人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

出口大地 ✕ 前田妃奈 ✕ 東京交響楽団でモーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第4番」、同「交響曲第39番」、アリアーガ「幸福な奴隷」序曲を聴く ~ 第58回モーツアルト・マチネ

2024年06月03日 00時01分07秒 | 日記

3日(月)。時事通信によると、世界三大音楽コンクールの一つ、エリザベート王妃国際音楽コンクール(ヴァイオリン部門)の最終審査がベルギーのブリュッセルで1日までに行われ、吉田南さん(25)が6位に入賞しました

彼女は現在 MINAMI の名で活動していますが、一層の活躍を期待したいと思います

ということで、わが家に来てから今日で3429日目を迎え、韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が1日から風船を韓国に向けて約600個飛ばしたが、風船に取り付けられた袋には煙草の吸殻や排紙、ビニールなどのゴミが入っていた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     韓国からの風船にはDVD等が付けられてた やはり両国の経済格差は歴然としてるね

【その2】

     

     ゴミは分別して自国に出して下さい!  そうしないから ”分別のない国” と言われる

         

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで、ミューザ川崎 ✕ 東京交響楽団の「第58回 モーツアルト・マチネ」公演を聴きました プログラムは①アリア―ガ「幸福な奴隷」序曲、②モーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218」、③同「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=前田妃奈、指揮=出口大地です

出口大地は第17回ハチャトゥリアン国際指揮者コンクール指揮部門で日本人で初めて優勝 関西学院大学、東京音楽大学で学び、2023年ハンスアイスラー音楽大学ベルリン指揮科修士課程修了

 

     

オケは10型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります コンマスは小林壱成です

1曲目はアリア―ガ「幸福な奴隷」序曲です この曲はスペイン生まれのフアン・クリソストモ・デ・アリア―ガ(1806-1826)が1819年に作曲した同名オペラの序曲です

自席は1階センターブロック右側ですが、チューニングが終わるころ、自席の後方でケータイ着信音が鳴っているのが聴こえます しかし止める気配がありません するとそのすぐ前の席の男性が後ろを振り返って「何やってんだよ」と注意しました。しかし音は鳴りやまず、遂に指揮者が指揮台に上がり演奏を開始しました 出口は緊張で着信音が耳に入っていなかったと思われます 演奏開始後にやっと鳴りやみましたが、これはハッキリ言って「演奏妨害」です 出演者に対して失礼であると同時に周囲の聴衆を不愉快にします コンサートではスマホ、ケータイの電源を切るのは最低限のマナーです 今さら こんなことをいちいち書かなければならないなんて、情けないです

さて演奏です   出口の指揮によりゆったりしたテンポで開始され、後半はテンポアップして軽やかな音楽が展開します 弦楽器や木管楽器がよく歌い、まるでロッシーニの歌劇の序曲を聴いているようです 20歳で生涯を終えた作曲家の14~15歳の時の作品だとは思えない閃きを感じる作品でした

     

2曲目はモーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1775年に作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「ロンド:アンダンテ・グラツィオーソ ~ アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の前田妃奈は2022年の第16回ヘンリク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝。2019年に日本音楽コンクール第2位、20年に東京音楽第1位 全国各地でリサイタル、オーケストラと共演を重ねている。現在、東京音楽大学に特別奨学生として在学中

協奏曲のため、オケは8型に縮小し、前田を迎えて演奏に入ります 前田の演奏の良いところは、喜びに満ちた音楽を身体全体で表現していることです 第1楽章と第2楽章のカデンツァは鮮やかでした 第2楽章では弦楽器のアンサンブルが美しく響きました 全楽章を通して、出口 ✕ 東響がしっかりソリストを支えました

大きな拍手に前田は、アンコールにヨアヒム「スコティッシュ・メロディ」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

     

最後の曲はモーツアルト「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です この曲は1788年夏の3か月間に第40番、第41番とともに作曲されました 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります    私は、モーツアルトの交響曲の中で一番好きな「第39番」の一番好きな第3楽章「メヌエット」の「トリオ」の部分をどのように演奏するかが楽しみで聴きにきたようなものなので、期待が高まります

