この曲には「告別」という愛称が付けられていますが、それは次のエピソードによります ハイドンが仕えていたエステルハージ家の夏の離宮エステルハーザでの滞在期間が予想以上に長引いたため、大抵の楽団員がアイゼンシュタットの妻の元に帰りたがっていた このため、ハイドンは終楽章後半のアダージョで、演奏者に一人ずつ演奏を止めさせ、蟷螂の火を吹き消して立ち去るようにした 最後に下手側に2人の弱音器を付けたヴァイオリン奏者(ハイドン自身とコンマス)が残された これを見たエステルハージ公は、ハイドンのメッセージを読み取り、初演の翌日には宮廷はアイゼンシュタットに戻されたーというものです しかし、このエピソードを裏付ける証拠は残されていません

第1楽章「アレグロ・アッサイ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「フィナーレ:プレスト ~ アダージョ」の4楽章から成ります

井上の指揮で第1楽章の演奏に入ります 「シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒涛)期」の最後の作品に相応しい、緊迫感に満ちた演奏が展開します 弦楽器を中心に穏やかに演奏される第2楽章、優雅なメヌエットの第3楽章を経て、スピード感あふれる第4楽章冒頭のアレグロが展開します 井上はほとんど踊っています そして、急にテンポが落ち、アダージョの演奏に移ります。すると舞台の照明が落とされ、舞台正面の巨大スクリーンに「ハイドンは楽団員に休みを与えることにしました」というテロップが流れ、演奏者一人ひとりの普段着の写真が次々と映し出され、その演奏者が演奏を止め譜面台の照明を消して、手を振りながら舞台から去っていきます そして最後に日下コンミスと第2ヴァイオリン首席の瀧村依里が立奏しながら井上とともに舞台袖に去っていきました 再び舞台に登場した井上と楽団員に大きな拍手が送られたことは言うまでもありません 井上道義はやっぱり演歌テナー、もとい、エンターティナーです

休憩時間には「ブルックナーとトイレの関係の法則」の通り男子トイレに長蛇の列が出来ていました 1階と2階のトイレに並んでいる客に対し、レセプショニストは4階のトイレを案内していました 20分休憩で間に合わなかったら水に流せないですが、何とかなったようです

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第9番 ニ短調」です     この曲はアントン・ブルックナー(1824ー1896)が1891年から94年にかけて作曲、1903年にウィーンで初演されました この曲はブルックナーが作曲した全11曲(0番と00番を含む)の交響曲の最後を飾る作品です    ブルックナーは1894年11月に第3楽章までの総譜を完成させましたが、1896年10月11日、未完成のまま他界しました。第1楽章「荘厳に、神秘的に」、第2楽章「スケルツォ:軽く、快活に ~ トリオ:急速に」、第3楽章「アダージョ:ゆっくりと荘重に」の3楽章から成ります

第1楽章は冒頭の8本のホルンによる荘重な響きが印象的です 第2楽章は弦楽器のピッツィカートとそれに続く渾身のキザミが迫力満点です 第3楽章は冒頭から弦楽アンサンブルが素晴らしい フィナーレのワーグナー・チューバの演奏も印象的でした 全般を通じて井上 ✕ 読響は、スケールの大きな演奏を展開しました

カーテンコールが繰り返されますが、井上は舞台中央で、羽生結弦の向こうを張って2回転を披露、回転不足ながら満場の拍手をもらうと、いきなり上着を脱ぎ、派手な絵柄模様のシャツ姿になり、楽団員と聴衆が唖然とする中、上着を肩にかけて舞台袖に走って引き上げていきました コンミスの日下以下楽団員も事前情報はなかったらしく、一体何が起こったのかとワサワサしていました

奇才・井上は演奏会を盛り上げるために文字通り「一肌脱いだ」わけですが、後でコンサートを振り返る時、本番の演奏よりも後のパフォーマンスの方が印象に残ることがままあります 天才ピアニストのアファナシエフが「アンコールは絶対やらない。なぜなら、アンコールが客受けすると、肝心の正規プログラムの演奏よりもアンコールの方が印象に残るからだ 聴いてほしいのはあくまでも正規プログラムだ」みたいなことを語っていますが、それと似ています

結局のところ、井上道義氏はサービス精神が旺盛なのだと思います クラシック音楽界の火を消さないため、そしてクラシック・ファンを増やすための努力として、演奏する側のこうした行動も評価されるのかもしれません しかし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という諺もあります 井上氏は2024年末を持って指揮者を引退すると宣言しているだけに、本番が印象に残るようなパフォーマンスを第一に考えた方が良いと思います

 

     

     

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大植英次 ✕ 神奈川フィルでバーンスタイン:組曲「キャンディード」「シンフォニック・ダンス」「ディヴェルティメント」、ストラヴィンスキー「火の鳥」を聴く / 反田恭平のリーダー論

2022年07月29日 07時10分27秒 | 日記

29日(金)。昨日の日経夕刊「ニュースぷらす」面の「私のリーダー論」コーナーに、2021年のショパン国際ピアノ・コンクールで第2位に入賞した反田恭平氏が登場していました 反田氏はピアニストであるとともに、指揮者としても活動、さらに自身が立ち上げた音楽事務所 NEXUS やジャパン・ナショナル・オーケストラを率いる経営者でもあります 日経は経営者としての反田氏に焦点を当て「リーダーはどうあるべきか」を聞き出しています 反田氏の「リーダー論」の一部は以下の通りです

「僕が前に進んでいる姿を見せることが大事だと思っています オーケストラのメンバーだけでなく、スタッフさんやスポンサーさんに対してもです。その意味でもショパン・コンクールは大きな節目になりました ありがたいことに、僕はコンクールを受けなくてもピアニストとして演奏活動ができていました。出場は高望みではないかと思った人もいるかもしれません うまくいかなげれば経歴に傷が付くリスクがあり、プレッシャーも相当感じていました それをクリアして結果を残せたことは、大きな自信になりました さらに、『反田も頑張っているな』と思ってもらえれば、オーケストラのメンバーもコンクールを受けてみよう、音楽家として高みを目指そう、と考えてくれるのではないかと思います スタッフさんもきっと、良いコンサートをつくろうと一層頑張ってくれるでしょう。上に立つのではなくて、前に進み続けること リーダーとして、とても大切なことだと考えています。他の企業経営者と出会うと、『何で失敗しましたか』と必ず聞きます 音楽家も同じで、何千回の演奏をして伝説的になるような公演や録音は人生で1,2度でしょう

どうやら、反田氏のリーダー論は、「俺の背中を見て自分を磨け」とお見受けしました

ということで、わが家に来てから今日で2756日目を迎え、中国共産党は27日まで2日間の日程で、最高指導部や地方のトップらが集まる党の重要会合を北京で開いたが、習近平総書記は党幹部の人事を決める今年秋の党大会後の5年間が中国の将来にとって「極めて重要になる」と強調し、党トップとして異例の3期目入りに意欲を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国も ロシアも 独裁主義国家のトップは 何かと理屈をつけて延命を図りたがるな

 

         

 

娘が職場の同僚からポーランド産の「馬肉」を仕入れてきたので、昨日の夕食に「ユッケ」を作りました あとは「冷奴」「生野菜サラダ」「だだちゃ豆」「エノキダケの味噌汁」(写ってないけど)です ユッケは柔らかくて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2022」参加公演「神奈川フィルハーモニー管弦楽団 恩師バーンスタインの傑作とともに」を聴きました プログラムは①バーンスタイン(C.ハーモン編):組曲「キャンディード」、②同「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」、③同「ディヴェルティメント」、④ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲(1919年版)です 指揮は大植英次です

 

     

 

会場を見渡すと空席が目立ち、ちょっと残念な気持ちになります ミューザの地元、神奈川県に本拠地を置くオーケストラなのですから、地元の人たちはもっと応援すべきだと思います ただ、午後3時開演というのは極めて中途半端な時間設定のようにも思います

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは石田組組長・石田泰尚です

1曲目はバーンスタイン(C.ハーモン編):組曲「キャンディード」です ミュージカル「キャンディード」はレナード・バーンスタイン(1918ー1990)が1956年に作曲、同年ボストンで初演されました 18世紀フランスのヴォルテールの同名の小説を原作とし、話が世界各地に飛ぶ奇想天外なストーリーです 「組曲」は最晩年のバーンスタインのアシスタントを務めたチャーリー・ハーモンが管弦楽作品にまとめたものです 1991年1月、本日の指揮者・大植英次指揮ミネソタ管弦楽団により初演されました

第1曲「死んだはずでは」、第2曲「パリ・ワルツ」、第3曲「良い航海を!」、第4曲「瀕死の音楽」、第5曲「王様たちの舟唄」、第6曲「エルドラドのバラード」、第7曲「私はすぐに染まってしまうの」、第8曲「有りうる限りの最善の世界」、第9曲「僕等の畑を耕そう」の9曲から成ります

初めて聴く曲でしたが、目先がクルクル変わる楽しい作品で、いかにも奇想天外なストーリーというのが分かります 奇想天外と言えば、演奏の途中、大植氏は突然指揮台を降りて腕を組んで演奏を聴いていました 「サボタージュによる契約不履行でギャラのカットに繋がるか」と心配していると、すぐに指揮台に上り指揮を続けました。あれはいったい何だったのか 「かなフィルは指揮者なしでも、こんなに素晴らしい演奏ができるんですよ」という称賛を込めてのパフォーマンスだったのだろうか❓ 意味不明でした。演奏では、とくに第2曲「パリ・ワルツ」が優雅で印象に残りました 全般を通してオーボエが素晴らしい演奏を繰り広げていました

2曲目はバーンスタイン「ディヴェルティメント」です この曲は1980年にボストン交響楽団の創設100周年を記念して作曲されました

第1曲「セネットとタケット」、第2曲「ワルツ」、第3曲「マズルカ」、第4曲「サンバ」、第5曲「ターキー・トロット」、第6曲「スフィンクス」、第7曲「ブルース」、第8曲「追悼 ~ 行進曲(ボストン響、永遠なれ)」の8曲から成ります

第1曲「セネットとタケット」のタイトルは、シェイクスピア時代の要人の劇場への到着や式典の開始を告げたファンファーレを意味するそうです 最初から迫力のある演奏で迫ってきました この曲でも第2曲「ワルツ」が楽しく聴けました 第3曲では終盤でベートーヴェン「交響曲第5番」の有名なオーボエ・ソロの旋律が現れ、ビックリしました バーンスタイン特有のパロディかもしれません 最後の第8曲後半の行進曲では、ピッコロの二人が立奏し、フィナーレでは金管楽器全員が立奏し華やかな演奏を繰り広げました こういうところは、大植氏のサービス精神の為せる業だと思います

 

     

 

プログラム後半の1曲目はバーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」から「シンフォニック・ダンス」です この曲はバーンスタインがシド・ラミン、アーウィン・コスタルとともに「ウエスト・サイド・ストーリー」からの音楽を演奏会用管弦楽曲にまとめたものです 第1曲「プロローグ」、第2曲「サムウェア」、第3曲「スケルツォ」、第4曲「マンボ」、第5曲「チャチャ」、第6曲「出会いの場面」、第7曲「クール ~ フーガ」、第8曲「ランブル(決闘)」、第9曲「フィナーレ」の9曲から成ります

「ウエスト・サイド・ストーリー」は先日、スティーブン・スピルバーグ監督による映画で観たばかりなので、映画のシーンを思い出しながら耳を傾けました

プロローグでは楽団員の指パッチンが決まっていました 体育館でのダンス・パーティーのシーンで踊られる「マンボ」「チャチャ」は何度聴いても楽しい こうして音楽だけ聴いていても、その楽しさが伝わってくる。バーンスタインは天才だと思います

最後の曲はストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲(1919年版)です 「火の鳥」はロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフからの委嘱によりイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882ー1971)が1909年から翌10年にかけて作曲、1910年パリ・オペラ座で初演されました 組曲の1919年版は作曲者自身がバレエ音楽を2管編成の管弦楽作品にまとめたものです 第1曲「序奏」、第2曲「火の鳥の踊り」、第3曲「火の鳥の変奏曲」、第4曲「王女たちのロンド」、第5曲「カスチェイ王の魔の踊り」、第6曲「子守唄」、第7曲「終曲」の7曲から成ります

全般を通して木管楽器、金管楽器が大活躍の作品ですが、第4曲におけるオーボエ、ファゴット、フルートの演奏が際立っていました 第5曲では打楽器群が迫力ある演奏を展開、会場を揺るがせました 第6曲ではファゴットのソロが抒情的で素晴らしかった 第9曲ではホルンのソロが冴えた演奏を繰り広げていました 最後は金管、木管、弦・打楽器総動員による渾身の演奏が展開、壮大なフィナーレを飾りました

ところで、各曲演奏後の指揮者・大植氏とコンマス・石田組長との肘タッチが変わっていました 通常コンマスは右手の肘で指揮者の右肘とタッチしますが、組長はヴァイオリンを持っている左手の肘でタッチしていました その方がわざわざ指揮者の方に振り向かなくて済むからだと思いますが、一見するとおざなりに見えます もちろん肘タッチは右手と右手でやらなければならないという決まりがあるわけではないので、どうやろうが個人の自由です 組長ファンからすれば、それがカッコいいのだし、それが組長のやり方だ、ということかもしれません 私の場合、コンサートは耳で聴くと同時に目で観て楽しむものだと思っていますが、こうしたどうでもいいような細かなところが引っ掛かり、不自然さを感じて気になってしまいます 病気でしょうか

 

     

     

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原田ひ香著「ランチ酒おかわり日和」を読む ~ 「その店どこにあるんだろう?」と気になるグルメ・リポートと心温まる人間模様を描いた短編連載小説 / 岩波ホール閉館

2022年07月28日 07時14分08秒 | 日記

28日(木)。昨日は、早稲田松竹で濱口竜介監督の「偶然と想像」&「PASSION」を観る予定でしたが、コンサート通いが前日まで5連チャン、今日から3連チャンと続くため、休肝日ならぬ「休コンサート日」とし、ベッドに横になって音楽を聴きながら読書をして身体を休めました    昨日も暑い一日でしたが、モコタロがスフィンクスのような格好をして床で腹を冷やしている居間のクーラーを点ける一方、自分の部屋はクーラーを点けず窓を全開にしてわずかな風を入れました 「モコタロ・ファースト」という動物愛護精神の鏡のような待遇ですが、モコタロが熱中症になって倒れたらtoraブログの表紙がなくなってしまい非常に困るからです もっとも 自分が熱中症で倒れたらブログどころの騒ぎではなくなるな・・・やっぱりクーラー点けました

