生物見遊散歩

「生物」を「見」て「遊」ぶ「散歩」を「(生)物見遊散(歩)」と呼んで、「自然観察」を楽しんで行こう。

琵琶湖疏水が「つなぐ」生物多様性

2020年11月30日 | 旅行

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関西広域連合が、関西の生物多様性の保全上、重要な地域を選定・公表し、この地域(エリア)を活かした学習型のエコツアーのあり方を考えて貰える様に、「エコツアー体験学習」を企画・運営しています。

このエコツアーに参加しました。対象は旅行業者、企業や自治体の研修企画者等となっていましたが、NACS-J自然観察指導員大阪連絡会の一員として対象に加えて頂きました。

行程は、大津駅~琵琶湖博物館~琵琶湖第一疏水取水口・第一トンネル~京都市立国際交流センター(昼食)~疎水記念館~蹴上インクライン~平安神宮神苑~京都駅でした。

テーマは「絶滅危惧種イチモンジタナゴ保全の軌跡」です。

琵琶湖博物館です。

ここでは、琵琶湖に棲息しているイチモンジタナゴの事を学習しました。

イチモンジタナゴはドブガイ類の二枚貝の中に産卵して孵化するため、この二枚貝が減ることで、同じく姿を消して行ったそうです。

このイチモンジタナゴが琵琶湖で姿を消したのに対して、琵琶湖疏水を通じて平安神宮神苑の池の中で生き延びていたと言う事です。

現在は、この平安神宮神苑の池のイチモンジタナゴを増殖させて復活させる取り組みが進んでいます。

琵琶湖博物館から琵琶湖第一疏水取水口に行くまでのバスから見えた琵琶湖文化館です。廃館になっていますが、琵琶湖博物館の水族園のルーツになるそうです。

琵琶湖第一疎水の取水口です。ここから平安神宮までの水の流れを辿ります。

イチモンジタナゴでは保全に役立った疎水ですが、外来種の繁殖にもつながると言う皮肉もあります。

取水口付近に繁茂しているオオバナミズキンバイです。これも、疎水を通じて繁殖を広げています。

琵琶湖疏水を下って行きます。

琵琶湖疏水の全体図が案内されています。

第一トンネルに向かっています。

遊覧船です。

近くにある三尾神社と三井寺です。

ここから蹴上までバスで移動して、京都市立国際交流センターで昼食です。

結構豪華な昼食でした。

琵琶湖疏水記念館です。ここでは、琵琶湖疏水の歴史などを学習しました。

記念館の展示とかです。疎水は京都の産業振興に大きく貢献した事が説明されました。

記念館の付近に見られたオオバナミズキンバイです。疎水により外来種の繁殖も見られると言う事実です。

蹴上インクラインです。台車に船を載せて電力により上下させる装置です。

ここから平安神宮に向かいます。

疎水にいた鳥たちです。

カンムリカイツブリです。

キンクロハジロです。

オオバンです。

ヒドリガモです。

平安神宮です。ここでは宮司さんからイチモンジタナゴの保全のお話と神苑の案内をして頂きました。

神苑の池です。

こんなに水の豊かな庭園が造る事ができたのは、琵琶湖疏水のお陰だと言う事でした。

イチモンジタナゴが懸かっている仕掛けです。写真は撮りませんでしたが、イチモンジタナゴが確認できました。

朝の9:00から17:00までの内容の濃いエコツアーでした。


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