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【国立天文台/アストロバイオロジーセンター】 過去記事 ; 5月22日 22:40分、 ""地球とは異なる光環境における光合成:  系外惑星における生命探査の指標となる波長の新たな予測""

2019-05-22 22:44:29 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""地球とは異なる光環境における光合成:  系外惑星における生命探査の指標となる波長の新たな予測""

自然科学研究機構

アストロバイオロジーセンター

2017年8月8日

滝澤 謙二 特任准教授

🌍 概要

 地球のように生命を宿すことが可能な惑星(ハビタブル惑星)の探査の対象として、近年、赤色矮星(せきしょくわいせい、M型星)と呼ばれる太陽質量の半分以下の低温度星が注目されています。太陽に近い恒星の多くは赤色矮星であり、近い将来そのような惑星に生命が存在する兆候(バイオマーカー)を観測することが期待されています。

 太陽系外惑星の有力なバイオマーカーとして、陸上の植生が作るレッドエッジと呼ばれる反射スペクトルがあります。しかし、レッドエッジの位置(波長約0.7μm)は植生が光合成に利用する光の波長によって決まるため、これまでは恒星が照射する光の波長によって異なると考えられてきました。例えば、赤色矮星まわりの惑星では可視光よりも波長の長い近赤外線が卓越するため、レッドエッジも長波長側の近赤外線に移動すると予想されていました。

 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの滝澤謙二特任准教授・日下部展彦博士、基礎生物学研究所の皆川純教授、東京大学の成田憲保助教・田村元秀教授からなる共同研究チームは、赤色矮星まわりの生命居住可能惑星の光環境を想定した場合、レッドエッジが現れる波長はどこになるのかを光合成機構の観点から理論的に検討しました。その結果、赤色矮星まわりであっても水中で発生・進化して最初に上陸する光合成生物は、赤外線が水で吸収されるため地球と同じように光合成に可視光を利用し、その結果、従来の予想とは異なり、地球の植生と同じ位置にレッドエッジが現れる可能性が高いことを初めて提唱しました。本研究は、将来の系外惑星における生命探査観測において鍵となるバイオマーカーと波長を示す重要な指針を与えるものと考えられます。

 本研究の成果は、英国時間2017年8月8日午前10時(日本時間8日午後6時)に英国オンライン科学雑誌Scientific Reportsに掲載されます。

(1)

 

  図A これまでは、赤色矮星まわりの惑星では可視光よりも豊富な近赤外線を利用することで、レッドエッジが地球とは異なり、長波長側に移動すると考えられていた(図右上)。しかし、水深1m以下では近赤外線の量が激減するため、そこで誕生した光合成生物は可視光を利用していることが考えられる。そこから近赤外線を利用するようになるためには、変動する光環境に対応するための新たな仕組みが必要となり、上陸に障害となる(図右側)。一方、可視光だけを利用する場合、水中から陸上への速やかな移行が可能となり、少ない可視光を利用する植物が最初に陸上に進出すると考えられる(図左側)。そのため、最初に陸上に進出した植物のレッドエッジは地球と同じ位置にあらわれる可能性が高いことを初めて提唱した。   

② 背景

 NASAのケプラー探査機の観測により太陽系外惑星が銀河系に遍在することが明らかになり、生命居住可能領域にある地球型惑星の発見が相次ぐ中、太陽に近い恒星のまわりに生命を宿す第二の地球を発見することが実現可能な目標として期待されています。太陽系外惑星の観測により惑星大気に酸素の存在が確認できれば、生命が存在する兆候(バイオマーカー)と言えますが、非生物的な酸素発生の可能性も考えられるため、それだけでは決定的な証拠となりません。また、太陽に近い恒星の多くは赤色矮星であり、今後の最も重要な観測対象となっているため、赤色矮星まわりの地球型惑星におけるバイオマーカーの研究を進めることが喫緊の課題となっています。

 地球上の植物は光合成に利用する青色から赤色までの可視光を吸収し、利用しない近赤外線を反射するため、「レッドエッジ」と呼ばれる特徴的な反射スペクトルを示します。このレッドエッジが系外惑星においても観測されれば、酸素の存在と合わせて、より確実に生命の存在を裏付けるバイオマーカーとなります。ただし、光環境が異なる系外惑星においてレッドエッジの波長が地球と同じとは限りません。今後の重要な観測対象となる赤色矮星は、可視光よりも近赤外線を多く照射するため、光合成の利用波長が可視光から近赤外線に移動し、それによりレッドエッジの位置も長波長側に移動すると考えられてきました。本研究では、光環境に合わせたレッドエッジの移動が妥当かどうか、最新の光合成研究に基づく検討を行なった結果、従来の予想とは異なり、地球の植生と同じ位置にレッドエッジが現れる可能性が高いことを示しました。

(2)

 

    図1 赤色矮星のまわりの生命居住惑星(左想像図)の地表には近赤外線が降り注ぎ、可視光に照らされる地球(右想像図)とは大きく様子が異なる。しかし水の中には近赤外線が届かず、地球とよく似た環境が広がっていると考えられる(クレジット:アストロバイオロジーセンター)。

 

③ 研究成果

 太陽系近傍の赤色矮星しし座AD 星の生命居住可能領域に地球型惑星が存在した場合の陸上と水中の光環境を推定し、その環境に最適な光合成利用波長を予測しました。この仮想惑星の陸上では近赤外線が豊富に得られるため光合成の生産性を高めるように適応進化した場合、900 nmまたは1,100 nmまでの光を光合成に利用し、レッドエッジはそれより長波長側に現れると予測されました。一方、水中では水分子により近赤外線の減衰があるため、赤色矮星まわりであっても地球上と同様に可視光のみに依存する光合成生物の存在が予測されました。水中の可視光利用生物から陸上の近赤外線利用生物への光合成機構の進化経路として、2つある反応中心の一方で可視光を利用し、もう一方で近赤外線を利用する過渡的な光合成機構を想定することができます。

(3)

   図2 地表と水中で得られる波長別の光量を地球上と赤色矮星周りの生命居住可能惑星上で比較した。赤色矮星の例としてしし座AD星(AD Leo)の生命居住可能領域に惑星が存在し、地球と同様の大気が存在する場合を想定した。水中の異なる深度の光スペクトルは純水の吸光スペクトルから求めた。

 

    ただし、吸収波長の異なる2つの反応中心をバランスよく励起することができなければ、獲得したエネルギーにより危険な活性酸素が発生し、生存にはむしろ不利になります。この過渡的な光合成機構が水中と陸上の境界領域の光環境に適応することが可能か、地球上で実際に生じた陸上化の例と比較して検証しました。その結果、酸素発生光合成生物が速やかに水中から陸上へ進化するためには:   

  1. 主星の放射スペクトルが水分子の光透過スペクトルに近い
  2. 複数ある反応中心の励起波長が近い
  3. 反応中心の励起バランスを保つ仕組みが備わっている

の三条件が必要なことが明らかになりました。地球上の光環境、光合成機構がこの三条件を満たすのに対し、赤色矮星まわりの惑星では主星の放射ピークが長波長側に大きくずれているため、反応中心の励起波長が大きく異なると励起バランスを保つことが難しくなり、上陸が困難になります。

 一方、可視光のみを利用する場合、反応中心励起波長が近いため、赤色矮星の照射下であっても励起バランスを保つことが可能になることから、最初に上陸する光合成生物は地球と類似した光合成機構を持つ可能性が高く、レッドエッジの位置も地球と同様であると考えられます。このことから、赤色矮星まわりの惑星でも、最初に陸上に進出した植物のレッドエッジは地球と同じ位置にあらわれる可能性が高いことを初めて提唱しました。

 

(4)

 