ということで、わが家に来てから今日で2755日目を迎え、トランプ前米大統領は26日、首都ワシントンで講演し、2024年の次期大統領選への自身の対応について「もう一度やらなければならないかもしれない」と述べ、出馬に意欲を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     21年1月の連邦議会占拠事件の真相が究明されたら トランプの出番はなくなるぜ

 

 

         

 

昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた「鯖を塩焼き」にして、「里芋の煮っころがし」「冷奴」「生野菜とワカメのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました サッポロCLASSIC ゴールデンカムイ のお供は、ミューザ川崎でのコンサート帰りに「ラゾーナ」の地下食品売り場で入手した新潟の だだちゃ豆 です ビールに だだちゃ豆 は最高です

 

     

     

         

 

原田ひ香著「ランチ酒おかわり日和」(祥伝社文庫)を読み終わりました 原田ひ香は1970年、神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞最優秀作受賞。2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞 先日当ブログでもご紹介した「三千円の使い方」ほか著者多数

 

     

 

本書を読み始めてから初めて「ランチ酒」シリーズ第2弾であることに気が付きました 第1弾「ランチ酒」から順番に読んだ方が良いのかな、と思いましたが、その必要はないようです

主人公の犬森祥子はバツイチのアラサーで、見守り屋という風変わりな仕事をしています 深夜から朝まで、依頼者の家に出向いて朝までそばにいるだけという、便利屋みたいな訪問サービスです 深夜の仕事なので、祥子の退勤時間はいつもランチが始まる時間と重なります そこで、祥子はたまたまその日に訪れた見知らぬ街で、ランチを取りながら一杯のお酒をたしなむことになります 祥子の訪れた街とランチは次の通りです

第1酒「表参道 焼き鳥丼」

第2酒「秋葉原 角煮丼」

第3酒「日暮里 スパゲッティーグラタン」

第4酒「御殿場 ハンバーグ」

第5酒「池袋・築地 焼き小籠包、水炊きそば、ミルクセーキ」

第6酒「神保町 サンドイッチ」

第7酒「中目黒 焼き肉」

第8酒「中野 からあげ丼」

第9酒「渋谷 豚骨ラーメン」

第10酒「豊洲 寿司」

いずれも実在すると思われる飲食店が一話ごとに登場し、いかにも美味しそうな料理とお酒が紹介されていきます テレビのグルメ・リポート番組で、何の才能もないタレントが「美味しい」としかコメントできず、「旨いものを食べてギャラをもらうなんて、ほとんど給料泥棒だね」とツッコミを入れたくなるのとは違い、著者の文章を読むと、その店に行ってお酒を飲みながらその料理が食べたくなります

本作に登場する10店のお店の中で、唯一私が利用したことのあるレストランのモデルは、神保町の三省堂書店の地下にあった「放心亭」です。昭和を感じさせる落ち着いたレストランでしたが、残念ながら三省堂書店は建て替えのため3月末で営業を終了、解体工事に入りました したがって「放心亭」も現在はないと思います 神保町と言えば、ミニシアターブームの先駆けとなった「岩波ホール」が明日(29日)、54年の歴史に幕を下ろします 三省堂といい、岩波ホールといい、神保町のランドマークが次々と消えていくのは寂しい限りです

話を戻します。読み進めていくと、元夫の義徳や娘の明里との関係や、義徳の後妻・美奈穂との微妙な関係も明らかになっていき、物語に深みが増していきます 特に感心したのは女性から女性を見た視点の描写です なるほど、女性は他の女性に対してこういう風に考えてこういう風に行動するのか、と教えられました

本書は「えっ、昼間からビール?」という単なるグルメ・リポート本ではありません 心温まる人間模様が描かれています 読み終わって、「その店、どこにあるんだろう?」と気になる連載小説です 文章を味わう本としてお薦めします

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秋山和慶 ✕ 洗足学園音楽大学 ✕ 谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団、牧亜佐美バレエ団他でラヴェル「ラ・ヴァルス」「ボレロ」「マ・メール・ロワ」「ダフニスとクロエ・第2組曲」を観る

2022年07月27日 07時20分16秒 | 日記

27日(水)。昨日、午前中に胃がん健診を受けてきました 2年に1度の胃カメラ撮影による検診です。2年前の夏に一度経験しているので、鼻の穴から胃カメラを入れるのは怖くありませんでした 事前に鼻から液体麻酔薬とゼリーを流し込んであったので、全く痛みは感じず20分弱で終了しました

ということで、わが家に来てから今日で2754日目を迎え、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事側が大会スポンサーだった紳士服大手のAOKIホールディングス側から資金提供を受けていたとされる問題で、東京地検特捜部が26日、高橋元理事の東京都内の自宅など関係先の家宅捜索を始めるとともに、元理事が専務を務めた大手広告代理店、電通も捜索した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     昔から オリンピック関連の「収賄」が絡む事件の裏で暗躍してきたのはほぼ電通だ 

 

         

 

昨日の夕食は、私がコンサートがらみで外食だったので、娘のために「上州牛の焼肉」「生野菜サラダ」「卵スープ」を作っておきました

 

     

 

         

 

昨夕、Kiriokaさんと一緒にミューザ川崎で「フェスタサマーミューザKAWASAKI2022」参加公演「洗足学園音楽大学 目と耳で楽しむ!ラヴェルのバレエ傑作選」を鑑賞しました オール・ラヴェル・プログラムで①マ・メール・ロワ、②ラ・ヴァルス、③ボレロ、④「ダフニスとクロエ」第2組曲がバレエとともに上演されました 演奏は管弦楽=洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団、バレエ=谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団、牧亜佐美バレエ団、洗足学園音楽大学バレエコース、指揮=秋山和慶です

 

     

     

席は2CA1列28番・29番、2階センターブロック右から2つ目と3つ目です 会場を見渡すと、いつものコンサートと客層が違うことに気が付きます バレエをやっていそうな子供さんの親子連れや若い女性が目立ちます ライブ配信をするということで、会場の所定の場所に映像カメラが置かれ、ステージを捉えています

ステージ奥に洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団の面々がスタンバイし、その手前のスペースでバレエが躍られます オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです。コンマスは女子学生です

1曲目はラヴェル「マ・メール・ロワ」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875ー1937)が友人ゴデブスキの2人の子どもたちのために1908年から10年にかけてピアノ曲として作曲、後にバレエ曲に改編した作品です 「マ・メール・ロワ」とは英語名で「マザーグース」のことです。第1曲「眠りの森の美女のパヴァーヌ」、第2曲「親指小僧」、第3曲「パゴダの女王レドロネット」、第4曲「美女と野獣の対話」、第5曲「妖精の国」の5曲から成ります

秋山氏の指揮で演奏が開始され、日原永美子さんの振付によるバレエが始まります この作品では、谷桃子バレエ団から4人の男性ダンサーが出演し学生たちと共に踊りますが、やはり音大のバレエ科は男子学生が少ないからでしょう 5つの物語で変化に富んだバレエで踊られ、群舞がとても綺麗でした

2曲目は「ラ・ヴァルス」です この曲は1919年から翌20年にかけて作曲、1920年にパリで初演され、1928年にパリ・オペラ座で二ジンスカの振付によりバレエ曲として初演されました

秋山氏の指揮で演奏が開始され、安達悦子さんの振付によるバレエが始まります この作品では東京シティ・バレエ団から3人の男性ダンサーが出演し学生たちと共に踊ります 「静から動へ」の群舞の動きが鮮やかで、ラストはばっちり決めました

 

     

 

後半の1曲目は「ボレロ」です この曲は1928年に、イダ・ルビンシテインが自ら踊るための曲としてラヴェルに依頼したもので、同年パリ・オペラ座で初演されました

秋山氏の指揮で演奏が開始され、牧阿佐美の振付によるバレエが始まります ボレロというと円形舞台で踊るというイメージがありますが、横に細長いステージを有効に使って、迫力あるバレエが展開しました この作品ではプロのバレエ団員は加わりませんでしたが、個々のダンサーがしっかりと踊られていました

最後の曲は「ダフニスとクロエ」第2組曲です この曲は1913年に、同名のバレエ音楽の第3部から編曲したものです 第1曲「夜明け」、第2曲「パントマイム」、第3曲「全員の踊り」から成ります

秋山氏の指揮で演奏が開始され、小林洋壱の振付によるバレエが始まります 3曲が続けて演奏され学生たちだけで踊られますが、自然な流れによる切り替えが見事で、最後の「全員の踊り」はオーケストラの渾身の演奏と相まって、素晴らしいバレエが繰り広げられました

洗足学園音楽大学のこの企画は毎年楽しみにしていますが、今年も期待を裏切られませんでした プロのダンサーはもちろん素晴らしかったですが、個々の学生たちの踊りもとても素晴らしく、来年も是非鑑賞したいと思いました

特筆すべきは、バレエを支え盛り立てた秋山和慶指揮洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団の演奏です 素晴らしい演奏でした

 

     

 

終演後、アゼリア地下1階のドイツ・ビール店 S で、Kiriokaさんと生ビールを飲みながら歓談しました 音大で指揮も習っていた彼女は、バレエも良かったけれど、秋山氏の指揮が素晴らしかったと感激していました 私は、「バレエ曲」は目でバレエを観て耳で音楽を聴いて初めて本当の良さが分かると、あらためて思いました

 

     

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アラン・ギルバート ✕ 東京都交響楽団でモーツアルト「交響曲第39番、第40番、第41番」を聴く ~ 第956回定期演奏会Bシリーズ

2022年07月26日 07時15分07秒 | 日記

26日(火)。わが家に来てから今日で2753日目を迎え、ロシアのラブロフ外相は24日、ウクライナ侵攻について「国民を敵視する政権からウクライナ国民が解放されるよう、必ず支援する」と述べ、ゼレンスキー政権の転覆を目指す考えを示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ついに本音が出たね プーチン政権は最初からウクライナ全面支配を狙っていたんだ

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」「生野菜サラダ」「冷奴」「白舞茸の味噌汁」を作りました トンテキにはキャベツとカイワレ大根が合います

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホールで東京都交響楽団「第956回 定期演奏会 Bシリーズ」を聴きました    プログラムはモーツアルト①交響曲第39番 変ホ長調 K.543、②同 第40番 ト短調 K.550、③同 第41番 ハ長調 K.551 ”ジュピター”です    指揮は都響首席客演指揮者アラン・ギルバートです

アラン・ギルバートは現在、NDRエルプフィル首席指揮者、スウェーデン王立歌劇場音楽監督、ロイヤル・ストックホルム・フィル桂冠指揮者、ジュリアード音楽院指揮・オーケストラ科ディレクターを務めています

 

     

 

ギルバートの指揮するモーツアルトの「三大交響曲」とあってか、かなりの客入りです

ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756ー1791)は1788年夏の短期間に第39番から第41番までの3曲の交響曲を集中的に作曲しました     このことから、誰かからの依頼によるものとか、何らかの目的で3曲セットで作曲されたと推測されますが、詳細は不明です これほどの名曲がなぜ?とミステリーです

1曲目はモーツアルト「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です    モーツアルト自身の「自作品目録」によるとこの曲は1788年6月26日に完成しました 第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置 コンマスは矢部達哉、その隣は四方恭子というダブルコンマス態勢を敷きます チェロのトップには葵トリオの伊東裕が客演しています

アラン・ギルバートが登場しますが、彼は指揮台を使用しません。またタクトも持ちません 古典派交響曲を指揮する時にはこういうスタイルを採るのかもしれません

第1楽章がティンパニを伴って力強いリズムで開始され、何かが起こりそうな予感を与えます アレグロに移ると軽快なテンポの演奏が続きます 第2楽章では洗練された弦楽器の響きが印象的です 第3楽章は大好きな音楽で、思わず耳を傾けてしまいます ギルバートのテンポは中庸を得たもので、個人的には理想的なテンポです ファゴットをバックに2本のクラリネットが名人芸を繰り広げるトリオが素晴らしい 私はアーノンクールが第39番から第41番までを一つの「器楽的オラトリオ」と解釈した演奏のCDを持っていますが、この楽章の彼のテンポは「メヌエット」部分が滅茶苦茶速く、「トリオ」がゆったりしていて極端です 1回聴く分には良いかもしれませんが、繰り返し聴くには耐えられません その点、ギルバートの指揮は何度でも聴きたくなる理想的なテンポです 第4楽章ではティンパニが小気味の良いリズムを刻み、弦楽器と管楽器のアンサンブルが見事に調和しています 素晴らしい演奏でした

 

     

 

2曲目は「交響曲第40番 ト短調 K.550」です   この曲は1788年7月25日に完成しました 初稿ではクラリネットが入っておらず、この日の演奏も初稿によります 第1楽章「アレグロ・モルト」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット ~ トリオ」、第4楽章「アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

ギルバートの指揮で第1楽章に入ります 澱みなく美しく音楽が流れますが、デモーニッシュな世界観の表現までは至りません 第2楽章、第3楽章を通じて木管楽器群が素晴らしい演奏を展開していました 第4楽章を聴いていて思ったのは、左右のバランスがとても良いということです つまり、下手側の第1ヴァイオリンとヴィオラの組み合わせと、上手側のチェロとコントラバスと第2ヴァイオリンとの演奏上のバランスが良いということです わざわざこのような対抗配置をとった意味があると思いました

 

     

 

プログラム後半は「交響曲第41番 ハ長調 K.551 ”ジュピター”」です    この曲は1788年8月10日に完成しました ロンドンの興行師でドイツ人音楽家ヨハン・ペーター・ザロモンは、この曲の壮麗さから「ジュピター」と名付けましたが、モーツアルトの最後の交響曲として、その名に相応しいクラシック音楽史に残る名作です 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

ギルバートの指揮で第1楽章に入ります 力強い演奏が快速テンポで進みます。フルート、オーボエが素晴らしい 第2楽章では、弦楽器のデリケートでソフトな演奏が印象的です ギルバートは両手で音を紡ぎ出しているように見えます 第3楽章では心地よいテンポ感が堪りません。木管楽器群が素晴らしい 第4楽章では「ドーレーファーミ」のジュピター音型がフーガ風に繰り広げられます モーツアルトの「交響曲第1番」を聴いた時、この音型が出てきて驚いたことを思い出しました 弦楽器、管楽器、打楽器総力により、ソナタ形式とフーガの融合による推進力に満ちた音楽が展開し、輝かしいフィナーレを迎えました

