生物見遊散歩

「生物」を「見」て「遊」ぶ「散歩」を「(生)物見遊散(歩)」と呼んで、「自然観察」を楽しんで行こう。

市民団体目線で考える”万博体験講座”

2025年03月28日 | 自然保護
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転載です。↓↓↓
市民団体目線で考える”万博体験講座”ご案内
申込みURLはこちら
「SDGs万博市民アクション」が主催します。

万博の見かたが変わる!~大阪・関西万博はSDGs万博になってる?~



いよいよ大阪・関西万博が始まります。
今回の万博はSDGsに資する万博として誘致されました。
この万博は本当にSDGsを達成できる、大阪や関西に貢献できる万博になるのでしょうか。
環境や国際、まちづくりなどの市民団体からみる“万博の見かた”をお伝えします。
万博を楽しみにしている人、開催に疑問がある人、SDGs万博って何?な人、どなたも大歓迎!

★ 参加者には「SDGs ポケットガイドブック」をプレゼント!

■日 時:2025年4月12日(土)19時~21時(18時40分より受付開始)
■場 所:うめだ総合生涯学習センター第1研修室
 https://osakademanabu.com/umeda/access
大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階
■参加費:無 料
※お申込はこちらから https://sdgsexpo250412.peatix.com
■対 象:どなたでも。子ども、若者、親子での参加も大歓迎!
事前登録締切:4月9日(水) ※当日参加も可能です。
■主催 SDGs万博市民アクション
■共催 ウータン・森と生活を考える会、NPO法人AMネット、大阪ごみ減量ネットワーク、公益社団法人大阪自然環境保全協会、NPO法人大阪府民環境会議(略称OPEN)、社会福祉法人大阪ボランティア協会、NPO法人関西NGO協議会、公益財団法
 人公害地域再生センター(あおぞら財団)。NPO地域づくり工房、NPO法人とよなかESDネットワーク(TEN)

■第一部 6団体が一斉登壇!市民団体目線で”万博体験”
■第二部 市民団体の目線で万博体験 6つの分科会に分かれての体験講座

■主催 SDGs万博市民アクション
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が掲げる「SDGsが達成される社会」の目的にふさわしく大阪・関西万博が実施されるよう、主に大阪・関西エリアに おいて市民活動を実践している市民団体が協働し、点検・評価し、 働きかけることを趣旨としたNGO/ NPOなどの市民のネットワークです。通常の活動から見える視点を生かし、大阪・関西万博をきっかけとし、分野を超え、幅広い視野で持続可能な社会を
目指します。

SDGs万博市民アクション 分科会
■ 市民参加・教育分科会
万博ボランティア活動に参加する約3万人の創意工夫、ホスピタリティが生かされ、来場者の思い出や満足感に寄与するとともに、ボランティア自身が活動を通じて満足感や感動を体験し、新たな活動意欲が向上し、万博終了後も様々な分野で活躍できるよう、博覧会協会や府市万博推進局、万博ボランティアセンターへ働きかけを行います。
万博ボランティアへの応募・参加を機にボランティア活動をスタートする人に、ボランティア活動の魅力や多様な参加や学びの機会に関する情報提供を行うことで、ボランティア活動に参加する市民のすそ野拡大につなげます。

■ 資源循環分科会
大阪・関西万博でのごみ組成調査とごみウォッチングを行います。
大阪・関西万博で排出されたごみを分類して調べる「ごみの組成調査」と万博のごみ箱での来場者の捨て方を調べる「ごみウォッチング」を大学や市民ボランティアと共に行います。
2つのごみの調査をすることで、市民目線での万博の評価を行うと共に、今後の大規模イベントでのゼロ・ウェイストのノウハウを蓄積、広く共有します。大規模イベントでのゼロ・ウェイストに向けたノウハウの蓄積のため、100人のボランティアを募集します。

