人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「東京・春・音楽祭2024」ラインナップ発表 ~ オペラは「トリスタンとイゾルデ」「ラ・ボエーム」「アイーダ」「エレクトラ」。「ニーベルングの指環」ガラ・コンサートも

2023年10月31日 00時01分04秒 | 日記

31日(火)。月末を迎えたので、いつもの通り10月の3つの目標の達成状況をご報告します ①クラシック・コンサート=15回、②映画鑑賞=12本、③読書=4冊でした ①コンサートは、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮NHK交響楽団の公演中止がありました

ということで、わが家に来てから今日で3213日目を迎え、ウクライナのアンドリー・コスチン検事総長は30日までに、ロシアによる10万件以上の戦争犯罪が記録され、既に約450人の容疑者の身元を割り出したと明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     民間インフラ破壊、捕虜虐待、児童誘拐、女性暴行・・ロシアは犯罪のデパートだ

 

         

 

昨日、夕食に「鶏のクリームシチュー」と「生野菜サラダ」を作りました 夜寒さを感じることが多くなったので、温かい料理が食べたくなります シチューには胡椒をかけてあります

 

     

 

         

 

「東京・春・音楽祭2024」の公式サイトに今年の音楽祭のラインナップが発表されました 同音楽祭は上野公園の各施設(東京文化会館、各美術館・博物館等)を中心に3月15日(金)から4月21日(日)まで開催されます 今年は20回目の節目を迎えるということで、充実したプログラムが組まれています

 

     

 

ここでは 魅力的な公演を中心にご紹介します

Ⅰ。オペラ公演4演目(演奏会形式)は次の通りです

①ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」:マレク・ヤノフスキ指揮 NHK交響楽団

 (3/27、3/30)

②プッチーニ「ラ・ボエーム」:ピエール・ジョルジュ・ラモンディ指揮 東京交響楽団

 (4/11、4/14)

③ヴェルディ「アイーダ」:リッカルド・ムーティ指揮 東京春祭オーケストラ

 (4/17、4/20)

④R.シュトラウス「エレクトラ」:セバスティアン・ヴァイグレ指揮 読売日本交響楽団

 (4/18、4/21)

Ⅱ。20周年記念公演ガラ・コンサート&バレエ公演は次の通りです

①ワーグナー「二ーベルングの指環」ガラ・コンサート:ヤノフスキ指揮 NHK交響楽団

 (4/7)

②「東京バレエ団 上野水香オン・ステージ」:ラヴェル「ボレロ」ほか

 (3/19,3/20)

Ⅲ。合唱シリーズは次の通りです

〇ブルックナー「ミサ曲第3番」(4/13)

Ⅳ。室内楽・リサイタル等の主な公演は次の通りです

①ルドルフ・ブッフビンダー「ベートーヴェン・ピアノソナタ 全曲演奏会(全7回)」

 (3/15,16,17,19,20,21,22)

②中野りな&ルゥォ・ジャチン(3/23)♬サン=サーンス「ヴァイオリン・ソナタ第1番」他

③東京春祭チェンバーオーケストラ(3/26)♬モーツアルト「交響曲第41番」他

④都響メンバーによる室内楽(3/28) ヴィオラ・アンサンブル ♬モーツアルト「魔笛」より他

⑤ショスタコーヴィチの室内楽(3/29)♬チェロ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ、ヴィオラ・ソナタ

⑥名手たちによる室内楽の極(4/5)♬メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲」、ブラームス「弦楽六重奏曲第2番」他

⑦N響メンバーによる室内楽(4/10)♬ショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第5番、第6番」他

⑧ブラームスの室内楽(4/13)周防亮介、小川響子、川本嘉子、向山佳絵子。♬弦楽四重奏曲第1番~第3番

⑨N響メンバーによる室内楽(4/18)♬ワインガルトナー「ピアノ六重奏曲」他

⑩ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽(4/20)♬ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第4番、第5番」他

以上のほかリサイタル、ジョイント・リサイタル等が数多くあります 各プログラムの内容・会場・チケット代等の詳細は公式サイトをご覧ください

なお、チケットは11月11日(土)午前10時から順次発売される予定ですが、公演によって発売日が異なりますので、公式サイトでお確かめください

現在のところ私は、オペラ4公演+指環ガラ、東京バレエ団を含め全11公演のチケットを取りたいと思っていますが、予算的に非常に厳しいのでもっと絞り込むかもしれません

 

     

     

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「東京フィル2024年シーズン」座席指定をする / 新型コロナワクチン7回目接種 / 林哲夫 編「喫茶店文学傑作選」を読む

2023年10月30日 05時56分33秒 | 日記

30日(月)。昨日午前、7回目のコロナワクチンを接種してきました モデルナのオミクロンXBBワクチンです。接種会場は自宅から都電と徒歩で約25分の池袋保健所です 予約制のためスムーズに接種が済みました それにしても7回目とはあらためて驚きます 第1回目は2021年5月末だったので、2年半の間に7回接種したことになります これまでは高熱が出たこともありましたが、今回は熱も出ず、接種した腕に若干痛みが残る程度で済みました

ということで、わが家に来てから今日で3212日目を迎え、旧統一教会が東京・多摩市で計画している研修施設の建設を見合わせていることが分かった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     解散命令請求出たし 係争中の裁判での被害者への補償を考えたら 余裕がないはず

 

         

 

一昨日、東京フィルの「2024シーズン定期会員」サントリーシリーズの席替え手続きをしました 午前中はまったく繋がらず、午後3時頃にやっと繋がりました 現在の席は1階右ブロックの通路から2つ目ですが、隣席がむさくるしい人なので、同じ右ブロックの7列後方の通路側席に移りました 私が通路側席にこだわるのは、演奏後トイレにすぐに行けるというメリットが一番大きいです 奥の席だと出遅れて長蛇の列に並ぶことになるので時間の無駄です あとは、人と人に挟まれて聴くのが窮屈で嫌なのです せめて片方が空いていると開放感があります

 

     

     

 

         

 

 林哲夫 編「喫茶店文学傑作選」(中公文庫)を読み終わりました 林哲夫は1955年香川県生まれ。画家・著述家。武蔵野美術大学卒。2002年に「喫茶店の時代」で尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞受賞

 

     

 

文庫オリジナル版の本書の謳い文句は次のようなものです

「多くの作家、芸術家を魅了し、作品の舞台、創作の淵源、そして彼らの交友の拠点となった『喫茶店』。28篇の選び抜かれた短編小説・エッセイなどから、明治以来の喫茶店文化の神髄に触れる。一杯の珈琲のように、薫り高く味わい深い作品集」

上記の通り、本書では本文に『喫茶店』が登場する28篇が収められていますが、そのうち私が名前だけでも知っている作家・エッセイストは夏目漱石、森茉莉、植草甚一、中原中也、澁澤龍彦、埴谷雄高、常盤新平、吉村昭の8人しかいません この8人の顔ぶれを見ただけでも”古い”と感じます この8人以外の人たちも、書かれた内容から同じくらい古いと推測できます