オケは10型編成に戻ります

出口の指揮で第1楽章が堂々たる序奏で開始され、徐々にテンポアップします 硬いマレットで打ち込まれるティンパニとトランペットが曲に推進力を与え、祝祭的な雰囲気を醸し出します 第2楽章では弦楽セクションのアンサンブルが美しい そしていよいよ第3楽章です。出口は比較的速いテンポで開始し、快速のまま演奏を進めます そして「トリオ」に入ると極端にテンポを落とし、クラリネット、フルート、ファゴットによる「トリオ」をじっくりと歌わせました これにはシビレました 私にとっては理想のテンポです これをアーノンクールみたいに超高速で演奏されると興ざめします そして第4楽章に入りますが、弦楽器同士のやり取り、木管楽器同士の対話による快速テンポの演奏が展開し、爽快感溢れるフィナーレを築き上げました 文句なしの素晴らしい演奏でした 私の中で出口大地の高感度が 大幅にアップしました

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METライブビューイングでプッチーニ「つばめ」を観る ~ エンジェル・ブルー、ジョナサン・テテルマン、エミリー・ポゴレルツ、ベクゾット・ダブロノフにブラボー!

2024年06月02日 00時05分26秒 | 日記

2日(日)。わが家に来てから今日で3428日目を迎え、元不倫相手への「口止め料」を巡って有罪判決を受けたトランプ前大統領は5月31日、「不正な裁判だ。我々は控訴する」との意向を明言したが、評決後に集まった小口現金は3480万ドル(約54億円)にのぼり、トランプ陣営としての1日の記録を更新した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     敗訴しても金集めをする 商魂逞しさは見上げたものだが 裁判費用に消えゆく運命!

 

         

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、プッチーニ「つばめ」を観ました これは今年4月20日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です 出演はマグダ=エンジェル・ブルー、ルッジェーロ=ジョナサン・テテルマン、リゼット=エミリー・ポゴレルツ、プル二エ=ベクゾット・ダブロノフ。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、指揮=スペランツァ・スカップッチ、演出=二コラ・ジョエルです

     

「つばめ」はジャコモ・プッチーニ(1858-1924)がジュゼッペ・アダ―ミの台本により1913年から16年にかけて作曲した全3幕から成るオペラ(抒情喜劇)です 本作はウィーンの劇場からオペレッタの作曲を依頼されたことから手掛けられましたが、曲の完成間近になって第一次世界大戦が勃発し、オーストリアがイタリアの敵国になったため、初演は1917年3月に中立国モナコのモンテカルロ劇場で行われ、大成功を収めました

金持ちの銀行家ランバルドに囲われている高級娼婦のマグダは、ランバルドの友人の息子ルッジェーロと恋に落ち、ランバルドに別れを告げる コート・ダジュールで愛の生活を送る二人の元に、ルッジェーロの母から、マグダとの結婚を喜ぶ手紙が届く ルッジェーロは母に、二人の結婚を許してくれるよう手紙を送っていたのだ ルッジェーロは喜び、マグダに手紙を見せるが、自分の過去を悔やむマグダはためらう 彼女はルッジェーロに高級娼婦だったことを告白し、「あなたの家には入れない」と告げランバルドの元に戻っていくのだった

     

私は今回初めてこの作品を観賞しました プッチーニと言えば真っ先に「ラ・ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドット」に代表される”泣かせるオペラ”を頭に思い浮かべますが、この「つばめ」は、それらの有名曲とは違う(誰も死なないし)、同じ高級娼婦を主人公にしたヴェルディ「椿姫」とも違う、喜劇的な要素と感傷的な要素をミックスした独特のオペラです

「つばめ」というタイトルは、第1幕でヒロインのマグダの手相を見ていた詩人プル二エが「貴女は恋に落ちて つばめのように海を渡り、恋が終わって 再びつばめのように舞い戻る」と予言する場面から取られています

マグダ役のエンジェル・ブルーは1984年カリフォルニア州生まれのソプラノです UCLAで音楽博士号を取得。2007~2010年にロサンゼルス・オペラの若手芸術家育成プログラムに参加後、欧州で国際的キャリアをスタートさせました METライブでは「カルメン」のミカエラ役が記憶に新しいところです 第1幕冒頭のアリア「ドレッタの夢」をはじめ、声に力があり、伸びのある美しい歌唱で聴衆を魅了しました

ルッジェーロ役のジョナサン・テテルマンは1988年にチリのカストロで生まれ、養子縁組の結果、ニュージャージー州プリンストンで育ったテノールです マンハッタン音楽学校とマスネ音楽学校で学びました 2021年にはドイツ・グラモフォンと専属解約を結びました 開演前にMETのピーター・ゲルブ総裁がステージに現れ、「テテルマンは花粉症に悩まされており不調であるが、本日は出演する。ご理解ください」とアナウンスしていましたが、実際に歌い始めると、まったく不調を感じさせない張りのあるテノールを聴かせてくれました