■ 交通・大気環境・まちづくり分科会
持続可能な移動・交通・都市空間を未来の乗り物・自転車から考えます。
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」について、交通・環境・健康の面から実施される施策を評価し、大阪の将来ビジョンにつなげていきます。また、実際に自転車を使って万博会場に行くツアーも実施予定です。

■ 大学生と一緒に「万博のSDGs・平和・人権」を考える分科会
万博自体の目的や、SDGsや人権に照らしたときに今回の万博はどう見えるのかについて、複数の切り口から掘り下げて、大学生を中心に多くの人と共有します。
この万博において、「非戦」や「平和」はどのように体現されるのか?「SDGs万博」と謳いながら、開催運営側のジェンダーバランスはどうなっているのか?など様々な切り口から、ユース世代と一緒に、この万博について考えます。

■ 自然再生・生物多様性分科会
大阪府の生物多様性ホットスポットである夢洲の環境が、SDGsを掲げる万博が行われる事による影響で損なわれる事のないように求める活動を行っています。
特に環境影響評価の中で「市長意見」で示された内容(多様な環境の保全・創出)が確実に履行できているかについて、確認していきます。

■ 環境・人権・気候変動に配慮した持続可能な調達分科会
大阪・関西万博では多くの物品が消費されますが、それらがどこから来て、その調達によって、環境や人権が脅かされていないか。気候変動への影響が大きくないかなどを検証、評価します。
今回、輸入が多く参加団体のこれまでの活動での知見のある紙、パーム油、木材の3つが対象です。

【お問合せ先(事務局)】NPO法人AMネット:https://am-net.org/ E-mail:info@am-net.org
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大阪湾岸に生物多様性豊かな干潟・湿地を取り戻すための共同宣言

2025年03月11日 | 自然保護
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標記について、転載させて頂きます。
また、この共同宣言の動画も紹介しておきます。
↓↓↓



<共同宣言・本文>
私たち環境保護団体は、陸域と海域をつなぐ沿岸部で、生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せるというネイチャーポジティブの実現のために

1.残す: 大阪湾岸に現存する自然環境は保護エリアとし、その維持保全に努め、未来に伝える
2.創る: すでに開発し劣化した湾岸部においては、遊休地や低利用地などを自然回復の候補地に選定し、早期に自然海浜・干潟や湿地環境を戻す造成に着手する
3.広げる : 海岸や海上の埋め立てを伴う事業ついては、生物多様性の回復を第一優先課題として、開発面積と同等以上の湿地や干潟の造成を行うことを、関係機関に働きかけるとともに、あらゆる機会に、ネイチャーポジティブの理念を広げ、行政・企業・NGO・民間団体などの組織や市民とともに、連携・協力の場を広げ、知恵を出し合って、大阪湾岸に生物多様性豊かな干潟や湿地をとり戻していくことを、宣言します。