夏目漱石が通ったのは「喫茶店」ではなく「ミルクホール」と呼ばれていました 日本最初の喫茶店とされる「可否茶館」は明治21年に開店しました 老舗の「資生堂」はソーダファウンテンが名物でした 「パウリスタ」のブラジルコーヒーも有名です 本書ではこうした歴史も紐解いています

林哲夫氏は「編者解説」で次のように書いています

「喫茶店は常に時代の最先端である 蓄音機を置いてジャズやクラシックをいち早く聴かせ、敗戦後の若者たちの歌声を響かせ、テレビや電話が現れればすぐに設置し、テレビゲーム、漫画、インターネット、スターバックスに飛びつき・・・ついには喫茶店という名前もカフェと変えてしまうほど新しいもの好きである 文学もまた、新奇を求めるという点では引けを取らない。それは同時に時代遅れになるのも早いということである。次々生まれ次々消えてゆく

28篇の中で一番面白かったのは植草甚一氏の「東京に喫茶店が二百軒しかなかったころ」です 彼は次のように書き出しています

「昭和2年から4,5年にかけて東京には喫茶店が2二百軒ちょっとしかなかった なぜそうハッキリ言えるのかというと、そのころずっと喫茶店で出すその店のマッチ・レッテルを集めていたからである

マッチ・レッテルというのはマッチ・ラベル(商標)のことです そんな古くない時代にも、喫茶店に行くと灰皿と小さなマッチ箱が置いてあるのをよく見かけました しかし、世界的な禁煙運動の高まりを受けて喫茶店から「マッチ箱」が消えていきました

本書を読み終わって感じたのは、「喫茶店」が登場する小説やエッセイなら もっと新しい文学作品の中にいくらでもあるだろうに、ということです  しかし、その発掘作業はとてつもない時間がかかるであろうことが容易に想像がつきます 喫茶店が好きな人にお薦めします

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新日本フィル2023/24シーズン サポーターズ・パーティーに参加する ~ デュカス「ラ・ぺリのファンファーレ」で始まり、ヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」で終わる

2023年10月29日 05時59分50秒 | 日記

29日(日)。わが家に来てから今日で3211日目を迎え、米民主党のディーン・フィリップス下院議員(54)が27日、来年11月の大統領選の党候補者指名争いへの出馬を表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     バイデンは高齢で不安な面もある 若返りが必要だが 誰でもいいわけではないしねぇ

 

         

 

昨日午後5時から すみだトリフォニーホールのロビーで「新日本フィル2023/2024シーズン サポーターズ・パーティー」が開かれたので参加しました

このパーティーは新日本フィルの賛助会員・維持会員等を対象に開かれたもので、約130人が参加しました 林豊専務理事の挨拶によると「コロナ禍の影響でこれまで飲食抜き・ホール内での開催だったが、今年は4年ぶりにロビーで飲食を伴ったパーティーとした」とのことです

 

     

 

某国営放送の年末恒例の赤白歌合戦に対抗して、パーティーの司会を務めるのは第2ヴァイオリン首席・ビルマン聡平さんと同ヴァイオリン奏者・松崎千鶴さんのコンビです

 

     

 

最初にブラスセクションによりデュカス「ラ・ぺリのファンファーレ」が華やかに演奏されました しばらく歓談した後、伝田特任コンマスの音頭で乾杯のセレモニーが行われ、歓談タイムに移りました 私はテューバ首席の佐藤和彦さんとお話ししましたが、「室内楽シリーズ 佐藤和彦プロデュース編」の演奏が素晴らしかったので、ブログに書かせていただいた旨をお伝えしました 「音楽監督が佐渡さんに代わってリハーサル等が変わりましたか?」とお尋ねすると、「指揮者によっては頻繁に止めて細かく指示を出す人もいますが、佐渡さんは流れを大切にして進めていると思います」と模範的な回答を返してくれました 佐藤さんは演奏も素晴らしいけど、人柄も素晴らしい人です

その後、新人3人(ヴィオラ2,クラリネット1)によるベートーヴェン「2本のオーボエとイングリッシュホルンのためのトリオ」より「フィナーレ」が鮮やかに演奏され大きな拍手を浴びました

 

     

 

ロビー1階は主にビールやワイン等のアルコールが用意され、2階に食事が用意されているというので、2階に上がりオードブルや寿司などを美味しくいただきました

その後、1階ロビーでは佐渡さんがフルート四重奏団に加わってフルートを吹くサプライズもありました

 

     

 

パトロネージュ部の登原さんとお話ししたかったのですが、彼女は佐渡裕音楽監督と一緒に写真を撮りたい人のために専属写真班みたいになっていて、なかなか離れられない状態だったので、しばらく様子を見ながらワインを飲んでいました やっとチャンスが訪れたので声をかけました。このパーティーは彼女が窓口になって準備を進めてきたので大変だったと思いますが、体調が良い時ばかりではなかったようで心配していました 数か月ぶりに笑顔を(しかもノーマスクで)見ることができてとても良かったと思います これからも健康に留意して無理のない範囲で頑張ってほしいと思います

1階ロビーではルロイ・アンダーソン「トランペット吹きの休日」が山川永太郎ほかにより演奏され、大きな拍手に包まれました

 

     

 

ワインを飲んでいると、ホール入口近くから「六甲おろし」の合唱が聴こえてきました この日は奇しくも日本シリーズ「阪神タイガース 対 オリックス パッファローズ」の第1戦   佐渡監督は阪神ファンですが、新日本フィルの理事長はオリックスの宮内義彦さんです どうやらどちらが勝つか投票をやってたみたいです 実際の試合結果は ここでの予想通りだったようです

最後は、佐渡さんの指揮でヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」が参加者の手拍子を巻き込んでリズミカルに演奏され、大きな拍手の中パーティーを閉じました

多忙ななか準備下さったパトロネージュ部をはじめとする事務局職員の皆さん、演奏に参加された楽団員の皆さん、お疲れさまでした お陰さまで楽しいひと時を過ごすことが出来ました ありがとうございました。また来年のパーティーを楽しみにしています

 

     

 

     

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セバスティアン・ヴァイグレ ✕ 宮田大 ✕ 読売日響でプロコフィエフ「交響的協奏曲」、ハチャトゥリアン「ガイーヌ」抜粋、ストラヴィンスキー「火の鳥」を聴く ~ 読響名曲シリーズ

2023年10月28日 00時01分11秒 | 日記

28日(土)。わが家に来てから今日で3210日目を迎え、米国安全保障会議のカービー戦略広報調整官は26日の記者会見で、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカなどで攻勢を掛けるロシア軍が「命令に従わない兵士を処刑している情報がある」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     KGB出身のプーチンの政権がやるこどだ 驚くには及ばないが 戦地の若者が哀れだ