図3 水中で誕生した可視光利用型光合成生物から陸上の近赤外線利用型生物に進化する経路を模式的に表した。可視光利用のまま上陸する経路(実線)と可視光と近赤外線両方を利用する経路(破線)とに分かれる。近赤外線を利用する経路は水面近くで激しい光環境変動にさらされるため、可視光のみを利用する経路よりも上陸に不利となる。右の図は水深変化に伴う可視光・近赤外線の割合の変化を表す。水深が浅くなるほど可視光の割合は減るが、絶対量は増えている。水深1mから水面までの僅かな推進変化で可視・近赤外比が急激に変化する。

 

④ 今後の展開

 赤色矮星まわりの惑星において、環境に合わせた生物の適応を考えるだけでなく、その適応状態に至るプロセスを検証することにより初めて、酸素発生光合成生物の誕生から陸上化までの過程で可視光利用が維持されることが示されました。水中において阻害される近赤外線利用型への進化が、陸上においては速やかに進行するのか、光合成の機能と進化プロセスの両面から更なる検証を進めることが重要になります。また、30メートル望遠鏡(TMT)や宇宙望遠鏡など将来の太陽系外惑星の観測装置は、可視光から近赤外線の広域波長をカバーし、赤色矮星におけるレッドエッジの位置が陸上植生の進化に合わせて長波長側にシフトしていくことも捉えるようにする必要があると考えられます。


⑤ 用語解説

ケプラー探査機:2009年に打ち上げられたNASAの太陽系外惑星探査機。 2,000個以上の太陽系外惑星を発見し、恒星の数と同等の惑星が存在することを明らかにした。

生命居住可能領域:恒星から一定の距離にあり、放射されるエネルギーにより惑星表面で 水が液体の状態で保たれる領域。ハビタブルゾーンとも呼ぶ。

光合成反応中心:光エネルギーを化学エネルギーに変換する色素タンパク質複合体。             酸素発生型光合成では二つ一組で一連の電子伝達反応を駆動する。

集光アンテナ:反応中心の周りに配置され、光を集めエネルギーを反応中心に受け渡す 役割を担う色素タンパク質複合体。


⑥ 発表雑誌

論文タイトル:Red-edge position of habitable exoplanets around M-dwarfs

原著論文:http://www.nature.com/articles/s41598-017-07948-5

掲載誌:Scientific Reports

著者:滝澤謙二(アストロバイオロジーセンター/基礎生物学研究所), 皆川純(基礎生物学研究所), 田村元秀(東京大学/アストロバイオロジーセンター/国立天文台), 日下部展彦(アストロバイオロジーセンター/国立天文台), 成田憲保(東京大学/国立天文台)

本研究は、文部科学省科学研究費助成事業の支援のもとで行われました。

報道発表資料

Q&A:

Q:系外惑星の生命は水の中で誕生するのですか?

A:地球生命誕生の場所については水たまりのような浅い場所から海底熱水噴出孔のような深海まで様々な仮説がありますが、水が全くない場所で生命が誕生するのは難しいでしょう。生命誕生の場所がどこであるにせよ、酸素発生型光合成生物の誕生と初期の進化は水深10メートル以上の、紫外線から守られ比較的安定した環境で行われる推定されます。

Q:生命が存在しない惑星ではレッドエッジはどのように現れますか?

A:レッドエッジは陸上の光合成生物特有の反射スペクトルですので、生命が存在しない惑星にはレッドエッジは観測されません。

Q:陸上に酸素を発生しない光合成生物が存在する場合、レッドエッジはどのように現れますか?

A:酸素発生の有無にかかわらず、レッドエッジは光合成で利用する波長と利用しない波長の境界に生じます。ただし、系外惑星のレッドエッジを観測するためには惑星表面のかなりの割合(地球の例では観測面の半分程度)が光合成生物で覆われている必要があります。光合成細菌のように水以外の電子供与体(水素、硫黄化合物、有機物など)を利用してどの程度の生物群落が形成できるか検証が必要です。

Q:水の中だけに光合成生物がいて、陸上には生物が存在しない場合、レッドエッジはどのように現れますか。

A:水面の反射が大きいため、水の中に光合成生物がいてもレッドエッジは観測されません。惑星のほとんどが水で覆われた水惑星ではレッドエッジはバイオマーカーとして使えません。

