「テレビアニメ魂」
(山崎敬之著・講談社現代新書)
いやーーすっごく面白かったです。絶対お薦めです
著者は長年東京ムービーでアニメ制作に関わった方。
「巨人の星」や
「オバケのQ太郎」
などを手がけ、その裏話というか、当時の苦労話が満載されているのである。
著者がこの本を書いたのは単にノスタルジーにひたっていたわけではない。
今のテレビアニメ界がちょっと変じゃないの?という警告なのだ。
そもそもアニメーションとは誰のも為のものか。
当たり前だけど「子供」
のため。
当時は子供のために、必死にいい作品をこだわりにこだわって作った。
そういう時代を経て、今のアニメはどちらかというと子供が理解に苦しむ
「大人向け」
になっている。
(いい作品はみんな深夜に放送されたりしてね)
しかも、当時のような「熱気」というものが失われているのではないか・・・
そんな今のテレビアニメ界への失望が感じられる。
こんな時代ですから
昔のように必死に議論を戦わせて作るという時代ではないのかもしれないし、
どこか惰性が入っているのも事実。
(それはアニメだけじゃなくて舞台芸術もドラマもそう。行き詰まってる)
だからこそ、なお一層、「巨人の星」の最終回を作る為に
スタッフがどれ程苦労したか・・なんて話が面白く感じられ、さらに
懐かしく感じられるのである。
「あの現場の情熱をもう一度」なんて言葉が出てきちゃうほど。
この本には他にも
「アタックNO1」
の主題歌秘話とか、
「ベルサイユのばら」
の監督交代劇の話とか・・・色々詰まっている。
個人的にはひところの(80年代)の
あまりにもひどいアニメ制作の時代は終わって、
今は少し復調になってきているのではないかと思っている。
ただ、それは形骸化した概念への郷愁・・・のように見えるけどね。
さあ、日曜日は「雪の女王」だわ。
この作品に今後のアニメ界の行く末をみてみようかしら?
(山崎敬之著・講談社現代新書)
いやーーすっごく面白かったです。絶対お薦めです
著者は長年東京ムービーでアニメ制作に関わった方。
「巨人の星」や
「オバケのQ太郎」
などを手がけ、その裏話というか、当時の苦労話が満載されているのである。
著者がこの本を書いたのは単にノスタルジーにひたっていたわけではない。
今のテレビアニメ界がちょっと変じゃないの?という警告なのだ。
そもそもアニメーションとは誰のも為のものか。
当たり前だけど「子供」
のため。
当時は子供のために、必死にいい作品をこだわりにこだわって作った。
そういう時代を経て、今のアニメはどちらかというと子供が理解に苦しむ
「大人向け」
になっている。
(いい作品はみんな深夜に放送されたりしてね)
しかも、当時のような「熱気」というものが失われているのではないか・・・
そんな今のテレビアニメ界への失望が感じられる。
こんな時代ですから
昔のように必死に議論を戦わせて作るという時代ではないのかもしれないし、
どこか惰性が入っているのも事実。
(それはアニメだけじゃなくて舞台芸術もドラマもそう。行き詰まってる)
だからこそ、なお一層、「巨人の星」の最終回を作る為に
スタッフがどれ程苦労したか・・なんて話が面白く感じられ、さらに
懐かしく感じられるのである。
「あの現場の情熱をもう一度」なんて言葉が出てきちゃうほど。
この本には他にも
「アタックNO1」
の主題歌秘話とか、
「ベルサイユのばら」
の監督交代劇の話とか・・・色々詰まっている。
個人的にはひところの(80年代)の
あまりにもひどいアニメ制作の時代は終わって、
今は少し復調になってきているのではないかと思っている。
ただ、それは形骸化した概念への郷愁・・・のように見えるけどね。
さあ、日曜日は「雪の女王」だわ。
この作品に今後のアニメ界の行く末をみてみようかしら?