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」と「ブナピーの味噌汁」を作りました チキンステーキは久しぶりに作りましたが、食べ応えがありました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで読売日響「第666回名曲シリーズ」公演を聴きました プログラムは①プロコフィエフ「交響的協奏曲 ホ短調 作品125」、②ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」から「ゴパック」「剣の舞」「アイシャの踊り」「バラの乙女の踊り」「子守歌」「レズギンカ」、③ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)です  演奏は①のチェロ独奏=宮田大、指揮=セバスティアン・ヴァイグレです

ヴァイグレ ✕ 読響を聴くのはこの2週間で3度目です   振り替え公演があったためですが、極めて珍しいです

 

     

 

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び コンマスは長原幸太、隣は林悠介というダブル・コンマス態勢を敷きます

1曲目はプロコフィエフ「交響的協奏曲 ホ短調 作品125」です この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が1951年から52年にかけて作曲、同年2月18日にモスクワで初演されました この作品は「チェロ協奏曲第1番」をチェリストのロストロポーヴィチの協力を得て大幅に書き直して「チェロ協奏曲 第2番」とし、その後「交響的協奏曲」と改題、ロストロポーヴィチに献呈されました 第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「アレグロ・ジュスト」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート ~ アレグレット ~ アレグロ・マルカート」の3楽章から成ります

チェロ独奏の宮田大はスイス・ジュネーヴ音楽院卒、ドイツのクロイツベルク・アカデミー修了 2009年にロストロポーヴィチ国際コンクールで日本人として初めて優勝 国内外のオーケストラと共演を重ねています

ヴァイグレの指揮で第1楽章に入りますが、冒頭から独奏チェロの超絶技巧が繰り広げられ、プロコフィエフ特有の諧謔的な音楽が展開します 第2楽章は目先がクルクルと変化し捉えどころがありません 相当の南極、もとい、難曲です 第3楽章では序盤に独奏チェロが抒情的なメロディーを奏で、この主題が変奏されていきます この楽章でも諧謔的な曲想が顔を出し、独奏チェロがアグレッシブな演奏を展開します 全体を通して、この曲は宮田大だからこそ弾き切れる超難曲ではないかと思いました 演奏中、宮田はしきりに額の汗を拭っていましたが、それほどの力演だったと言えるでしょう

満場の拍手に宮田はラフマニノフ「ヴォカリーズ」を抒情性豊かに演奏しましたが、この1曲聴いただけでも他のチェリストと「格が違う」と思いました

 

          

 

プログラム後半の1曲目はハチャトゥリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」から「ゴパック」「剣の舞」「アイシャの踊り」「バラの乙女の踊り」「子守歌」「レズギンカ」です この曲はアルメニア人作曲家アラム・ハチャトゥリアン(1903-1978)が1939年から42年にかけて作曲、1942年12月9日にペルミで初演されました

オケは16型に拡大し管・打楽器が増員されフルオーケストラ態勢となります

ヴァイグレの指揮でウクライナの民族舞踏「ゴパック」の演奏に入ります まるでサーカスが始まるかのような歓喜に満ちた音楽が展開します 次いで活気溢れる「剣の舞」が超高速で演奏され、呆気にとられます 次の「アイシャの踊り」はヴァイオリンとサックスの哀愁漂う演奏が印象に残ります 続いて演奏される「バラの乙女の踊り」は演奏者が楽しそうでした 次の「子守歌」はイングリッシュ・ホルンの抒情的な演奏が素晴らしい フルートとハープのコラボも美しかったです 最後の「レズギンカ」では小太鼓の小気味のよいリズムに乗って活気に満ちた民族舞曲が熱狂的に演奏され、圧倒的なフィナーレを迎えました 読響のゴージャスなサウンドを堪能できるプログラムでした

最後の曲はストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)です この曲はイゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971)がセルゲイ・ディアギレフの主宰するロシア・バレエ団の委嘱により1909年から10年にかけて作曲、1910年6月25日にパリ・オペラ座で初演されました その後、1919年に2管編成による「組曲」が完成しました 曲は「序奏」「火の鳥の踊り」「火の鳥のヴァリアシオン」「王女たちのロンド」「魔王カスチェイの凶悪な踊り」「子守歌」「終曲」の順に演奏されます

全体的に色彩感豊かで躍動感あふれる演奏でしたが、特に「魔王カスチェイの凶悪な踊り」における切れ味鋭い弦楽セクション、重量感のあるホルン、トロンボーン、テューバの演奏、「子守歌」におけるファゴットの抒情的な演奏、「終曲」における打楽器群の破壊力のある演奏が印象に残りました

この日のコンサートはロシア名曲選とでも言うべきプログラムでしたが、ドイツ出身のヴァイグレによるロシア物も なかなか味があると思いました

 

     

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尾高忠明 ✕ ルイス・オヴェ・アンスネス ✕ NHK交響楽団でベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」、ブラームス「交響曲第3番」を聴く

2023年10月27日 00時01分10秒 | 日記

27日(金)。わが家に来てから今日で3209日目を迎え、中国の習近平政権は、秦剛外相と李尚福国防相が相次いで消息を絶ち、いずれも役職を解任されるという異常事態に陥っている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     民主主義国家なら習近平の任命責任が問われるが 誰も猫の首に鈴を付けられないね

 

         

 

昨日、夕食に「肉みそキャベツ炒め」「生野菜サラダ」「モヤシの味噌汁」を作りました 肉みそ~は初めて作りましたが、美味しくできました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールでN響10月度Bプロ公演を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」、②ブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です 演奏は①のピアノ独奏=ルイス・オヴェ・アンスネス、指揮=N響正指揮者・尾高忠明(ヘルベルト・ブロムシュテットの代役)です

 

     

 

オケは14型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び コンマスはマインツ州立管弦楽団の第1コンサートマスターの西村尚也です

1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1808年12月から1809年夏にかけて作曲、1811年1月13日にウィーンで初演され、ピアノの初演者であるオーストリアのルードルフ大公に献呈されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポーコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ、マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏のルイス・オヴェ・アンスネスは1970年ノルウェー生まれ。ベルゲン音楽院で学ぶ。N響との初共演はデュトワ指揮でベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」だった 今回は5度目の共演となる

ステージに登場したアンスネスは背が高くスマートな体型です

尾高の指揮で第1楽章に入りますが、思ったより速めのテンポで開始され ちょっと驚きました 冒頭、アンスネスは力で押すのでなく流麗な演奏を心がけているように見えました 一音一音の粒立ちが綺麗です 今井仁志のホルンと木管群が素晴らしい演奏を繰り広げます 第2楽章は一転、極めてゆったりしたテンポで演奏が進み、アンスネスは一音一音を紡ぎ出すように丁寧に演奏します 弱音が美しくポエムを感じさせるのはこの人の個性かもしれません 第2楽章から第3楽章に移る箇所のティンパニとピアノのやり取りは緊張感に満ち、独奏ピアノが静寂を打ち破り第3楽章に突入しました アンスネスはリズム感よく演奏を進め、N響は木管群、弦楽器群、ホルンを中心にソリストを支えました

