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「核ミサイル」と「サイバー攻撃」にさらされている世界

2017年11月25日 | 政治・経済

今年の5月、北朝鮮は、新型中距離弾道ミサイル『火星12』の発射実験を成功させた。そのミサイルに関する報道を聞いてみると、「30分間で800キロメートルを飛行した」というように言われています。

 

北朝鮮の西側から日本海側に向けて800キロほど飛び、途中で海に落ちたようですが、その直線コースを引いていくと、日本のだいたい秋田や函館のあたりか、あるいは青森にある三沢基地あたりを捉える方向に向かって飛んでいます。

 

通常、日本海側に落ちるようなミサイルであれば、10分以内には到達するものなので、30分もかかっているというとのは、少々おかしいと思います。これは、高高度で非常に上空まで上がったということでしょう。

 

人工衛星の飛行高度は、少なくとも地上1000キロメートルほどあり、普通の弾道ミサイルが飛ぶ高さも、だいたい1000キロメートルほどなのですが、今回打ち上げたミサイルは、2000キロメートルまで上がったと言われています。

 

つまり、宇宙空間まで出てから落ちてきているわけです。日本の排他的経済水域に行く前で落ちているにもかかわらず。30分もかかっているということは、そうとう高いところまで上げてから落としたということです。

 

これは、つまり、「大気圏外に出てから、大陸を越えて攻撃できることを意思表示した」ということを意味しています。この点については、要するに、「アメリカも標的である」ということが言われているのでしょう。

 

今、私たちは、これについて、もう少し真剣に考えなければいけないときに来ていると思います。

 

このミサイル発射の二日前には、サイバー攻撃のようなものが全世界百カ国近くで起きました。

これについては、まだ原因究明中であり、どこが行ったのかは分かっていませんが、主要国のほとんどが被害を受けているような状態です。

 

今のところは、アメリカの企業であるマイクロソフト社が開発しているウィンドウズ系のコンピュータの弱点を突いて起きたサイバーテロであるらしいということは分かっています。

 

これを起こせるとしたら、おそらく北朝鮮か、あるいはイスラム系のIS(イスラム国)関係者で、先進国に住んでいて技術を持っている人たちが集団で計画して行ったかでしょう。または、時期的に隣接しているので、ISが北朝鮮とつながって行った可能性もあるのではないかと考えています。ただ、私としては、ややIS系のほうを強く感じてはいるのです。

 

そういう意味では、世界は、核ミサイルが飛び交うかもしれず、また、全世界のコンピュータが同時に狂わされるような時代が来るかもしれないという状況を迎えています。

 

サイバー攻撃の影響で、イギリスの病院で手術ができないような状況も起きていますし、いろいろなところで、コンピュータ系が狂わされて、仕事ができないような状況が起きています。しかし、このあたりはまだ”警告“のうちではないでしょうか。国家レベルでは十分な警戒が必要だと思います。

 

---owari---

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