【趣旨説明】
  • ネイチャーポジティブとは
 「自然と共生する社会」の達成に向けた2030年ミッションとして掲げられているネイチャーポジティブとは、自然を保護するだけでなく、社会・経済全体が生物多様性の保全に貢献するよう変革させ、自然を回復軌道に乗せていく考え方です(「生物多様性国家戦略2023-2030」)。
 また、「昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)」(2022年12月)では、ネイチャーポジティブ実現のための一つとして、2030年までに、陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする「30by30目標」を掲げています。わが国では国立公園や自然共生サイト制度を活用し、保護地域拡充に向けて努力しています。
  大阪府域の現状の保護エリア(条例等に基づく地域指定の実面積)の割合は、陸域で府域面積の約24.6 %です。しかし湾岸部においては、現在大阪府の海岸線全長の1%程度しか自然海岸がなく、生物多様性の損失を食い止め回復させるためには、相当思い切った取り組みが必須となります。
  • 沿岸生態系を保全する意義
沿岸域の自然生態系を指標するシギ・チドリ類は、世界的に減少が指摘されており、日本に渡来する個体数も激減しています。その大きな要因の一つは生息地である干潟や湿地の消失と考えられます。渡りをする水鳥たちは、その生息環境を開発で奪われ、埋め立て途上の水辺などを代替地として命をつないできましたが、その環境は不安定です。
 大阪湾岸は「東アジア・オーストラリア・フライウェイ」の重要な中継地です。渡り鳥の生息地の保全は、国際的にも大きな渡りのルートを維持し、アジア地域の生物多様性保全にもつながります。
  また、シギ・チドリ類を守ることは、その渡来地である湿地や干潟などの自然環境を守ることであり、それは生物多様性に富んだ地域の財産を守ることでもあります。海岸線の自然は風の道をつくり、ヒートアイランド化を軽減し、自然との触れ合いや環境教育の場としての役割も担い、人間にとっても貴重な場所を守ることにつながります。
  • 大阪湾岸のもつポテンシャル
大阪湾は古くから「魚庭(なにわ)の海」と呼ばれたほど生物多様性に富み、私たちはその恩恵を受けてきました。そして、瀬戸内海の東端に位置する大阪湾は、長年シギやチドリなどの水鳥の渡りの中継地や越冬地となっていました。
  「南港野鳥園」は、50年以上前、埋め立て中の湿地に多くのシギ・チドリ類が渡来していたことから、その場所を守ってほしいと願う市民が立ち上がって作られました。この野鳥園は渡り鳥のために作られた人工干潟として、全国的にも先駆的な事例のひとつとなっており、近接する夢洲とともに大阪府の「生物多様性ホットスポットAランク」に選定されています。
  • 現在の危機的状況
2025年大阪・関西万博の開催地である夢洲は、20年以上にわたり、コアジサシやシギ・チドリ類など渡り鳥の大阪湾最大の渡来地となっていました。万博建設工事中の2023年5月から2024年9月にも、残されたわずかな湿地で、レッドデータブックに記載の鳥類51種を含む71種の鳥類が確認されています。しかしこの場所は、万博で「つながりの海」として利用された後、万博閉会後には大阪市によって完全に埋め立てられる計画です。
  大規模な渡りのルートである大阪湾での渡来地の消失は、日本を通過するシギ・チドリ類の絶滅を加速させます。「いのち輝く未来社会」を目指しているはずの地元・大阪では、生物多様性の保全や維持についての配慮は全く図られないまま、渡り鳥たちはまた一つ貴重な生息地を失おうとしています。それは、私たちが生物多様性ホットスポットという貴重な財産を失うことも意味しており、これは、ネイチャーポジティブの理念に完全に逆行しています。
以上

2025年1月15日 (正式宣言日)
  公益社団法人 大阪自然環境保全協会 
  日本野鳥の会大阪支部
  公益財団法人 日本野鳥の会
  公益財団法人 日本自然保護協会
  認定NPO法人 バードリサーチ(予定)
  公益財団法人 世界自然保護基金(WWF)ジャパン  (順不同)

賛同表明団体:順次、公表の予定

本件通知先
大阪府、兵庫県の大阪湾岸各自治体
環境省近畿地方環境事務所
国交省近畿地方整備局


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南港野鳥園・夢洲

2025年02月10日 | 自然保護
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南港野鳥園です。万博会場の夢洲が、「北池」越しに見えています。