会場いっぱいの拍手にアンスネスは、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 ”悲愴”」から第2楽章「アダージョ・カンタービレ」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897年)が1883年に作曲、同年12月2日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ポーコ・アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

尾高の指揮で第1楽章に入りますが、この曲も速めのテンポで開始されました 弦楽セクションのうねりが凄い 特にチェロの渾身の演奏が印象的です また、フルートの神田寛明、オーボエの吉村結実、クラリネットの伊藤圭、ファゴットの宇賀神広宣、そしてホルンの今井仁志の演奏が素晴らしい 第2楽章は冒頭から最後まで伊藤圭の憂いを帯びたクラリネットが印象に残りました 第3楽章は冒頭の弦楽セクションの 寄せては返す波のような憂愁に満ちた音楽が”人生の秋”を感じさせます ブラームスの名旋律の一つです。第4楽章は一転、活気に満ちた音楽が展開します 弦楽セクションの熱い演奏が晩年のブラームスの”生への憧れ”を表わしているかのように響きます そして、最後は”無駄な抵抗は止めた”と言うかのように静かに曲を閉じます

満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されました 立派に代役を務め上げた尾高氏を見ながら、コロナ真っ最中の”試練の年”に海外の指揮者が来日できなくなり、尾高氏をはじめ特定の指揮者があちこちのオーケストラで代役を務め、あまりの忙しさに尾高氏は過労のため倒れたことを思い出しました。日本のオケの合言葉は「困った時の尾高忠明」ではないかと思う今日この頃です

【訂正】ファゴットは水谷上総さんでした。お詫びの上訂正いたします。

 

     

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郷古廉 ✕ 向山佳絵子 ✕ 清水和音でメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番」、ブロッホ「バール・シェム」他を聴く ~ 芸劇ブランチ / バイロイト音楽祭をバーチャルで観る ~ 日経の記事から

2023年10月26日 01時00分57秒 | 日記

26日(木)。昨日の日経夕刊「グローバル ウォッチ」は「伝統の音楽祭、革新に挑む」という見出しのもとドイツの「バイロイト音楽祭」について書いていました 同社・赤川省吾欧州総局長のリポートを超略すると次の通りです

「夏にドイツ南部で開かれる『バイロイト音楽祭』が揺れている いつも完売御礼で入手困難だったチケットの売れ行きが鈍った 今年の音楽祭では観客が映画館でもないのに妙なゴーグルを着用した。拡張現実(AR)でバーチャル体験ができる装置だ。重厚なワーグナーの音楽に耳を澄まし、舞台上の歌手を目で追いつつ、デジタル技術による仮想世界に浸るーそんな効果を狙った 『パルジファル』では宇宙を飛びながら観劇しているような錯覚に陥る。作曲家リヒャルト・ワーグナーの ひ孫 で音楽祭の総監督であるカタリーナ・ワーグナー氏は、『舞台にとって、デジタルがどんな意味を持つのか考えた』とし、『現実世界とバーチャル映像の双方を体感できる仕組みに辿り着いた』という  同音楽祭では2021年、ウクライナ出身のオクサーナ・リーニフ氏が女性指揮者として初めて登板するなど、多様性でも時代に取り残されないようにしている ところが、23年シーズンで3%の空席が出た 航空券や宿泊費の高騰、チケット代値上げなどが響き、ファンの出足が鈍った 常連客が高齢化し、ドイツまで行かなくなった。ストーリーが難解なワーグナー作品は若者にはハードルが高すぎる・・・異変を巡って様々な解説が乱れ飛ぶ だからこその改革なのだが、もろ刃の剣でもある。オールドファンは奇抜で斬新な演出に眉をひそめ『かつてより質が下がった』と不満をもらす コストのかかる新技術を多用することに批判もある ワーグナー総監督は『我々には偉大な伝統があるが、世界は変わった。時代に適応しなければならない』と語る。伝統を大切にしつつ、リベラル思想を浸透させようと試みるのはドイツ政治の挑戦に重なる 150周年となる26年は、上演機会の少ない初期の大作オペラ『リエンツィ』を演目に含め盛大に祝う。観客を世界中から呼ぶため、チケット販売もグローバル展開を意識する。そのとき世界はバイロイトをどうみるか。伝統の音楽祭はドイツとともに岐路に立つ

まさか「バイロイト音楽祭」がゴーグル着用で観劇することになるとは思いもしませんでした ドイツには世界のトップクラスのオペラ劇場が多数存在するので、他劇場との差別化や優位性の確保などが至上命題なのかもしれません しかし、一人で立ったまま20分や30分は平気で歌い続けるワーグナーのオペラや楽劇をバーチャルで見せることに、どれほどの意味や効果があるのか疑問に思います それでもワーグナー総監督のオペラ改革の挑戦は続いていくのでしょう

ということで、わが家に来てから今日で3208日目を迎え、ロシア語の独立系メディア「メドゥーザ」は24日、ロシア大統領府が最近、親プーチン政権系や国営のメディアに対し、ウクライナ侵攻から帰還した兵士の犯罪を報道しないよう指示を出したと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     情報操作はプーチン政権の得意技だが  ロシア兵の犯罪はいずれ白日の下に晒される

 

         

 

いつもの朝食ですが、いつもとちょっと違っていました これが本当の目玉焼き、かな

 

     

 

昨日、夕食に「秋鮭のネギ塩オイル焼き」「豚汁」を作り、イワシの刺身と一緒に食べました 和食はいいですね

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで「第44回芸劇ブランチコンサート 初登場! 郷古廉」公演を聴きました プログラムは①ブロッホ「バール・シェム」、②サン=サーンス「動物の謝肉祭」より「白鳥」、③メンデルスゾーン「無言歌作品 109」、④同「ピアノ三重奏曲 第1番」です    演奏はヴァイオリン=郷古廉、チェロ=向山佳絵子、ピアノ=清水和音です

 

     

 

1曲目はブロッホ「バール・シェム」です この曲はスイス生まれのユダヤ人作曲家エルネスト・ブロッホ(1880-1959)が1923年に作曲した「ハシディズム教徒の生活の3つの情景」を描いたヴァイオリンとピアノのための作品です 題名は、18世紀にユダヤ教の革新運動ハシディズムを興した神秘主義者で、バール・シェム・トーヴ(善き名の師)と呼ばれたイスラエル・ベン・エリエゼルを指しています 作品は第1曲「ヴィドゥイ(懺悔)」、第2曲「ニーグン(即興)」、第3曲「シムハス・トラー(歓喜)」の3曲から成ります

ヴァイオリン独奏の郷古廉(ごうこ すなお)は1993年宮城県生まれ。2013年ティボール・ヴァルガ  シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝並びに聴衆賞・現代曲賞を受賞   2023年4月からNHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターを務める

