ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

栄枯盛衰・・・盛者必衰のことわり・・・

2005-05-31 08:38:56 | ドラマ・ワイドショー
いわゆる「角界のプリンス」と呼ばれた二子山親方55歳で死去した。
ガンだった・・・

栄枯盛衰
私がこの方の訃報を耳にして最初に浮かんだのがこの言葉。
そして有名な平家物語
の第1節だった。

私は相撲ファンではない。
でも、父が場所が始まるたびに必ずテレビでみていたから
好き嫌いに関わらずみせられていたわけだ。
私が小さい頃は「北の湖」
がものすごく強くて、毎回「すごいなーー」と思って心ひそかに応援していた。
その後「千代の富士」
が出てくるのだけど。
貴ノ花といえば、とってもスマートで小柄な万年「大関」といった印象。
「いつ横綱になるの?」と思っていたらとうとう果たせず引退。

だけど、その後部屋を開いてからの親方の快進撃は
相撲ファンならずとも羨ましい限りだった。
だってそうでしょう?
よく出来たおかみさんと二人の息子達。
息子達はそろって父親の後を継ぎ、しかも父を超える活躍をしてくれた。
部屋は隆盛。若貴ブームはとどまるところを知らず、
金銭的にも恵まれ、まさに「この世の華」を全て手に入れたといったところ。
「こに世をば・・我が世とも思う・・・」でしょうね。

しかし
やがてその勢いの強さからなのか、家族内のスキャンダルが
次々に噴出。全ては貴乃花と宮沢りえの婚約破棄あたりから
始まっていたのかもしれないけど。
親方は必死に頑張っているのに、息子達や妻は何だか
「おごりたかぶる」行動ばかり。
奥様との離婚も堪えたでしょうけど、一番はやっぱり
息子達の「不仲」だったのではないかしら?
若貴といわれた二人の自慢の息子達が歯車をきしませるとき
どれほどこの親方を傷つけてきたか・・・

結局、ゆったりする暇もなく、余韻にひたる暇もなく
まだまだ現役、これからもう一花咲かせるところで
この世を去ってしまった。
昭和の「名大関」「角界のプリンス」の晩年はあまりにも寂しい。
亡くなったからってこれで終わりではない。
今度は財産分与の確執が待っている。
二人の息子達、内縁の妻、元妻・・・多分泥沼になるんだろうな。

こうして考えてみると、若い時にどんなにもてはやされ、
栄光を掴んだとしても、人生の最後に笑うことができなければ
何にもならないという事がわかる。
しかも、自分では気づかないけど多分、「分不相応」な何かを
掴んでしまったがために、そのツケを払わされてしまったような
そんな気がするのである。
才能に恵まれ、家族に恵まれ、お金に恵まれ、何もかも手に入れた
この親方は、本当に幸せだったといえるだろうか。

今、永遠の眠りについて、やっと本当の幸せに浸っているのではないか。
それほど、親方の人生は山あり谷ありだったのだ。
ご冥福を祈る。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする