『反証 統一教会』魚谷俊輔
■ 全国弁連は、「レフチェンコ事件」によって危機感を募らせた左翼勢力によって組織され、スパイ防止法制定運動の支援組織である国際勝共連合と、その関連団体である統一教会の壊滅を目的として、「霊感商法」反対キャンペーンを展開するためにつくられた組織であった。(P132)
…魚谷俊輔さんの見事な定義。
こういう定義があるんだ、という視点も広く持っていただきたい。
■ 統一教会に対して批判的な立場から調査を行う筆者とは利害関係において合致しない(P207)
統一教会を批判する個人・団体、あるいは行政や宗教界の人々、一般市民に役立ててもらおうと考えている。
このようなことを研究のねらいとして調査対象者に説明し、調査協力を得ている。(P406)
…このように櫻井義秀氏は、ハナっから「ポジショントーク」をすることを公言している。
■ 出合ったときに統一教会であると知っていた人の方が、知らなかった人よりも最終的に入会する割合が高い(P239)
…「正体隠し」には合理性がない。
■ 当然のことながら、禅の修行者も、たらふく食べて、存分に睡眠をとってから、坐禅をしたところで、おそらく〈悟り〉にいたることはないだろう。修行には、〈狂い〉にいたるだけの舞台仕掛けが必要なのである(P377)
理屈や道徳ばかりを説いて、〈狂い〉の要素をいくらかでも持たない宗教は、磁力を失った磁石のようなもので、人を〈救い〉の世界に導き入れることもできなければ、そこに人が集うこともないだろう(P379)
…この辺は町田宗鳳さんの本の引用。