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ノーベル賞以上の功績・ips細胞(人間の細胞は、戦略を持っている)

2015年11月18日 | 科学

ips細胞を発見された京都大学・山中先生はNHKドキュメント番組「人体」の放送で、次のように語っておられた。
「人間の細胞は私たちよりも悟っている。細胞はすごい力を持っている。細胞一つひとつは、したたかな戦略を持っている。このようなすごい細胞は神様が作ったと思っている」と述べておられた。

山中先生が作り出したips細胞はあらゆる臓器や器官を作り出すことができる夢の細胞です。この発見により、山中先生はノーベル賞を受賞されました。山中先生のご功績は大なることに間違いないですが、最大の功績はそのips細胞自身にもあるのです。それを作り出した神様の能力がもっと素晴らしいと言えないでしょうか。

私たちの身体は今もなお、そのips細胞を持っています。このため、自分だけの、自分専用の臓器や器官を将来、作り出すことが可能となったのです。

さて、これらのips細胞により、自分の臓器が作られるようになると、人間は何百年も生きるのではないかというご意見がありますが、私はそうは思いません。それは、全身をめぐる血管やリンパ管また脳細胞まで作ることはできても、すべてを取り替えることはできないからです。

しかしながら、心臓を手術しても治らない方や肝臓が病気で元の元気な状態に戻らない場合は、その臓器だけを取り替えて、治療することができ、また、不時の交通事故にあって、臓器を損傷した場合にも、正常な自分の臓器に取替えることができることは、素晴らしいことです。そして、、不治の病による不幸を取り除くことができるips細胞による治療技術は人類にとって、輝かしいものになるのだと思います。

神様がお創りになった細胞が、とても素晴らしいということが分かった大きな発見であったと思います。

---owari---

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