夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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「終の住処」と思っていた老人ホームを退去せざるを得ない理由、76歳の私は学び、悲嘆して・・。

2021-04-02 15:27:48 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【現代ビジネス】を見ている中、
『「終の住処」と思っていた老人ホームを退去せざるを得ない、シビアすぎる事情』、
と題された見出しを見たりした。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしている。


こうした中で、私たち夫婦にとって難題は、
やはり晩秋期の不安は、いつの日にか、介護・要となり、
介護施設にお世話になる時と思われる。

                    

このような状況で、要介護認定されている場合は、
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護施設のほか、
有料老人ホーム、 介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などを学んだりしてきた。              

そして私たち夫婦は、いつの日にか『要支援』までであったら、
何とか自宅介護で過ごせると思われるが、
やはり『要介護』になってしまったら、やむなく介護施設に入居すると思案したりしてきた。


しかしながら私たち夫婦は、介護施設を見学など具体的に施設の実態を学んだこともなく、
今回の《・・老人ホームを退去せざるを得ない理由 ・・》って、
どのような事態のことですか、と思いながら記事を精読してしまった・・。


この記事は『週刊現代』の2021年3月13日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の【現代ビジネス】に於いて3月29日に配信され、
無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。



《・・24時間見守りがついて、掃除や洗濯を自分でする必要もない。

定年退職後、住み慣れた家を売り「終の棲家」として住宅型老人ホームに入る人がいる。

入居を決めた時点では、誰もが「これで安心」と胸をなでおろす。

ところがその数年後、当初の計画が大きく狂い、
退去を選ばざるをえない人たちもいる。

なぜ、夢にまでみた老人ホームを後にするのか。

全国有料老人ホーム協会が、住宅型老人ホームの退去理由を調査している。




1位となったのは、「医療的ケアニーズが高まったから」というものだ。
なんと2人に1人、50%の人がこの理由をあげた。

「老人ホームの中には、集客のために『看取りまで安心』と謳う施設が多いです。
しかし、実際は最後まで面倒を見てくれず、
他の施設に移るように促されることも珍しくない」(介護ぷらす代表・山川仁氏)



27・6%で2位となったのは「要介護状態の進行による身体状況の悪化」だ。

要介護度3以上が入る『特別養護老人ホーム』とは違い、
民間の有料老人ホームは、要介護度に関係なく、入居を受け入れるところが多い。





退去理由の3位には「経済的な理由」(22・7%)が入った。

入居一時金の平均値は約100万円、月額利用料も約15万5000円にのぼる。

さらに介護が必要になれば、介護保険の自己負担分や消耗品代がのしかかる。

病院への通院をすれば、施設スタッフの付き添い費用も積み重なる。

家を売った資金があるとはいえ、毎月固定の出費があるのは苦しい。
支払いが滞れば、恵まれた条件の老人ホームを追い出され、
格安の施設を探すことになる。



近所に住む友人との関係も、好きな時に散歩にいける自由も、
老人ホームに入れば失われかねない。

「ボケ防止」というお題目で、合唱や体操までやらされる。

本格的な介護が必要なわけでもないうちから、
わざわざそんな不自由な暮らしを選ぶ必要はない。


家にいられる気楽さを、自ら投げ捨ててはいけない。‥》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 




今回、《・・「終の住処」と思っていた老人ホームを退去せざるを得ない理由・・》、
多々教示されたりした。


私たち夫婦のどちらかが、いつの日にか『介護・要』になってしまった時、

国の支援を受けている費用が程ほどに適度な特別養護老人ホームに、
入居が叶(かな)わなくなってしまった時、困苦する。
      
やむなく高価と称されている有料老人ホームに、断腸の思いで自宅の敷地を売却して、
介護施設に入居しなくてはならない場合もある。

私は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の外れに住んでいるが、
程近くにある有料老人ホームは、三つばかり参考例として記載する。

A:入居費(0万円~840万円)そして月額(21.1万円~35.5万円)
B:入居費(0万円~1580万円)そして月額(0万円~63.7万円)
C:入居費(0万円~3600万円)そして月額(27.4万円~115.6万円)

入居費が廉(やす)ければ、月額の負担が多い上、
やはり介護の難度、施設の優良度合により、大幅な差異がある、と思われる。



          

もとより介護の難題は、いつまで介護を受ける必要な期間が判らず、
やがて永がられば本人の自己負担額が増し、貯金は切り崩しても資金不足となり、
当然ながら、退所が余儀なくされて、行き場がなく迷子のような介護難民になることである。

私たち夫婦は、裕福層には遥か遠い年金生活の身であるので、
改めて有料老人ホームの入居費、そして毎月の負担額が余りにも高価に、溜息をしたりした。

今後は、私たち団塊の世代が、すべて後期高齢者になる2025年、
介護・要の御方は、切実な命題となり、最悪の場合は介護崩壊となり、
多くの御方は介護迷子となるかもしれない・・、と学んだりしてきた。




無力な私は困惑しながら、やがて到来すると思われる、
自身の介護・要になる時期をできるだけ伸ばし、何とか介護迷子には避けたくて、
日々、程々の散策をしたり、程度な食事、或いは熟睡が欠かせないなぁ・・
と思い重ねたりしている。

こうした中で、私は介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんから学んだことがある。

「コロナ不況で、今後も60代から70代前半は、年金が削られる。
 有料高齢者ホーム、サ高住は費用が高く、長く居続けられないケースも出てくるので、
ケアハウスを選択肢の一つにしたほうがいい」


このような光明のような格言を学んだりしている。
コメント (2)
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