森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

好きなアニメ・漫画、趣味の語学・数学・宇宙、真剣に防災・政治・少子高齢化まで興味の赴くまま自由に大胆に考えていきます。

【国立天文台】 過去記事 ; 5月19日22:30分、""天の川銀河で中質量ブラックホール候補の実体を初めて確認""

2019-05-19 22:38:23 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""天の川銀河で中質量ブラックホール候補の実体を初めて確認""

2017.09.05     

   慶應義塾大学理工学部物理学科の岡 朋治 教授らの研究チームは、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA:アルマ望遠鏡)を使用して、天の川銀河の中心部分に発見された特異分子雲CO–0.40–0.22の詳細な電波観測を行いました。

  この特異分子雲は、天の川銀河中心核「いて座A*(エー・スター)」から約200光年離れた位置にあり、その異常に広い速度幅から内部に ☀太陽の10万倍の質量をもつブラックホールが潜んでいる可能性が指摘されていました。

観測の結果、特異分子雲CO–0.40–0.22の中心近くに、コンパクトな高密度分子雲と点状電波源CO–0.40–0.22*を検出しました。検出された点状電波源は、いて座A*の1/500の明るさを持ち、プラズマまたは星間塵からの熱的放射とは明らかに異なるスペクトルを示しています。このCO–0.40–0.22*の位置に10万太陽質量の点状重力源を置いた重力多体シミュレーションを行った結果、周囲のガスの分布と運動が非常に良く再現できることが分かりました。これらのことから点状電波源CO–0.40–0.22*は、特異分子雲CO–0.40–0.22中に存在が示唆されていたブラックホール本体であると考えられます。

これは、我々が住むこの天の川銀河において「中質量ブラックホール」候補の実体を確認した初めての例になります。 本研究成果は、2017年9月4日発行の英国の天文学専門誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載されました。

② 研究背景

 天の川銀河を含む多くの銀河の中心には、数百万太陽質量 [1] 太陽質量 :天文学で使われる質量の単位。1 太陽質量 =1.99×1030 kg。
を超える質量をもつ巨大ブラックホールがあると考えられています。

 しかしながら、これらの中心核巨大ブラックホールの起源は未だ解明されていません。一つの説として、恒星同士の暴走的合体によって形成された「中質量ブラックホール」 [2]

  中質量ブラックホール :大質量星の残骸である「恒星質量ブラックホール」(質量は太陽の数十倍程度)と銀河中心核の「巨大ブラックホール」(質量は太陽の数百万倍以上)との間にある、中間的な質量のブラックホールのこと。

がさらに合体を繰り返し、銀河の中心に巨大なブラックホールを形成するというものがあります。このシナリオを確認するためには、実際にこの中質量ブラックホールの存在を確認する必要があります。そしてこれまでに数多くの中質量ブラックホール候補天体の検出が報告されてきましたが、いずれも確定的なものではありませんでした。

 一方で、研究チームは、国立天文台野辺山45m電波望遠鏡および国立天文台ASTE 10m望遠鏡を用いた観測結果から、天の川銀河の中心領域に1つの特異分子雲CO–0.40–0.22を発見しました。このCO–0.40–0.22は毎秒90 キロメートルもの極めて広い速度幅と、直径10光年程度の楕円状の空間構造をしています。

 一方で、同分子雲方向には明瞭な対応天体が見られず、爆発などの局所的なエネルギー供給が行われたことは考えられません。これらの観測事実と重力多体シミュレーションの結果から、研究チームは特異分子雲CO–0.40–0.22の中心に約10万太陽質量の中質量ブラックホールが潜んでいる可能性を指摘しました(参考:2016年1月15日付プレスリリース「天の川銀河の中で二番目に大きなブラックホールの兆候を発見」

 

図1)  (a) 国立天文台野辺山45m電波望遠鏡および国立天文台ASTE 10m望遠鏡で得られた一酸化炭素(CO) 115 GHz/346 GHz回転スペクトル線強度の広域合成図。(b) ASTE望遠鏡で得られたシアン化水素(HCN) 355 GHz回転スペクトル線の積分強度分布と (c) 銀経-速度分布。(d) アルマ望遠鏡によるシアン化水素(HCN) 266 GHz回転スペクトル線の積分強度分布と (e) 266 GHz連続波の強度分布。 Credit: 岡朋治(慶応義塾大学)

 

③ 研究成果

 今回研究チームは、南米チリに設置されたアルマ望遠鏡を使用して、特異分子雲CO–0.40–0.22の詳細な電波分光観測を行いました。観測は、一酸化炭素分子(CO)およびシアン化水素分子(HCN)が放つスペクトル線と周波数230/265 GHz帯の連続波放射について行われました。

  その結果、CO–0.40–0.22の中心付近に、1.5光年程度の大きさをもつコンパクトな高密度分子雲と、それに隣接する点状の連続波電波源CO–0.40–0.22*を検出しました。検出されたコンパクト高密度分子雲は、毎秒100 キロメートルを超える速度幅があり、点状電波源CO–0.40–0.22*の位置に近づくにしたがって急激に大きな速度を持ちます。

  一方で、点状電波源CO–0.40–0.22*は、天の川銀河の中心核「いて座A*」の1/500の明るさを持ち、プラズマまたは星間塵からの放射とは明らかに異なるスペクトルを示しています。

  これらの結果を受けて、研究チームはさらに詳細な重力多体シミュレーションを行い、特異分子雲CO–0.40–0.22内におけるガスの分布・運動の再現を試みました。点状電波源CO–0.40–0.22*の位置に10万太陽質量の点状重力源を置き、約30光年離れた位置から雲を模した多数の粒子を投入したところ、CO–0.40–0.22*の近くを通り過ぎた直後の粒子の分布・運動が、観測で得られたガスの分布・運動を非常に良く再現できることを見出しました。

