ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

竹林整備再生

2013-05-10 | Weblog
 倒れた竹で足の踏み場もない竹藪を、苦労して見違えるほどの美林に整備したのですが、残念ながらタケノコは不作でした。どこでも今年は収穫に恵まれなかったのですから、嘆いても仕方ありません。来年に期待しましょう。
 さてこれからも竹林管理にはげまなければならないのですが、素人ながらこれまでの経験を記しておこうと思います。本で読んだり、竹の子栽培農家の方から教えていただいたり、試行錯誤の試練でしたが、同じような経験をされる方の参考になればという思いからです。
 幸いにブログ「タケノコ不作」シリーズは意外とたくさんの方に読んでいただいているので、伐採チャレンジャーの目にとまりそうです。

 まずノコギリです。最初は自宅にあったふつうの鋸を使ったのですが、繊維質の固まりのような孟宗竹は伐るのがひと苦労。ホームセンターでは、竹専用のノコギリを売っています。1本3千円ほどのを買いましたが切れ味は最高でした。替え刃は1枚千円ほど。
 チェーンソーが楽だろうと一万円そこそこのを買いましたが、これはダメでした。竹の繊維質に負けてしまい、10本ほど伐ったくらいでチェーン刃がはずれてしまった。買った店に持って行くと「竹を伐ったのですね。無理ですよ」。売り場にも使用説明書にも「竹刈り不可」との表示がないので不満でしたが、山仕事では常識だそうです。折角購入したのに、とほほです。

 面積はほぼ1反(10アール)ほどなので、孟宗竹は数百本もありました。枯れた竹、倒竹、黄色くて枯れかけた老竹棹を百本近くも伐りましたが、さてそれらをどこに移動するか? 結局は2~3メートルほどに切り縮め、隣の藪との境、四方の境界に積みあげました。青い竹がいくつも立っていますので、それらを衝立柱にすればいくらでも高く積みあがります。
 要注意は枝の先です。これで眼を突けば大怪我です。太い棹の枝はノコギリで切り落としましたが、細い棹先は大型の剪定ハサミで落とすのがよいようです。

 さて伐採の時期ですが、夏は不可能です。倒れて当たって、今年に誕生した若い竹を傷める心配もありますが、それ以上にやぶ蚊がたまりません。家の蚊と違って、蚊取り線香も効果なし。参考書をみても10~12月にやるものだそうです。年明けの2月くらいまでは大丈夫でしょう。

 肥料は冬2月の元肥、5月下旬のお礼肥、地下で竹の子の種が芽生える8月ころの夏肥。3度撒くのがいいそうですが、8月はやぶ蚊を思うと躊躇してしまいます…
 稲ワラや落葉や枯草などを敷きつめて藪の赤土を削ってかけていく作業もあります。伐採の晩秋から冬にやる作業ですが、これはまだやったことがありません。重労働を想像しただけで、ぞっとしてしまいます。
 いずれにしても、荒れた藪が美しい林に変身するのは楽しいものです。何日も要する作業ですが、家族や仲間に手伝ってもらって再生するのも楽しい。皆さんへのお礼は、大豊作のタケノコ掘り放題です。
<2013年5月10日>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする