つまがリズム

きままな、ひとりごと

親子の関係

2012年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム

以前、このような話を聞いた。

あるボランティアの人が、女子中学生から悩みを相談された。 電話で長時間にわたり、深夜にも度々電話がかかってくるので、ある日、「お母さんはそのことを知っているの」と聞いた。 すると「迷惑がかかるのでお母さんには話していない」という返事があったとのこと。

                

親子の関係ってこんなもんでいいの?  

子供は、親に、迷惑もトラブルも心配も いっぱいかけながら、そして親戚やご近所や社会の応援を受けながら大きくなってほしいなあ。 私だったら、子供に「迷惑かかるから・・」なんて言われたら悲しくなる。

みなさんはどう思われますか?


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H24年7月九州北部豪雨

2012年07月16日 | 日記・エッセイ・コラム

今月11日と13日の雨はすごかった。一日おいて14日も豪雨となる。 11日から14日までの4日間の雨量は阿蘇乙姫816.5㎜、 日田市椿が鼻656㎜、 八女市黒木町649㎜。 各地で山崩れ、河川の氾濫などをおこし、死者26人(現時点)など人的被害、また、床上浸水や農業・畜産業などに被害が拡大している。

三連休初日の14日は豪雨だったものの一転して翌日、翌々日は晴天となった。 休みを利用してボランティアに行った人もおられるのではないかと思う。 私は足骨折なので断念したが、夫は本日早朝から、汚泥のかき出しのボランティアに出かけた。 

            

過去に異常気象であったものが、現在では頻繁に起こるようになってきている。これをふまえ、二つのことを考えた。

(1) 雨が降ると雨雲は消えるものだが、今回は、雨雲発生し豪雨→雨雲発生し豪雨の繰り返しが限定された地域で起こったと発表されている。 このような場合、気象操作はできないのだろうか。 何回目かの雨雲が消えるならば随分と助かるのだが・・・。

(2) 災害が身近なものとなってきている。 お互い様の精神で、もっと気軽にボランティア活動ができるような仕組みを作ったらどうだろうか。


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露見

2012年07月13日 | 日記・エッセイ・コラム

年末に今年をあらわす漢字一文字が清水寺に奉納されますね。

これに習って・・・24年上半期の漢字(二文字だが)は、『露見』としよう。  

(1)原発事故をめぐってのずさんな管理体制が露見している。

(2)米国との関係では、F35戦闘機の購入費用・納入時期の問題や強引なオスプレイ配備の問題などが多くの国民に知られるようになった。

(3)村木さんの郵便料金不正問題で押収資料の改ざんをした大阪地検特捜部。 陸山会取調べで石川元被告の証書の改ざんをした東京地検特捜部。 検察の不正義が露見された。(多くの検事さんたちは立派だと信じていますが、組織としては?)

(4)大津市の中学2年生が飛び降り自殺した問題。 学校も教育委員会も警察もいじめの事実を隠していたことが露呈された。

                

大津市の中学生が、「大人は隠している。隠さないでほしい」と言っていたそうだ。 

子供の頃は、隠すことを知らないシンプルな世界だった。

成長するにつれ隠すことを覚え、闇を拡大しているのかもしれない。


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ものづくり、次のステップ

2012年07月11日 | 日記・エッセイ・コラム

大同生命さんの広報誌、『one hour』より。

山形県寒河江市は、かっては紡績の町として栄えていたが、時流に逆らえずに今では衰退している。 佐藤正樹さんが家業を継いだ当初も、言われるままに安価な製品を作る下請工場だった。

佐藤社長はあるきっかけがあり、自分たちにしかできない糸作りをしようと決心する。

その時に一番のネックになったのは、職人さんたちの意識を変えることだった。 ものづくりに対するプライドも夢もない環境で、安価な糸をつくるマシーンになっていたので、ものをつくる慶びを知らなかったのだ。

しかし、今ではニナ・リッチ社と取引をしており、佐藤社長たちが完成させた奇跡のモヘアはオバマ大統領夫人に着用されるなど世界的に有名になっている。

                

伝統産業の衰退は、日本の地方のどこにでもある話だよね。 かつては、世界の工場は日本だったが、それが中国となり、いまでは東南アジアに変わろうとしている。 そのようななかで、日本が生き残る方法の一つを佐藤社長とその仲間が教えてくれたように思う。 

決められたことを真面目にコツコツ作り続けることは、とても素晴らしいこと。 でも、それは若い国にバトンタッチして、我々は次のステップに踏み出そう。 コツコツはさんざんやってきたから卒業ね、ということか。


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武士の家計簿 ‐ 書籍版

2012年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

武士の家計簿-「加賀藩御用算用者」の幕末維新、を読んだ。

家計簿は、猪山家が御算用者として加賀前田家に仕えるようになってから4代目にあたる直之とその子成之が記録したものである。 直之が江戸務めとなり出費が増え、あまりにも借金が多くなったために一大決心をして借金整理を。 そして資金管理をするために家計簿を作ったという次第。

直之の子、成之は、算用の腕を買われて新政府の海軍省出仕となる。 東京に単身赴任となった成之と加賀の家族との手紙のやりとり、そして家計簿。 これらの貴重な記録により、幕末から明治、大正にかけての激動の時代を生き抜いた武士の生きざまを 私たちは知ることができる。 

廃藩置県、乗馬の平民への許可、士族の商法、金礼での家禄支給、そして家禄の廃止・・・ パラダイムシフトというべき事態に直面し右往左往している武士たちの息遣いがきこえるような気がする。 同じように不安定な時代を生きている私たちにとって、なによりの励ましではないだろうか。

算用の技術に特化した猪山家。 

猪山成之は、きちんと家計簿を整理してから死んだという。 

そして、その家計簿が平成の世に見事によみがえった。


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