 このことは、CO–0.40–0.22*が太陽の10万倍もの質量をもつ未知の天体で説明できることを意味しています。  今回使用したアルマ望遠鏡の解像度から、CO–0.40–0.22*の半径が0.07光年よりも十分に小さいことが分かります。ここに10万太陽質量が集中しているとすると、天の川銀河内で最も密度が高い球状星団M15の中心部分よりも100倍以上高い質量密度になります。スペクトルの特徴が通常の高密度ガス雲や星の集合体で説明できないことを考えあわせると、この点状電波源CO–0.40–0.22*は、特異分子雲CO–0.40–0.22中に存在が示唆されていた中質量ブラックホール本体である可能性が非常に高いと考えられます。

 

 

  中質量ブラックホールによる重力散乱でガス雲が加速される様子の想像図。 Credit: 岡朋治(慶応義塾大学)

論文・研究チーム  この研究成果は、Oka et al. “Millimeter-wave Emission from an Intermediate-Mass Black Hole Candidate in the Milky Way”として、2017年9月4日発行の英国の天文学専門誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載されました。

研究チームのメンバーは、以下の通りです。 岡朋治、辻本志保、岩田悠平、野村真理子(慶應義塾大学)、竹川俊也(慶應義塾大学/日本学術振興会特別研究員)

この研究は、日本学術振興会科学研究費補助金(No.15H03643)の支援を受けて行われました。

   [ + ]

[1] 太陽質量 :天文学で使われる質量の単位。1 太陽質量 =1.99×1030 kg。
[2] 中質量ブラックホール :大質量星の残骸である「恒星質量ブラックホール」(質量は太陽の数十倍程度)と銀河中心核の「巨大ブラックホール」(質量は太陽の数百万倍以上)との間にある、中間的な質量のブラックホールのこと。

 


【hazard lab】 5月17日17:41分、""隠しカメラが暴いた意外な同居人…ウォンバットの巣にアイツらが!豪州(動画)""

2019-05-19 21:06:31 | 多様な生物の世界、動物・パンダ、魚、昆虫・蝶・鳥;花・草・樹木、絶滅危惧種!

① ""隠しカメラが暴いた意外な同居人…ウォンバットの巣にアイツらが!豪州(動画)""

 


【hazard lab】 5月19日11:54分、""南太平洋ニューカレドニア沖でM6.2 日本への津波の可能性は?""

2019-05-19 20:48:30 | 海外震災状況(異常気象;ハリケーン、火山・地震・津波・感染症…)

① ""南太平洋ニューカレドニア沖でM6.2 日本への津波の可能性は?""

 


【nhk news web】 5月19日14:51分、""シュワルツェネッガーさん 背後から跳び蹴りにも平気""

2019-05-19 20:40:22 | エンタメ、ビックリ画像、驚異の風景、趣味、ギャンブル…

(シュワルツェネッガーさん 背後から跳び蹴りにも平気)

 

① ""シュワルツェネッガーさん 背後から跳び蹴りにも平気""

 

ハリウッド俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーさんは18日、南アフリカのヨハネスブルクで開催されたスポーツ大会に参加しました。
会場でファンとの記念撮影に応じていたところ、突然、背後から男が勢いよく跳び蹴り。背中を直撃しました。

シュワルツェネッガーさんは自身のSNSに、この瞬間を捉えた映像を投稿し、跳び蹴りを受けて少しよろけながらも倒れこむことはなく、ものともしない様子で、男が取り押さえられるのを見つめる姿が映っています。

シュワルツェネッガーさんにけがはないということで、「動画を見て初めて何があったか分かったよ。ファンに押されただけだと思った」と書き込んでいます。

🤖 71歳になったシュワルツェネッガーさんですが、SNS上では、かつてみずからが演じた不死身のロボットになぞらえて「彼は今もターミネーターだ」とか「蹴った男のほうがけがをしたのではないか」といったコメントが寄せられ、今も変わらず屈強な姿が話題をよんでいます。


【nhk news web】 5月19日18:08分、""屋久島 山中で一夜明かした300人超全員の下山を確認""

2019-05-19 20:32:26 | ☀防災・自然災害/環境対策; 地震.津波.警報、気象・天気、…

(山中で一夜明かした300人超全員の下山を確認)

 

① ""屋久島 山中で一夜明かした300人超全員の下山を確認""

  屋久島町によりますと、18日の大雨で県道で土砂崩れが発生し、登山者や送迎のバスの運転手などが下山できずに孤立しました。

山中で一夜を明かした人たちは、バスが通れる地点まで歩いて移動しました。
そしてバスに乗り込み、次々と屋久島警察署の施設に到着しました。

増水の影響で途中、道が通れなくなっているところがあり、自衛隊などが仮設の橋を作るなどして支援しました。

そして屋久島町によりますと、19日午後5時半ごろ、314人が下山したのを確認したということです。
町によりますと、これまでに3人が低体温症のような症状を示しているほか1人がねんざをして、病院で手当てを受けているということです。

下山した女性「命の危険感じた」

下山した愛知県の26歳の女性は「縄文杉に行って帰ってきたところで、バスが動いていないということで待っていたら、1泊することが決まりました。私はバスで過ごしましたが、山小屋で過ごした人もいました。2、3回、命の危険を感じました。土砂崩れがある道をガイドさんとガイドさんに挟まれてロープを引っ張りながら渡りました。初めての屋久島でこんな経験をするとは予想していなかったです」と話していました。