モーツアルトの最後の「三大交響曲」を一夜で聴いたのは、生まれて初めてかもしれません 「健全なモーツアルト」を感じました

 

     

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フェスタサマーミューザ「真夏のバッハⅦ ~ ジャン=フィリップ・メルカールト パイプオルガン・リサイタル」を聴く ~ オール・バッハ・プログラム

2022年07月25日 07時07分23秒 | 日記

25日(月)。わが家に来てから今日で2752日目を迎え、安倍元首相を暗殺した山上容疑者の母親が「今回の事件で統一教会を批判にさらして迷惑をかけて申し訳ない」と語っている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ”金がすべて”の統一教会のマインドコントロールの恐ろしさを物語るエピソードだ

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で フェスタサマーミューザ KAWASAKI2022 参加公演「真夏のバッハⅦ ~ ジャン=フィリップ・メルカールト  パイプオルガン・リサイタル」を聴きました   オール・バッハ・プログラムで、①トッカータ、アダージョとフーガ  ハ長調 BWV564、②「シュメッリ歌曲集」から「来たれ甘き死よ BWV478」「来たれこの日 BWV479」「喜びに輝ける黄金の日の光は BWV451」「心の痛みはわがイエスを襲う BWV487」、③アンナ・マクダレーナ・バッハのための練習帖・ 第2巻から「汝わがそばにあらば BWV508」、④ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 BWV1016、⑤カンタータ第132番「道を備え、大路を備えよ BWV132」から第5曲「キリストの肢体なる汝ら、ああ思いみよかし」、⑥ゴルトベルク変奏曲 BWV988(メルカールト編曲)です 演奏は②③⑤のカウンターテナー=中嶋俊晴、④のヴァイオリン独奏=玉井菜摘、パイプオルガン独奏=ジャン=フィリップ・メルカールトです

オルガンのジャン=フィリップ・メルカールトはベルギー生まれ。パリ国立高等音楽学院でプルミエ・プリを得て卒業 ブリュッセルのベルギー王立音楽院で修士号を取得。2007年にジルバーマン国際オルガンコンクール第2位、2009年にブルージュ国際古楽コンクールオルガン部門第2位受賞 2003年から1年間札幌コンサートホールKitara専属オルガニスト、2011~14年には所沢市文化センターミューズホールオルガニストを務めた 現在、那須野が原ハーモニーホールオルガニストを務めています

 

     

 

自席は2CA1列29番、センターブロック1列目の右から2つ目です 1階を中心にバッハ好きが集まりました

1曲目は「トッカータ、アダージョとフーガ  ハ長調 BWV564」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685ー1750)がヴァイマールの宮廷オルガニストを務めていた時代に書かれました

2階正面のオルガン席のマルカールトの演奏でトッカータが開始され、パイプオルガンの豊かな音が会場を満たします こういう時、私は”にわかクリスチャン”になります 鮮やかな演奏でした

2曲目は「シュメッリ歌曲集」(1736年出版)から「喜びに輝ける黄金の日の光は BWV451」「心の痛みはわがイエスを襲う BWV487」「来たれこの日 BWV479」「来たれ甘き死よ BWV478」です この歌曲集は「宗教的歌曲とアリア」で、曲集を編纂したツァイツのカントール、ゲオルク・クリスティアン・シュメッリにちなんで「シュメッリ歌曲集」と呼ばれています

カウンターテナを歌う中嶋俊晴は東京藝大大学院修士課程修了。ウィーン国立音楽大学大学院リート・オラトリオ専修およびアムステルダム音楽院修士課程バロック声楽専攻を共に満場一致の最優秀栄誉賞付きで修了しました

オルガンのメルカールトが2階からP席の階段を通じて1階ステージに降りてきて、ポジティブ・オルガンにスタンバイし、伴奏を務めます

中嶋俊晴の声は「カウンターテナー」というよりも「アルト」と呼んだ方が相応しいような、声が低く深みのある歌唱が印象的です 「ドイツ・リート」の原型とも言われる作品を落ち着いた声でしみじみと歌い上げました

続いて「アンナ・マクダレーナ・バッハのための練習帖 第2巻」から「汝わがそばにあらば BWV508」が歌われます 内容は、愛する人に看取られる安らぎを歌ったものですが、中嶋は優しく穏やかに歌い上げました

次の曲は「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 BWV1016」です 第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アダージョ・マ・ノン・タント」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の玉井菜摘は桐朋学園大学在学中に「プラハの春国際コンクール」で優勝 卒業後、アムステルダム・スウェーリンク音楽院でH.クレバースに、ミュンヘン音楽大学でA.チュマチェンコに師事。この間、エリザベート王妃国際コンクール他、数々のコンクールで優勝・入賞を果たす 現在、東京藝大教授を務めています

ヴァイオリンとオルガンで演奏するため、両者の音の力関係からして、私はてっきり1階のポジティブ・オルガンを使用するのかと思っていました ところが玉井、メルカールトの2人は2階バルコニーのパイプオルガン前に現れました。ちょっと心配です

2人の演奏で第1楽章に入ります 何とかヴァイオリンの音が消されないで聴こえてきましたが、第2楽章に入ると、やはりオルガンの音が大きく、ヴァイオリンが霞んでしまう場面があります 第3楽章以降も同様で、1本のヴァイオリンではオーケストラを表現できるパイプオルガンには太刀打ちできないと感じました しかし、2階正面からバッハの音楽が降ってくる感覚は特別で、こういうスタイルの演奏も悪くないな、と思いました 何より玉井菜摘のヴァイオリンが素晴らしかった

前半最後の曲はカンタータ第132番「道を備え、大路を備えよ BWV132」から第5曲「キリストの肢体なる汝ら、ああ思いみよかし」です この曲はクリスマス直前の日曜日の礼拝のために書かれた作品です

メルカールトが1階に降りてきて、下手から玉井と中嶋が登場、さっそく演奏に入ります この曲でも中嶋のアルトの魅力が発揮され、玉井のヴァイオリンが良く歌い、メルカールトのオルガンが通奏低音に徹しリズムを刻みます 聴きごたえのある素晴らしい演奏でした

 

     

 

プログラム後半は「ゴルトベルク変奏曲 BWV988(メルカールト編曲)」です この曲は1741年から翌42年にかけて作曲された作品です 冒頭と最後の「アリア」とそれに基づく30の変奏曲から構成されています この作品は、弟子のゴルトベルクが仕えていたカイザーリング伯爵の不眠症を治すために書かれたと言われていますが、真偽は不明です こんな素晴らしい音楽を聴いていたら、ますます目と耳が冴えて眠れなくなってしまうと思います

メルカールトがパイプオルガン席に着き、さっそく「アリア」から演奏に入ります 耳を傾けて聴いていると、すべての変奏がまったく異なる音色で演奏されていることが分かります フルートだったり、ピッコロだったり、弦楽器だったり、トランペットだったり、時にグラスハーモニカだったり・・・これには舌を巻きました これは言うまでもなくメルカールトの編曲の為せる業です 「オリジナルの作品がこういう風に作られていたのだ」と言われても信じてしまうほどの自然な音色と音楽づくりです メルカールトの編曲者としての才能を感じました

