テーマはずばり「アメリカ」ですね。
それはいいんだけど、ちょっと「アメリカ万歳」をやりすぎた感があります。
ポーカーの最高手である「ロイヤストレートフラッシュ」にかけて、アメリカを
「最強」「最高の」と表現したかったんだろうなあって
途中までは元気で派手なショーでこれはなかなかと思っていたのですが、
ベトナム戦争を扱った時点でペケ。
こういう所に斉藤吉正の「歴史を知らない」部分が出てくるから困り物
そもそも出てくる楽曲のほとんどは40代以降に馴染みのある曲ばかり。
という事はそういう客層もターゲットに入っているという事ですね?
この世代は「ベトナム戦争」の悲惨さやアメリカのやりかたの惨さをよく知っているんです。
なのにここであからさまに「アメリカ万歳」をやられたんじゃ・・・
昔、草野先生が「ON THE 5TH」で9・11テロを入れて批判されましたが、今回も
またしかり。戦争やテロと切っても切れないアメリカの「影」の部分をどう表現するか。
これは課題であると考えます。
あとはいつもの斉藤節というか・・・うさぎちゃん、また出てきたよ・・アリス?
舞羽美海のアリスは色気がないっ 美海より愛加あゆの方が可愛い?
早花まこの方がかなり美しい が印象的。
全体的にスピード感があって流れるように進んでいくのは楽しいけど、ともすれば
だらだら感が。メリハリがなかなかつかないなあって。
だからこそ、13場の若手ダンス「ワイルドカード」は素敵だなあと思いました。
またフィナーレの「戦場にかける橋」もよかったなあ。
雪組の歌唱力の低下は著しいと感じました。一人ひとりは上手な人がいるけど
揃わない、はもらない・・・雑音に聞こえて。
そういう中で音月の朗々とした歌声は貴重だし、安心して聴いていられるただ一人。
でも、月組じゃないけど、ここまでトップに頼りきりなのはどうかと
本当なら「戦場にかける橋」も誰かがソロで歌うべきシーンですよね?でも、それが
出来ないから音月にところどころ歌わせて躍らせる・・・
声が伸びる人が一人くらいいないと。あるいは美声の持ち主がいないときつい。
早霧・緒月・沙央・連城あたりの声の悪さをなんとかしてっ
それと「ゴーカイジャー」もどきの戦隊シーンね。面白かったですよ。
最近は主婦さんでも戦隊ファンが多いから違和感はなかったんじゃ?
斉藤君も「ゴーカイジャー」みてるんだーと思ったらちょっと親近感