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① ""武田薬品 製薬大手買収の影響で今期は大幅赤字へ""
2019年5月14日 20時00分
(クリストフ・ウェバー社長)
これは、ことし1月におよそ6兆2000億円を投じてアイルランド製薬大手の「シャイアー」を買収したことに伴って、関連の費用を計上するほか、在庫の資産価値の見直しなど、会計上の処理が発生するためです。ただ、こうした影響を除けば、最終損益は4100億円余りの黒字になる計算だと説明しています。
👤 武田薬品のクリストフ・ウェバー社長は、記者会見で、「来年3月期の最終赤字は想定どおりだ。あまり心配していない」と述べました。
会社では、中核ではない事業や資産の売却などを引き続き進めて財務体質の改善を図るとともに、早期の黒字化を目指したいとしています。
※ 先般、武田薬品の事業売却について、戦略的なものか借金削減のためかという疑義を出しましたが、どうやら後者の色合いが強いと言えるでしょう。買収の成果が、どの位で出せるのか、会社が年々、弱体化していくのか、時間との競争です。
(参考)
XiidraのNovartis社への譲渡およびTachoSilのEthicon社への譲渡について
− 2つの譲渡案件を通じてポートフォリオを簡素化するとともにレバレッジの低下を加速