メルカールトが1階ステージに降り、玉井菜摘と中嶋俊晴が再登場し、バッハの「カンタータ第137番『主を頌めまつれ、勢威強き栄光の主を』BWV137から「第2楽章」がアンコールとして演奏され、満場の拍手を浴びました

この日の公演は「現代に蘇るバッハ」というタイトルが最も相応しいコンサートでした

 

     

     

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「フェスタサマーミューザ KAWASAKI2022 オープニングコンサート」ジョナサン・ノット ✕ 東京交響楽団による「ジャズとダンス ー 虹色の20世紀」公演を聴く

2022年07月24日 07時11分54秒 | 日記

24日(日)。昨日の日経朝刊別冊「NIKKEIプラス1」の「何でもランキング」で、「クラシック音楽 心に響く映画」を取り上げていました 映画ファン1000人が選んだ、クラシック音楽が印象的な作品を選んでいます。ランキング(獲得ポイントは省略)ベスト10は次の通りです

第1位「戦場のピアニスト」:ショパン「ノクターン第20番”遺作”」

第2位「ミッション・インポッシブル/ローグネイション」:プッチーニ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」

第3位「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」:モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」

第4位「ゴッドファーザーPARTⅢ」:マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」

第5位「プリティ・ウーマン」:ヴェルディ「椿姫」

第6位「ショーシャンクの空に」:モーツアルト「フィガロの結婚」より「手紙の二重唱」

第7位「地獄の黙示録」:ワーグナー「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」

第8位「2001年宇宙の旅」:リヒャルト・シュトラウス「交響詩”ツァラトゥストラはかく語りき”」

第9位「羊たちの沈黙」:バッハ「ゴルトベルク変奏曲」

第10位「ファンタジア」:デュカス「魔法使いの弟子」

上記のうち私が観たことがあるのは、「戦場のピアニスト」「ゴッドファーザーPARTⅢ」「ショーシャンクの空に」「地獄の黙示録」「2001年宇宙の旅」「羊たちの沈黙」「ファンタジア」の7作品です それぞれの作品に相応しい音楽が使われていて、今さらながら感心します 「地獄の黙示録」における「ワルキューレの騎行」は衝撃的でした 「2001年宇宙の旅」では「交響詩”ツァラトゥストラはかく語りき”」冒頭のトランペットの演奏が印象的です 「ファンタジア」では「魔法使いの弟子」のほかにも名曲の数々がディズニー・アニメとともに演奏されます シルエットで現れる指揮者ストコフスキーがカッコいい

私が最も印象に残っているのはファスビンダー監督による西ドイツ映画「マリア・ブラウンの結婚」(1979年)で使われたモーツアルト「ピアノ協奏曲第23番K.488」の第2楽章「アダージョ」です さて、あなたにとってのベスト1はどの映画の何という曲でしょうか

ということで、わが家に来てから今日で2751日目を迎え、米国で動物由来のウイルス感染症「サル痘」の拡大に懸念が強まっている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     コロナはピークを越えた頃な とか サルものは追わず とか言ってる場合じゃないぜ

 

         

 

今年もミューザ川崎の暑くて熱い夏「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 」の季節がやってきました

昨日は東京交響楽団による「オープニングコンサート ~ ジャズと虹色の20世紀」が開かれました プログラムは①三澤慶「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタサマーミューザ KAWASAKI に寄せて、②クルターク「シュテファンの墓」、③シェーンフィールド:ピアノ協奏曲「4つのパラブル」、④ドビュッシー「第1狂詩曲」、⑤ストラヴィンスキー「タンゴ」、⑥同「エボニー協奏曲」、⑦同「花火」、⑧ラヴェル「ラ・ヴァルス」です 演奏は②のギター独奏=鈴木大介、③のピアノ独奏=中野翔太、④のクラリネット独奏=吉野亜希菜、⑥のクラリネット独奏=谷口英治、指揮=ジョナサン・ノットです

上記のプログラムを見ると、ハンガリー出身のクルターク、ユダヤ系アメリカ人のシェーンフィールド、フランス人のドビュッシー、母がバスク人のラヴェル、ロシア出身のストラヴィンスキーといった具合に、人種の多様性が表れており、まさにサブタイトルの「虹色の20世紀」が際立っています

 

     

 

オープニングは三澤慶「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタサマーミューザ KAWASAKI に寄せて」です🎺 この曲は2009年に初演されて以来、毎年「フェスタサマーミューザ」のオープニング・テーマとして演奏されてきました 金管楽器と打楽器奏者が入場し、ノットの指揮で演奏に入ります これから8月11日まで続く音楽祭の開始を告げるに相応しい明るく晴れ晴れとした演奏でした

本公演の1曲目はクルターク「シュテファンの墓」です この曲はハンガリーの作曲家ジェルジ・クルターク(1926ー)が、1976年にギター独奏曲として作曲、その後室内楽版に、そして1989年にフル・オーケストラ版に改訂しました 恩人マリアンヌの夫で歌手シュテファンを追悼する作品です

オケはコントラバス1,チェロ3,ヴィオラ3,ギター1,打楽器7,ハープ1といった小編成です

ギター独奏の鈴木大介がステージ下手後方にスタンバイし、ノットの指揮で演奏に入ります 独奏ギターが静かに語り掛け、弦楽器が応えるといった具合に音楽が進みました

2曲目はシェーンフィールド「4つのパラブル」です この曲はユダヤ系アメリカ人のポール・シェーンフィールド(1947ー)が作曲したピアノ協奏曲で、「パラブル」とは人間を中心とする教訓話(寓話)のことです 第1曲「我々を殺すまで肉屋はぶらつく」、第2曲「老衰という乗り物」、第3曲「哀歌」、第4曲「犬の天国」から成ります

オケのメンバーが登場します オケは12型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置。コンマスはグレブ・ニキティン、その隣は小林壱成というダブル・コンマス態勢を敷きます 木管を見ると、フルートのトップはN響首席の甲斐雅之氏の客演だろうか

ジュリアード音楽院出身のピアニスト中野翔太が配置に着き、ノットの指揮で演奏に入ります 各楽章に付けられたタイトルを見ると面白可笑しく感じますが、ピアニストにとっては飛んでもない超絶技巧曲です 第1曲では穏やかに始まったかと思っていると、突然、突拍子もないスピードにギアが上がり、独奏ピアノが駆け巡ります これは第1曲に限らず、第2曲、第4曲も同様の曲想で、息つく間もありません 中野とノッ ト✕ 東響との丁々発止のやり取りが凄まじい演奏でした 熱演の中野に大きな拍手が送られました

 

     

 

プログラム後半の1曲目はドビュッシー「第1狂詩曲」です この曲はクロード・ドビュッシー(1862ー1918)が1909年から翌10年にかけて、パリ音楽院の試験のために作曲したもので、1911年に作曲者自身により管弦楽版に編み直されました

管楽器の編成が変わります 下手に金管楽器が、上手に木管楽器が集められます。さらに上手後方にクラリネット独奏の吉野亜希菜が、その右手にハープ2台がスタンバイします

ノットの指揮で演奏に入ります。曲想としては「海」のような雰囲気が聴き取れます パリ国立高等音楽院出身の吉野亜希菜の演奏が素晴らしく、オケは色彩感溢れる演奏を展開します

