俺たちの祖父は狂信者ではない。苛酷な時代を懸命に生き、自分以外の誰かに人生を捧げたのだと。
旧態依然の日本人には、この感覚はわからない。「公共や国家のために個人が犠牲になってはならない。その必要はない」というのが戦後の人権観、人命尊重である。
「個人の尊重こそが唯一無二の価値で、国家に奉仕や献身を求められることなどあってはならない。自分以外の誰かのためにと考えるのは、最後に必ず . . . 本文を読む
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