Q:陸上で近赤外線を利用する光合成生物が進化するまでどのくらいの時間がかかりますか。

A:進化速度を推定することは困難ですが、可視光利用型から近赤外線利用型への進化にはまだ明らかにされていない障害が予想されます。地球上に森林が形成されてから4億5千万年ほど経ちますが、近赤外線が多く可視光が少ない林床の環境に適応して近赤外線を利用するように進化した植物はまだ発見されていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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【ロイター】 5月22日17:42分、""〔アングル〕4月対中輸出6.3%減、日本企業に暗雲 ファーウェイ問題も追い打ち""

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(人民元/円)

買・売 15.9962-16.0040(19/05/22 20:18)👀
前日比 -0.0078 (-0.05%)
高値 16.0185 (08:48) 始値 16.0011 (06:00)
安値 15.9555 (16:57) 前日終値 16.0040 (19/05/21)

 

 

① ""〔アングル〕4月対中輸出6.3%減、日本企業に暗雲 ファーウェイ問題も追い打ち""

2019/05/22 17:42

    [東京 22日 ロイター] - 

☁ 4月貿易統計では輸出総額が2カ月ぶりに増加したが、中国向けが金額・数量ともに大幅減少し先行きに不安が広がっている。中国経済の減速に加え、5月に入ってからの米中関税合戦や中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]に対する米国の実質的な禁輸措置の公表により、中国輸出比率の高い日本企業の業績に懸念が生じている。     一方、米国向けでは自動車の輸出が急増し、25日のトランプ米大統領の訪日を前に、日本にとっては「不都合な」データになりかねない。           

☀   4月輸出総額は、季節調整後の参考値で6兆6394億円と前月より0.6%増えた。日銀が22日に公表した実質輸出入(季節調整済み)によると、4月の実質輸出は前月比プラス1.4%となった。       

☁   だが、企業の輸出活動に勢いはみられない。米中貿易摩擦の影響で不振が続き、今回も輸出全体にマイナス寄与した上位3品目のうち、2品目は中国向けの液晶デバイス製造装置や電子部品だった。   

🐉  4月の対中輸出額は1兆2329億円で前年比6.3%減少、2カ月連続のマイナスとなった。  

   数量ベースでも同9.6%減と大きく落ち込んでおり、SMBC日興証券・チーフエコノミストの牧野潤一氏はリポートで「対中ハイテク輸出の減少は、米国の対中追加関税が原因ではない。これまでハイテク製品は追加関税の対象になっていない」と指摘。   

👀  輸出減少の原因は「世界的に携帯電話やPC・サーバーなどIT完成品の需要が減っているため。携帯電話は2016年末から世界的に買い替え需要が調整局面にあり、PC・サーバーは17─18年の米国での大規模なサーバー投資が一巡してきている」と分析している。     

    こうした需要減はサイクルの一巡でいずれ上向きになる可能性があるが、米国の対中関税4弾やファーウェイへの禁輸措置の付加で、影響の拡大が懸念されている。   

☁  また、中国経済との連関を強める韓国、台湾、香港、シンガポールなどアジア諸国向けの輸出にも、すでにマイナスの影響が出ている。4月のアジア向け輸出は金額で同3.3%減、数量で同3.5%減となっており、日本の輸出の先行きには「暗雲がみえている」(民間エコノミスト)との声も出ている。

    政府内では「輸出環境は今後も厳しい。原油高で輸入額がかさ上げされ、しばらくは『実質赤字』の貿易収支状況が続きそう」(関係者)との声も出ている。        

☀  一方、米国向けの輸出は1兆4102億円と、前年同月より9.6%増えた。排気量1500ccから2000ccクラスの輸出が伸び、4月の自動車輸出が4212億円と前年比8.3%増加したことが影響した。   

🚗  対米自動車輸出は1985年4月に5327億円のピークを付け、直近では18年12月に4459億円まで拡大したが、今回の数字はそれを上回ったわけではない。あるシンクタンク関係者は「10連休前の『前倒し輸出』といった一時的な持ち直しと言える」と話す。  