「南池」の方です。

オオバンの中に白い鳥が見えています。

写りが悪いですが、ツクシガモです。

ここしばらく、南港野鳥園にツクシガモが来ている様です。

夢洲が万博による改変のため、水辺環境が悪くなって、ツクシガモが夢洲に行けずに野鳥園に来ていた様です。夢洲には、もっと沢山来ていたのですけどね。

夢洲を、咲州庁舎の高層階から眺めています。
 

左の方が、万博会場の「つながりの海」のエリアで、地盤改良(底がセメント固化)された上、一様に海水が張られる事から、多様な水環境が損なわれました。


ここは、生物多様性ホットスポットに指定され、湿地・干潟やヨシ原、開放水面と色々な環境が見られた場所です。

ツクシガモは、この時期に夢洲では、今、南港野鳥園で見られるより、もっと多く飛来していました。

これが、今、南港野鳥園にしか来られなくなっているものと考えられます。

もっと、悲惨なのは、シギ・チドリ類への影響です。湿地・干潟環境が完全に損なわれるため、居場所がなくなります。

セイタカシギと言う希少種が、ここで営巣・繁殖していましたが、今年は、その場所が失われてしまいます。

万博のアセスメントで、博覧会協会が示した鳥類への配慮が示されていますが、この様な評価が、環境NGOから示されています。
↓↓↓

ここでも、この一端を大阪自然環境保全協会の資料から抜粋しておきます。

夢洲の多様な環境は、博覧会協会の環境影響評価書では、この様に示されています。

そして、大阪自然環境保全協会の夢洲フォトアルバムでは、夢洲は、この様な環境で、多様な鳥類が見られたことが示されています。

博覧会協会は、鳥類に対して、この様に配慮したと公表していますが、全く不十分なももでした。



特に、問題なのは、鳥類への配慮が不十分なだけではなく、この万博終了後は、西側の緑地を残すとしているだけで、その他は全て更地にして、国際観光拠点として埋立て、開発される計画になっている事です。

大阪市のその後のこの様な計画で、「いのち輝く未来社会のデザイン」が、本当に実現されて行くのでしょうか。
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堺第7-3区・共生の森

2025年02月09日 | 自然保護
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共生の森の調査に同行して、現地を確認しました。T池と呼ばれている所から、ほぼ時計周りに全体を眺めた感じです。

T池です。

周辺です。

Z池です。

ホシハジロがいます。

少し東側です。

ホシハジロです。


U、Qと言った区画エリアを回りましたが、区分が分からなくなっています。


キンクロハジロ、ホシハジロ、オオバンがいました。


ホシハジロです。

湿地の様な場所です。

タヌキがいます。そう言えば、溜め糞が、結構な場所で見られました。


湿地っぽい場所に入りました。

キジバトが食べられた跡の様です。

湿地です。

開けた場所です。OやPの区画かな。

ヘリコプターでの昇降訓練の様です。

北の方を眺めています。


Sの小高い山のエリアです。森づくりが行われている場所です。


周辺の景色です。トビが飛んでいます。

二上山が見えています。

Z池に戻って来ました。

チュウヒです。

調査を終えて、グリーン広場の北側の辺りです。

トビが木に集まっています。

こんな感じでとまっています。

この共生の森で、シギ・チドリの渡りの中継地が出来たらと言う思いで、現地確認したものです。

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岸和田貯木場他

2025年01月31日 | 自然保護
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鳥にとっての良い環境を残して行きたいと言う思いで、色々と回りました。

先ず、岸和田の貯木場(現在は貯木場としては使用されていません)です。阪南港北部公有水面埋立事業として埋立てる計画が上がっていますが、ここでは、多くの野鳥を確認、そのうち重要な種もいます。




貯木場の名残りです。今も、原木が浮かんでいます。

阪南2区の人工干潟です。緑地と砂が入れられている干潟の部分があります。



キンクロハジロが群れていました。



カンムリカイツブリもいます。

緑地が造成されている部分です。

石組みにミサゴです。


カワウがいます。

セグロカモメもいる様です。

この石組みの中が埋め立てられて緑地になる様ですが、干潟として残して欲しいものです。

忠岡神社です。

ここには、高浜虚子・年尾親子の句碑 があります。

この説明は、この辺りがシギ・チドリの多い場所で、ここを多くの俳人が訪れた事が示されています。

大津川の河口付近です。


ここにも、多くの野鳥が来る様です。

岸和田の貯木場との野鳥の往来がある様です。


汐見下水処理場横の緑地です。海にも近づける場所の様です。


近くの水路です。ホシハジロが群れています。

ウミアイサです。


オナガガモもいます。

最後に、泉北6区です。埋立て途上の場所が残っています。こんな場所も、干潟として残されればと思います。

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