① ""中米コスタリカのポアス山が水蒸気爆発!「2年前には大爆発が」(動画)""
2019年05月31日 10時22分
(コスタリカのポアス火山が水蒸気爆発(OVISICORI-UNA))

中米コスタリカで29日〜30日にかけて、首都近郊のポアス山が水蒸気爆発を起こした。ポアス山は2年前に観測史上最大規模の噴火を起こしており、活発化が懸念されている。
首都サン・ホセの北北東20キロにそびえるポアス山は標高2708メートル。山頂にある火口湖は、世界で2番目に酸性度が高く、地下のマグマで温められて圧力が高まると間欠泉が噴き上がるのが観光客に人気だ。
火口内の風景が激変
(2017年4月の大爆発。カルデラ湖の水が吹っ飛んだ(OVISICORI-UNA) )

コスタリカ国立大学の火山観測所(OVISICORI-UNA)や国立地震観測ネットワークによると、現地時間29日午前8時17分の水蒸気爆発に続き、30日にかけて断続的に噴火があいついだ。いずれも火山灰の飛散はなく、白い噴煙は火口上空100〜200メートルの高さにとどまっている。
ポアス山は2017年4月に大爆発があいついだ影響で、火口湖の水が吹っ飛んで以来、山頂内の景色が絶え間なく変化している。(動画は2017年4月の爆発のようす/OVISICORI-UNA)
カルデラ湖が消えたり戻ったり
(消えたり戻ったりを繰り返すポアスのカルデラ湖(欧州の地球観測衛星SENTINEL−1が撮影) )

2018年の1月ごろから、干上がった火口湖の底から熱水やガスが噴き出すようになって、乳白がかった青い湖が復活したが、3月に入ると再び消失し、火口内には鮮やかな黄色の硫黄の堆積が目立つようになった。
昨年夏ごろにようやく熱水湖がかつての姿を取り戻したが、12月に湖の水位が1メートルほど下がったことで、ひょうたんのような形に変わり、その後、干上がってしまった。
火山観測所は、最近では夜間に火口から白熱光が観測されることもあると報告しており、再び活発化する兆しを見せている。