🐓   しかし、別の民間エコノミストは「4月の自動車輸出は、年率換算で5兆円台のハイペース。27日の日米首脳会談を前に、日本政府にとっては説明が難しい『不都合なデータ』になってしまった」と述べている。

    
 (山口貴也、中川泉、竹本能文 編集:田巻一彦)

 

🚗 対米の自動車輸出の9.6%増加は、予想外です。数量の自主規制はないことになります。そして成り行きで増加しているとしたら、米国とドイツの自動車メーカーの販売台数はどうだったか気になりますね。

 

 

 

 

 

 

 


【ロイター】 5月22日18:11分、""東京マーケット・サマリー・最終(22日)""

2019-05-22 20:17:29 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…

(TOPIX)

在値 1,546.21 (19/05/22 15:00)
前日比 -4.09 (-0.26%)👀
始値 1,557.01 (09:00) 前日終値 1,550.30 (19/05/21)
高値 1,558.65 (09:06) 年初来高値 1,633.96 (19/04/17)
安値 1,546.09 (14:56) 年初来安値 1,446.48 (19/01/04)

 

 

① ""東京マーケット・サマリー・最終(22日)""

2019/05/22 18:11

     ■レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値    

🌸  <外為市場>                     

  ドル/円<JPY=>      ユーロ/ドル<EUR=>      ユーロ/円<EURJPY=>

  午後5時現在          110.36/38           1.1150/54               123.07/11

  NY午後5時            110.49/52           1.1158/63               123.33/37    

💲   午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の1 10円前半。株高を見込んだ買いで一時110円後半まで上昇したが、前日海外市場の高値を超 えられなかったことや、株価が前日比で一時マイナスに転じたことなどから110円前半に反落 した。
 
<株式市場>

🌸  日経平均             21283.37円                   (10.92円高)

  安値─高値         21266.98円─21404.54円                           

 東証出来高           12億0334万株                                     

  東証売買代金         2兆0930億円                                      

☀     東京株式市場で日経平均は小反発となった。前日の米国株がハイテク株中心に上昇した流れ を引き継ぎ、朝方は半導体製造装置や電子部品関連への買いが先行。一時132円高となったが 、利益確定売りに押されて上げ幅を縮小した。米中貿易問題を巡る不透明感が強く、国内外の機 関投資家とみられる売りでマイナスに転じる場面もあった。1ドル110円台で落ち着いている 為替が支えとなり、下値を売り込む動きは限られた。   

☁  東証1部騰落数は、値上がり945銘柄に対し、値下がりが1097銘柄、変わらずが99 銘柄だった。     


🌸<短期金融市場> 17時10分現在

  無担保コール翌日物金利(速報ベース)   -0.058%   

 ユーロ円金先(19年6月限)         99.955              (変わらず)

  安値─高値                        99.955─99.960                           

   3カ月物TB                       ───                 

    無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.058%になった。金 融機関の資金調達の動きにばらつきがみられたもよう。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。
 
🌸<円債市場> 

  国債先物・19年6月限               152.71              (+0.06)

  安値─高値                        152.59─152.71                          

    10年長期金利(日本相互証券引け値)  -0.055%            (-0.005)

  安値─高値                        -0.045─-0.055%                             

     国債先物中心限月6月限は前営業日比6銭高の152円71銭と続伸、高値引けとなった。 米中貿易摩擦を巡る警戒感がやや和らぎ朝方は小安く始まったが、応札倍率が過去最高となった 20年債入札結果を受け切り返す展開となった。10年最長期国債利回り(長期金利)の引け値 は、前営業日比0.5bp低下のマイナス0.055%。
 

🌸   <スワップ市場> 16時04分現在の気配

 2年物     0.02─-0.07

 3年物     0.01─-0.08

 4年物     0.02─-0.07

  5年物     0.03─-0.06

 7年物     0.07─-0.02

 10年物    0.16─0.06