太古の時代から、人間は多くの文明をつくり出してきたが、いずれも消失している。
その痕跡を見ると、大地震や火山の噴火、それから大陸の沈没など、いきなり消失しているように見えるところもある。
イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市のポンペイはベスビオ火山の噴火による火砕流によって地中に埋もれ、一日で都市は消滅した。
大噴火の前には前触れとして、余震があったと思われるが、何か月もかけて大噴火が発生したのではなく、単純にいえば、一日で起こったものです。
アメリカのロッキー山脈の頂上にはアンモナイトや三葉虫の化石が発見されている。これは、アメリカ大陸がかつて海底に沈んでいたことを意味するものです。6500万年前に海底が地上に現れ、3,000m級の山やまになったのです。
約450kmに渡るグランド・キャニオンの大狭谷はコロラド川にけずられてできたものですが、かつては海底で、今は世界最大規模の谷に見えるのは地球の20億年分の地層です。
これらアメリカ大陸の地殻変動は何万年もかかって隆起したように考えられるが、短期間に発生した可能性もあるのです。
以前、私は北海道の知床半島を遊覧船で観光した時に、海岸線の岩石が2メートルぐらい一気に上昇していることを知りました。
大きな地震や津波があるときには陸地は急激に隆起したり、沈下したりするようです。
アメリカのロッキー山脈がかつて海底であったことと同じような現象が、アジア大陸でも起きています。
中国の黄龍(こうりゅう/ファンロン)は、四川省の西北部、アバ・チベット族とチャン族の自治州内松潘県の標高3000m超の高原地帯に位置している。
黄龍溝と呼ばれる渓谷の周囲は深い森に囲まれており、高原一帯は、絶滅危惧種であるジャイアント・パンダやレッサーパンダ、孫悟空のモデルといわれる金糸猴(きんしこう)の生息地としても知られ、ユネスコの生物圏保護区に指定されている。
この地帯も3~4億年前には海の底だったといいます。黄龍溝はサンゴの堆積によって形成された石灰岩が、水で浸食されることによって現れた、世界有数のカルスト地形となっているのです。
黄金色の龍が天に向かって舞い上がっていく様子に例えられる「黄龍」。豊かな森の間に見え隠れする、黄色い岩肌を持つ岩盤と石灰華が蓄積してできあがった無数の池、そしてそこを流れる透明な水の流れが、その正体です。
透明な池となったのは、それは山が石灰岩でできており、その溶解した水が池に流れ込んでおり、その石灰によってチリゴミがくっついて沈降して澄んでいるとのこと。この石灰岩は大昔、海の底であったことを物語っているのです。
場所は変って、ヨーロッパです。
スイス南部、イタリアとの国境付近にあるルガーノ湖にそびえるサン・ジョルジオ山。
太古の時代、この山の周辺は海の底で、恐竜の祖先や多くの魚たちが暮らしていたのです。
山の周辺からは、1万個以上もの化石が見つかっています。化石の多くは約2億4,800万~2億1,300万年前の三畳紀(さんじょうき)のもので、魚類のほか、恐竜(きょうりゅう)の祖先といわれるティキノスクスなどのめずらしい化石が見つかっているのです。
このように、世界中の山々がかつては海底だったことが証明されています。
地殻変動は大陸の移動だけではありません。天変地異により、激しい地殻変動によって大陸は海底に沈み、海底が隆起して新しい大陸となる、そのような変動が起きることを地殻は物語っています。
エベレストがあるヒマラヤ山脈のように、何万年もかかる造山活動もありますが、数日や1週間程度で現れる地殻変動もあると言いたいのです。ロッキー山脈があるアメリカ大陸もそのような危険にさらされるかもわかりません。
地球内部のマグマの活動が活発になり、そのような時代に突入したことを知って、覚悟を決めていた方がストレスは少なくなると思います。
地球は本来、大宇宙を創造された仏から大きな期待をされている星です。
地球は発展と調和を目指して、仏の心を具現化して欲しいとの願いがあるのです。
その期待に地球人は大きく応えている優秀な星であるとされているだけに、もう一段、頑張らなくてはならないのです。
---owari---
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