リゼット役のエミリー・ポゴレルツはミルウォーキー出身のソプラノです フィラデルフィアのカーティス音楽院を2018年に修了。ワシントン国立オペラの「キャンディード」でデビュー 2020年からバイエルン国立歌劇場のメンバーとして活躍しています 軽やかな歌唱と俊敏な演技で、マグダの小間使いリゼットを歌い演じました

プル二エ役のベクゾット・ダブロノフはウズベキスタン出身のテノールです 2021年にドミンゴ主宰「オペラリア」で第2位を獲得しました リリカルな歌唱で演技力もありました

     

メトロポリタン歌劇場管弦楽団の指揮をとったスペランツァ・スカップッチは1973年ローマ生まれの女性指揮者です 10歳でサンタ・チェチーリア音楽院に入学し、ピアノと室内楽を学び、ジュリアード音楽院で研鑽を積みました 2022年にイタリア人女性指揮者として初めてスカラ座の指揮台に立ち、25/26シーズンから英国ロイヤル・オペラの首席客演指揮者に就任します 彼女は帝王ムーティの愛弟子で、ムーティに所縁のある東京・春・音楽祭では2018年にロッシーニ「スターバト・マーテル」を、2020年にはプッチーニ「三部作」(「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャン二・スキッキ」)を指揮しています 今回の「つばめ」でも、歌手に寄り添いつつ、ヒロインの悩み、悦び、哀しみをオケから引き出していました

【訂正】2020年のプッチーニ「三部作」はコロナ禍の影響で中止となりました。クラシックファンさんからご指摘がありました。お詫びのうえ訂正いたします(2日14:40)。

二コラ・ジョエルによる演出は、アールデコを基調とした洒脱な雰囲気満点の舞台で、とても美しく 見応えがありました METライブビューイングでは幕間に舞台裏の様子が映し出されますが、いかに大掛かりな装置が多くの人々によって準備され、片づけられ、模様替えされていくかが分かります オペラは「総合芸術」と言われますが、陽の当たる表のステージの裏では、名もない多くのスタッフが働いているからこそ成り立っているのだとつくづく思います

     

METライブビューイング「つばめ」の上映は休憩1回、出演者へのインタビュー等を含めて2時間44分です 新宿ピカデリーでは6日(木)まで上映されます

さて、次回の「METライブビューイング2023-2024」は 今シーズン最後のオペラ、プッチーニ「蝶々夫人」です ヒロインの蝶々夫人を歌うのは、”遅すぎるMETデビュー”のアスミック・グリゴリアン 6月21日~27日の上映が待ち遠しいです

 

     

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ステファニー・チルドレス ✕ 鳥羽咲音 ✕ 読売日響でエルガー「チェロ協奏曲」、ドヴォルザーク「交響曲第9番”新世界より”」、シベリウス「フィンランディア」を聴く

2024年06月01日 00時04分32秒 | 日記

6月1日(土)。月日の流れは速いもので、今日から6月です 6月と言えばジューンブライトですね、ってそれじゃ6月の照明だよ

ということで、わが家に来てから今日で3427日目を迎え、トランプ前米大統領が自身の不倫の口止め料を不正に処理したとして罪に問われている裁判で、陪審団は30日、同氏を34件の罪状すべて有罪とする評決を全員一致で下した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     米国に良心が残っていることが証明されたが 恥知らずのトランプは大統領選に出る

 

         

昨日、夕食に「鶏の山賊焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「ブナピーの味噌汁」を作りました 前回は豚肉で山賊焼きを作ったので、今回は鶏肉にしました 鶏肉は揚げ焼きにしてありますが、すごく美味しかったです

     

         

昨夜、サントリーホールで読売日響「第672回名曲シリーズ」を聴きました プログラムは①シベリウス:交響詩「フィンランディア 作品26」、②エルガー「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」、③ドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 ”新世界より” 作品95」です 演奏は②のチェロ独奏は鳥羽咲音、指揮はステファニー・チルドレスです

ステファニー・チルドレスは1999年ロンドン生まれ、25歳の女性指揮者 幼少期からヴァイオリンを始め、セント・ジョンズ・カレッジ(ケンブリッジ大学)で音楽を専攻し、指揮者としての活動を開始、2020年にパリで開催されたコンクール「ラ・マエストラ」で第2位を受賞し脚光を浴びる それ以降、世界各地のオーケストラに客演している 2024/25シーズンからバルセロナ響の首席客演指揮者に就任する

     