全体的には郷古の研ぎ澄まされた演奏によるビブラートがとても美しく、とくに高音部がキラキラ輝いていました   「ニーグン」と言えば9月20日の「芸劇リサイタル・サロン」でチェリストの新倉瞳がアンコールで歌って演奏したのも「ニーグン」でしたが、全く違う曲のようです

2曲目はサン=サーンス「白鳥」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1886年に作曲した「動物の謝肉祭」の第13曲の作品です

チェロ独奏の向山佳絵子は東京生まれ。東京藝大、リューベック国立音大で研鑽を積む 第10回ガスパール・カサド国際チェロコンクール第1位をはじめ受賞歴多数 元N響首席チェロ奏者。京都市立芸術大学准教授を務める

この曲はチェロ独奏曲の代名詞的な作品ですが、向山は包容力のある豊かな演奏で聴衆を魅了しました

3曲目はメンデルスゾーン「無言歌 作品 109」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1845年に、世界初の女性チェリストと呼ばれたクリスティアーニのために作曲したチェロとピアノのための作品です

向山は序盤はどこまでも優しく、中間部では激しく、そして終結部は再び優しく演奏しました とても良い曲だと思います

 

     

 

最後の曲はメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49」です この曲は1839年(30歳)に作曲、同年ライプツィヒで初演されました 第1楽章「モルト・アレグロ・エド・アジタート」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート・トランクィロ」、第3楽章「スケルツォ:レッジェーロ・エ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート」の4楽章から成ります

3人の演奏で第1楽章に入ります 冒頭の哀愁を帯びた向山のチェロが素晴らしい 次いで郷古の美しいヴァイオリンが入ってきます 3人による流麗な演奏が続きますが、若干、郷古のヴァイオリンが控えめのように感じます もっと前面に出ても良いのではないかと思いました 大先輩2人を前にして遠慮しているのかな、と思ったりしました 第2楽章はノーブルで、ロマンティシズムの極致をいく演奏でした 第3楽章はメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の妖精が森の中を飛び交っている様子が目に浮かぶようなスケルツォでした 第4楽章はリズミカルな演奏が印象的な音楽で、3人は絶妙のアンサンブルでアグレッシブに演奏を展開しました

この日一番印象に残ったのは、郷古廉のヴァイオリンの美しい音色と技巧的な演奏です ダテにN響のゲスト・コンマスを務めていません

 

     

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クラシック・コンサートや電車の中で眠るのは日本人だけ!? ~ 朝日新聞「Bon  Marche」から / フィリップ・シュテルツェル監督「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」を観る

2023年10月25日 02時57分12秒 | 日記

25日(水)。昨日の朝日新聞朝刊の広告特集「Bon  Marche」で「質のよい眠りに誘う”寝入りばな”3つの新習慣」という特集を組んでいました その中のコラム「My Style」で美容ジャーナリスト/エッセイストの齋藤薫さんが「会議中に居眠りするのは日本人だけ!? この由々しき事態を回避するための方法を考えた」というエッセイを書いています 超略すると次の通りです

「会議中や電車の中で居眠りをするのは日本人だけだと言われる クラシックのコンサートなどで寝息をたてる人がいたりするのも日本の特殊事情だとか なぜ日本人は寝るのか? 理由の一つは安全だから。物騒な国なら電車で居眠りなどあり得ない ちなみに海外の居眠り研究者によれば、日本人は子どもの頃に親と一緒に就寝する習慣があるからこそ、大人になっても他者の存在を意識しながらも眠ることができるのだとされる 一方で日本人は寝る間も惜しんで仕事をする働き方をするから昼間眠いのだとの説もある 日本人はなぜ会議中に居眠りするのか?一つの答えは、他人事だから 一方、コンサートで眠るのは、チケット代をドブに捨てるようなもの。感動しなきゃもったいないと思わないと 海外では5時間も続くようなオペラでも、ほぼ誰も寝ていない。すべてを体感し吸収しなければ人生レベルで損をすると言わんばかり オペラ鑑賞さえ受け手ではなく、自分ゴト、自分が主役だから感じまくり、終演後は同伴者と食事をしながら自分の意見を主張しまくる。そこまでが彼らにとってオペラなのだ すべて自分のための時間と考えれば不思議なエネルギーが湧くはずだから オペラ演者のために本気で観て聴いてあげるのが観客の使命であり役割。人は毎日役割を果たしてこそ生きている実感があるはず。居眠りは役割を果たせぬどころか、発信者への侮辱に見える 日々どんな場面でも自分の役割を果たす生き方を、改めて意識すべきなのだ。そうだからこそ、休むべき時間にちゃんと休み、眠るべき時間にちゃんと眠らないと

私の場合、3日連続で夜のコンサートがあったりすると、3日目の公演ではいつの間にかウトウトしていることがあります コンサートを聴くときは身体が疲れているとダメです 夜公演は夕食を取ってから聴くのでなおさら眠くなります しかし、オペラの場合は不思議と眠くなりません それはコンサートは音楽をひたすら”聴く”のがメインであるのに対し、オペラの場合は音楽を”耳で聴いて”、上演されている舞台を”目で観て”楽しむものだからかもしれません オペラは「聴き逃してなるものか!」「観逃してなるものか!」という強い意識が働きます コンサートやオペラの開演前や休憩時間にビールやワインを飲みながら歓談している優雅な人々をお見かけしますが、私には真似が出来ません お酒なんか飲んだらまともに音楽を鑑賞することは出来なくなります コンサート会場やオペラ会場は「社交の場だ」として、西欧諸国の聴衆の真似をする必要はありません 筆者は「終演後は同伴者と食事をしながら自分の意見を主張しまくる。そこまでが彼らにとってオペラなのだ」と主張しますが、私の場合は「終演後は真っすぐ家に帰ってお風呂に入り、就寝前にブログを書き上げる。そこまでがコンサートでありオペラなのだ」ということになるでしょうか

ということで、わが家に来てから今日で3207日目を迎え、韓国国防省と韓国警察によると、24日午前7時過ぎ、北東部の江原道・東原近くの海上で操業中の韓国の漁船から「不審な船がいる」との通報があり、その後、軍と海洋警察が協力し、沖合10キロメートルの海上で北朝鮮の小型木造船を拿捕したが、船に乗っていた4人は韓国への亡命を望んでいる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     国民の生活を犠牲にして ミサイル開発を進める金正恩政権には ついていけないよね

 

         

 

昨日、夕食に「豚の生姜焼き」「コールスローサラダ」「山菜の味噌汁」を作りました コールスローサラダは、初めて手動のミキサーでキャベツを刻んで作りました ハムがないのでベーコンを入れましたが美味しく出来ました

 

     

 

         

 

新文芸坐でフィリップ・シュテルツェル監督による2021年製作ドイツ映画「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」(112分)を観ました

