ふぶきの部屋

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プーチン・ロシア悪VSウクライナ善ではばっさり切れない

2022-03-09 07:00:00 | 政治

ウクライナで戦闘が始まり、どれくらい過ぎたかわかりませんが、最初の頃はキエフの人々にも多少の余裕があったと思いますが、今はロシア軍が国内に入りいよいよ白兵戦の様相で、犠牲者が増えていくのを見ているだけです。

世界的にも「プーチンは悪」「プーチンはひどい」という論調で、それはそうなんだけど・・・

それで終わらせてよいものか?

ロシアの中でも「反戦主義者」はOKだけど、ロシアを支持するロシア人には冷たい。

ロシア人が国を支持するのは、いわば当たり前の事なんだけど、西側から見るとそうではない。

ロシアの捕虜が「プーチンのせいで演習と聞かされていたのに実戦だった。プーチンが悪い」と言っている動画を何度も見せられ「ああ、やっぱりなあ、プーチンはひどい」と思った人がほとんどだと思います。

国連だかでお母さんとのSNSのやりとりをしたメッセージもそうですね。

個人的には軍人は自分の上に立つ人や国を誹謗してはいけないと思います。どんな事があっても沈黙を守る事が使命。

けれど、軽々しく敵に寝返るような兵士を前線に送り出したプーチンの責任はあるでしょう。

 

ロシア側から見ると、ロシアの前にはウクライナがあって、その先にポーランドがあり、NATOの勢力がかなり拡大している事がわかります。

イデオロギーの違う集団がどんどん包囲網を狭めている印象にも見えます。

旧ソ連の国々が独立後、次々そうなって行ったのはやっぱり「自由」が欲しかったからであり、独立を守る為にはヨーロッパと共同していくべきだとの思想によるものと思います。

しかし、日本に共産党や公明党(学会)があるように、世界にはどうしたって「社会主義」「共産主義」「独裁制」の国々はあるし、それらの存在を全否定するわけにもいかないのが現状です。

無論、彼らが黙って自分の領土で満足して他国に侵攻したり侵略したりしなければいいけど、

中国の一帯一路、ロシアのクリミア半島占領など、「領土拡大」に野心を燃やす時代になって来ました。

こういう芽はもっと早く摘む必要性があったと思うのですが、世界はそれをみないふりをしました。今も一帯一路によって中国に侵略されつつある東南アジアの諸国は見捨てられたままです。それなのになぜウクライナだけは世界中が応援するのか?と。

それは多分、ウクライナ人が白人の部類に入るからで、ヨーロッパから見ても親近感のある人種だからじゃないか?

香港が中国に潰された時、活動家は懸命に世界に「助けて欲しい」「自由を守らせてくれ」と叫びましたが、その叫びは見逃されてしまいました。

今や香港は中国の完全な1部であって、香港独自の文化や気風が損なわれています。

元宗主国であるイギリスだって入国緩和くらいでしたよね。

そのうち、中国も味方を増やしてヨーロッパを支配する日が来るかもしれない。

それまでに東南アジアとかアフリカは中国に文化や言葉を奪われてズタズタにされて終わるんだと思います。

 

今回、ウクライナがNATOに入りたいと言った背景はよくわかりますが、ロシア側から見ると本当に危機感が募る。

NATOがすぐに「よい」「悪い」を言えばよかったのに、入れるでもなく突き放すわけでもなく、ただロシアに悪印象を与えただけで結果的にこうなってしまったのです。

橋下氏が懸命に「NATOが何も動かないのがおかしい」は正論だと思います。

実はNATOもアメリカも陰ではウクライナを支援していると言われていますが、

もう陰の存在でいてはいけないと思います。

そんなにウクライナの人達を救いたいのであれば、ヨーロッパが完全一致の元に戦わないといけないのではないかと。

世界地図をヨーロッパ側からだけ見ていると、ロシアの拡大こそが脅威。

けれどロシア側から地図をみると、ウクライナを超えてNATOが進軍してくるのではないか。

体制崩壊に繋がりかねない危機を感じるんですね。

地図を西と東と見方を変えただけで、どちらの焦りもわかる。ウクライナは本当にヨーロッパとロシアの間の緩衝地帯だったんだなと思いました。

 

世界の均衡が崩れつつあり、もう何が正しくて何が悪いのか一概には言えない状態だということは確かなのです。

テレビの報道は盛んにウクライナで避難する人達を追いかけ、ロシアでの反戦デモに参加する人を追いかけていますが、それまた一方的なんじゃないかなと。

二つの国の戦争を高みの見物している人達の本当の姿をとらえないといけないのでは?

 

コメント (5)
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