ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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BOLERO

2010-02-22 09:07:03 | 宝塚コラム

 ショーもまた・・・・

 

 BOLERO 

 

一緒に見に行ったお友達曰く

こんな作品しか作れないなら作家を辞めなさい」と珍しく厳しいご意見

でもとーーっても気持ちがわかるわあ

 

 鳩と「ボレロ」に何の関係があるの?

 

草野先生は最初にボレロという発想があったみたいですね。

でも、高橋睦郎作「鳩」という詩が目にとまり、何が何でもこの詩を

ショーに取り入れたいと思ったらしい・・・・

しかし、鳩とボレロに共通項なんかある筈もなく、結果的にボレロは

途中でワンシーンのみで、あとはアフリカだのへんてこな場面の羅列

という事になりました。

 

 衣装が使いまわしばっかり

いくら何でも今時、「エリマキトケガ」風の襟つき衣装はないでしょ。

しかも古い衣装ばかりで色あせしているのがわかるし。

ひどすぎるーーー

 

 振り付けが甘いんだよっ

柚希礼音は今の宝塚においては屈指のダンサーでしょう?

なら朝海ひかるばりに躍らせればいいじゃない?

今回のショーでは「すごいっ」シーンが一つもなく、曲と振り付けが

剥離しているんじゃないかと思いました

デュエットダンスでリフトがないの?あの若さで?ええっ?

鳩達もイマイチ技術的に上だと思えないし・・・・

 フィナーレ(A)(B)の白い鳩さん達に囲まれて柚希が踊るシーンでは

「下がるぞーー下がったーーで、燕尾服が降りてきて、その後

柚希が衣装換えして上がって来るぞーー上がってきたーねねちゃんは

大階段の真ん中から降りてくるか?やっぱりそうだ」と先が見えみえ。

それもその筈。このパターンは「国境のない地図」のフィナーレと

ほぼ同じです 曲まで・・・・ だったらマリコさん版がいいに

決まってるでしょ。

 

 意味わかんない

 スパニッシュ場面でジゼルはレイプされちゃう?

でもその前に凰稀かなめちゃんが奪おうとしてて・・・でも結局は

彩海早矢に奪われて・・・は?ロメロを探しに来てそんな被害にあった

ジゼルは何の問題もなくロメロと再会できるんですか

アフリカーナの涼と凰稀の女装もコメディなのか真面目なのかさっぱり・・

二番手に女装させなくても・・・

それにやたら礼音君に迫るというか絡むというか・・そんな場面が

多いですけど。意味がわかりません。

何でボレロなのにアフリカ?みたいな?

 

 

 個人的に古傷が・・・・

涼紫央が銀橋一人渡りして歌う曲は「ヘミングウエイレビュー」の曲で

フィナーレ{B)の黒燕尾の曲は「国境のない地図」で、ラストのデュエット

ダンスは・・・韓国ドラマでよく使われるのですが、「冬ソナ」でチュンサン

が記憶を取り戻すシーンによく使われていて

もうなんていうか・・・頭の中をマリコさんとヨン様が駆け巡っていたので

ありました。

 

 どこかで見た事がある場面?

私はフィナーレの白い鳩の集団が「ヘミングウエイレビュー」と同じで

また黒燕尾の部分は「国境のない地図」だあと思ったのですが

お友達によりますと金ピカ衣装で礼音君が持ち上げられるシーンは

ツレちゃんの海外公演そっくり?(「三点倒立云々」って)

白い鳩の集団も「ヤンさんのお披露目そっくり」とか言ってまして

古いのをパクれば誰も覚えていないと思ってるの?」みたいな意見が

あり、大いに議論したのですけどね

 

 星組が抱える問題は宝塚全体の問題

前回のお披露目公演「太王四神記」では作品のよさで、欠点が目立たず

元気があって熱い組だなあと感心したんですけど、

今回の芝居とショーでは組子の士気がめちゃくちゃ落ちていてびっくり。

「すずみんのテンションが下がってるなんて初めてみた」とかいった

人もあり・・要するにみんなつまんない気持ちがどこかにあるんでしょうね。

その理由は作品の出来にもよるけど、今までの星組はどんな駄作が

来ても力と熱さでねじ伏せる迫力があったもんです

 

例え、外からどんなトップスターが来ようとも「支えて頑張るっ!」と

集団オーラ全開の組でした

元々星組は一芸に秀でた人が少なく、他の組に比べると優等生タイプが

いない組ですね

でもその分、体育会系集団演技で乗り切るパワーを持っていたわけです。

ましてや柚希礼音は生え抜きの若々しいトップスターで、見た目も実力も

申し分なく「ヨン様級スター」だと思っています

二番手の凰稀かなめも柚希と合っているし、仲がいいのねーみたいな

ほのぼのしたものを感じていたのですけど・・・・・

 

でも、下級生の士気の落ち方を見ると、組内で何か起こっているのでは?

と勘ぐりたくなります

無論、今回の2作品は「柚希礼音ワンマンショー」みたいで、歌もダンスも

演技も全部柚希だけが目立つように出来ています。

脇役にしてみればやりようがないっていうか

柚希は頑張ってる。でもどう頑張ったらいいのか今一つわからず

真っ暗なトンネルを必死に走りぬけようとしているような泥沼感があり、

本来それを見抜いて支えるべき二番手以下が全然気づいてない?

 

「ちえさんは何でも出来るから・・・」とか「ちえさんに頼ってれば大丈夫」

なんて思ってない?

「この人には私がついていなくちゃ」的なものが一切感じられないって

問題じゃないですか

一つには人材不足が上げられると思います。

夢乃聖夏紅ゆずる真風涼帆もなーんか頼りないのね。

音月桂ばりの新人が出て欲しいけど、さっぱりっ

本来はそういう下級生を引っ張り上げてテンションを高めていくべき

涼がやる気をなくしているようでは組子は育ちません。

トップと二番手が若いだけに、組の中の上下関係がきちんとせず

また「尊敬」という意識がないんじゃないかな?

今の星組に欠けているのは「危機感」かもしれません

みーんな友達感覚でライバル意識に欠けているんじゃないかと。

柚希なり凰稀なりを脅かす程の下級生が出てくれば話は別だけど

中々今時は無理かも。

 

でもこれって星だけじゃない。

多分水・彩吹なきあとの雪もそうなるだろうし、月だってきりやんのあとは

わからない・・・花に至っては (以下自粛)

唯一、予想外上級生トップを迎えて大いにテンションが上がった宙組

を手本とすべきなのかもしれませんね

今のトップに求められるのはやっぱり強力な姉御肌のリーダーシップ

と包容力です

 

星に関しては今回だけ作品が悪すぎただけかもしれないけど、もう一度

昔の熱い組を見たいです

 

コメント (2)
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