ヨーゼフ・バルトーク(オリバー・マスッチ)は久しぶりに再会した妻と共にロッテルダム港からアメリカへと向かう豪華客船に乗る。かつてウィーンで公証人の仕事をしていた彼は、オーストリアを併合したナチスドイツに貴族の資産の預金番号を教えるよう迫られたが拒絶し、ホテルに監禁された過去があった 豪華客船ではチェス大会が開かれ、世界王者が乗客全員を相手に戦っていた。世界王者と船のオーナーの対戦の際、オーナーにアドヴァイスして引き分けに持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼される ヨーゼフがチェスに強いのは、監禁中に書物を求めるも無視され、監視の目を潜り抜けて盗んだチェスのルールブックを読んですべての手を暗唱できるまでになっていたからだった

 

     

 

この映画は、オーストリアの文豪シュテファン・ツバイクが1942年に発表し、完成直後に自らの命を絶ったことから、「命をかけてナチスに抗議した書」として世界的ベストセラーとなった小説「チェスの話」を映画化したものです

原題は「THE  ROYAL  GAME」です。邦題の「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」を見ると、いかにも主人公がナチの将校にチェスの勝負に挑み勝利したかのように思われますが、まったく違います ナチス・ドイツに併合されたウィーンで監禁状態に置かれた主人公が、次第に時間の感覚を失い、正常な意識を保つのが困難になっていく中で、仕方なく読んだチェスの本だけが彼の精神を正常に保つ役割を果たしたという内容です

この映画では、舞踏会のシーンでヨハン・シュトラウス2世「皇帝円舞曲」と「トリッチ・トラッチ・ポルカ」が流れていました 物語の舞台がウィーンですからヨハン・シュトラウスは当然の選曲です

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クラシック音楽マンガのランキング:1位は「のだめカンタービレ」 ~ 日経の記事から / ユン・ジョンソク監督「告白、あるいは完璧な弁護」を観る

2023年10月24日 06時41分41秒 | 日記

24日(火)。昨日午後、新日本フィルの来シーズン「サントリーホール・シリーズ」の座席指定を済ませました さすがに昨日は一発で電話が繋がりました 1階センターブロック通路側という信じられないような席が取れました 本当はもう少し後方の席が良いのですが贅沢は言ってられません これにより新日本フィルは「扉シリーズ」と「サントリー・シリーズ」の定期会員になりました

話は変わりますが、21日の日経朝刊別刷り「NIKKEI+1」の第1面「何でもランキング」が「芸術の秋にクラシック音楽マンガ」を取り上げていました 大学教授、漫画家、作曲家、書店員など11人の”専門家”が「クラシック音楽マンガ」のうち音楽と人生の素晴らしさを伝える上位10作品を選んでいます その結果は以下の通りです

1位=のだめカンタービレ(二ノ宮知子 作)

2位=ピアノの森(一色まこと 作)

3位=マエストロ(さそうあきら 作)

4位=いつもポケットにショパン(くらもちふさこ 作)

5位=青のオーケストラ(阿久井真 作)

6位=ルートヴィヒ・B(手塚治虫 作)

7位=神童(さそうあきら 作)

8位=四月は君の嘘(新川直司 作)

9位=プライド(一条ゆかり 作)

9位=マドモアゼル・モーツアルト(福山庸治 作)

私は漫画を読む習慣がないので、上記の作品は1冊も読んだことがありません ただ、2006年にテレビドラマ化された「のだめカンタービレ」は毎回楽しみに観ていました 奔放な主人公・野田恵(通称のだめ)を中心に、個性的な音大生がそれぞれの音楽の道を追求していく物語です のだめ役の上野樹里と先輩・千秋真一役の玉木宏の絶妙のコンビネーションが可笑しくて毎回笑い転げていました この作品に出会ってクラシック音楽業界に足を踏み入れた人も少なくないようです 番組のテーマ音楽、ベートーヴェン「交響曲第7番」が大ブレイクし、クラシック音楽人口が増えたのは表彰状ものです 今秋ミュージカル化されましたね 人気は今も続いているようです

ということで、わが家に来てから今日で3206日目を迎え、米政府は20日、ロシア政府がスパイやソーシャルメディア、国営メディアを活用し、世界中の民主的選挙の正統性に対する国民の信頼を損なわせているとする情報機関の分析報告書を公表した  というニュースを見て感想を述べモコタロです

 

     

     フェイクニュースなら トランプもロシアに負けないぜ まったく自慢にならないけど

 

         

 

昨日、夕食に「麻婆茄子」「生野菜とアボカドのサラダ」「モヤシの味噌汁」を作りました マーボナスは久しぶりにつくりましたが、秋はナスが美味しいですね

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐でユン・ジョンソク監督による2022年製作韓国映画「告白、あるいは完璧な弁護」(105分)を観ました

IT企業の社長ユ・ミンホ(ソ・ジソブ)の不倫相手であるキム・セヒ(ナナ)が、ホテルの密室で殺害された 第1容疑者となったミンホは犯行を否認し、100%無罪を勝ち取る敏腕弁護士ヤン・シネ(キム・ユンジン)を雇って事件の真相を探り始める ミンホは事件前日に起きた交通事故がセヒの殺害に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証が始まるが、目撃者が現れたことによって2つの事件は錯綜し、事態は思わぬ方向へと転がっていく

 

     

 

この映画は予測不能のサスペンススリラーです ”真相”を語るユ・ミンホに対し、弁護士ヤン・シネは「あなたは噓をついている。本当のことを言わないと弁護できない」と断言し、「本当はこうだったのではないか」と彼女の推測を交えて”事の真相”を突き付けると、ユ・ミンホの心は揺らぎます    ”真相”が二転三転し、いったい誰が犯人なのかが予想もできなくなってきます   なぜヤン・シネ弁護士はユ・ミンホに「あなたは嘘をついている」と断言し、彼女なりの事件の”真相”を語ることが出来るのか、その根拠が終盤で明らかになりますが、「まさかそこまでやるか」という”なりすまし”に驚きます

「ストーリーのプロットがしっかりしている」と感心していたら、原作はスペインで2017年に公開されたオリオ・パウロ監督の映画「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」であるとのこと ただし、結末が異なるそうです。私は「インビジブル~」を観ていないので、どのように違うの分かりませんが、原作はミステリーに忠実な構成になっているようです

いずれにしても、最近の韓国映画は面白いと思います

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セバスティアン・ヴァイグレ ✕ 中川優芽花 ✕ 加藤のぞみ ✕ 読売日響でグリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調」、ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」他を聴く

2023年10月23日 01時11分20秒 | 日記

23日(月)。新日本フィルについては「クラシックへの扉」シリーズの定期会員ですが、来シーズンから「サントリーホール定期」を追加することにしました 昨日、座席指定の手続きのため10時から固定電話とスマホを駆使して何度もチケットボックスに電話をしましたが、まったくつながりませんでした 電話でしか受け付けないのは不便ですが、仕方ありません 午後コンサートが控えているので、途中で諦めました 今日は映画を観た後で再度チャレンジします

ということで、わが家に来てから今日で3205日目を迎え、中国当局が3月末に拘束していたアステラス製薬の50代の社員をスパイの疑いで正式に逮捕したが、中国は既に広範囲に及んでいた反スパイ法の領域を拡大、専門家らは外国の企業やジャーナリスト、学者らにとって法律上のリスク並びに不透明性が一段と高まる恐れがあると警告していた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国は具体的な逮捕理由を明らかにしていない 危険な中国とは商取引できないね

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで読売日響「第261回日曜マチネーシリーズ」公演を聴きました 11月30日の定期公演がシティ・フィルの定期と重なるため、読響を本公演に振り替えました プログラムは①ベートーヴェン:序曲「レオノーレ第3番 作品72b」、②グリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」、ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」(全曲)です  演奏は②のピアノ独奏=中川優芽花、③のメゾ・ソプラノ独唱=加藤のぞみ、指揮=読響常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレです

 

     

 

振り替え後の席は1階N列4番、左ブロック左から2つ目です

オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは林悠介。隣は元読響コンマスで現在新日本フィル特任コンマス・伝田正秀です

1曲目はベートーヴェン:序曲「レオノーレ第3番 作品72b」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770=1827)が歌劇「フィデリオ」第2版初演に際し1804年から05年にかけて作曲した序曲です なお、1805年の第1版用が「レオノーレ序曲」第2番、1814年の決定版用が「フィデリオ」序曲です

歌劇「フィデリオ」は「スペイン・セヴィリャ近くの刑務所に政治犯として投獄されている夫フロレスタンを、妻フィデリオ(本名レオノーレ)が男装して牢番の部下となり救出する」というストーリーです

ティンパニの強打を伴って力強い音楽が開始されます 物語をなぞるように音楽が進み、フィデリオの危機を救う大臣の到着を告げるトランペットのファンファーレが、ステージ下手袖の奥で演奏されます そこから徐々にスピードアップしていき、勝利の音楽を歌い上げます 集中力に満ちた素晴らしい演奏でした

2曲目はグリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」です この曲はエドヴァルド・グリーグ(1843-1907)が1868年に作曲、1869年4月3日にコペンハーゲンで初演されました 第1楽章「アレグロ・モルト・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の中川優芽花は2001年デュッセルドルフ生まれの22歳です ロンドンのパーセル音楽学校を経て、現在ワイマールのフランツ・リスト音楽大学で研鑽を積んでいます 2021年にはスイスのクララ・ハスキル国際コンクールで優勝、併せて聴衆賞も受賞しました

黒のパンツルックでメガネ着用、小柄な図書館司書のような雰囲気の中川優芽花が登場しピアノに向かいます ティンパニのロールの頂点で中川のピアノが力強く入ってきます その後は軽快に、そして力強く演奏が展開します 倉田優のフルート、松坂隼のホルンが素晴らしい演奏でソリストを盛り立てます 終盤のカデンツァは力強く、聴きごたえがありました 第2楽章では中川のピアノがロマンティックに奏でられましたが、高音部がとても美しく響きました 第3楽章では、リズム感の良い中川のピアノが軽快に演奏され、ヴァイグレ ✕ 読響がしっかりサポートしました

会場いっぱいの拍手に中川は「ショパンのプレリュード”雨だれ”です」とアナウンスして、フレデリック・ショパン「前奏曲第15番”雨だれ”」をゆるやかなテンポでじっくりと演奏しました

演奏する前にアンコール曲をアナウンスする演奏家は少ないように思います 彼女のように、たとえ有名な曲でも曲名を伝えてから演奏すれば、演奏家と聴衆の距離が少しは縮まると思います 「皆さん、この曲くらい知ってるでしょ」とばかりに、いきなりアンコールに入るのは、「だからクラシックは敷居が高いと言われるんだよ」と思われそうです

アンコールを弾き終わり、満場の拍手に笑顔で応える中川優芽花は、もはや小柄な図書館司書ではなく、一人の立派なピアニストに見えました

 

     

 

プログラム後半はファリャ:バレエ音楽「三角帽子」(全曲)です この曲はマヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)が1916年から翌17年に作曲したパントマイム「市長と粉屋の女房」を、ロシアバレエ団の主宰者セルゲイ・ディアギレフの勧めにより1918年から翌19年にかけてバレエ音楽「三角帽子」に改作、1919年7月22日にロンドンで初演されました

「三角帽子」とは3つの角を持った帽子のことで、この曲では権力の象徴となっています 物語は「聖ヨハネ祭の前日の午後、スペイン・アンダルシアの小さな村で、美しい粉屋の女房に手を出そうとする威張った代官が、粉屋たちから散々な目に遭わされる」という内容です 作品は序奏と2部(2幕)から構成され、連続して演奏されます

メゾ・ソプラノ独唱の加藤のぞみは東京藝大大学院首席修了後、パルマ国立アッリーゴ・ボーイト音楽院で学び、バレンシア歌劇場で研鑽を積む イタリア声楽コンコルソ・ミラノ大賞受賞

加藤のぞみがホルンの下手に待機し、ヴァイグレの指揮で演奏に入ります ティンパニの強奏、トランペットとホルンのファンファーレが鳴り響き、4人の打楽器奏者がカスタネットを打ち鳴らしスペイン情緒を醸し出します 鈴木康浩、柳瀬省太 率いるヴィオラ・セクションが手拍子しながら「オレ!オレ!」と詐欺を、もとい、掛け声を かけると、メゾ・ソプラノが「かわいいお嫁さん、閂で扉をお閉めなさい。悪魔は眠っていても、起きて来るかもしれない」と歌います 加藤はよく声が通り 明快な歌唱力を発揮します そして第1部の演奏に入ります ピッコロが伊達男を表わしますが、この演奏(佐藤友美さん?)が素晴らしい 次いでファゴットが代官を表わしますが、吉田将の演奏が絶妙です 第2部に入ると、ホルン・セクションとイングリッシュ・ホルンの力強い演奏が繰り広げられますが、北村貴子の演奏が素晴らしい すると、ベートーヴェンの「第5交響曲”運命”」の動機がホルンによって奏でられ、代官の衛兵たちが戸を叩き、粉屋を連行する場面になります そこで再びメゾ・ソプラノが「夜カッコーが鳴く。所帯持ちに閂をしっかりかけろと警告しながら。なぜなら悪魔は眠っていないから」と歌います そして、代官と粉屋と女房のドタバタシーンが繰り広げられ、最後に躍動感あふれる快活な舞曲(ホタ)が演奏され全曲を閉じます

実に楽しい演奏でした プログラムノートを音楽ライターの柴田克彦氏が書いていますが、物語に沿ってどういう楽器がどういう演奏をするかを具体的に説明しているので、非常に分かりやすく、私は解説を読みながら演奏を聴いていました ストーリー性のある作品はこういう解説が望ましいと思いました

