この章は、「歴史が証明する日本の力」について、お伝えします。
―――――――――――――――――――――――――――――
1981年から2003年まで、21年間にわたってマレーシアの首相を務めたマハティール氏が大変な親日家であることはよく知られています。
彼は、イギリス領マラヤに生まれました。彼は日本軍のマレー半島侵攻が始ったとき高校生でしたが、「白人は無敵なんだから、日本はすぐに負ける」と思っていたようです。しかし日本軍は快進撃を続け、あっという間にマレー半島からイギリス軍を追い出してしまいました。そのとき、マハティール氏は初めて「白人が敗北することもある」と学んだと言うのです。
そうした思いを抱いていたのはマハティール氏ばかりではありません。中国、北朝鮮、韓国を除く多くのアジアの国々は日本が欧米列強と戦ったことに対して一定の評価を与えています。
アメリカが日本との戦争に踏み出したとき、アメリカ軍首脳の白人たちは日本人なんてサル以下だと思っていました。飛行機や軍艦を持っていても、まともに操れるはずがないと思っていたのです。
しかし、その日本が連戦連勝して自分たちの地位を脅かしたのです。また、アメリカと互角に戦うのを見たアジアの国々は、太平洋戦争終結後、欧米による支配を脱するために銃を取り、次々と独立を勝ち取っていきました。
それは、アメリカ国内においても同様でした。
(日下公人著書「『日本大出動』トランプなんか怖くない(2016年6月発刊)」から転載)
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます