「いまにカミカゼが吹いて鬼畜米英を蹴散らしてくれる」
太平洋戦争で敗色濃厚となった日本側の最期の望みの綱が、一発逆転神風の到来であった。こうした神頼みの風潮が降伏のタイミングを遅らせ、ひいては原爆の被害を招いたと指摘する歴史学者もいるほどだ。
この“神風信仰”のもとになった事件こそ、鎌倉時代後期の「元寇」である。元寇は1274年(文永の役)と1281年( . . . 本文を読む
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