満場の拍手とブラボーに カーテンコールが繰り返され、ヴァイグレ ✕ 読響はアンコールに、ヒメネスの歌劇「ルイ・アロンソの結婚」から間奏曲をアグレッシブに演奏、聴衆を興奮の坩堝に巻き込んで コンサートを締めくくりました

 

     

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角田鋼亮 ✕ 森本隼太 ✕ 東京フィルでチャイコフスキー「パガニーニの主題による狂詩曲」、ラフマニノフ「交響曲第2番」他を聴く ~ 文京シビック「響きの森クラシック・シリーズ」

2023年10月22日 06時13分46秒 | 日記

22日(日)。昨日の朝日新聞夕刊第1面に「ジーニアス和英辞典は、タイガースへの愛を隠しきれない 虎ファン編纂『無意識のうちに阪神に目が』」という見出しの記事が載っていました 記事を超略すると次の通りです

「大修館書店の発行する『ジーニアス和英辞典』は、プロ野球・阪神タイガースにまつわる例文がてんこもりだ 初版は1998年、第2版は2003年、最新の第3版は11年に出た。シリーズ累計の発行部数は約150万部。和英辞典では業界首位の売れ行きだと同社は説明する 第3版に収録している語句数は約8万3千、例文は10万以上あり、そのうち60の例文に『阪神』や『タイガース』が登場する 例えば、『この回タイガースは打者10人の猛攻で5点を取った In this inning the Tigers sent ten batters to the plate and scoring five runs 』など。なぜ、『阪神びいき』の辞書になったのか 編纂のまとめ役である編集主幹を務めている関西大の中邑光男教授(64)は、『打ち合わせはしていないが、無意識のうちに阪神に目を向けてしまった』と説明する 初版の編集主幹は神戸市外国語大で働いていた。その人の誘いで多くの関西出身者が編纂に関わるようになり、結果的に阪神ファンが多くなった 初版の例文の数は分からないが、第2版は26を収録した。第3版では60に増えた。次版の発行は未定というが、次に狙うのはこれだ 『日本シリーズで阪神が先勝した Hanshin won the first game of the Japan Series 』。『阪神びいき』の辞書を、他社はどう思っているのか    旺文社の担当者は『作りてのぬくもりや遊び心を感じられる』と語る    小学館の担当者は『ここまで特定のチームが頻繁に登場することはあまりないと思う』と語る一方、『偏りは、購買者層によってはマイナスになるが、阪神ファンが辞書を買うきっかけになるかもしれない』と語る

英和辞典は持っているけど、和英辞典は持っていないので、買うとしたら『ジーニアス和英辞典』だな ペナントレース中は「優勝」を「あれ」で通したけれど、日本シリーズでは「日本一」はタブーだから使えないぞ いしだあゆみの歌が頭に浮かぶ・・・あなたならどうする~♬

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3204日目を迎え、米東部ニューヨーク州の裁判所は20日、トランプ前大統領がソーシャルメディアで裁判所職員を中傷した投稿を大統領専用のウェブサイトにも掲載して削除せず、裁判所の命令に違反したとして、トランプ氏に罰金5千ドル(約75万円)の支払いを命じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは権力を盾に脅せば 誰もが委縮すると思ってるが 5千ドル払えるのか?

 

         

 

昨日、文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」第77回公演を聴きました プログラムは①チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」からワルツ、②ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」、③同「交響曲第2番 ホ短調 作品27 」です 演奏は②のピアノ独奏=森本隼太、指揮=角田鋼亮です

角田鋼亮(つのだ こうすけ)は東京藝大大学院指揮科修士課程及びベルリン音楽大学国家演奏家資格過程修了。2008年の第4回ドイツ全音楽大学指揮コンクール第2位入賞    現在セントラル愛知交響楽団常任指揮者を務めています

 

     

 

オケは12型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東京フィルの並び。コンマスは近藤薫です    メンバーをざっと見渡したところ、どうやら近藤コンマス以下、2日前のサントリー定期に出演したメンバーとほとんど同じのようです    18日、19日と定期公演をこなして、20日にリハーサルをやってこの日の本番を迎え、22日に最後の定期演奏会を迎えるということのようです    東京フィルは日本一の楽団員数(160人)を擁するのだから文京公演は別働隊で演奏すれば良いのではないか、と素人の私は考えてしまいますが、そこはいろいろと"社内事情"があるのでしょう

1曲目はチャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」からワルツです このバレエ音楽はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)がC.ペローのお伽話に基づき1888年から翌89年にかけて作曲、1890年にペテルブルクで初演されました

角田の指揮で演奏に入りますが、”メロディーメーカーとしてのチャイコフスキー”を彷彿とさせる優雅で流麗な演奏が繰り広げられました

2曲目はラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1934年に作曲、同年アメリカのボルティモアで初演された実質的なピアノ協奏曲です 主題はパガニーニ「24の奇想曲」の第24曲(イ短調)で、「序奏、主題と24の変奏」から成ります

ピアノ独奏の森本隼太(もりもと しゅんた)は2004年京都府生まれの19歳。ヤマハ音楽支援制度奨学生として単身イタリアに留学。国内ではピティナ・ピアノコンペティションで2018年にG級金賞受賞 2022年に第16回ヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール第1位となっています

森本はまだ高校生みたいな顔つきで登場し、神経質に椅子の高さや位置を調整します どうやら相当緊張しているような様子が窺えます しかし、角田の指揮で序奏が開始されるや否や、鋭い打鍵によるピアノが鳴り響き、ビックリします そこからは角田の軽快なテンポによる演奏と相まって流れの良い演奏を展開します 森本は確かなテクニックの裏付けのもと明快な演奏を繰り広げました

満場の拍手に森本はアンコールに、スクリャービンの詩曲「焔に向かって」作品72を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

 

     

 

プログラム後半はラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です この曲は1907年に作曲、翌1908年にペテルブルクで初演されました 第1楽章「ラルゴ ~ アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

角田の指揮で第1楽章が低弦により開始されます この楽章では全曲を通して現れる様々な動機が提示されます 第2楽章はスケルツォですが、弦楽器を中心に溌溂とした演奏が展開します 第3楽章「アダージョ」はこの曲の白眉です 弦楽器を中心にノスタルジックな美しいメロディーが滔々と流れていき、ロマンティシズムの極致を感じさせます クラリネットの万行千秋の抒情的な演奏が素晴らしかった 第4楽章は一転、躍動感溢れるエネルギッシュな演奏が展開、スケールの大きな演奏で堂々たるフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーに角田 ✕ 東京フィルは、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ  ハ長調」から第2楽章「ワルツ」を華やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました コンサートやリハーサルの日程が詰まっているにも関わらず、サービス精神満点の東京フィルに大きな拍手を送ります

 

     

コメント (4)
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