NACS-J大阪連絡会の研修として行われました。
目と耳に障害のある方たちとの自然観察と言う事で、大阪連絡会としても初めての試みでした。
手話や触手話による通訳・介助者の方と私たち自然観察ボランティアが協力して、さわる、におう等を通じて、自然を楽しんで貰おうとしました。
場所は鶴見緑地です。
午前中は、観察場所の下見でした。
写真には無いのですが、次の様なものを対象にしました。
ドングリの違い、木の実、色々な葉っぱ、樹木の木肌、クスノキ・カツラ・サクラの葉っぱのにおい、等々。
そして、午後からは本番です。
アイスブレーキングは、ドングリからです。
丸くて、大きくて、殻斗(ドングリのハカマとか帽子の部分)が分厚くてトゲトゲのクヌギです。
細長くて、小さくて、殻斗がツブツブのコナラです。
少し丸くて、小さくて、殻斗がシマシマなアラカシです。
更に小さくて、殻斗がチューリップの様に開いているツブラジイです。
やや丸くて、やや大きくて、殻斗のツブツブが盛り上がっているアカガシで、これはストラップに加工しています。
これらの違いを、触って感じて貰いました。
ここからは、それぞれが、準備したコースを巡りました。
喜んで貰えたのは、食べ物につながる「におい」でした。
ヨモギの葉っぱは、ヨモギ餅、サクラの落ち葉はサクラ餅の「におい」だと笑って貰えました。
他にも、カツラの葉っぱの甘いにおい、クスノキの葉っぱの防虫剤のにおいとかも喜んで貰えました。
メタセコイアの実、アメリカハナミズキの実、イヌホオヅキの実の感触。
ケヤキ、アキニレ、ツバキ、等の葉っぱの触感の違いも分かって貰えた様です。
自然観察がどの様に伝わるのか不安でしたが、楽しもうとされる積極的な気持ちが、私たちの技術よりも先行していて、助けられた感じが大きかったです。
自然観察は、何時でも、何処でも、誰とでも、を実感しました。