人の心は弱い。
仏法真理を学んでいるつもりでも、
結局のところ、自分に都合のよいところだけ、
摘み食いしている人も多い。
地位が上がれば信仰心があるようにふるまい、
地位を下げられると、
何もかも否定されたかのように、
暴れ回る人もいる。
どうしてそこまで、自分がかわいいのだろう。
それなのに、他の人々の目には、
見栄だけで生きているようにしか、映らないのだ。
私は何十年も、こんな人々を見てきた。
近ければ甘え、遠ければひがむ。
かつて愛された者は恨み、
深く愛されたことのない者が、
淡々と教えについてくる。
人には、長所もあれば欠点もある。
仕事には、成功もあれば失敗もある。
諸行は無常で、この世に永遠なものはない。
だから一言いっておきたい。
出世を責任逃れに使うな。
一定の地位(ポスト)が与えられたからといって、
過去の悪さや失敗が帳消しになったわけではない。
回心の機会と、
新しく徳を積み直す許しが出ただけなのだ。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます