業界情報(レアアース)
自動車や家電等のハイテク製品に欠かせないレアアース、世界の供給量の97%(埋蔵量は3割)を占める
中国が、電気自動車が立ち上がろうとしているこの時期に大幅な輸出制限に出た為、早急な対応策が求められている。
1、レアアースとは希土類元素の事で、ネオジューム、セリウム、ランタン、イットリウム等17元素の総称。
しかし、実際にはレアアースは稀な元素ではなく、セリウムの埋蔵量は錫よりも多く、イットリウムやネオジュームは
コバルトや鉛より多い。因みに世界のレアアースの生産量は12万T/Yで日本の需要は3万T。
2、主な用途としては①ハイブリッド車、電気自動車、家電製品等のモーター用磁石原料で、フェライト磁石の10倍の
磁力を持つネオジム磁石{ネオジウム/鉄/ボロン/ジスプロシウム(磁石の耐熱性向上剤)}やサマコバ磁石(サマリウム/コバルト)の原料
②FPDのガラス基板やハードディスクの研磨剤原料(セリウム) ③光学レンズ原料(ランタン)等々。尚永久磁石には
汎用のフェライト磁石(酸化鉄)、センサー等に使われるアルニコ磁石(アルミ/ニッケル/コバルト)、そして非常に磁力の強い希土磁石の3種類がある。
3、対策:リサイクル、脱中国新鉱山開発、脱レアアースで改良フェライト磁石や電磁石に目処が付きつつある。
4、因みに、かつて一世を風靡した日立の「キドカラー」はユーロピウム等の希土類元素をテレビの蛍光体に使用。
以上は博識な友人MEさんからの投稿です。有難うございました。