次の曲はストラヴィンスキー「タンゴ」です この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882ー1971)が1940年に作曲、1953年に管弦楽用に編曲した作品です

左右に分かれていた金管楽器と木管楽器が通常の配置に戻ります ステージの上手側の照明が落とされ、指揮台と下手後方スペースだけに照明が当てられます サックス、クラリネット、打楽器とエレキ・ベースが中心となって演奏に入りますが、同じタンゴでもロシア風のタンゴです

 

     

 

続けてストラヴィンスキー「エボニー協奏曲」が演奏されます この曲は1945年にウッディ・ハーマン・バンドからの委嘱により作曲、1946年にニューヨークのカーネギーホールで初演されました クラリネットの材質である黒檀(エボニー)の名を取ったタイトルです クラリネット独奏の谷口英治を中心にジャジーな音楽が繰り広げられます

続いてストラヴィンスキー「花火」が演奏されます この曲は1908年から翌09年にかけて、作曲の師匠リムスキー・コルサコフの娘の結婚祝いのために作曲されました

ノットの指揮で演奏に入ります。曲想としてはクルクル回ってバンと爆発する「ねずみ花火」みたいだな、と思っていると、打ち上げ花火のように大きな大倫の花を咲かせるような迫力ある演奏も聴かれました。面白い曲だと思いました

最後の曲はラヴェル「ラ・ヴァルス」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875ー1937)が1919年から翌20年にかけて作曲、1920年にパリで初演され、1928年にパリ・オペラ座で二ジンスカの振付によるバレエ曲として初演されました 「ラ・ヴァルス」とは「ザ・ワルツ」という意味で、20世紀のパリから19世紀半ばのウィーンを懐古した作品です

ノットの指揮で演奏に入ります。雲の切れ目から舞踏会の様子が垣間見られるシーンから、徐々に踊りが佳境に入っていくまでの様子が、大管弦楽によって色彩感豊かに表現されます ラヴェルの真骨頂の音楽をノット✕東響はアグレッシブに演奏、聴衆を興奮の坩堝に引き入れました

この日のオープニングコンサートは、音楽監督ジョナサン・ノットならではの凝ったプログラミングで、世界の音楽を2時間で堪能することが出来ました

 

     

     

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アレホ・ペレス ✕ 諏訪内晶子 ✕ エフゲニ・ボジャノフ ✕ 読売日響でメンデルスゾーン「VnとPのための協奏曲」、ショスタコーヴィチ「交響曲第12番”1917年”」他を聴く

2022年07月23日 07時13分02秒 | 日記

23日(土)。新国立劇場から「オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』出演者変更のお知らせ」が届きました それによると、「11月15日開幕予定のムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』は、ロシアによるウクライナ侵攻が続いている状況から、ロシア人歌手の招聘手続きにおける影響を考慮した結果、確実に新制作公演の準備を進めるため、残念ながらエフゲニー・ニキティン、マクシム・パステル、アレクセイ・ティホミーロフ、パーヴェル・コルガーティンの出演を断念することになりました」とし、次のように変更になると告知しました

エフゲニー・ニキティン   ⇒ ギド・イエンティンス

マクシム・パステル     ⇒ アーノルド・べズイエン

アレクセイ・ティホミーロフ ⇒ 未  定(決定次第ウェブサイトで通知)

パーヴェル・コルガーティン ⇒ 清水徹太郎

やっと、コロナによる出演者変更がなくなってきたかと思っていたら、ウクライナ情勢が影響を及ぼしています もういい加減に、政治を文化に持ち込まないでほしいと思います 「ボリス・ゴドゥノフ」は生まれて初めて鑑賞するオペラなので楽しみにしていたのに、ケチが付いたようで悲しい思いです

ということで、わが家に来てから今日で2750日目を迎え、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は20日、プーチン大統領の健康状態について、「いろんな噂があるが、彼は全くもって健康だ」との見方を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     それは困った  健康なのは肉体だけで 精神は異常をきたし不健康そのものだからね

 

         

 

昨日、夕食に「サーロインステーキ」と「山芋の味噌汁」を作りました ステーキと山芋の組み合わせはマッチしないとお思いかもしれませんが、よく合います

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホールで読売日響「第619回定期演奏会」を聴きました プログラムは①エトヴェシュ「セイレーンの歌」、②メンデルスゾーン「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調」、ショスタコーヴィチ「交響曲第12番 ニ短調 作品112 ”1917年”」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=諏訪内晶子、ピアノ独奏=エフゲニ・ボジャノフ、指揮=アレホ・ペレスです

指揮者アレホ・ペレスはアルゼンチン出身で、指揮をミヒャエル・ギーレンらに師事。2019年からベルギー王立フランダース歌劇場の音楽監督を務めています

 

     

 

オケは14型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び。コンマスは日下紗矢子、その隣は小森谷巧というダブルコンマス態勢を敷きます

1曲目はエトヴェシュ「セイレーンの歌」の日本初演です この曲はハンガリー生まれのペーテル・エトヴェシュ(1944~)が、ホメロスの「オデュッセイア」に触発されて2020年に作曲した作品です 怪鳥セイレーンが歌でオデュッセウスを誘惑するという内容です なお、エトヴェシュはフランスの現代音楽演奏家集団アンサンブル・アンテルコンテンポランの指揮者としても活躍しました

ペレスが登場しさっそく演奏に入ります 冒頭は弦楽器によるシャックリのような奇妙な音が連続します なんか変な曲だな、と思っていると、終盤で倉田優のフルートがコロラトゥーラ風に震える音楽を奏で、「ああ、これがセイレーンの歌か」と思いました 違っているかもしれませんが

2曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調」です この曲はハンブルク生まれのフェリックス・メンデルスゾーン(1809ー1847)が1823年に作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の諏訪内晶子は1990年、史上最年少でチャイコフスキー国際コンクールで優勝 国内外のオーケストラと協演するほか、2012年から「国際音楽祭NIPPON」を企画制作し、芸術監督を務めています 一方、ピアノ独奏のエフゲニ・ポジャノフはブルガリア出身で、リヒテル国際コンクール優勝、2010年のエリザベート王妃国際コンクール第2位などの入賞歴があります

オケは10型に縮小します 指揮台の手前中央のピアノにポジャノフが、ピアノの手前ヴィオラ側にブラックにシルバーを配したエレガントな衣装の諏訪内がスタンバイします したがって、指揮者は後方に位置する2人のソリストの姿を見ないで指揮をすることになります これは難しい ポジャノフの椅子は極めて低く、腰より膝の方が高い位置にあり、ピアノに対峙する姿は まるでグレン・グールドかイージーライダーです それはそうと、あのピアノ、スタインウエイでもベーゼンドルファーでもファツィオーリでもヤマハでもないみたいだけど、どこのメーカーだろうか

ペレスの指揮で第1楽章に入ります 冒頭はオーケストラだけによる演奏ですが、メンデルスゾーンにしては若干”重い”と感じました しかし、2人のソリストが入ってくると耳が慣れてきました 大好きな曲なのでCDで予習しておきましたが、CDで聴くよりもはるかに起伏が大きくロマン的な演奏だと感じます 予想以上に良かったのはポジャノフのピアノです 生き生きした演奏をします。第2楽章はポジャノフのリリカルな演奏が沁みます 諏訪内のヴァイオリンが美しい 間断なく入った第3楽章では、ヴァイオリンとピアノの丁々発止のやり取りが素晴らしく、疾走感が堪りません 「この曲、本当に14歳の時に作曲したんだろうか」と思うほど素晴らしい音楽です もっとメンデルスゾーンの隠れた名曲をコンサートで取り上げてほしいと思います

会場いっぱいの拍手で繰り返されるカーテンコールに2人は、フォーレ「夢のあとに」を情緒たっぷりに演奏、再び満場の拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はショスタコーヴィチ「交響曲第12番 ニ短調 作品112 ”1917年”」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906ー1975)が1961年に作曲、同年9月8日にモスクワの作曲家同盟で2台ピアノ版が試演された後、10月1日にレニングラードでムラヴィンスキーの指揮により初演されました ロシア10月革命を題材とし、レーニンの追悼に捧げられました 第1楽章「革命のペトログラード:モデラート ~ アレグロ」、第2楽章「ラズリーフ:アダージョ」、第3楽章「アウローラ(黎明号):アレグロ」、第4楽章「人類の夜明け:アレグロ ~ アレグレット」の4楽章から成ります なお「ラズリーフ」はレーニンが危うく追跡を逃れたフィンランド国境の駅名です

 

     

 

オケが14型に戻り、ペレスの指揮で演奏に入りますが、全曲を通して推進力に満ちたアグレッシブな演奏でした 第1楽章と第4楽章におけるホルン、トランペット、トロンボーン、チューバといった金管楽器の咆哮、打楽器の炸裂、第2楽章を中心とするファゴット、オーボエ、クラリネット、フルートといった木管楽器の名演、全楽章を通じての弦楽器の渾身の演奏・・・ペレスは読響から最大限の力を引き出し、最後まで集中力に満ちた演奏を展開、聴衆を興奮の坩堝に引き込みました

聴き終わって思うのは、「ショスタコーヴィチはいいなあ やっぱりライブで聴かないと 本当の良さが分からないよな」ということです

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梨木香歩著「ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版」を読む ~ 「あなたの本当のリーダーはあなた自身である」「大切なのは客観視と揺らぎない主体性」

2022年07月22日 07時21分45秒 | 日記

22日(金)。わが家に来てから今日で2749日目を迎え、ウクライナの原子力企業エネルゴアトムは20日、ロシア軍が欧州最大級のザポリージャ原子力発電所の施設内に兵器を運び入れることを要求してきた、とSNSで明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     原発を基地にすればウクライナから攻撃を受けずに攻撃できるからね 最悪な奴らだ

     

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました ローテでは隔週金曜日が「唐揚げの日」なのですが、コンサートがあるため1日繰り上げました 唐揚げだけは娘とビールを飲みながら食べるのが習慣となっています。もちろんビールはサッポロCLASSIC「ゴールデンカムイ」缶です 唐揚げもビールも最高でした

 

     

     

         

 

梨木香歩著「ほんとうのリーダーのみつけかた」(岩波現代文庫)を読み終わりました 梨木香歩は1959年生まれ。作家。小説に「西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集」「冬虫夏草」など多数 本書は2020年7月に岩波書店から刊行された単行本を、岩波現代文庫への収録にあたり、新たな章を増補し、書名を変更したものです

 

     

 

本書は次の4つの文章から構成されています

①ほんとうのリーダーのみつけかた

②今、「君たちはどう生きるか」の周辺で

③この年月、日本人が置き去りにしてきたもの

④引っ掛かる力、そして新しいXさんの出現を

著者は①の中で、「あなたの、ほんとうのリーダーは、あなた自身である」という趣旨のことを語っています それは「自分のなかの目」のことで、「自分のなかの埋もれているリーダーを掘り起こす」ことの大切さを説きます 「掘り起こす」には「自分でも受け入れ難いことをやってしまったとき、ああ、やっちゃったよーとか、自分を客観視する癖をつけること。批判する力をつける。さまざまに批判する力をつけるなかで、自分自身にももちろん、批判する目を向ける その目が、あなたのリーダー的役割をするものになる」と述べています

②では、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」が広く受け入れられている理由は、大まかに言って「客観視」とそれに伴う「主体性の揺らがなさ」だと語っています 「最近 『インスタ映え』が流行っているが、リポートする側に自分の主張があるものは少なく、大部分が ただ事実を羅列して受け取り手の反応を待つ 『発信する』という行為が、だれでもなしうる日常的なものになってしまった。これは『君たちはどう生きるか』のコペル君風に言えば『見られている自分』を『見ている自分』と言うことになるかもしれない しかし、それとコぺル君と叔父さんの間で語られる『世界を客観視すること』との間には決定的な違いがある 『インスタ映え』という言葉には、人目を引くことに価値を置き、他者に評価してもらって初めて安心する、極めて主体性の希薄な日常が透けて見える ほとんどが他者に消費されて消えていく」と指摘しています

③では、「日本人が置き去りにしてきたもの」はヒューマニズムとしか言いようのないものであると語っています

④では、石川皐月著「村八分の記」(1952年)を取り上げています 石川さんが当時17歳の高校2年生だった時の出来事を扱っています。石川さんは村役場ぐるみで行われた国政選挙での組織的な選挙違反を巡り、朝日新聞静岡支局に、真相の調査を依頼するハガキを書きます それを基にした記事により関係者十数名が警察に出頭させられます それからというもの、隣近所からの露骨な嫌がらせの日々が続いたといいます その後、この事件の顛末が朝日の全国版に載ると、石川さんを応援する声が寄せられる一方で、あることないこと書き立てるメディアも現れ、石川さん一家は大きく翻弄されることになります 同じ高校に通う生徒の中には「少なくとも同じ村に住んでいる村民を罪に落とす者は人間ではない 村に平和を破壊するような者がいるのは実際不愉快だ」という意見を学校新聞に投書した生徒もいたといいます 著者は、「石川さんはそれを『おかしい』と言わなければならなかった。そうでなければ自分の魂を殺すことになった」と書いています。そして、石川さんの行動は「引っ掛かる」力が根底にあった、と述べています 「たいていの人間は、最初一瞬疑問を持ったにしても、そういうものかなと問題を棚上げにし、あるいはことを荒立てたくない大人たちに言いくるめられていくうち、疑問を持ったことすら忘れてしまう けれど彼女たちは言いくるめられない。ありとあらゆる手練手管を使った欺瞞にもごまかされず、疑問の本質を追求していく 自分が『引っ掛かった』ことに対して誠実なのだ。そういう引っ掛かる力が、社会全体を牽引していくのだろう」と述べています

著者は2022年3月付の「岩波現代文庫版あとがき」に次のように書いています

「こうして『あとがき』を書いている今、第三次世界大戦前夜のような危機感を抱きながら、ウクライナ情勢を見つめています 世界はもっと、寛容でありうるはず このささやかな本が、世界中の同じ祈りとともに在り、そして同じ働きのなかに在りますように

ロシアによるウクライナ侵略が激化する中、「客観的な物の見方をし、主体性を持って自分の頭で考え行動する」ことの大切さを教えてくれる本です 大人、子供を問わずお薦めします

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