ふぶきの部屋

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香川照之の歌舞伎俳優デビューに

2011-09-28 12:56:26 | ドラマ・ワイドショー

小さなニュースかと思ったら、今日のワイドショーはこれ一色になってました

盛り上がっている本人・父は置いといて、母の気持ちやら亀治郎の気持ちやら

歌舞伎ファンの気持ちやら・・・色々考えてしまいました。

 

 香川照之の歌舞伎俳優デビュー 

 

 俳優の香川照之が歌舞伎役者としてデビューが決まった。

 猿之助 → 猿翁

   亀治郎 → 猿之助

   香川照之 → 中車

      政明 → 團子

  をそれぞれ襲名

 香川照之は今年から猿之助と同居

 

 ちょっと血縁関係を書いておくと・・・・

香川照之 → 猿之助&浜木綿子との長男

   政明 → 香川照之の長男

亀治郎 → 猿之助の甥

つまり、亀治郎と香川照之はいとこ同士という事になりますね いとこだから?

あんなに顔がよく似ているのかしら?という事は、今は可愛い政明君もやがて

 

 ワイドショーの中身はほとんど同じ事の繰り返しでした。

 香川照之3歳の頃に両親が離婚。照之は浜木綿子がひきとって育てた為

  歌舞伎界とは無縁に。

 猿之助は「初恋の人」藤間紫との恋を貫く。ダブル不倫だった可能性も。

 香川が大学卒業後、父親に会いにいくも「あなたは息子ではない」と拒絶される。

 香川は長男に曽祖父から受け継いできた「政」の字をつける。

 藤間紫の葬儀で猿之助と香川の間が修復 → 同居

・・・・という流れで、香川君いわく「映画のような」美談が繰り広げられたのでした。

 

 東大現役卒業で大物俳優の肩書きとキャリアを持つか側照之がなにゆえに

今更「歌舞伎」なのかという点について。

よくわかりませんが、これは彼の「アイデンティティ」の回復を図りたかったのでは?

両親の離婚によって、彼は父親を失い強力な「後ろ盾」を失いました。

女優・浜木綿子の息子」で十分ではないかと思うけど、彼にしてみれば

自分には猿之助の血が、歌舞伎界の名門の血が流れている」という自負があったの

かもしれません。まして猿之助にとってはたった一人の息子ですし

そのプライドたるや相当なものなんじゃないかな

その「血筋」を認められないというのは、東大を出ても、俳優として大成しても

埋められない心の傷を残したのかもしれません。

自分を拒絶した父親に、それでも寄ってくといういじらしさも感じますし、執念も感じます。

執着しないと立っていられない程の苦しみを抱えていたと思います。

 

 香川照之は近年、息子を歌舞伎界に入れる事に普請してきました。

 「」の字を入れたのも曽祖父・祖父・父と受け継がれてきた名前の一字で、

 それを受け継げなかった自分に対する慰めみたいなものもあるのかも

 たかが名前ですが、これによる「疎外感」も大きかったんじゃないかななあ。

 今回の歌舞伎デビューは、息子の今後を安定したものにしたいという親心の

 表れでもあると思うんですね

 彼自身は酷評されるでしょうし、歌舞伎界でどんな風に言われるかわからないけど

 ひたすら腰を低くして歌舞伎界に残り、息子の行く末を見守る。後ろ盾には

 猿之助と亀治郎を・・・・という事なのかもしれません。

 

 猿之助にしてみると、あのとき、息子を拒絶したのは「自分のコネを使おうとして

いるんじゃないか」との疑いがあったようですね また藤間紫への義理立ても。

そう考えると藤間紫の死によってようやく誰はばかる事無く息子と過ごす事が出来る

というわけです

役者にとって脳梗塞後のあのような姿をさらすのは嫌だったろうなと思います。

でもあえてマスコミの前に出て見栄を切ってみせる・・・それは息子への贖罪の気持ち

が強いのではないかと (ファンはあんな姿みたくないでしょうに)

これが多分最初で最後の「息子孝行」になる事でしょう。

でも・・・女からしてみると、「こんないい息子を産んでくれてありがとう」はないでしょ

それをいうなら「申し訳なかった」じゃないですか?

 

 母・浜木綿子ですが、彼女は長年舞台の中心にいた方です。

 まさに大女優 の一人だと思います。

 外側から見ると、女手一つで子供を育て、不良にするどころか東大に入れて

 俳優の道でも大成して。それもこれも母の教育の賜物といいたいのですが。

 実は息子からみるとそうでもないみたいな・・・・・・

 離婚して40年以上経っても、浜木綿子さんの猿之助さんへの態度は、かなり厳しい。

 そこにはやっぱり「藤間紫」との関係があったから?

 ジェンヌとして女優として、心をずたずたにされたようなものなのかも。

 ゆえに、一人息子は夫と正反対の人生を送らせようと思ったのではないかしら?

 でも、息子にしてみれば「何で猿之助の息子として育ててくれなかったんだ?

 照之なんて名前、何でつけたの?自分が歌舞伎界の一員になれなかったのは

 全ては母のせい」くらいは思っていそうな・・・・・

 長年、香川照之と浜木綿子さんは誰もが知る「犬猿の仲」らしいです。

 育てて貰った母と同居するでもなく、父親の方と同居・・・ってのはかなり息子として

 「母との断絶」の覚悟があるんじゃないかと

 

 踊りの名門・藤間紫に対して「元ジェンヌで女優」の浜木綿子のプライドが

  どのあたりまであったのか。

  血筋と格式を持つ藤間に対する思いはどんなだったのか。

  それを捨てて生きようとしたのに、息子は「血筋」にこだわった。 両者のプライドが

  ぶつかって最終的に正反対の生き方をさせたという事になるんじゃないかな。

 

 亀治郎にとっては「ふってわいたような」猿之助襲名ですが、これはキャリアと

  血筋から香川照之には継がせられないから・・かといって突如現れた息子に

  あたるスポットライトへの「お詫び」かなと

  昨日の記者会見も香川照之にばかりスポットライトがあたって、猿之助襲名の

  亀治郎は添え物的な扱いでした。

  歌舞伎は通常2・3歳からお稽古を始めるわけで、7歳の團子君ですら遅すぎ。

  国立劇場の歌舞伎俳優養成所では「君達は中年デビューだから」と言われてる

  そうです まして45歳なんて正気の沙汰じゃないわけですが。

  ゆえに本物の歌舞伎ファンはどうみるのか

 

 「血筋」が全ての歌舞伎界にあって、スーパー歌舞伎で育った人達はみんな

  養成所出身だったりしますよね。

  「血筋にこだわらない」のが猿之助流だと思ってました。

  でも、今「最大級のえこひいき」をやってのける猿之助という人に、門下生達は

  ファンは何を思うんでしょうか。

コメント (3)
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