1万年以上も自然と共生し、平和が続いた縄文時代は「文明先進国がどこも体験することのできなかった貴重な時間」だった。 (日本列島から出土した世界最古の土器の一つ)東京・上野の国立博物館での縄文展を見た(2018年)。大変な人気である。特に中国やメソポタミアなどの土器との比較もできるようになっていて、縄文時代の火炎土器は年代もはるかに古いのに、立体的な造形美は比較にならないほど美しかった。ま . . . 本文を読む
「利他の精神」で諦めずにやっていけば、誰でも世界一になれる。(東京スカイツリーに使われている「絶対にゆるまないネジ」)高さ世界一の電波塔「スカイツリー」が5月22日に開業する。高さ634メートルは「武蔵の国」のムサシの語呂合わせだという。その最先端の技術の中に「和の伝統」がちりばめられている。中心に直径8メートルの「心柱(しんばしら)」が建ち、地震の揺れを低減する構造は、法隆寺の五重塔などと同じだ . . . 本文を読む
皇室の利他心が伝染して、代々の国民の努力で築かれたこの幸福な国に生まれた我々には、その恩に報いる責務がある。(「良き日本人」度のテスト)「国際人」ではなく「国際派日本人」を目指そう、というのが、弊誌の20年来の主張だが、過去40年間で11年を欧米で過ごし、業務、学会、観光などで5大陸、32カ国を訪問した現在、その確信はますます強まるばかりだ。「国際人」とは、文字通り「国と国との際(きわ)にいる人」 . . . 本文を読む
教育勅語が引き出した利他のパワーが、明治日本の躍進を実現した。(「日本人の活躍がますますクローズアップされている」)2018年5月19日、「教育を良くする神奈川県民の会」にて『世界が称賛する 日本の教育』と題して、講演をさせていただいた。同会の会員のみならず、弊誌の読者にも参加いただいて、お陰様で100名を超す盛会となった。内容は同名の拙著に基づくものであったが、二、三、新しい要素を盛り込んだので . . . 本文を読む
無私の志が江戸時代の庶民の間に深く根付いていた。(心洗われる登場人物たちの無私の志)「江戸時代のわが国には、こんなにたくさんの無私の人々がいたのか」と、『殿、利息でござる!』という映画を飛行機の中で見て思った。題名からコメディタッチの時代劇かと思って見始めたら、とんでもない。明和3(1766)年の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿は藩から「伝馬役」、すなわち宿場間の物資の運搬作業を課されて困窮し、夜逃げが . . . 本文を読む