こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

国民健康保険・・・医療費の「一部負担金減免」

2011-11-22 19:46:43 | 市政&議会報告
朝晩寒くなりました。
つい、この間まで半そでTシャツ、上に軽いジャケット・・・そんな服装で過ごしていたのに、いつのまにか、すっかり季節が変わりました。

きれいなイチョウの葉っぱ。
青い空。



しみじみと見上げます。

H子さんと最後のお別れしてから、もう一年。

初めてお会いしたときから、いろんな病気を抱えていた人でした。

「夫婦ふたり分の医療費が毎年30万円以上。」

領収書の束を持って来られました。

二人分の年金収入は、生活保護の基準をわずかに上回っていました。
公営住宅で家賃が安いために・・・でした。
民間の賃貸住宅であれば、生活保護の基準内。

その収入から、医療費30万以上。

「国保医療費一部負担金減免」を申請しました。

窓口の職員は「そんな制度はない」と言い、「ここにある」と市の条例・規則を示し申請しました。

何日かして、「却下」の通知が送付されてきました。

「自然災害により著しく収入が減少したときに適用する」という理由で。

その時は、「一部負担金減免」の条例・規則はあっても、「基準」は明文化されていませんでした。

その後、何度も議会で取り上げ、ようやく「要綱」は定めました。「自然災害」だけでなく「事業の休・廃止、失業」を要件に加えたのは前進でしが、相変わらず「著しい収入減少」です。
もともとから収入が少ない場合は適用されません。
年金は「著しく減少」することはありませんから、年金暮らしの高齢者を見捨てる「要綱」であることも、繰り返し言ってきました。
さらに、「医師の診断書がいる」、「最大で6ヶ月」等々の厳しい基準。

「要綱」定めてから5年になりますが、「申請・適用」ともゼロ。

国民健康保険法第44条に基づく「一部負担金減免」を使える制度にしたいと願って、何度も何度も質問で取り上げてきました。

H子さんは、何年後かに身体障害2級の手帳を持つようになり、医療費の心配がほとんどなくなりました。

「家賃が安い」ことを喜べないことも、「障害者になった」こと喜ぶことも、ホントに異常です。
でも、ずっと「医療費が心配」のH子さんにとっては、それが現実でした。

昨年の11月17日、日付が変わって、深夜に静かに息をひきとられました。
連れ添ったお連れ合いの「ありがとう」の言葉で送られた最期であったのが、せめてもの慰めでした。

きょう、お墓にお参りし、小さな菊の花をお供えしました。

コメント (4)
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