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新時代への胎動(黎明の時代)

2018年11月27日 | 政治・経済

みなさんは「時代」が見えるでしょうか。二十世紀末にはいろいろなことが言われました。これから「平和と安定の時代」が来るのか、それとも「戦乱の時代」が来るのか、未来社会を見る目は大きく二つに分かれました。そして、そのどちらにも確たる証拠はなく、さまざまな議論が横行しました。

 

しかし、「湾岸戦争以来、世界の情勢は、決して平和と安定の時代には向かっていない」と私には思えるのです。

 

世界はこれからも動きます。みなさんは「振り子理論」というものをご存知でしょう。

振り子というものは、右の極に揺れたら、次は必ず左の極に揺れます。これが歴史の法則でもあります。一方の極に揺れた場合は、必ず戻しが入ります。

 

平和と安定の時代は、すでにもう一方の極までの戻しに入りました。しばらくは群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の時代へと入って来たのです。その時代的混乱は、むこう十年、場合によってはそれ以上続いていくと思われます。

 

それは、混乱のための混乱ではありません。過去、米ソの二大強国が世界をリードしていましたが、その役割が終わり、両国に追随してきた各国が、自分たちの自己実現を求めて活動を開始するときに、さまざまな混乱が起きてくるということです。

 

それは単なる悪ではなく、新しい時代への胎動でもあります。みなさんは、新世紀を迎えて変わっていく時代の曲がり角に立って、時代の証人として歴史を見ているのです。

 

これからは、若い人たちにとっては、ひじょうに心躍(おど)る現象が現われてくるでしょう。古い価値観が滅び去り、新しきものが出てきます。どのような新しき価値観が世界を風靡(ふうび)するかは、まだ充分にはわかっていませんが、これから来る時代を指導する原理も、指導する人びとも、指導する国家も、現在は揺籃期(ようらんき)、産卵期にあるのです。同時代に、その芽はあるのです。その卵はあるのです。

 

現時点で、みなさんが、「これが世界をリードする考え方なのだ、国家なのだ、人なのだ」と言うことになる存在は、すでにさまざまなところうで活動を行っています。それをいち早く見抜くことこそ、みなさんが今後、新しい時代を先駆けていくために、ぜひとも必要な考え方でもあるのです。

 

---owari---

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