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び。コンマスは元神奈川フィル・コンマスの﨑谷直人、その隣は長原幸太というダブルトップ態勢を敷きます

1曲目はシベリウス:交響詩「フィンランディア 作品26」です この曲はジャン・シベリウス(1865-1957)が1899年に作曲、同年11月4日にヘルシンキで初演され、その後1900年に改訂、同年7月2日にヘルシンキで改訂初演されました なお、この曲は当初、1899年に上演された歴史劇の最後のシーン「フィンランドは目覚める」の付随音楽として発表されましたが、翌1900年にパリ万国博覧会に招かれたヘルシンキ・フィルのために、単独の交響詩に改訂されました

拍手の中、ステファニー・チルドレスが登場し指揮台に上がりますが、ショートヘアでスマートな体型の彼女は、見るからにクイーンズ・イングリッシュを話すクレバーなイギリス人女性というイメージがぴったりです

チルドレスの指揮で演奏に入りますが、ゆったりしたテンポで金管楽器を重量感たっぷりに歌わせます。そうかと思うと速いテンポに移ると一気にアクセルを踏んで、オケを煽り立てます ダイナミクスが明確で、見通しの良い演奏が繰り広げられます 読響のゴージャスなサウンドが生かされた爽快な演奏でした

2曲目はエルガー「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」です この曲はエドワード・エルガー(1857ー1934)が1919年に作曲、同年ロンドンで初演されました 第1楽章「アダージョ ~ モデラート」、第2楽章「レント ~ アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ ~ モデラート ~ アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

チェロ独奏の鳥羽咲音(とば さくら)は2005年ウィーン生まれの19歳。6歳から毛利伯郎に師事。国内外のコンクールで優勝・入賞を重ね脚光を浴びる 23年8月には読響サマーフェスティバル「三大協奏曲」に出演し絶賛される 22年からベルリン芸術大学でJ・P・マインツに師事

ソリストの鳥羽が 白を基調とした小さな花柄模様の華やかな衣装で登場、チルドレスの指揮で第1楽章の演奏に入ります   鳥羽の演奏を聴いて思うのは、研ぎ澄まされた弱音による抒情的な演奏が並外れて素晴らしいということです    第1楽章冒頭や第3楽章「アダージョ」においてその特徴がよく表れていました   一方、速いパッセージでは技巧を凝らして鮮やかに弾き、どこまでも気品のある演奏を展開しました

満場の拍手に鳥羽は、富岡廉太郎率いるチェロ・アンサンブルをバックに、まるでエリック・サティがタイトルを付けそうな、ドヴォルザーク「私にかまわないで」をチャーミングに演奏、再び大きな拍手に包まれました

昨年の「読響三大協奏曲」でドヴォルザーク「チェロ協奏曲」を弾いた時にも思いましたが、鳥羽は若手屈指の逸材で、将来が楽しみです

     

なお、音楽ライターの飯尾洋一氏が「プログラム・ノート」に次のように書いています

「この曲の初演はオーケストラの練習不足により失敗に終わったが、その時チェロ奏者として参加していたジョン・バルビローリはその後指揮者に転向し、1965年にジャクリーヌ・デュ・プレの独奏でロンドン交響楽団を指揮して同曲を録音した この録音がセンセーショナルな成功を収めたことで作品の真価が広く知れ渡ることになった

その録音が下の写真のCDに収録されています 1965年8月19日の録音です

     

プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 ”新世界より” 作品95」です    この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)がニューヨークの私立ナショナル音楽院の院長としてアメリカ滞在中の1893年に作曲、同年ニューヨークで初演されました  第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

この曲においても、チルドレスの指揮はダイナミクスが明快で、緩急強弱自在の指揮ぶりを発揮します 第2楽章「ラルゴ」では、予想通りイングリッシュホルンで「家路」のテーマを吹いた北村貴子が、”いいところ”を全部かっさらっていきました この楽章最後の弦楽トップによる八重奏はしみじみと素晴らしい演奏でした 第3楽章も第4楽章もかなり速いテンポですっ飛ばし爽快な演奏を展開しますが、第4楽章冒頭は、どうしても”鉄道オタク”ドヴォルザークの”ドヤ顔”を思い浮かべます どう聴いたって あの冒頭の音楽は、機関車が発車する時の推進力を表しています

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました この日も事前にレセプショニストに、カーテンコール時のスマホによる写真撮影がOKであることを確かめておいたので 写メしました 写メしながら、チルドレスも鳥羽咲音と同じようにまだ若いし、将来が楽しみだと思いました

     

     

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